Ogre Battle Saga 
〜Prince of Zenobia〜
Collections of scenario
第3話 信じるものは

本編

第1話 胎動
第2話 飢えしものども
第3話 信じるものは
第4話 北の王国
第5話 死者
第6話 妖術師
     └エストア
第7話 問う声
第8話 欲望のまねくもの
第9話 決心
第10話 闇の騎士
第11話 涙
第12話 闇と静寂、そして
第13話 白夜


secret stage

SS1 山奥
SS2 財宝
SS3 血と肉と
SS4 サムライ


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エストラーダ>
…岬の向こう、ラードという町に、盗賊どもは本拠を構えている。

ケイン>
じゃあ、一気に攻め込みましょう。気づかれると、厄介だ。

エストラーダ>
いや、あそこは島になっているのでな。渡るのに少し手間取るだろう…。…よし、トリスタン。

トリスタン>
はい。

エストラーダ>
わしとおまえ、それにもうひとつふたつのユニットを加えた主力部隊は…西に見えるヨシの町からコロンバンを通ってラードを目指そう。その間に、のこったユニットで、北東のカフをはじめとする町を、解放しよう。別働隊をどのユニットにするかはおまえが指示するのだ、いいな。

トリスタン>
…はい。


ヨシ>
ラードの町にいるのはこの辺りの盗賊のボスでね。カズマっていうサムライだよ。噂なんだけどさ、そのカズマに、説教に行ったシスターがいるらしいぜ。ホントだったら、すごいよな。度胸があるっていうか、向こう見ずっていうか…。

カフ>
隠れ都市ってのはあちこちにあるんだ。大抵は魔法で隠れてるんだけどな。でもまあ、見まわしてみるとなんとなく、ピン、とくる時があるよな。なんか、適当な大きさの島があったり、とか。山間で道が突然途切れていたり、とか。実は、ここの北にもひとつ隠れた都市があるぜ。

ムグント>
義勇軍の皆さんですね。ああ、噂は本当だったんですね。ああ、助かった。盗賊の本拠となっているラードの町はこの岬の向うです。カズマってサムライがボスになってからですよ。盗賊どもがまとまって行動するようになったのは。カズマってボスは、普段は物静かでわりと穏やかなんですがね。いったん機嫌を損ねたらおそろしいのなんのって…。

パーナ>
わしらはこの地に古くから暮らしている者じゃが、最近は盗賊どもが騒がしくてな。わしらは、しかたなく、こうして隠れて暮らしているんじゃ。しかしわからん。盗賊というのは、本来まとまりの悪いもの…ボスと呼ばれている、あのカズマにしても、あれだけの組織をまとめられる器じゃあない。なにか大きな後ろ盾があるんじゃないかの…

コロンバン>
ふーん、あんたたちが義勇軍かい?たしかにいい目をしているね。これは、このあいだ海から拾ってきたもんなんだが、買ってくれる人を探してるのさ。銅の乙女像なんだけどね、調べてもらったら珍しいものなんだってさ。どうだい?1000ゴートにまけとくからさ、買ってくれないかい?

教会1>
そうですか。盗賊と戦っておられるのですか。…ならば、お頼みします。アクエリアスというシスターがラードのカズマのもとに囚われているのです。ぜひ、お助けください。…この、鉄のロザリオをお持ちください。われわれにできることといえば、このくらいのことです…。

教会1(stage10ネトビの市長の依頼を受けた後)
え?ネトビの市長に願われたのですか?なるほど、わかりました。これをお持ちください。よろしくお願いします。

教会2>
ああ、あなた方が義勇軍の方々ですね。お噂は耳にしております。どうか、ラードに囚われたシスター…アクエリアスをお助けください。シスターはカズマにも人間の心があるはずだから、と言ってわれわれが止めるのもきかずに…いまのところ、シスターについてのひどい噂は聞こえてきませんので、無事だと思いますが…。カズマの気が、いつ変わるかもしれません。一刻も早くお願いします。

イジリコ>
ああ、騒がないでください。見廻りから隠れて暮らすのは大変なんですから。え?盗賊のボスですか?カズマって名前の、かなり腕のたつサムライですよ…たしか。もっとも、剣を使うのも上手いけど、嘘はもっと巧いっていう話ですけどね。

ラード
カズマ>
ようこそ、義勇軍の方々。お噂はかねがね聞いておりますよ。さすがに、あの三つの砦を破られただけのことはある。よい、面構えですな。いかがです?我らの仲間になりませんか?
 《はい》
そうですか。我らもあなた方のような、勇気ある方を迎えられて光栄です。早速この辺りの町を見廻ってもらえますかな。
 《はい》の後に再訪
おや、どうしました?ずいぶん険しいお顔で…。ははあ…、なるほど。どうしても我らとことを構えるおつもりですな。…誓いを破る、というのはもっとも卑劣なことだぞ…。…この裏切り者が!(→戦闘へ)
 《いいえ》
…なるほど。盗賊の仲間はイヤだと仰るわけですな。しかし、この辺りをご覧ください。魔物や怪物をあまり見かけないでしょう?我らが、命がけで退治しているのですよ。この辺りの町が平和に暮らせているのは…我らの働きによるものです。…そんな我らに対して、ただの盗賊よばわりされるのは…。それでも、我らの仲間になるのは気が進みませんかな?
 《いいえ》の場合は最初の質問の《はい》のメッセージと同じ。
 《はい》
…ふむ、おまえたちは思ったより、愚か者だな…ゼノビアに縁のある者と、見えたので誘ってやったというのに……わたしを侮った報いを受けるがよい。(→戦闘へ)

(戦闘終了後)
カズマ>
…ジェンガ殿、もっと兵を…約束が…ちがう…

エストラーダ>
…このカズマという男、言葉にリヒトフロスの訛りがあったな…。

ケイン>
リヒトフロス?北のほうの国ですよね、たしか。

エストラーダ>
…リヒトフロスに行って、確かめてみるしかないようだな…。

アクエリアス>
…あなたがたですか。そのサムライを殺したのは?

ケイン>
あなたが、囚われていたシスターですね?もう、大丈夫ですよ。

アクエリアス>
囚われていた?とどまっていたのです。この男の改心を待っていたのです。神の前ではみな同じ…真心は、必ず通じるはずなのです。…それをこんなふうに…盗賊も、あなたがたも同じですね。なんでも力で決めようとする。そして、言うことをきかなければこうやって殺してしまう。あなたがたからは、血の匂いがします。

トリスタン>
!!

ケイン>
…ひどい、言いぐさだな。では、あなたはなにをしたのです?シスター・アクエリアス。盗賊に苦しむ人々にあなたはなにをしてあげられるというのですか?おれたちが、好きで剣をとったとでも、思ってるんですかッ?!

アクエリアス>
………。

トリスタン>
いかがです、シスター。ぼくたちと一緒に来ませんか?

アクエリアス>
!わたしに戦えというのですか?神に仕えるこのわたしに?!

トリスタン>
ぼくたちのそばには、あなたみたいな人がいたほうがいい、と思ったんです。…ぼくは、あなたに見てほしい…この世の中を…そして、人はほんとうに許しあえるのかを…

アクエリアス>
…わかりました。あなたがたと、参りましょう。


SS1 山奥 ■ 第4話 北の王国

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