ヘイコーポリ


2006/10/31

 そんけいする刺身さんがはてなダイ、ダイ、ダイアーさんッ、フフ…は…波紋入りの薔薇の棘はい、痛か…ろう…フッ。じゃなくて、はてなダイアリーを始めたので、ビニールで有名なわたしも、とうとうはてなデビューかしら、と思ったのですけど、よくかんがえてみたら一年に一回くらいしか日記を書かないわたしが、ダイアリー(日記)などと自称するのはおこがましい、年記、良くて季記ではないかしらん。

 すみません、久しぶりなので、どう書いたらいいのかがわからない……刺身さんにはてなダイアリーのいろはを教えてあげたいけれど、私はとっくに対象外だし、何よりはてなダイアリーがよくわからない。くねくね。ケンコバさんのことは好きだけど、友達以上には思えない。

 近況、太った。


2006/1/31

彼は背が高くて、やせていて、体が弱かった。いつも不機嫌そうで、だけど笑うと可愛かった。

彼は音楽好きで、SF好きで、手の指が長くて、背の低い子が好きだった。

彼はわたしに「きみの才能が好きだ」と言った

わたしは彼の才能じゃなくて、彼が好きだった。

彼はわたしに「強くなってぼくを守ってよ」と言った

わたしは背ばかり大きくて、泣いてばかりで、彼の役にはたてなかった。

死、というものは突然で、こっちの都合なんて考えてくれないから、とても困る。

彼がわたしの人生に及ぼした影響は大きくて、だけど、もう十年も、わたしは彼に会おうとしなかった。

わたしが、彼の期待を裏切ったからだ。

彼が作ってくれた仕事の機会を、わたしはふいにしてしまった。

わたしはあれから、ずいぶんと強くなれた。

嫌なことがあっても泣かないし、面倒くさいことも、するようになった。

彼に会って、謝ってから、強くなれたことを、報告したかった。

もう、できない。


2005/2/23

わたしの寝言を、友達が採取しました。

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あるところに牛がいました。

その牛は大層高い崖の上に住んでいました。しかし、五月二十日に亡くなりました。

十二年前のお話です。

大きくなったら、ライ麦キャッチャーになりたかったです。

ライ麦キャッチャーは高い崖の上ではしゃいで落ちてしまう子供を牛を使って落ちる前に助ける仕事です。

牛が死んでから、あきらめていましたが、来年の春、子牛をもらえるかもしれません。

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牛を使うのか、そうか。


2005/1/10

 毎日寒くて、いやんなっちゃいますね、わたしが、寒気に弱いのを知って、誰かが、嫌がらせをしているのでしょう。

 なんてね。気がついたら、もう半年が過ぎていたというわけです。みなさんお元気ですか、ビニール袋がひらりと舞い戻りましたよ。ほんとうは、もっと早くに帰るはず、だったんですけれども。またしばらく、ここでふわふわします。

 いま聴いているのは、ゴンチチのギターラというアルバムです。あっ、わたしは音楽にうといので、ゴンチチを好きなひとに話しかけられても、うう、とか、ああ、としか、いえませんよ!

 1年に1ページというのは、ひどいですね、われながら。今年はもう少し更新できると思います。


2004/9/21

 毎日暑くて、いやんなっちゃいますね、わたしが、湿気に弱いのを知って、誰かが、嫌がらせをしているのでしょう。


2004/4/3

「機械になりたい」と彼は言った。

「機械になりなさい、苦しみも悲しみも、感じることはなくなるから」と私は答えた。

 彼の人生は、苦痛の連続だった、平穏の中にあって、静かな絶望だけが、彼の友達だった。誰にもその苦しみを告白することなく、彼は日常を過ごした。明るく社交的に振舞えば振舞うほどに、周囲を欺けば欺くほどに、彼の絶望は増していった。

 あるとき、彼は他者の死に癒される自分を、発見した。現実の死は、恐怖しか生まなかったが、映画の中で人が死ぬと、彼の苦痛はいっとき取り除かれた。それまで観たことのなかった映画というものに、彼は耽溺した。好きなジャンルは戦争映画。『プライベートライアン』冒頭の上陸シーンだけを編集したビデオを何度も見た。ホラーは好きだがゾンビ映画は嫌いだった、ゾンビは死なないからだ。

 映画の中で死んでいくのは、彼の分身だった。映画の中でなら、何度でも死ねる。殺して、殺されて、永遠に戦い続けるハイランダーのように。

 やがて彼は映画を撮り始めた。はじめは自分が死ぬ映像、次に、知り合いに頼んで、何度も死んでもらった。本当に殺すのは、無意味だった、なぜなら欲望は果てしなく、何百人もの人間を違った方法で本当に殺せば、いつかは、終わりが来るからだ。映画ならば、生きている限りは何度でも死ねる。

 彼は機械になった。永遠に死に続ける機械になった。

 やがて彼は、絶望するのを、やめた。


2004/1/20

 ラミパスラミパスルルルルル、というのは、スーパーミラースーパーミラールルルルル、なのではないかと、思うのですが、ソースはありません。ソースがないといえば国民年金、返ってこないから払わない、という人が多いらしいですね、でも返ってこない、という話にソースはないそうです。私も、二年前に自由な職業についてから、滞納しているのですが、わりと払うのがおっくうです。

 お国にお金を貸して、少なくなって返ってくる、というのがどうにも納得できないので、誰か私に、わかりやすく説明しているサイトを、教えてください。私があなたに一万円借りて、一ヵ月後に八千円返すのとどう違いますか?あなたはどうして二千円を私にくれるのですか?年をとったときに、もらえるかもらえないか、ではなく、そういう仕組みそのものを否定したいのですが、どうすればいいんですか?そうそう、ちゃんと税金は払っていますよ、インフラ整備にお金を出すのは、否定しません。アナーキスト、というわけでは、ないのですよ。

 あと、誰かが私にお金を貸して、八割返せばいいシステム、というのは、実現不可能なだけに、実現してほしいなあ、と思いました。


2004/1/19

 巻末に書いてあるとおり、あれはパラレルワールドなので、JOJOn部やJOJOΩ部なのだと思った、わからないですけど。つまり、荒木せんせいは、永遠にJOJOを描き続けられる、というか、何を描いてもJOJOである、ということで、それはきっと、幸せです。手塚せんせいのスターシステムに近いのかもしれません。私は、ディオ登場の瞬間「グェ」と変な声がノドから出たので、たぶん負けだと思います。私は荒木せんせいがだいすきです。


2004/1/16

 柳下殻一郎さんの「興行師たちの映画史」を今朝アマゾンで注文したら、今さっき(19:55)届いたのでとても驚いた。これから読むところです、楽しみ。

 1ページ目からとても面白い、誰ですか、柳下さんの文章が下手だなんて言ったのは、ぷん。下手な文と悪文は違うのですよ、下手な文は読んでいて苦痛ですが、悪文というのは読んでいて酩酊を誘うのです。

 そういえば節約のために、アマゾンで本は買わないと、友達と約束したのだった、でも忘れていたので仕方ないですよね。前に闇黒日記で「本などいくら買っても一月5万にもなるまい、ならば本を買う金がないと言うのは建前でそれほど本が欲しいわけではないのだ」という意のことが書いてあって、それで「そうそう、本は読みたいときに買わないとね」と思ってしまったのが運の尽き。

 さて、読みますよ、皆さんもインターネットをひとやすみして、本を読んだらいいんですよ。


2004/1/15

 見てのとおり、私は宇宙へ行くためのロケットを作っているのだ。遠地点1500キロ、近地点350キロ、楕円軌道を描いて、私は衛星軌道をめぐる。永遠にくりかえすめざめ。はっきりとしない不安を抱えたまま、私はこの地上に貼り付いた一個の生物として終わるつもりはない。私の言葉に感銘を受けたのか、次から次へとビルの屋上へと彼らは向かった。私の作ったロケットを盗もうという算段だな、私はそう思い、あせりを見透かされないように、ゆっくりと階段をのぼった。私の横を、彼らがすりぬけるたび、なぜか私は、大切な何かを薄くそぎ落とされる気持ちがした。

 果たして屋上のロケットは打ち壊され、私は彼らがおびえていたことを知った。砕かれたロケットの破片を満足げに踏んでいる会社員が、私の姿を見つけて叫んだ。その言葉は会社員特有の俗語で、なんと言っているのかは聞き取れなかったが、それが意味するところは、世間知に疎い私でもよく理解できた。私は彼らを不安にさせた罪で殺されるのだ。そう了解した私の腹を、会社員が蹴った。続いて彼の上司が私をつかみ、油染みた平手で殴打した。殴られ、蹴られ、私は鼻血を垂れ流しながら、非常階段を転げ落ちた。このくらいの痛みなら、耐えられる。私はそう思った。


書いてるひと
(*刺身アイコンより改変)
ビニール袋
20代後半女子
自由業。わたしは自由です。
創作物
胃カメラ奮闘記に書いたもの
日記
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