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考 察 |
元写真はジェット・リーです。「SAMPLE」の文字は当方で入れました。 映画の一場面ですので、もう少し下まで入った写真があるのかもしれません。
台湾人形劇のキャラクタ(二次創作)です。 「写真ずらし」手法で人体の各部分をつぎはぎし、その他の部分は衣装で誤魔化しています。 しかし肩の入り方や腰(重心)の位置が元写真とは全く異なり、絵はアクションシーンには見えません。 元写真と並べて比較するとよくわかります。絵の作者は顔や手をトレスするだけで、全体的な人体構造を理解していないことが明らかです。
「2番煎じで格好良さだけ真似ると、やっぱりおかしいのがバレる。少し考えればわかることだと思うんだけどなあ。」 作者が「創作的な事をちょっとでもたしなむ人」に向けて日記で語った言葉です。
この絵でわかるように、模写・トレスはまさに「2番煎じで格好良さだけ真似る」行為であり、どうしても「やっぱりおかしい」結果にしかなりません。 にも関わらず、作者自身はそれを自覚できません。 なぜなら模写・トレスでは簡単に、実力以上に上手く描けるので、描いた本人も騙されてしまうことが多いからです。 「少し考えればわかる」はずなのですが、模写・トレスに嵌ると観察力や創作意欲を失うので、結局「少しも考え」なくなりがちです。 |
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