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考 察 |
元写真はユアン・マクレガーです。「SAMPLE」の文字は当方で入れました。
顔と手を、それぞれ写真をずらしてトレスしています。 目線が異なりますが、髪の生え際は一致。 絵のタイトルは「味見」で、口元にパスタの切れ端をアレンジしています。 「味見」というコンセプトに合っているからこの写真を選んだのか、逆に写真をみてタイトルを「味見」にしようと思いついたのかわかりませんが、どちらにしても元写真がなければ成立しない絵です。
また、「はじめに」でも触れましたが、絵の作者は日記にて「画力が向上した」と何度か語っています。ではなぜこんな簡単なポーズまでトレスするのでしょう。
「口元に手をやる人物のバストアップ」は難易度が高い構図ではありません。本当に画力が向上していれば写真トレスでなくとも描けるはずです。 この絵は、模写・トレスが画力向上に一切寄与しないということの証明になる一枚だと思います。 |
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