N◎K大河ドラマ『新選組!』妄想ツッコミ週次報告

大河の伏流水
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目次 励声一番  スタパ 1回〜 10回〜 20回〜 30回〜 40回〜 総集編 頁頭 頁末
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2004年12月12日(日)
第49話『愛しき友よ』
 うわあぁ〜、近藤さ〜ん、今際の言葉がトシ…ですかー!? 刑場には持っていけなかったけど、コルクもギリギリまで持っていたし。最後の最後まで近×土路線を全速力で突っ走ってくれた感じですね(腐) 嬉しいんだけど…せ、切ない(涙)

 近藤さんが軟禁されていた豊田家、ここの女の子を瓊ちゃんとだぶらせているんですね。鞠が部屋に入ってしまうのはちょっと強引な気がしましたけど(苦笑) 近藤さんが拳骨を口に入れて、面白がって女の子は部屋に入ってくるけど…言葉を交わせるかと思った瞬間、母親に連れ出されてしまって…。あの母親としては当然の行為なんだけど、「ちょっとだけでいいから話させてあげて欲しいなぁ」と思ってしまいました。
 でも、あの母親にも見られてるんですよね。拳骨を口に入れた、間抜け顔(苦笑)

 勝さんに近藤さんの助命嘆願をしても意味がないって言われてますけど、土方さんにとっては予測の範囲内だったんじゃないかなぁ。それでも縋らずにはいられなかったんだと思いますが、そういう洞察力は持ち合わせていたと思うんです。土方さんは近藤さんを送り出した時点、流山で永訣を覚悟していたと思う。
 勝さんのお願いで旧幕脱走軍への参加って形なのがイマイチ!でも、勝さんが土方さんへ何事かを申し含めたっていう話があるんですよね(苦笑) この後、天然理心流門人が勝さんに近藤さんの助命嘆願をしているらしいです。土方さんが彼に引き継いでいったんじゃないかということなんですが、私もそう思います。近藤さんはもう救えないと解っていて次へ進んだんだけど、諦めきれず…ある意味、土方さんの未練のような気が。最後まであらゆる手を尽くしたってことではあるんでしょうが、未練の色の方が濃いように感じます。
 この旧幕脱走軍で土方さんは先鋒軍参謀に選出されますよね?その一方で永倉さん達の参加している靖共隊も参加している。土方さんが永倉さん達の存在を知らなかった可能性は高いけど、永倉さん達が土方さんの存在を知っていた可能性は高い。袂を分かったはずの土方さんが自分達と同じ組織に属していると知った時、永倉さんたちは複雑な心境になったでしょうね。

 土方さんが為二郎兄さんに報告に行くシーン、あそこで泣くでしょう?綺麗でいい泣き顔だなァと思いました。いい泣き顔ってのも変なんですけどね(苦笑) 私は男の泣き顔は好かんのですが、あぁいう泣き方をされると弱いかも(苦笑) 声を出さず、涙を流すだけで…あぁ、泣くっていうのはこういう泣き方なんだろうなァと。哭くじゃなくてね。涕泣っていうのかな?「なく」の違い、漢文で習いませんでしたか?(苦笑)
 漢文といえば、兄さんが素晴らしい声で吟じていた詩、あれって確か送別の詩だったと…「西のかた陽関を出づれば故人なからん」と続くんだったと思います。王維の「送元二使安西(元二の安西に使いするを送る)」の転句ですね(急遽、調べました・笑) 教科書に載るくらい有名な詩なのでご存知の方も多いと思うんですが(載ってたと…思う・汗)、なまじっかこの詩の結句と土方さんの今後を知っているが故に切なさ倍増です。ここで土方さんが酒を酌み交わしているのはお兄さんなんだけど、詩に託しているのは近藤さんのことではないかと…深読みしすぎか?何にしても為二郎兄ちゃん、反則だよぅ、ちくしょー!(号泣)
 で、気になったんですけど…土方さんが斬り込んで行くシーンのセット、佐々木さんの時の使い回しですかー!?

 沖田さんが土方さんを評して「あんなに素直な人はいない」って言うでしょ?ここは泣かせてくれました!土方さんを理解してくれて有難う!…って、私が礼を言うこともないんでしょうが(苦笑)

 沖田さんの刀が隠されてしまうって設定、あれはナシでしょ(苦笑) 隠されたと気付いた以上、それこそ血ィ吐いてでも取り戻してると思いますよ?「あぁ、この後に『刀があったら!』っていうシーンがくるな」って言うのが簡単に予測できちゃって、演出としても興醒めでした。
 お孝さんが斬られるとは思わなかったけど…沖田さんとイイ感じにするのはどうかなぁ?やっぱり不満です。沖田さんには気の毒なんですけど、彼にはひっそりと暮らしてほしかったもんで、お孝さんは「鬱陶しいんだよな〜」だったんですよ。あぁいう最後を迎えたにも関わらず、私の中では最後まで存在が邪魔でした…。
 それから菊● 幾松さん、最後まで白い根菜でしたね(嘆) 全体を通じて、出演させる必要なかったんじゃないかなぁ(溜息)
 最後の最後まで、この女性二人は受け入れられませんでした…。あぁ、お琴さんもか(嘆)

 この一年で箱館新撰組までは描かなくて正解かもしれませんね。もうちょっとバランスよく配置して欲しかった感はあるけど、流山以降を詰めようとすると中身が薄くなりすぎるわ。ここはやはり“区切り”なのでしょう。ここまでは近藤新撰組、ここからは土方新撰組、かな。
 だから今度は土方さん主役で一本木関まで描いてくれないかな?同じ役者さんでお願いしたいです。流山からだったら、ほぼ1年なんだけどなァ…一般向けじゃないから、数字は取れないような気がしますけどね(苦笑)

【今週の間歇泉】
管理人:「…トシさん、貴方もちゃっかりラクガキしてたのね」
     (原田さんが本庄宿での落書を探すシーンに対して)
 土方歳三って彫ってあるよ(汗) あの時は「仕方のない奴らだな、勝手にやってろ」って風に見てたくせにぃ〜!しかも山南さんまで〜!?

管理人:「…刀オタクだから、じゃないよね?」
     (容保公が差し出した刀が虎徹だと知り、漸く受け取る斎藤さんに対して)
 いや、「虎徹は近藤さんの刀だから」ということなんでしょうけど、「え、そんなに良い刀くれるの?だったら拝命する!」って感じにも見えたもんで(そりゃ、お前の心が歪んでいるからだ・苦笑)
 近藤さんの佩刀が本物の虎徹になった(或いは、なるはずだった)、感動的な瞬間なんでしょうけど…若旦那容保公とポチ斎藤さんっつー取り合わせだからなぁ。感動的とか悲壮感って言葉が遠い気がする…。はぁ〜、私って不謹慎ですわ〜。
 しかし殿〜、斎藤さんを京都へ遣っちゃったら、会津に集結した新撰組隊士の束ねは一体誰がするンすかー?土方さんが到着するまで、もう暫らくかかるんですけどー?

管理人:「風車を蝋燭に変えたら丑の時参り…っつーか、懐中電灯に変えたら八つ墓村だよな」
     (近藤さんを助ける為、刑場に斬り込もうとする捨助の出で立ちを見て)
 いや、あれで鉄砲も持ってたらカンペキ。前者よりも後者のイメージが強いのは何でだろう?だけど、なんで風車なんだろう?そういや、阿比留さんが離隊するときも風車を持ってたなぁ(随分と前の話だけどさ〜)
 願わくは、近藤さんが捨助の死を最後まで知らずに逝っていますように(知らないよね?知らないでいて欲しいなァ)


管理人:「多分、そう思えないから死のうとするんだと思うよ」
     (近藤さんに「生きることを恥と思うな!」という有馬さんに対して)
 有馬さんの言う価値観を持てた人や、価値観を変えないまでもその恥辱に耐えることのできた人が生き残ることが出来た時代なんだと思う。近藤さんに限らず、同じような決断を迫られた人は大勢いたはず。そういうのが結局、時流に付いていけたか、いけなかったかってことになるんでしょうね。
 幕末好きの方はおそらくご存知だと思いますが、「白虎隊」っていう年末時代劇として放映されたドラマがありますでしょ?(うひゃ〜、もう20年近く前の作品なのね〜) あれの主題歌である『愛しき日々』が私の中では「幕末〜明治維新の頃の主題歌」としても位置づけされてるんですが、あの歌詞が「時代についていけなかった人たち」の心情ををいみじくも表現していると思えてなりません。

【今週の地下水】
 近藤さんが幕府に対する憎しみを背負うっていう件について。
 大河としての描き方はあれで良いと思います。近藤さんが一切合財背負って泉下へ持っていってくれる。綺麗な纏め方だと思う。近藤さん自身はそういう気持ちでいたと思います。
 でも、実際はどうかっていうと…無理だよね。そこまで近藤さんは大きな存在ではなかった。…小さくもないだろうけど。新撰組の一切を引き受けることはできても、幕府の分までは背負えない。新撰組好きとしては認めたくないところなんだけど(苦笑)
 そもそもね、新政府軍が近藤さんを処刑した理由、私は「断罪」や「恨み」ではなく、「恐怖」からなんじゃないかと思うんです。生かしておくと自分達の身が危うくなるかもしれないという恐怖。いつ自分と近藤さんの立場が入れ代わるか知れないという恐怖。近藤さんの件に限らず、この頃の新政府軍の行動の根底にあったのって「敵の境遇がわが身に返ってくる恐怖」だったんじゃないかと思うんですよ。菊花紋の私用禁止にしてもね、危険は芽のうちに摘んでしまおうってことじゃなかったかと。「新政府ってのは身分が低い連中が集まったから〜」なんて悪し様に言われてしまうのは、この辺りの余裕の無さではないかと思うんです。夢や希望に溢れた若者集団だったんだけど、見栄と言うか懐の深さ・広さを誇示する余裕はない。そういう度量がある人達は生き辛い集団になっちゃってたと思うんです。大河で言うと有馬さんみたいな人ね。逆に旧幕軍が度量があったかって言ったら、必ずしもそうではないんだけど(苦笑)
 それにね、近藤さん一人に背負わせて終わりにしちゃいけないと思うのね。薩長の恨みなり恐怖なりが消えなかったからこそ、会津の人達は斗南へ移住させられたのだろうから。あの後、新政府が何をしたのか。戊辰戦争はどうなったのか。新政府は人材をどう集め、招聘された人たちはどう活躍したのか。維新立役者達の明暗は?新撰組隊士の行末は?明治時代ってちょっと探すだけで何かしら出て来るんですよ。
 この時代を見ていると、歴史が現在にどう繋がっているのかを勉強しなきゃなっていう気になりますね。戊辰戦争で辛酸を舐めたはずの世代が外国相手に戦争を始めちゃうんですもの。歴史の授業ではすっ飛ばされ始める時代ですから、自分で学ばなきゃ(汗) 悲しい思いを繰り返さない為にもね。
2004/12/18
2004年12月04日(日)
第48話『流山』
 う、う〜ん、この釣りをしてるシーンって、土方さんのエピソードからきているんだと思うんですけど。確か、女の子は騒いでたけど、本人は知らん顔だったとかっていうんでしたよね?大河の土方さんって、タラシっていう設定の割には女の子の扱いが今ひとつですよね。引っ掛け方がワザとらし過ぎる。どっちかっていうと、がっついてるカンジ。タラシならもっと上手いこと接して欲しいなぁ(笑)
 今の感覚だと断髪洋装の土方さんは「カッコイイ!」だけど、当時としては異様な風体だったんじゃないかなぁと思うんですよ。遠巻きに「変な格好した男がいる」くらいに騒いでた可能性もあるよな〜(酷)と思っているので、そんな男に目を付けられて、果たして喜んだかなぁ?という疑問がちょっとばかし残ります。

 沖田さんを見舞った斎藤さんの「いつ死ぬんだ?」発言には驚きましたけど、大河設定の彼なら言うかも(苦笑) どっか壊れているから。涼しくなる前にまた来るって約束するけど、沖田さんはそこまで生きてられないんですよね…。これが今生の別れになっちゃうんですよね(涙) 例え、沖田さんが涼しくなるまで生きていたとしても再会はできなかったでしょうが…本人が思っているよりも早くに死が訪れてしまうと私たちは知っているから、それだけで泣けてきますよ(泣)
 斎藤さんのデリカシー皆無な発言には驚かされましたけど、沖田さんに「そうか、私の人生ってそう悪いものでもなかったんだ」と感じさせることができるのって、斎藤さんだけなのかもしれませんね。慰めではなく、「俺たちって幸運だったよ、そうだろ?」って共感させることが出来る人ね。
 斎藤さんと言えば、先週の行動が恥ずかしくて仕方がない様子。それなのに再現シーンまで入れられ、憧れの副長にまで「俺も見たかった」なんて言われてるし。思わずだったんですね〜。密かに熱い男、斎藤一。皆もチラチラと彼の方を見るし。でも彼に熱い男って言っちゃいけませんね、首を絞められるから(笑) 尾形さん、傍にいたのが災難でしたね〜。
 きっと平隊士の間でも噂になっていると思うんですよ。どういう経緯からあぁいった行動になったかがわからない分、様々な憶測を呼んでいるものと推察します。きっと暫らくは噂の的です。そしてそれが一旦冷めても、隊長代理になった時に再燃するんです。「そう言えば、前に斎藤先生がさぁ〜」とかって言われて、また一暴れすることになるんでしょう(笑)

 ところで、お孝さんって局長の愛妾ではなくて、沖田さんの良い人にするつもりなの?局長の囲った女性に横恋慕する組長?マズいって〜!(涙)

 原田さんが「ウチの汁粉じゃないと…」って言うじゃないですか。関東・関西のお汁粉が違うってご存知でした?「おぉ、最後まで東西の食文化について触れるんだねぇ」と面白がっていた管理人です。関西でいうぜんざいは、関東では田舎汁粉と呼ばれているようです。じゃ、関西の汁粉は関東では?と言うと、御前汁粉なんだって。前者が粒餡で、後者が漉餡。どっちも汁気あり。関東でいうぜんざいは、関西の亀山にあたるとか。これは汁気なし。雑煮同様、餅の形も違うんでしょうね。でも原田さんのお椀の中を見る限りでは、汁粉を注文したっていうより「ぜんざい(田舎汁粉)を頼んだら、亀山(ぜんざい)が出てきちゃった」って感じなんですけどねぇ?

 私は、土方さんって「近藤さんにとって自分の遣り方が重荷になってはいないか」っていうことを常に気にしていたと思っているんです。それと、流山での近藤さんの投降は、近藤さんが土方さんに全てを背負わせてしまったっていうイメージがある。
 それを大河では両者とも再現してくれたので、非常に複雑な心境です。なんかこう、現実を突きつけられたというか。とんでもなくおこがましい話なんですけど(苦笑)、何故か「土方さん、ゴメンね」っていう気になって泣きたくなっちゃった。山南さんの時も思ったんだけど、死んでしまうことで自分の担当分を残った人に押し付けてしまっている気がするんです。山南さんの時以上に、「あ、一人だけ楽になっちゃったのね。ズルいよ」と思ってしまう。楽になりたいが為に近藤さんが投降したんだとは思わないんだけど、「土方さんを一人にしないでっ!」て思っちゃうんですよね〜。どんな手を使ってでも良いから生き延びて、貴方の分は自分で持って!って思う。いやマジで、腐女子視点を抜きにしてもですよ?そう思うのは、やっぱり私が土方さん贔屓だからなのかなぁ?流山はね…やっぱり重いんですよね。
 周平くんに「お前は会津へ行くな」って言うトコがね…不満。あの言葉って、会津へ行く人に未来はないって近藤さんが考えているってことでしょう?そっちが本心なら、土方さんに生きて戦えとは望まないで欲しい。土方さん一人に背負わせないでほしい。それって、土方さんに対する裏切り行為だと思うんです。

【今週の間歇泉】
管理人:「ありゃ?新旧土方だけじゃなくて、新旧沖田も揃ったのね。やっぱ、サービス?」
     (植木屋の平五郎さんを見て)
 島田順○さんですね。私は今の彼は眼鏡をかけたところしか観ていないので、最初は「どっかでみたんだけど?」程度にしかわかりませんでした。某刑事モノでイヤミな課長さんを演じていらっしゃいますね。管理人母は彼が課長役を演じているのを観るたび(新選組!が始まるずっと前から)、「はぁ〜、島田さんって沖田総司を演じたこともある2枚目役者だったのにねぇ」と溜息を吐いていましたっけ。

管理人:「好きな者同士が別れないといけないのは辛いねェ」
     (近藤さんと土方さんの抱擁シーンに対して)
 腐女子視点でウルウルしている自分にガクゼン?(苦笑) いや〜、やっぱ私は近×土だわ。
 いや、真面目な話ね、さぞや離れ難かったことだろうと思うんですよ。二人とも今生の別れになる予感はあっただろうし。土方さんが救出活動を本気でしなかったっていう訳じゃないですよ?その覚悟であったろうな、と思っているので。
 恋愛感情にしてしまうと腐女子発想になってしまいますけど、二人ってお互いがとても大切だったんだろうなぁと思うんですよ。色だの恋だのっていう陳腐なものじゃなくて、お互いに必要としていた存在だろうと。
 そういう相手に巡り会えたってことはすごく幸運だけど、もっと穏やかな中で出会えたら良かったね、と二人に伝えたいなぁ(余計なお世話か…)

管理人:「あぁ、こういう加納さんで良かったなぁ」
     (近藤さんの首実検をする加納さんに対して)
 加納さんにとって、近藤さんは師匠の敵なわけですよね。大河では伊東さんは近藤さんに共感してから亡くなるけど、加納さんたちはそれを知らないはず。それなのに「こいつが近藤勇だ!」と晒し者にするのではなく、正体を告げるのを躊躇った挙句、呼び掛けに対して穏やかに応じることで近藤勇だと認める。綺麗事だとは解っているけど、そういう加納さんで本当に良かった。

【今週の地下水】
 沖田さんが蟻を潰すシーンにギョッとした私なんですが、「蟻は生き物じゃない」発言はどうか?(苦笑)
 この頃になってもまだ生命について考えていない沖田さんってのは嫌だなぁ。京都でずっと人を殺めてきた彼だからこそ、無駄な殺生はしなくなっていると思うんですよ。例え、蟻が相手でもね。だからこそ、斎藤さんの「いつ死ぬんだ?」の台詞が生きてくるんだと思うんだけどなぁ。対比だったのかなぁ?
2004/12/18
2004年11月28日(日)
第47話『再会』
 今回の目玉は、やっぱり土方さんの洋装でしょう!…と、言いたいところなんですが、思ったより感動しなかった管理人です。
 これまでに観てきた役者さんの中では一番良い出来だと思うし、写真にも良く似ていると思います。何ていうかな、見た瞬間に「うわ、恥ずかしい〜」と思っちゃった。何が恥ずかしいのか良く解らないんですが、沖田さんの「見てられない」というボヤキに激しく同意してしまった私。近藤さんとは違って、私は馴染んでいるとは思うんです。でも何処か、出来の良いコスプレを観せられている感じがしたんですよぅ(泣) …地毛じゃないからかなぁ?
 下手に写真が残っているのがマズかったのか?「あぁ、本物の方がイイ男だな」と思っちゃった。それまでは山本副長をご機嫌で観ていたんですけどね…。そりゃ、役者さんは本物と同じ人生を歩んではいないから、違うのは当然のこと。特に今回は役者さんが若いし。でも、でも!「本物の方が凄みがある」とか、「本物の方が貫禄がある」ではなく、「本物の方がイイ男!」ってどうなのさー!?
 いや、私の言うイイ男っていうのは単に「見栄えが良い男」っていう訳じゃないですよ?貫禄なんかも含めてなんですけど…。だけど大概、歴史上の人物の容姿って、現代の美意識で作られた役者さんと比べちゃうと造作では劣りませんか?写真が残っている幕末以降なんて、そういうのがザラにあると思うんです。写真はないにしても、来年の大河主役である源義経なんて「色白出っ歯の小男」ってのが実像らしいでしょ?それが役者さんになると滝沢□明さんですからね(私の好みではないけど。“義経”はけっこう好き)。それがね〜、この土方って男だけは例外なんですよね。容姿でも惑わせてくれる(笑) 当に「役者よりもイイ男」の土方歳三、罪な男だ(笑)
 どうでも良いことなんですけど、襟元のスカーフ、もっと柔らかくてボリュームのある素材にして欲しかったな、と。(ホンマ、どうでもえェことですな・苦笑) 腐女子向け要素テンコ盛りな洋装ではありますね。排泄方法の説明を始めた土方さんに対する近藤さんの顔の位置、非常にアブナイですね。顔を背けてしまった彼、一体何を見たのでしょうか?(笑)
 で、洋装直前の裃姿、髷を結わなくても良いものなのか…?寧ろ、そっちの方が気になった私なのでした(笑)
 
 近藤さんが家族と再会できて嬉しいっていうシーンが欲しかったです。愛妾を持たないおキレイな近藤さんなら尚更、あっても良いシーンでしょ?江戸への途上でしたか、近藤さんが「(不謹慎なんだけど)妻子に再会できるかと思うと嬉しい」って言ったという話があるじゃないですか。極々普通の夫であり、父だったんだなぁと思わせる、すごく良いエピソードだと思うんですよ。ドラマとしても、その後の悲愴感を煽るには格好の素材だったと思うんですよね〜。

 再会と言えば、土方さん&お琴さんの再会はどうでも良かったな…。▲丸 琴さんが白い根菜だっていうのをしみじみと再確認してしまいました(涙) 色々な面でアイタッ!なシーンになってましたねェ。「お琴さん、お嫁にいったのよ」「…そうか」っていう会話だけで良かったんじゃないかなぁ。
 多分、土方さんはお琴さんのことがまだ好きで、お琴さんもまだ土方さんに心を残したままっていう、複雑で切ないシーン…になるはずだったんだと思うのね。お琴さんは土方さんに罵詈雑言を浴びせるけど、それは土方さんを思い切る為で。土方さんも会いに行くべきではないと判っているけど行かずにはいられない…そーんな演出になるはずだったんではなかろうか?
 ま、お琴さんの演技をどうこう言う前に、そもそも大河の土方さんからは近藤さんに対する愛情ほどお琴さんに対する愛情が感じられないんですけどね(苦笑)
 大河のお琴さんが言うように、新撰組を良しとしない面々も居たと思うの。でも、それ以上に郷土の誇りだったんだと思うのよね。だからこそ、甲陽鎮撫隊に志願する若者も多かったんだろうし、彦兄さんも春日隊を組織できたんだと思う。関東付近はこの時点でも“徳川さま”だったんじゃないですかね?甲府を落とした板垣退助、彼が改姓した理由だって、佐幕派の地元民の反感を和らげる為だったんだし。
 で、今回の大河を観ていて、ふと思いついたんですよ。何故、土方さんとお琴さんの婚約が破棄されたのか。新撰組が京都にいたのはたかだか5年ほど。その間に考えられないほどの勢いで出世し、身分が高くなっちゃってますよね?最後なんて御家人とは言え、直参の武士ですもん。事前に色々と動きはあったはずだから、辞令を受けるよりも早くに身辺整理とかしたと思うのよ。
 土方さんが出世してしまったために身分が合わなくなり、婚約を破棄せざるを得なかったのかなぁと…二人がそれを望んでいたかどうかは別としてね。勿論、お琴さんをどこかの武家に養女に出して…っていうお約束な手もあるけど、これって実は違法だからねぇ(苦笑) この時期の土方さんには選択し辛い方法ですね。いっそ原田さんみたいにさっさと結婚しておけば良かったのかもしれないですね〜。ま、破棄したのがいつ頃かっていうのがそもそもよく判らないんですけども(苦笑)

 沢△ みつさんは良かったです。役者さん自身も、大河設定のみつさんも苦手なんだけど、今回の演技は良かったと素直に思いました。本当は泣きたくって仕方がないんだけど、ぐっと我慢して憎まれ口を叩くのが良いです。手法はともかく、こういうシャンとしたみつさんが好きだな。陰では泣いても、弟の前では「敵わないお姉さん」であり続けただろうなって思いますしね。
 私は、泣いて何とかして貰おうとする、人に寄りかかるタイプは好かんのです。「私、弱者なの」オーラを発しているのを見ると蹴り飛ばしたくなる。媚びて人を動かすなんざ、お前、ホントは最強だろう?って思っちゃう(苦笑) 逆に、泣くのを堪えて頑張っているのを見ると、自分が損をしてでも助けたくなる。男であれ、女であれ、「まずは自分で行動する」人でないと助ける気になったり、同調したりできないんですよ、私。行動っつったって「助けてくれ」っていうサインで充分なんですけどね。何ていうかな、人から好意を与えられて当然と思っちゃいけないと思う。人に助けてもらうのは当然の事ではないし、人に感謝することを忘れちゃいけない。…って、そんなことはどうでも良いか(苦笑) 閑話休題。
 あぁいう、憎まれ口の中に込めた優しさを表現するのって、□谷さんの巧い所だと思うんです。ストレートに労わるよりも泣けます。…それって私が屈折しているということなのか〜?それから、回帰の手法にも私は弱いのです(笑) そんなシーンが増えてきてちょっと困っている私です。
 でも、沖田さんの見舞いに一度も行っていないっていうのは解せない。特に大河のみつさんのフットワークの軽さからしたらあり得ないと思うぞ。

 進軍速度を気にする役は、永倉さんじゃなくて土方さんだと思うんですよね。永倉さんが気にしちゃいけないって言うんじゃないけど、彼はそういうことに気が付くタイプじゃないと思うんだけどなぁ。私は、永倉さんはあくまでも新撰組組長レベルの人だと思っているので、あぁいう永倉さんには非常に違和感を覚えます。士官ではなくて下士官型、目の前の敵を倒す事に長けているタイプ。能力としての優劣っていうんではなく、性格的な向き不向きとしてね。永倉さんって駆け引きが出来るような性格じゃなさそうなんだもの。裏表がない人だと思うんです。狡賢いことが考えられないタイプ。そういう人は策を弄することができないから、兵を指揮することには向いていないと思うんですよね。兵の先頭に立って率いていくことは出来ても、後方から差配することはできないって表現すると適当でしょうか?
 今回の大河で、永倉さんってけっこう都合が良い様に使われている気がしますね。言動に一貫性・一定性がない。観ていて非常に不安定さを感じました。山▲ 新八さんは、容姿的には満足なんですけどねェ。

 長っ尻にしては武装したままっていう、訳の解らない宴会でしたね。長座になるなら武装は解くと思うし、出陣前の儀礼的なものなら進軍速度の話は出てこないだろうし。こういう所をキチンとして欲しいなぁ。
 山本副長がまた歌ってくれるかな〜?と期待したんですがダメでした(苦笑) 第20回『鴨を酔わすな』の感想で、歌の上手さにいたく感動したんですが、よくよく考えてみたら山本副長はミュージカルに出てるんだもの、プロとしては当然だったかもしれません。失礼な感想だったかも(汗)
 甲府入りが遅れた理由、接待を受けていたからってことになってますけど、本当にそうなんですかね?所謂、“故郷に錦を飾る”という訳にはいかなかった訳ですよね?その辺りは本人たちがよくよく解っていたと思うんです。近藤さんはともかく、鳥羽・伏見を戦った土方さんは感じていたと思う。彼が宴会に参加しなかったっていうエピソードは、あながち作り話ではないのかもしれません。
 出陣前にどんちゃん騒ぎをするっていうのは、非常識っていうわけではないと思うんですよ。景気づけっていうのは必要なことですから。この後、雪のために峠越えに難渋しますでしょ?天候待ちの為に進軍速度を調整していたのかもしれないと思ってみたり。それに何たって「冬の山越え」ですからねぇ。輜重の確保が大変だっただろうと思うし。そっちの手配に手間取った可能性もあるんじゃないですかね?緩々と進軍して、春日隊のような義勇兵が集まってくるのを期待していたのかもしれない。
 結果から言えば、板垣さん達が甲府へ到達する前にちゃっちゃと進軍した方が良かったってことは解るんですけど、果たして可能だったんですかねェ?…日野方面から進む甲陽鎮撫隊に対し、諏訪から入る新政府軍。どっちも甲州街道を使ったんだと思うんですけど、甲府までの宿場の数が前者の方が圧倒的に多いんです。宿場の数が多いっていうことは道程が遠いか、道が困難かってことだと思うので、 位置からして既に不利だったんじゃないでしょうか。
 甲陽鎮撫隊が間抜けだったっていうより、新政府軍の方が素早かった、有利だったってだけなんじゃないのかなぁ?

 ところで、菜っ葉隊のたかだか一人をここへワザワザ呼んで来た理由って何!? 菜っ葉隊なんていう面白い名前の隊を使ってみたかったから?確かに、羽織の色から命名されたっていう菜っ葉隊、私も知った時には面白いと思ったよ?でもあの程度の絡みでしかないんだったら、シーンを割いてまで登場させる必要があったかなァ?次回以降の前振りとは思えないし。だって菜っ葉隊は新撰組を応援しないんだから、これ以上は登場してこないでしょ?「捨助を遣って、菜っ葉隊の協力を取り付けてある」っていう説明台詞だけで充分だったと思うし、土方さんが援軍を求めに行く時点で初登場するのでも良かったと思う。隊名を紹介する必要すらないと思うんです。「援軍要請したけど応えてもらえなかった」っていう事実だけで充分でしょ。

【今週の間歇泉】
管理人:
「ちょっと待て。法度(切腹)を廃止したのはあンただっただろう?」
     (離隊を宣言する永倉さん達に「勝手に抜ければ切腹!」と言う近藤さんに対して)
 声を大にして言いたいです。オカシイだろう、絶対!イイ人な近藤さんでは描ききれなくなったんだろうなっていうのがヒシヒシと(苦笑) 「これまで土方さんが何とかしてくれていたけど、近藤さん、尻を割っちゃったね」と。まぁ、近藤さんっていうよりは、大河での近藤さんの人物像が破綻したってことなんでしょうけど。
 土方さんが不在になった途端に離隊者が出るっていうのが「(離隊者に対して)あ、ズルい!」って気がして…それこそ、鬼の居ぬ間になのねっていうか。土方さんが怖くて、彼が居る内は何も出来なかったってことなの?ものすごく嘆かわしい気分になっちゃいました。土方さんが居なくなった途端、箍が外れるってどうよ?新撰組って近藤さんではなくて土方さんで持ってたんだって説明してるような気がします。少なくとも、この時点の近藤さんには隊を纏めるだけの能力なり、魅力なりがなくなってしまったってことですよね。あぁ、そういう意味では演出として成功したと言えるのか…言えるのか?帰陣した時の土方さんの落胆を思うと、やるせない気分になるなぁ…。
 でも、今まで近藤さんや土方さんの命令で動いてきた永倉さんが、貴方の家来ではないから命令はきかないっていうのは変だと思う。今回に限らず、大河の永倉さんって権利は主張するけど、それに伴なう責任や義務は果たさないっていう傾向があるように思うんです。折衝や取り纏めなんかのシンドイ部分は近藤さん・土方さんに任せっきりなんだけど、報奨や役職に差があるのには文句を言ったりする。文句は言うけど、面倒なことはしたくないってことですよね。これってズルイなって思う。確かに、局長っていうのは主君ではない。でも、上司ではあると思うんですよね〜。

管理人:「ポチ斎藤さん、人格変わった?」
     (隊旗を持って外に飛び出して行く斎藤さんに対して)
 副長に置いて行かれた寂しさのあまり、人格が破壊されてしまったのでしょうか?(笑)
 唐突すぎる反応で、唖然としてしまいました。何か違うキャラクターを観ているような気分になっちゃいます。“意外な一面”っていうのとも違う気がします(苦笑) …まぁ、面白かったですけど(笑)
 私は、この時の斎藤さんって凄く冷静でいたんじゃないかと思っているんです。それと野心もあったかな、と。
 井上さんが討死、沖田さんが戦線離脱を余儀なくされたところへ、永倉さん・原田さんが揃って離隊している。大幹部が不在の上、副長助勤の一人である山崎さんも亡くなっています。彼にとって新撰組内での己の地位を高め、確立するには絶好のチャンスだったはず。その一方で実状は惨憺たるものだったはずですから、離隊だって考えていたかもしれない。それらを天秤にかけた上で、新撰組に残ることを選択したんじゃないでしょうか。新撰組って言っても、近藤さんではなくて土方さんに付いて行くことにしたんだと思うんですよね。私には、斎藤さんは近藤さんよりも土方さんに肩入れしているっていうイメージがあるので。

【今週の地下水】
 あくまでもドラマ中の設定での、もしもなんですが。「もしも近藤さんが江戸市街戦に持ち込もうとしなかったら、勝さんはまともな戦場を与えてくれたんだろうか?」と考えちゃったんですよ。
 勝さんは江戸を戦場にするのを避けたかったんですよね。江戸城の無血開城なんて、旧来の武家の発想ではないと思うんですよ。城を枕に討ち死にっていうのが真っ当な武士(苦笑)の発想なんだと思う。
 でも、勝さんは違った。彼は名よりも実に重きをおいた。武家の名誉より、人間の生活(社会)を保障しようとした。彼にしたって武家とは言え下層の出身で、こんな時勢でもなければ政治の中心に躍り出てくるようなことはなかったと思います。そんな彼だったからこそ…っていうか、この家は親父さんからして前衛的な思想家だったらしいけど…、新しい価値観を見出せたんじゃないでしょうか。
 その人に近藤さんは「市街戦に持ち込めば勝てる!」と言ってしまった。私が勝さんなら、同じ選択をしたよなァと思うんです。徳川家の名誉を地に落としてまで江戸の安泰を図ろうとしたってェのに、この男は何てこと言ってやがる!…ってことになっちゃうよなぁ。将軍すら取引の材料に使える男が、新選組の局長ごときを犠牲にすることを躊躇うとは思えないし。
 当然の結果として「あ、コイツはイカンわ。使えねェ」ってことになると思う。勝さんら、当時の幕府にとって新選組が非常に邪魔な存在になっている時期でしょう?会津藩預かりのままなら単純に切り捨てちゃうだけで良かったけど、直参にしてしまいましたからね。今更、「あいつらのことなんて知りません」とは言えなくなっている。外人部隊っつーか、傭兵部隊を正規軍に編入してしまったってトコでしょうか。そんな唯でさえ厄介な存在なのに、命令を無視して暴走する危険性大!なんたって実働部隊を抱えているんです。良くも悪くも「使い物になる戦闘集団」です。しかも敵方に嫌われまくりの面々。江戸から離れてもらうのが賢明ってもんでしょう。
 もしも近藤さんが江戸の町を戦火から護ろうとしていたら…最初から会津を目指すか、旧幕脱走軍と同じ行動をとっていたとしたら、その後の戦局や彼らの運命は変わっていたんですかねェ…。
2004/12/18
2004年11月21日(日)
第46話『東へ』
 第12話『西へ!』と対になるタイトルですね。この回の「今週の地下水」に書いた感想どおり、ちょっと悲しくなってしまった管理人です。

 機密書類を処分するっていう行為は土方さんらしいと思う。でも、鳥羽伏見の戦場から屯所へ戻るってのはいただけません。出陣する前に手を打っていたと思うの。隊を挙げての移動だったんだから、戻らない時の手筈は整えていたんじゃないでしょうか?屯所が空になることは解りきっていたことなんだもの、少なくとも屯所に置きっぱなしにはしていなかったと思うのね。隊のお金を皆で分けたっていうのは、屯所へ戻れない事態を想定していたからでしょ?機密文書の処分も同時にしていたと思います。
 でも、ポチ斎藤さんが土方さんに「(編成表を)持っていたら良い、新撰組はあんたが作ったんだ」っていうのは良かったですv (「発句帳に書いてあるじゃん♪」と思ったって言うのはナイショです)

 山崎さんが顔を斬られて「これしきの傷!」とは言わず、もちろん「痛くて堪りません」とも言わず…傷が出来たら人に覚えられてしまうから監察が務められなくなるって言うのが切なかったです。皆そうなんだろうけど、ようやく見つけた居場所が新撰組だったんだなァと思わせる台詞。「いや、あンたなら監察以外の仕事だって如才なくこなせるよ!」と咄嗟に思いました。

 あ、あれ?小常さん、子供を産まずに死んじゃうんですか?と言うことは、永倉さんと磯子さん、涙の再会はないってことね(苦笑) 今際の言葉が「宇八郎さま…」で、その後に彼女を女房と呼ぶ永倉さん…切ない(涙)

 出てきましたね、かまー(榎本武揚氏)。画面に現れた瞬間、噴き出しそうになってしまいました。ゴメン、草◎氏。
 あの役、かなり難しいと思う。台詞も映像もホントに僅かだけど、与えるインパクトはかなり強いでしょう?特に大河では、新撰組に洋装を取り入れさせる原因となるんでしょうし。次のステップへの象徴ですよね。そういう雰囲気って、榎本さんのことをかなり研究してないと表現できないと思うんです。彼はあまり知らないと見た…んですけど。いや、私もあんまり知らないんだけど(苦笑)
 しかし、相変わらずセットがちゃちですね。榎本氏が偽者っぽく見える一因でもあると思いますよ。まるで学芸会なんだもん…。

 だけど、何で周斎先生が亡くなったことを知らないの?確か、大政奉還とか、隊士募集をしていた土方さんが江戸を発った直後くらいに亡くなってますよね?ある程度の混乱はあったでしょうけど、まだ手紙だって充分に届く頃だと思うんです。親の死を知らせてないなんてこと、絶対にありえない。オカシイ…。オカシイと言えば、土方さんの物真似。劇中でするのは如何なものか。

【今週の間歇泉】
管理人:「これも両手に花になるの?」
     (斎藤さんと山崎さんを連れて屯所へ戻ろうとする土方さんに対して)
 副長の好みな二人?(腐りきってます・笑) 斎藤さんも一緒だけど「喜んで!」だよね〜、山崎さん!
 土方さんに「付き合え」と言われて二人きりの道行と思ったんでしょうか、斎藤さん。山崎さんが加わるとなると機嫌が悪そうです(気のせいだから)

管理人:「いや、後世の人間が泣いて喜んだと思う。少なくとも私は喜んだ!」
     (尾形さんが丁寧に付けていたという記録を「誰も喜ばない」と評する土方さんに対して)
 ホント、残ってて欲しかったですよね〜。歴史として捉えれば明治維新なんてついこの間のことのはずなのに、解らない事が多いですもの。大河を切っ掛けとして(?)新資料が出てきましたけど、もっと残っていて欲しかったですね。新撰組は敗者側だから、残りにくかったという面もあるんでしょうね。来年以降は、また闇の中なんでしょうね…。

管理人:「居酒屋の店員さんみてェ…と思ってたよ」
     (山崎さんに初めて頼みを断られた感想を述べる尾形さん達に対して)
 もしくはファースト・フードの店員(笑)
 この感想に繋げる為、つまり頼みごとを必ずきいてくれる山崎さんを設定する為に、彼はいつも「喜んで」と言って仕事を引き受けていたということなんでしょうね。
 リ■ルート社が出しているクーポンマガジン「ホット●ッパー」のCMにあったんですよ、「ハイ、喜んで!」っていうバージョン。ご存知ないですか?山崎さんが「喜んで!」と言う度に、このCMが頭を過ぎっていたっていうのはナイショです(笑)
 だけど、これだけは声を大にして言いたいのさ!
  尾形さん!自分で歩けず、大八で運ばれて来た怪我人の手を煩わせるのは止めてくだされ(汗)

管理人母:「船酔い?」
     (甲板に出ている近藤さん、土方さん、沖田さんに対して)
 ナイス・ツッコミです、母上!他に言うことは何もありません。ベスト・オブ・迷言です!
2004/11/28
2004年11月14日(日)
第45回『源さん、死す』
 近藤さんが刀を使えなくなるかもしれないと言われ、激しく取り乱す土方さん…は良いとしても、山崎さんに「手前ェ、切腹だぞ!」はいただけなかった。山崎さんは事実を述べているだけで、罪を犯したわけじゃない。いくら取り乱していたとしても、感情に任せて切腹持ち出すなんてありえない。寧ろ、取り乱していたら出て来るものじゃない。あれは理性で命じるものでしょう。
 それから「新撰組の務めは局長の敵を取ることだ!」と言うのもイヤです。「今は務めよりも敵を取る方が先だ!」ならまだしもですけど。あんな土方さんが仕切っていたんじゃ、「局長は自分の出世の為に新撰組を利用した」と言われても仕方がないですよね。彼自身は「近藤さんの為に」という思いで動いていたんだろうと思うんですが、「局長の為の新撰組」と捉えていた訳ではないと思うんです。自分にケチを付けられるのは平気でも、近藤さんに関してはケチを付けられない様に気を配ってんじゃないかなぁ。
 正直、私としては冷静な土方さんでいて欲しかったんです。それこそ、皆から嫌われる程のクールでいてほしい。だからこそ、新撰組は彼を信じて付いて行ったんだと思うから(ちょっと矛盾するんですけど・苦笑)。だって、局長が敵の手中にある状況にも関わらずなんですよ?よっぽど土方さんに「この人に賭けよう」と思わせるものがあったからこそ、でしょう?敬遠されながらも、土方さんに従っていれば間違いないっていう絶対的な信頼があったんだと思う。あんな薄っぺらい土方さんじゃ、誰も付いて行きませんよ。鬼の副長はバラガキの歳じゃダメ!そういや、井上さんに呼び捨てにされてましたね(笑)
 そんな中「よっしゃ!」と思ったのは、おむすびを配る井上さんに「皆の分は?」と確認してから自分の分を取ったシーン。ああいう土方さんが良いんだよぅ!…頼むから、最終回も近くなってから破綻せんでくれよ、副長。

 皆が好き勝手に攻めて行くばっかりで、「近藤に代わって指揮を執る土方」がなかったですね(寂) まぁ、これまでに「指揮を執る近藤」だって殆どなかったんですけどね。
 笑いながら戦を楽しんでいるように見えるのは新撰組っぽいな〜と思いました。新撰組は軍人っていうより傭兵のイメージがあるし、そういうふてぶてしさってありそうだし。でもセットがねェ…。
 セットも安っぽいんですが、どうやっても着弾音が爆竹としか聞こえませんでした…。ホンマもんの銃声って乾いた軽い音らしいですけど、そんなトコだけリアルに表現したとも思えん。本来、非常に感動的な回だったはずなのに、あちこちでツッコミを入れていた管理人とその両親でございます。中でも、親子三人が揃ってヤジを飛ばしたのが「源さんのマトリックス」シーン。妖術使い沖田と張る愕然シーンでした。あんな効果は止めれ(涙)
 幽霊も今ひとつ…あんなに長々としたお別れシーンにしないでくれたら良かったかな?影が近藤さんの目の端に入る程度にして、井上さんの気配を感じたってくらいで止めておいて欲しかった。近藤さんが「源さん?」って訝しそうに呟いて…後日、井上さんの死を知らされて、漸く「あぁ、あの時、お別れに来てくれていたんだ」と気付くくらいの方が良かったな。井上さんは律儀だけど、万事に控えめだから。
 演出にはどうも納得がいかないんですが、役者さんは○でした。

 菊花紋の調度のみならず、錦之御旗も「いちおう作ってみた」という岩倉のおっちゃん岩倉さんが良かった(笑) 部屋に飾るってアナタ…菊花紋ブランド愛好収集家ってトコですね。錦之御旗を考案したのはホントに彼らしいんですけど、菊花紋を勝手に使うのは拙かったんじゃ…と思ったら、私用が禁止されたのは明治元年、二年、四年の太政官布告かららしいです。乱用しても良かったとは思えませんが、この時点ではまだ抜け道はあったってことですね。明治政府が菊花紋の使用を禁止したっていうのは、皇室の権威の為だけではなく、第二、第三の自分達が出現しないようにって面もあったんでしょうね〜。

 ところで御前会議の開催を要請できる程、新撰組局長は偉いのか!? 旗本とは言え超が付くほどの新参で、しかも決して身分は高くないんですよ?絶対に無理だろう(汗)

【今週の間歇泉】
土方:「ポチ斉藤、良い子にしてろ」
     (最後まで攻めて行きたそうにしている斎藤さんに対して)
 ご主人さまに行くなと言われているんだけど本当は行きたくて仕方がない、未練たらたらのワンコ…まさにそんな感じ。永倉さんではなく、是非とも土方さんに言って欲しかった(笑)

管理人:「お、ポチ〜斎藤さん〜、ご機嫌だなァ」
     (薩軍に突撃をかけた後、嬉しそうに焦ったと言っている斎藤さんに対して)
 最終回も近づき、ようやくクラス皆に溶け込んだようですね、転校生斎藤さん。今回は急に表情が豊かになり、別人のようです。これなら皆とコミュニケーションも取れるというもんです。間者として潜り込んでいる間に何か心境の変化でもあったのでしょうか?それとも隊長代行に向けての布石でしょうか?(チガウ)
 大河の彼は変名しないままなんでしょうね、視聴者が混乱するから(苦笑)

管理人:「忍返しを壊したら、困るのって自分達なんじゃ…」
     (塀越しに永倉さんを引っ張り上げる為、忍返しを引っ剥がす島田さんに対して)
 何の為にワザワザ壊す?しかもそこから永倉さんの首根っこ捕まえて絞めるし(苦笑)
 「土塀を乗り越えられずにいる永倉さんを銃につかまらせて引き上げた」のは彼の強力を語る上で欠かせない逸話でしょうが、大河の島田さんの行動は意味がわかりません。永倉さんが乗り越えられない素振りは全くなかったし、皆と同じように門から入ってくれば良かったんじゃないの?
 それと、永倉さんの丸に十字の幟を掲げたまま帰って来る行為って拙いんじゃないかな?分捕ってきたって言ってましたけど、何も知らない味方から見れば「敵がすぐそこまで攻め込んできた」ように見えるし、敵方から見れば「味方が敵陣へ攻め込んだ」ように見える。下手をすれば、味方は浮き足立ち、敵方は勢いづいてしまう。些細なことで勝ち負けが入れ替わってしまうことにもなりかねないと思うんです。隊旗を大切にしているハズの大河新選組らしからぬ行為ですよね。

管理人:「あ、ポチが壊れた」
     (井上さんが亡くなったのを見て、雄叫びを上げながら薩軍に斬り込む斎藤さんに対して)
 多分、強い斉藤を表現しようとしているのだと思われる。でも斬ってるというより、刀を振り回しているだけに見えた…はッ、そんな斉藤さんだから、捨助のことを「出来る…」なんて言ってたのかしらッ!?
 このシーンよりも前、撃たれた井上さんを収容しに行くシーンの永倉さんや島田さんに対しても思ったんですけど…最初から皆がそういう戦い方をしてたら、井上さんも死ぬことなく、この局面だけでも勝てたんじゃないかなァ。ゴメン、冷めてて。

管理人:「枕屏風や衝立くらい準備したれや…」
     (ここは直に怪我人で一杯になる、と言って沖田さんを広間に寝かせる松本先生に対して)
 ちょっと酷い扱いですよね(笑) 総司でなくても落ち着かんわ!お殿さん達だってもっと狭いトコで寝てますよね。

管理人:「全体的に?」
     (その人はナースです、と言われて「なーす…どの辺が?」と戸惑う男性に対して)
 茄子くらいに思ったんですかね?(笑)
 だけど彼の「何故こんなところに女子がおるのだ!?」っていうのは最もな怒りだと思うんです。どうみても民間人の女性がウロウロしているのは異常。松本先生、一般向けではない言葉を使って翻弄するより、看護師を置くということを前もって周知徹底しておいてくれませんかね?

【今週の地下水】
 果たして土方さんは、鳥羽・伏見の戦いまでを「刀の時代」と捉えていたのでしょうか?(以前もネタにしたことがあるんですが見逃して下さい)
 土方さんの「刀の時代は終わった」の台詞の直後、管理人母もツッコミを入れてました。…変なトコで母娘を感じさせてくれます(笑)
管理人母:「鉄砲なんて信長の時代に入ってきてるのに、今更〜?」
 そうです。種子島への鉄砲伝来は1543年です。300年以上も前の話なんです。母上は鉄砲産地の出身なのでちょっとウルサイです(鉄砲鍛冶の家の出身というわけではありません・笑)
 「(戦場で)刀を使える時代は終わった」という認識なんだったら理解できるんです。もしくは「とっくに刀で戦をする時代は終わっている、と皮肉った」か。「刀の時代」=「武士の時代」と表現したとは考えにくいし。土方さんって新しもん好きそうじゃないですか。刀どころか、「国産銃の時代は終わった。舶来の新式銃でないとダメだ!」くらい言いそうな気がする(笑)
 新撰組にだって砲術師範がいたし、木砲の調練をして西本願寺を困らせていた(笑)らしいし、行軍録には小銃隊の文字が出て来るし。この時点になって初めて「刀の時代が終わった」っていう認識を持ったとは思えません。新撰組は剣客集団というイメージが強すぎて、彼らが銃火器を扱っているのを想像できないだけなんじゃないかなぁ。市中見回りでは刀剣の方が都合が良かったでしょうし、それで済んでいたのも事実ではあるでしょう。幕府方は薩長ほど軍の洋式化は進んでいませんけど、旧式銃は揃えていたと思うんです。
 私は銃火器に詳しくないんですが…幕府方が旧式の先込銃を使っていたのに対し、薩長は新型の元込銃を使うようになっていたんじゃなかったかな?戦意のみならず、その性能差は戦局を左右するほどに大きかったんでしょう。
 それに、土方さんは鉄砲を使った戦いを指揮していくわけでしょう?この時になって漸く鉄砲を認識した人にできるものなんでしょうか?この後、彼は洋装しますよね。彼が「終わった」と感じたのは、むしろ服装(甲冑を含む)に関してではなかったかと思うんです。
 「大河では土方さんを刀一辺倒の人にしておきたかった」というなら、西洋の兵学書に50両も出させようとしちゃいけませんからね〜!
2004/11/28
2004年11月7日(日)
第44話『局長襲撃』
 お龍さんの局長襲撃を未遂にすることで(史実をご存知ない方を)ちょっと安心させといて、最後の最後でギョッとさせる…と言う趣向だったんでしょうね。
 ところでお龍さんが被っていた御高祖頭巾ですが、ホントに目元以外を覆うような被り方をしていたんですかね?あの被り方が間違いと言う訳ではなさそうなんですが、かえって人目を引くんじゃないかと(笑) 雪も降っていない昼日中に、御高祖頭巾で顔を隠した女性が物陰から新撰組局長を見張っている図…目立つと思うんだけどなァ。顔は出しといたほうが良かったんじゃないかなぁ。…演出の都合から言えば仕方のないことなんでしょうけどね。

 あれ、史実と違うのね〜と思ったのが原田さんの子供。長男に茂と名付けるなのはOKなんですが、この時期におまささんのお腹にいるのは第2子のはず。つまり、茂さんはすでに生まれているはずなんですよ。ま、大河でそこまで忠実に書かなくても良いですけどね(笑)
 で、永倉さんトコも取り込み中ですよね。小常さんが臨月か、寝込んでるか、儚くなっているか。そんな時期でしょ?触れないままなんでしょうか。友人のカノジョを囲うことになった経緯まで描いたのにねぇ。

 二条城での近藤さんの啖呵、あれはカッコよかった!あぁいう局長なら隊士は付いて行くと思うし、なにより土方さんに支えようっていう気を起こさせますよ。その後の土方さんのイヤミだって生きてくるってもんです。「何もしないくせに文句だけ言うヤツ」を徹底的に凹ませたくなるのは私も同じなんで共感できたんでしょう(笑)
 …何か永井さんに巧くあしらわれている気がするのは、私の人の悪さの所為でしょうか?龍馬暗殺にしても新撰組に警護させるんではなくて、まずは見廻組を抑えるべきだったと思うのよ(大河設定ですけど)。そんなのもあって、今回の「嫌な思いをさせてしまったのぅ」っていう台詞にイラッと来てしまったんですよね。何を呑気なこと言ってやがる、そんなんだから何事も巧く運ばねェんだよッ!と思ってしまいました…。何か良い人過ぎて、都合よく使われている気分になっちゃうのよね(苦笑)

 沖田さんへのお見舞いに斎藤さんが来るのは、沖田さんならずとも不思議ですね。斎藤さんって誰とも縁を作りたがらなさそうなんだもの。土方さんのみ、彼の方から声を掛けてくれるから辛うじてコミュニケートできてるんですって感じ。無愛想ともちょっと違う気がする。
 そんな彼が朝鮮人参なんて高価な物を持ってワザワザ見舞いにくるっていうのは、考えれば考えるほど不思議です。沖田さんを気にしていたっていうのも唐突な感じがします。あンた、土方さん以外には近藤さんくらいしか気にしてないだろ!?って思いませんか?(笑)
 土方さんには虚労散を持ってきてほしかった(笑) 彼も人参を持参したんですね。お給料の額に合わせてなんでしょうか、斎藤さんは裸のまま1本、土方さんは桐箱入り1本、近藤さんは籠に1杯。
 確か朝鮮人参って、吉宗の時代に国産化に成功してるんですよ。小石川養生所で成功した後、各藩へ種子が分けられて栽培が奨励されたハズ…。京都にも幕府の薬園があったので、栽培していたかもしれませんね。高価な物には違いなかったと思うけど、マイナーな物でもなかったと思います。だから「コレって何?」ということはなかったんじゃないかなぁ。服用方法なんて限られてると思うし、服用方法の説明を受けないで買ってくるほど安い物じゃないと思うけど…。
 私はこの夏、参鶏湯を食べたんですが、可愛らしい朝鮮人参が入ってました(笑) 効能はともかく、美味しかったですv 人参そのものは食べませんでしたけどね。
 で、沖田さんが斎藤さんを羨ましいって思うのがよく解りません。そんな素振り、あったっけ?彼のような剣士になりたかったって…唐突だなぁ。藤堂さんが沖田さんになりたかったっていうのは描かれていましたけどね。
 でも、腐女子的には斎藤さんになりたかった沖田さんっつー設定はGood!(笑)

 御陵衛士の残党が沖田さんを襲撃したでしょう?この時、お孝さんが身代わりになって布団で寝てましたけど、着物のまま寝てるっていうのは変ですよね。彼女は働く女性だから、帯は後ろ結び。つまり、帯を解かないと寝られません。結び目が前か後ろかはともかくとしても、帯を結んだままの人が寝ていたら怪しいと思えよ、襲撃者!…そもそも彼女が出掛けて行ったのを見計らって襲撃したんと違うのか?
 それに寝ていたのが沖田さんでなくても何らかの関係がある人には違いないんだから、連行したっておかしくないでしょう。下手したら斬り殺されてますよ…。そういう緊張感が欠片もないのはお孝さんに度胸がある…のとは違う気がする(苦笑)

 井上さんが周平くんを可愛がってますでしょ?殆ど井上さんの被保護者と化している周平くん、もしかして史実でいうところの井上泰助くん的役割を兼ねさせようとしてるんですかね?土方さんだったかに「首は置いていけ」って言われた、井上さんの甥っ子くん。予告を観てるとそんな気配がする。

【今週の間歇泉】
管理人:「あり得ねェ〜。この台詞はあり得ねェ」
     (偶には仏の副長と呼ばれたいという土方さんに対して)
 彼って単に厳しいんじゃなくて、「明王の副長」なんじゃないかと思うんですよ。優しさがないわけじゃなくて、その優しさの向けられる先が目先じゃないってだけだと。一見すると非情なんだけど、トータルで見ると情け深いっていうか…。小手先の優しさで隊士を懐柔するようなことってなかったんじゃないかなぁ。
 隊のお金を皆で分けるっていうのは、確かに結果としては彼の優しさだと思うんです。だけど彼は「隊や隊士にとってそれがベスト」だと思うからそうするだけで、冗談にでも「優しいと思われたいから」なんて言わないと思うのよね。

管理人:「新遊撃隊〜?そんなんよりも遊撃隊を出せ〜!伊庭さ〜ん!」
     (新編成を通達する永井さんに対して)
 謎の台詞を吐く管理人(笑)
 新遊撃隊御雇、史実でも拒否してるようですね。「新撰組の名称を捨てるのが嫌だった」という訳ではないように思います。新遊撃隊(見廻組、他)の下風に立ちたくなかっただけなんじゃないかなァ?(笑)

管理人:「…おい、期待しろってか?」
     (来週の予告タイトルに対して)
 最後も最後、来週のタイトルが画面中央に出て、その次の行にお楽しみにとか、ご期待下さいって出るじゃないですか。アレのことです。
 今までは誰かが亡くなる回にしても、タイトルから個人が特定できなかったでしょう?「はじまりの死」、「友の死」、「ある隊士の切腹」等。勿論、話の流れや予告映像から誰かってことは判るんですけど、一応ぼかしてあった。それに「死」という名詞で表現されていて、動詞ではなかったわけですよ。ところが次回は固有名詞が入った上に死すですよ、死す!誰がどうなるってことをハッキリキッパリ言い切ってます。こ、これを期待しろって言うのかぁぁ〜(涙)
 「龍馬暗殺」とか「将軍、死す」ってタイトルもありましたけど…前者は死ぬと言い切っているわけではないし、後者は固有名詞ではない。何より、両者は新撰組メンバーじゃないからダメージ受けないの(苦笑)
2004/11/28
2004年10月31日(日)
第43話『決戦、油小路』
 ■村平助、良かった!何ていうのかな、役者としての厚みというか、基礎というか…藤堂さんの死に様に、役者としての凄みを感じましたね。目の力が強いな、と。
 語彙が乏しいのでどう表現して良いのか解らないんですが、あの豹変ぶりは感動ものでした。ずっと「どうしよう〜?」とオロオロしていた表情が、事態から逃れようがないと感じた瞬間にガラリと変わったじゃないですか。小鳥が猛禽に化けたっていうか、愛らしい小動物だと思ってほのぼのしてたら実は猛獣だったっつーか。ホント、素直に「あぁ、魁先生だ」と思いました。一言で言うなら、見事。あぁいう藤堂さんがずっと観たかった。やっと観られたと思ったらお亡くなりになっちゃった(泣)
 
 岩倉さんに「誰だ、お前?」扱いされる伊東さん、ヒジョーにイタかったですね〜(涙) 因果応報っていうか、己が藤堂さんにしてきた仕打ちをそっくりそのまま受ける羽目になる。しかもその藤堂さんの目の前で、ですもん。辛いな〜。プライド、ズタボロですね(汗)
 藤堂さんって、近藤さんが講武所から追い払われる時も一緒でしたね。師匠筋の人が惨めな立場に立たされる場面に二度も居合わせたことになるんですね。対比なんですかね?
 伊東さん、大河では目下の者の扱いが悪いじゃないですか。実際にはそんなことなかったんじゃないかなぁ。身内は大切にした人だと思うんですよ。だって御陵衛士の人たちは、死を覚悟して伊東さんの遺体を引き取りに行った訳でしょう?敵をとろうとした訳でしょう?好かれていなければそんなことしなかったと思う。そもそも一緒に上洛したり、分派したりしなかっただろうし。
 私は彼の遣り口を好かないけど、その一方で慕われるだけの魅力がある人だったろうとも思うんです。近藤さんたちより、よっぽど学だってあったでしょうしね。基本的に頭が良い人って好きなんです(無い物に惹かれるのだ・笑)。でも知識人より知恵者の方が好みだから土方さんの方が好きだし、伊東さんは人の褌で相撲を取ろうとしたから苦手。それだけなんですよね。

 斉藤さんが「間者だとバレている」のが不満ですね。かなり疑われていたようなのに、伊東さんが傍においていたので納得がいかない。目の届くところに置いといたというにしては、坂本さんの身辺警護をさせようとしてたし。それとも、部下でも気付いていることが判らなかったんでしょうか、アホの子伊東さんは。明治になっても間者だってことがばれなかったネタは無視されるのね…女にだらしない斉藤として描くわけにもいかなかったのかな、NH◎としては。でも斎藤さん、今回はあまり出来の良くない間者でしたね。それに、ここぞという時に弱っちくなってしまうのは何でなのかなぁ?

 沖田さんが近藤さんと土方さんに、藤堂さんは子供じゃないって言うじゃないですか。お互いに大人として認めて貰えない悔しさを共有してたんだなァ、と。陳腐な表現なんですが、お互いに解り合えていたんだろうと思うんです。あの台詞は斎藤さんや永倉さんが言っても意味がない。沖田さんが言うからこそ、重みが出て来る台詞でしょう。
 だけど、藤堂さんのところに行こうとしたけれど、倒れてしまって行けないっていう演出は○だな。解り合っている二人が死に目に会えないっていうのは切なさ倍増です。でも、お孝さんは要らんよ!真っ先に駆け寄るのは土方さんにして〜!(腐)

【今週の地下水】
 総評と言うか、最後まで見終わってからの感想。
 「…油小路って決戦なのか?」
 決戦っていうのは、勝ち負けをハッキリさせる為に戦うことを言いますよね。
 伊東さんが近藤さんの妾宅に招かれるでしょう?ここから新撰組vs御陵衛士の決戦は始まっているわけです。双方に思惑があって、それを現実のものとする為に戦うわけです。ここまではOK。
 で、両者のトップが膝を付き合わせて戦いが始まった訳ですが、近藤さんに伊東さんが早々と説き伏せられてしまい、この時点で御陵衛士は(武力をもって)戦う間も与えられず完敗しているんですよね。つまり、醒ヶ井で勝敗は決せられている、と。『決戦、醒ヶ井』なわけです。
 次に、妾宅を辞した伊東さんがどうなったかと言えば、騙し討ちに遭ったわけではなくて大石さん達の暴走によって殺害された。いわば事故に遭ったわけです。少なくとも決戦じゃありません。しかし、これで御陵衛士は頭を失ったわけです。
 そして、肝心の油小路ですが、これも決戦というよりは新撰組による掃討戦の意味合いが濃いと思うんですよ。「この際だ、叩き潰しとけ!」というに過ぎない。新撰組にとってはもののついででしょう。
 大河では、3つのトピックがそれぞれ独立してしまっている。だからこのサブタイトルはちょっと違うだろ、と思うんですよ。妾宅へ伊東さんを招くところから油小路の変までが一つの謀略でまとまっていればこそ、『決戦、油小路』と言えるんだと思うんですよね〜。
2004/11/28
2004年10月24日(日)
第42話『龍馬暗殺』
 び、吃驚した!突然、現代の映像が入ってきて吃驚した!あまりの違和感に、単純に吃驚した。効果になってないと思うよ…そんなん、史跡紹介のコーナーで放送すれば良いじゃん(涙) ごく最近、実際に見た風景だったから余計に驚いたんだろうなぁ(笑)
 大名屋敷ほどもあったと言われる不動堂の屯所、たったあれだけのシーンで「計画から建設」まで終わりですか。しかも利用期間までご丁寧に解説してくれるし(笑) 放送回数が残り少ないですからね、ザッパザッパと面白そうなエピソードが切り捨てられて行きます(涙) 某サイトでも話題になっていたんですが、オープニング前の情報量、すごい事になってきてますよね。通常、前回までの紹介に使用されるトコじゃないですか。そこで歴史がバンバン展開されていく(苦笑) …切羽詰まってますね。
 ところで西村さん、「ホントに居てもらっても良いと思っているんですかー!?」

 坂本さん暗殺の実行犯が見廻組っていうのは、捻りなく通説どおりなんですね。暗殺直後に新撰組が駆けつけたから暗殺犯として疑われた、という筋立ては辻褄があうと思う。でも、新撰組が坂本さんを護るっていう設定って…大河の近藤さんならアリかな。でも幕府が必要としているっていうのはナイと思うんだけどなぁ。そういう発想があったら、もっとハッキリ開国に傾いてたと思うんだよね…。

 いきなり訛の出てきた原田さんに違和感。前もって使わせときゃいいのに…他の訛はどうでもよくて、「こなくそ!」っていう言葉だけが必要なんでしょ?使える場面、いっぱいあったじゃん…。無理矢理にこじつけた感じですね。

 特定隊士を特別扱いするのはどうかと思うよ?周平くんと大石さん、何であんなに扱いが違うの?大石さんが非常に気の毒に思えます。すごく試合し辛いですよね。試合を見ている連中、皆が皆、周平くんの応援しているんだもの。しかし、相変わらず変な面子ですね。
 まぁ、大石さんの周平くんへの執着も変ですけどね。歪んだ愛なのか?(笑) 小学生の小競り合いっていうか、「その線からこっちへくるな」レベルの幼稚さを感じます。気になって気になって、でも接し方が解らなくてイジメてるって感じでもある。何にしても子供の喧嘩なんですよね。小突くのは止せ、大石(笑) 周平くんも「やめろよ〜」とか言ってるだけで、ハッキリしないですね。あれで「強くなりたい」と思うようになるって…説得力がないなぁ。何より説得力がないのは、短期間での□太周平くんがジャイア△大石さんに勝てるようになったってことだな(井上さんはドラ○もんねv)
 ま、大石さんも「武田さん殺害」っていう私闘のお咎めなしってことで、特別扱いされてますけどね(苦笑)

 沖田さんを心配して稽古を中断させる土方さん…愛か?と思ってしまうあたり、腐ってます。喀血したら真っ先に駆け寄って抱き起こすし、沖×土の真骨頂ですよね!!(力説するな・笑)
 しかし徹夜で稽古って嘘っぽいですね。日中の隊務だってあるはずだし、そもそも大喀血をする程に病が進行した人が出来ることじゃないと思うのよ。血痰ではなくて喀血ですもん。肺結核の末期症状じゃないですか。
 沖田さんが病んだ労咳には、喀血しているところから見て肺結核が含まれる様子。夜は発汗が酷く、夕方と夜中に発熱するらしいです。微熱だそうなんですが、毎日ってことになると酷い倦怠感だと思います。食欲が落ちるでしょうしね。それに肺の空洞化がかなり進んでいるでしょうから、呼吸が困難になっていると思われます。そんな状態で稽古なんて無理だと思うんです。起きて動いているだけで息切れしてるんではないでしょうか?「息が上がっている」どころじゃないでしょ。体調が悪いことに気付いてやってくれよ、皆!っていうか、気付かない訳ねェだろ!?
 沖田さんって色が黒かったっていう話があるでしょう?腎臓結核に罹ると、腎の働きが弱まることで色黒になることがあるんだそうです。腎臓結核は症状が殆どなくて進行も遅いそうですから、(肺結核が発症していなければ)壬生にいた頃は元気に隊務をこなせていたかもしれないですね。少なくとも見た目はね。
 そんなわけで京都時代の彼が何らかの結核に感染していた可能性は捨てきれないし、肺結核死説を否定しようとも思わないんです。でも池田屋の喀血はないんじゃないかと思うし、喀血するほど病が進行した身で徹夜の稽古ってのはあり得ないと思うんですよね〜。

 お孝さんは何で近藤さんの世話になってるの?相変わらず囲ってるっていうんじゃなさそうだし。妾にするんじゃなかったら、何で休息所にいるんですかね?彼女は生活力だってあるし、何より健康でしょう?お幸さん以上に休息所に居る必要がないと思うんですが。お幸さんから頼まれて純粋な意味で世話しているっていうなら、住まいは休息所とは別にすべきだし、金銭的なバックアップだけで良いじゃないですか。
 画面に女性を登場させたいっていうなら、沖田さんの看病にひでちゃんに来て貰うとか、小常さんやおまささんのシーンを増やせば良いじゃん。そしたら近藤さんが妾を云々っていう話には繋がらないんだもの。でも、女性を屯所へ入れるのはやめてね!

【今週の間歇泉】
管理人:「うん、私もオカシイと思うよ」
     (新撰組が坂本さんを護るなんてオカシイと言う土方さんに対して)
 まぁ、江戸で既に知己だったって設定からしてオカシイと言われてたわけですし、創作ですから良いのかもしれませんがね。オカシイと言いつつ、近藤さんのお願い言い分を受け入れてしまうのは「やっぱ、惚れた者負け愛だろ?」とか思っちゃう私は更にオカシイ人です(笑)

【今週の地下水】
 永倉さん、原田さんの2人を坂本さんの護衛として派遣するのは無理だろう、という話。
 藤堂さん・斎藤さん・三木(鈴木三樹三郎)さんが離隊し、沖田さんが倒れてるのに、組長2人に特別任務を与えるなんて無理だと思う。この時期、市中見回りをこなすのも大変だったんじゃないかと思うんです。幕臣に取り立てられた副長助勤って、沖田さん、永倉さん、井上さん、原田さん、山崎さん、尾形さんの6名なんですよ。そうすると通常隊務で使える助勤って、井上さん、山崎さん、尾形さんの3名だけということになります。
 井上さん以外の二人は、地位としては助勤であっても平隊士を率いる仕事をしていたとは思えない。言うなれば専門職に就いていた人たちですし、その仕事が非常に忙しかった頃だと思うんです。自分達の方が人手を回して欲しかったくらいだったんじゃないでしょうか?

 (真偽は置いといて)坂本龍馬暗殺現場の遺留品に、先斗町の料亭が隊士に貸した履物があるっていう話がありますよね。履物を隊士に貸したとされる坂本さん暗殺の前日は、手当支給日だったらしいんです。懐があったかくなって先斗町に繰り出したっていうのはありそうなので、履物を貸したっていう点に関してはあながち嘘ではないかもしれませんね〜(笑)
2004/11/28
2004年10月17日(日)
第41回『観柳斎、転落』
 サービス・ショットでしょうか、局長×副長の抱擁シーン!(笑)
 しかも場所は会津本陣。人の目は多少気になったようですね、多少ね。現代風に言えば「呼び出されて親会社へ出掛け、辞令を受けて会議室を退出したところで熱い抱擁」ってトコですか。呼びかけが「トシv」「勝っちゃんv」だし、絶対に狙ってるよなァ、N◎K。で、それにカンタンに引っかかってしまった私(笑)
 だけど、あの抱擁シーンを見せ付けられたにも関わらず(絶対に目撃されてますって!)、何事もなかったかのように通り過ぎていくお方、凄い人ですよね。何事にも動じない、鉄の精神力をお持ちの方だ。流石、会津武士!(会津の方の真価はそんなトコじゃないから)

 総評から言うと「八嶋▲人さんが良かった!」です。
 冒頭の抱擁シーンも良かったんだが(笑)、彼の役者としての器量というか…勿論、今回だけの話ではなく、これまでの演技を含めてです。今回はそれの集大成と言いましょうか。彼は表情を作るのが巧いと思うんですよ。ちょっと頬を引き攣らせながら、でもまだ虚勢を張っている表情…武田という人の小人物ぶりが見事に表現されていたと思うんです。彼の演じる武田を見ていると「こんなヤツ、粛清しちゃえ!」と一方的に思うんではなくて、「あ〜、私にもそういうイヤな面があるわ〜」と身に摘まされると言うか。そんな気分にさせられるんですよね。少なくとも私はそうでした(苦笑)
 局長の「死んでいく者に説教なんかしない」という台詞は良いと思いましたが、その後のスポ魂にはちょっと退いてしまいました…。

 大石さんはあまり好きではないんですが、大河では都合よく使われている感があって気の毒です。そうですか、武田さんを殺したのは大石さんたちでしたか…ってコレ、私闘なんじゃ!? えぇッ、見て見ぬフリですか、フクチョー!?
 これが許されるのだったら、周平くんを鍬次郎くん達が害するのもアリになっちゃうでしょ!私闘なんかになりませんとも。新撰組の為という大義名分があればOKなんだもん。「あんなナヨっちいヤツがいたら隊の為に良くありません」くらいの理由にしますか?…例外を認めるっちゅーのは、そういう事です。

 永倉さんって、武士武士言う割りにはお金や地位にこだわってませんか?(笑) 憶測で「今回も土方さんが!?」とか言うし。名誉毀損ですよ…自分がそういうこと言われたら烈火のごとく怒り出すと思うんですよね。軍師的立場の人が高い地位にあっても、ちっともおかしくないと思うんだけどね。個人的に武田さんをキライなだけなんじゃないかなぁ。「武田が何をした!?」って・・・軍師は抜刀して斬り込む立場じゃないからねぇ。斬り込まなきゃ活躍してないっていうなら、池田屋の際に屯所にいた山南さんに報奨がなかったことに意義を申し立てたのは何でなの?

 伊東さんの動向が相変わらず腑に落ちません。なーんか無理があるよ…龍馬に暗殺の可能性を示唆したっていう説はあるようですね。だけど大河では、この時点でどこかの組織と手を組んでいるふうではないですよね。そんな小組織でしかない伊東さんたちが、一体どうやって探索方まで抱えている新撰組を出し抜いて坂本さんと接触できるのー!?

 で、ちょっと待った!と思ったのが、局長の法度をなくそうキャンペーン!(いや、キャンペーンじゃないから)
 まず、廃止されたのか、そのまま有効なのかはっきりしないままっていうの非常に拙いでしょ。起こらなくて良いトラブルまで起きている。廃止したのなら、さっさと公表しなきゃ。局長・副長の間で了解してるだけじゃ意味がないです。
 そもそも、法度の廃止ってわけには行かないと思う。何かにつけて新撰組は切腹させる、というイメージがあるけど、これって別に新撰組が特別なわけじゃないでしょう。
 局中法度と呼ばれているものって、武士としては当然の決まり事を明文化しただけでしょう?新撰組は武家以外の出身者に「武士ってのはこういうことを守らなきゃいけないんだよ」と教えていたってことです。ある意味、親切ですね。内容はヘビーだけど、役割としては校則に近いイメージなのではなかろうか(笑)
 出自がどうあれ、入隊して武士扱いする以上は不始末をしでかしたら当然ながら責任を問われます。武家でどこかの藩に所属している場合は代々の家名・家格を与えられているから、処分として蟄居閉門やお家断絶という方法が成り立ちます。一方、そういったものを持たない隊士たちは切腹という選択しかできなかっただけだと思うんです。幕臣に取り立てられても代々の家格が与えられた訳じゃない。取立前と状況は変わっていないってことですよね。中身は空のままだけど、なんたって幕臣です。世間の皆さまから文句の付けられることのない、そんな立派な集団でなくてはならないのです!だからね、よりいっそう隊士の気を引き締めるようにすることはあっても、廃止するってことはなかったんじゃないかなァ?

 最後にね、ワタクシは切実に思うわけですよ。
お妾さん扱いするつもりがないんだったら、時間が勿体ないからお孝さんをこれ以上出演させるんじゃねぇ!
 近藤さんの愛妾だからこそ出てくる意味があるんであって、そうじゃないんだったら不要でしょう!(断言)

【今週の間歇泉】
管理人母:「あンたらは恋人同士か(笑)」
     (幕臣取立を喜んで、抱き合う局長・副長に対して)
 母上のツッコミに、テレビの前で硬直してしまった私(笑)
 確かに腐女子じゃなくてもそういう反応しますよね。冗談でそう言ってもらえるよう仕向けた造りなんだもの(汗) 腐女子はそんな仕掛けが全然なくても真剣に考えたりするけど(笑)

【今週の地下水】
 伊東さんの下へ走ろうとした4名の切腹について感じた疑問。
 大河では武田さんに唆されてましたけど、史実では伊東さんの間者説もあったりするんですよね?幕臣取立に湧く新撰組の中で、異彩を放っちゃった4名さん。自害説によれば、会津藩邸使者の間で自刃と言うことになっています。「内談があるから」ということで部屋を借りて、勝手に切腹しちゃったんですが…これってもしかして、武士のマナーとして拙いんじゃないか?と思ってしまったんです。
 詳しくは知らないんですが、切腹にも身分によって色々と違いがあったはずなんです。自発的なものか、刑罰としてかと言う違いではなくね。身分が高ければ屋内での切腹を許されるし、低ければ屋外だし。大河でも、山南さんと河合さんって違ってましたよね(山南さんが屋内っていうのが適当かどうかは判らないんですが)。時代はかなり遡りますが、浅野内匠頭が庭先で切腹させられたことが問題になったりしてますし。
 特に今回の場合、寺社や自邸、屯所等ではなく、他所様の敷地内だったわけですよね。そこを借りて切腹する許可も得ないまま、血で汚しちゃったわけです(許可されるとも思えませんけど・苦笑)。今で言うと…某国大使館で嘘ついて応接室を借りて、己の意思を主張するために抗議の自殺をする・・・ようなもの?国際問題になりますな。かなり荒っぽい言い方なんですけど、冷めた事を言っちゃうとそういうことなんではないでしょうか?
 汚すっていうのは何も穢れっていうだけじゃなくて、物理的なヨゴレも含めての事ね。普通、切腹するときはその辺の手当てもしてから実施ですものね。幕を張ったり、畳を敷いたりね。一室どころか、庭先を借用することすら、本当は憚られる行為だったんじゃないか??
 そりゃ、彼らは刑罰としての切腹と言うわけではないし、それだけ切羽詰ってたってことなんでしょうけど…前主君に面目が立たないから幕臣取立はイヤ!と言ってた方達にしては、配慮が足らなかったんじゃないかなァ、と思ってしまったのでした。

 新撰組と同じように武家以外の出身者を受け入れた組織として、奇兵隊が有名ですよね。あそこに比べたら、新撰組が(現代の感覚からすると)非常に恵まれた組織に思えてくる(苦笑)。身分を問わないと言いつつ、奇兵隊って出身階級による差別が酷かったようですので…組織者の高杉さん自身が平等の精神から外れた言動があるようですから(汗) 出身でお給料の額が違った(最大幅10倍)らしいですし、「着る物で身分が区別できるようにしとけ!」という規則まであったようです。被差別身分の人は入隊拒否されていた模様(新撰組はどうだったのかな?)。被差別身分であることを隠して入隊した人が切腹させられた事例もあるとか。松陰さんのお弟子で、春風くんなんていう優しげな名前のクセにヒドいです(涙)
 奇兵隊は隊名が隊名ですから、最初から武士の下級に置くつもりだったんですかねぇ。大河の永倉さんが奇兵隊にいたら、絶対に暴動起こしてるな…。言い訳めいてますが、ワタクシ、決して晋作くんがキライという訳ではないんですよ〜。
 詳細は高杉さんファンのサイトへGo!(ファンはこういう面は記述しないかも…苦笑)
2004/11/28
2004年10月10日(日)
第40回『平助の旅立ち』
 謹慎ネタがなーいッ!(第一声がそれですか・笑)
 だってさー、楽しみにしてたんだもん。副長室で謹慎する斎藤の図…腐女子としては絶対に外せないネタでしょー!(笑) 御陵衛士に間者として潜入するという打ち合わせをじっくりとしていただきたかったのに。密議をするには格好の口実だったと思うんですよね。斎藤さんが間者になる経緯に強引さを感じる管理人です(溜息)

 私、あまり伊東さんは好きではないんですが、「アホの子?」に描かれてしまった大河の伊東さんはちょっと気の毒だと思いました(苦笑) だって、弄した策が浅はか過ぎるよ。姑息と呼ぶのも上等すぎるでしょ。いや、策ですらないですね。単に嘘吐きカッシー。もうしばらく新撰組内に居続けて嘘を吐き続けていれば、狼少年扱いされたこと間違いなし!ピーターカッシーと狼?
 仮にも参謀と呼ばれる立場なのにさ…。普通、参謀って頭の良い人がなるんじゃないのかなぁ?騙した斎藤さんが着いてくるのをすんなりと受け入れてるし。言動があんまり賢そうじゃないよね、谷○甲子太郎。

 沖田さんの「来年のお前が羨ましい」っていう台詞、良いですね。名台詞だと思います。順当に行けば、沖田さんの方が藤堂さんよりも先に逝ってしまうわけですもの。
 それでも藤堂さんを全面的に羨んでいるようには聞こえないんですが、それはこの時の藤堂さんが複雑な立場に立たされているからなのでしょうか?沖田さんの不遜さ故なのか?それとも、沖田さんが無欲だからなのか。私は不遜さかな、と思う。傲慢なんじゃなくてね、若さゆえの不遜さ。藤堂さんに対する、無意識のライバル心の結果と言うか…アイツには負けたくない、って感じかな。だから、羨ましいっていう言葉に「悔しい」っていうニュアンスが含まれているんじゃないかな、と思えるんです。
 だけど、沖田さんが羨ましいと思った藤堂さんの方が先に逝っちゃうんですよね…その事実が、更にこの台詞を切ないものにしちゃいますね…。

 伊東さん以上に私が苦手としているのが、徳川慶喜氏!はっきり言ってキライです(新撰組贔屓の方で「この人が好き!」って方はあまり居ないのかもしれませんが…)。彼を贔屓にしている方は彼を頭が良いとおっしゃるけど、私的評価は「局部的な物の見方しかできない暗君」なんですよ。主張をコロコロ変えるでしょう?彼を一個人として捉えるなら、確かに生き延びる才能を持った賢い人なんでしょう。でも、彼は将軍です。彼の思いつきで死ななくても良かった人が死んでいったんです。彼は方策を「間違えた」訳ではないでしょ?すくなくとも、軍を展開したまま江戸へ逃げ帰った件は言い逃れが聞かないと思う。小賢しい策を弄して己の身のみの安泰を図った訳です。そういう所が許せないんだよなぁ。将軍ほどのトップはあからさまな方便を使っちゃいけないと思う。方便まで局部的なんだもんなぁ(溜息) 「ホンマにコイツ、頭えェんか?」と思っちゃうんですよね〜。実は何も考えてないんじゃないかな〜、と。もしかしたら「良きに計らえ」と言ってるだけのお殿さんのほうがマシなんと違うだろうか…ちょっとニュアンスは違うんですが、刹那主義って感じがするのさ。今が良ければ辻褄なんて合ってなくても良し!みたいなね。こういうのも柔軟、と言えるのかなぁ?私には単なる狡い人にしか見えないんだよなぁ(悩)
 慶喜公のイヤ〜な感じを怖気が走る程に再現してくれている今井朋△氏、巧いですよね〜(苦笑) 某サイトでカマキリ将軍と呼ばれているんですが、ミョーに嵌まってて笑えます。

【今週の間歇泉】
管理人:「…あンたの首を持って帰って釈明する、という方法もあるな」
     (永倉さん達を留まらせようとして、首筋に刀をあてる伊東さんに対して)
 瞬間的にそう考えた私ってコワい人ですか?(笑)
 「騙されていたんです」と主張する為の証人として、原田さんと藤堂さんが使えるかなぁ?彼らを証人には使えないにしても、手ぶらで帰るよりは僅かながらでも助かる確率は上がると思うのよ。どうせ、ダメで元々な訳だし。
 切腹のリスク的にはどんな方法をとったって似たようなものかもしれないけど、少なくとも自分を謀ったことに対する落とし前をつけてもらわなきゃねェ。うふふふ…(怖)

管理人:「…構わん、私が許す。総司、斬ってしまえ〜!」
     (アホの子伊東さんに言いくるめられることにしていた近藤さんに対して)
 アホの子あの程度の策しか弄せない伊東さんに言いくるめられるって…土方さんの嘆きが伝わってきます(苦笑)

管理人:「うーん、伊東さんの場合はどうだろ?」
     (藤堂さんに、何も言わない間柄こそが深いんだと言う沖田さんに対して)
 いや、普通はそうなんだと思うんですよ。何も言わなくても伝わっている関係っていうのは深いと思う。
 だけど悲しいかな、(大河では)伊東さんにとって藤堂さんはそこまで重い存在ではないと思えるんですよね。ただのコマでしかない。それを二人とも感じていると思う。だけど、敢えて否定してやる沖田さんとそれを受け入れる藤堂さん。…穿ち過ぎかもしれませんけどね。

【今週の地下水】
 正月早々の角屋流連ネタ、真面目バージョンです。
 このエピソードって、ものすごく重要だと思うんですよね。1日だけでは「酒を過ごしてしまいました」で言い逃れができてしまう。言い逃れが利かない3日流連だからこそ、この後の展開が俄然面白くなってくるんですよ(展開っつーか、史実だから・笑)
 だって、伊東さんたちが御陵衛士として分離するのがこの2ヶ月後ですよ?どういう解釈をするにせよ、この流連と謹慎の期間に何らかの駆け引きが為されていて当然じゃないですか。そのあたりを描くとすごく面白い話ができたと思うのよ。
 大河の近藤さんは良い子ちゃんだから謀略を絡ませるわけにはいかないのかもしれないけど、土方&斎藤だったらどう?ドラマとしてすごく面白く描けたはず。めっちゃ勿体ないぞ!いやいや、近藤&伊東だって、伏線となるエピソードを盛り込めたと思うよ!?
 それから、伊東さんがどういう考えで永倉さん・斎藤さんの二人を呼んだ(選んだ)のか?大河での流れから行けば、沖田さんを真っ先に選びそうなものなのに、何ゆえあの二人なのか?ちょっと考えただけでもワクワクしてくるじゃないですか!(だったら自分で書けば良いんですけどね…ゴニョゴニョ・汗)
 しかし、ちゃちい部屋だったですね…実際に角屋をご覧になった方には同意していただけると思うんですが、実物はもっと凄みがありますよね。ピカピカキラキラの、パッと見の安っぽい派手さじゃないんですよ。派手とか華美なんじゃなく、贅沢なの。見た目の華やかさも勿論あるんだけど、それ以上に質が高いんですよね。セットの質感を例えると「金箔銀箔を表現するのに金紙銀紙を使っている」って感じ。アンティークとアンティーク風って似て非なる物でしょう?見るからに別物、そういうレベルなんですよね。いくらセットとは言え、せめて復元品くらいの質が欲しい。いくら先方さんを怒らせてしまって撮影に借りられないとは言え、一個人として見学することはできると思うのね。美術さんたちはちゃんと実物を見せてもらったのかな?見学してなお、あの出来なの?ちょっと出来が悪いんじゃないかな…素人じゃないんだから。設定が角屋でないにしても、段通を敷いてあるような茶屋の上等さが出ていない。民放ならもっと巧く処理してると思うよ?撮影・放送技術でセットの質感がモロに伝わり、結果として画面がちゃちに見えてしまうっていうのなら、そんな技術は使うのを止したほうが良い。
 画面の背景なのだから本物である必要はないし、仮に本物を写したって質感が出ないことだってあると思う。だからね、大河で必ずしも本物の角屋を撮らなくても良いのかもしれない。だけど、本物の質感を再現する努力はしてほしいな、と思います。
2004/11/11
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