絵日記にて開催していましたカッコイイカカシ週間総集編…


7月14日

●これでラスト…!



唇で、くいっと上に持ち上げる手甲…そしてカカシの目線はだんだん下に…。
もちろんイルカを見つめながら…

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カカシの手甲はどんな風に持ち上げてもカッコイイ…段々露になる指先に愛。私がかくと別物…(汗)

KK週間、おつきあいくださった方々、ありがとうございます〜!!
色々楽しかったですvvリクエストくださった方々、本当にありがとうございます。


7月12日

●KK週間も無事千秋楽…!(三日くらい続けるやも…?)



青白い月光が窓から差し込んで、畳が明るく照らされている。

その上を、長い、長い、包帯が、一本、走っている…

ところどころに血の跡がある、それを目で追ってゆくと、ベッドの上であぐらをかいているカカシ先生と、かちり、と目があった。

「任務だったんですよ」

カカシ先生は頬に血糊をつけたまま、うっすらと微笑んだ。
傷だらけなのに、その微笑が妙に色っぽくてどきりとした。
なんだろう…?いけない。それどころじゃないのに。

「大丈夫ですか?カカシ先生」

俺は考えを切り替えて、カカシ先生のそばに駆け寄った。

「大丈夫ですよ、これくらい。ただのかすり傷です」

「どこがかすり傷ですか…。すぐに手当てしないと」

カカシ先生は、まだ、笑っている。色っぽい笑みを浮かべて。

何故?

その理由に、はっと気がついてきゅうっと心臓が縮んだ。

――――酔っているんだ。

血の匂いに。

戦いが終わってもまだ冷めやらぬ興奮―――強い忍だからこそ、浮かぶ微笑み。余裕の証。
ごくり、と喉が鳴る。俺だったら、とても、鮮血を身体中に浴びてまともじゃいられない。
正常と狂気の一線。そのぎりぎりのところで、カカシ先生は、笑うことでこちら側に踏ん張っている。

すごい人だ。

恐ろしい人だ。

そばにいたら、なにをされるか分かったものじゃない…

でも、一度見たら忘れられない微笑みだ。
カカシ先生に笑いながらいいようにされている自分が一瞬脳裏に浮かんで、はっと我に返り、かあっと赤くなる。
なんていう不埒な妄想してるんだと自分を叱咤する。
俺は気がつかないふりをしてカカシ先生の膝を消毒する。

「…ドジしちゃいまして…両手を怪我しちゃって、しばらく、動かないんですよ」

そう言うと、くっと手袋の裾を噛み、それを取る。
白い犬歯が、微笑みが、俺の目を捉えて離さない。

ぱさり…

カカシ先生の、手甲に隠れていた指は、白くて、長くて、細い。

「両手が使えないと、色々不便で…。ねぇ、イルカ先生…手助けてくれませんか?」

俺は真っ赤な顔をして頷いた。
唇をかみ締め「お風呂、行きましょう、血を流してさしあげますから」と言うと、カカシ先生の右脇の下に身体を滑り込ませた。

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○このカカシは、これでも優しいんです!そしてイルカ、自虐的なまでに丁寧…!

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7月11日

●ある雨の日のこと



警察署のカウンターの上に、皮の財布がぽん、と置かれた。

「…」

イルカはなにも言わずに、その財布を持ってきたチンピラを見上げた。
そして、さきほど立ち寄ったOLが、泣きながら「財布を捜しているんです。落としたんです」と言ってきたことを思いだした。
その特徴は、男が持ってきた財布とぴったり一致している。

「…良かった?これ探してるヤツ助かったでしょ?」

ハデな色の洋服がびっしょりと濡れている。すぐに足元の床に水溜りができた。
不良は、口元に、猫そっくりな笑みを浮かべてそう言った。
世の中に役立つ、イイコトをした、という大満足な顔だ。
誉めて欲しくてしかたないのだ。イルカに。
認めてもらいたくてしかたないのだ。

好きだから。
一目ぼれだから。
「よくやったな」と頭を撫でてもらい―――餌を、 あわよくば、飼い主ごと美味しくいただきたいと、虎視眈々と狙うはらぺこの猫だから。

…言った。

…確かにイルカは言った。
「ここに今度来るときは、なにか人の為になるいいことをしたときだけにしろ」
「それ以外は取り合わない、お前の相手はしないぞ」、と。

「これがどこに落ちていたのかを聞く前に、どうしてお前がそんな顔中に傷をつけているのか聞かないといけないな」

「…」

不良は…カカシは、口元に笑みを浮かべたまま黙っている。

「拾ったんじゃないんだろう…この財布」

イルカはカウンターに近づいて、「嘘は吐かせないぞ」という強い意志を込めてカカシの目をひたりと捉え、皮の財布を持ち上げた。
こんなにカカシに近づいて話すのは久しぶりのことだ。
近くで見ると、カカシの顔はあちこちが擦り切れて、打撲したような赤黒い内出血が見える。
瞼が腫れ、薄い唇の端は切れて、血がこびりついている。
―――痛々しい。
その頭を抱きしめて「馬鹿野郎!無理するな」と叫びたい気持ちを押しとどめて、イルカは言葉を続ける。

「お前はこの財布を拾ったんじゃなくて、誰かから取り返したんだろう?その拳を使って。
しかもその傷を見るに二、三人じゃない。もっと大勢の人間に囲まれていたんだ。違うか?」

カカシは黙っていた。
だが、その無表情は長続きしなかった。

「…当たり。あーあ、ばれちゃった。でもアンタだったら分かっちゃうよねぇこれくらい…
ねぇ、なんでそんな怒るの?オレ、取り返してきたんですよ、その財布」

「―――馬鹿!」

ぐいっと、強い力で引き寄せられる。
カウンターを挟んで、カカシはイルカの腕のなかにいた。

「いいことをするのは正しいことだが、それのために無理をするのは違う!まずは自分を大事にしろ!…心配する人がいるだろ!」

「オレのこと心配するヤツなんてこの世にいませんよ…」

「じゃあ、俺が心配する!
お前が怪我してここに来たら、俺が心配するから…。
無理するな。もっと自分を大事にしてやれ…」

イルカの手が、ぎゅっとカカシの袖を強く握る。

カカシの表情は見えなかったが、その身体がこわばっているのが、濡れた洋服を通して伝わってくる。

ぽたり、とカカシの上着から、床に、しずくがたれた。

喉の奥からしぼりだすようなイルカの声がした後は、2人とも、声もなく、ひとけのない警察署に静かな静寂が訪れた。

ざあざあと、外で早くなる雨脚の音だけが、室内に響きわたる。

ただ抱きしめられていたカカシの腕がそっとあがり、イルカの背中に回った。

寄り添う2人の間で、床に落ちた皮の財布だけが、所在無さげに、ライトに照らされ光っていた。



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きっとこんなシリアスな話の中でも、カカシは「ラッキー!」と思っているに違いない。

チンピラカカシときたら警官イルカ。



7月10日

●その手のよりどころ



どぉん


花火の音に我に返った―――

「…ご、ごめんなさい」

さっきから荒い息で身体をまさぐってきた男が、「しまった」という声色で謝ってきた。

「い、いや…」

なにが「いや」だ、俺。
こういうとき、もっと気の効いた台詞の言える男だったら、と思う。
カカシの腕を掴んでいた手が、震え、ひどく汗をかいている。
こぶしを固く握りしめすぎていた。

―――激情は過ぎ去ったのだ。

着衣の乱れをなおしつつ、うかがうようにカカシを見上げる。

自分でも自分がわからない、そんな顔をしたカカシが離れていく。
母親とはぐれて、不安な子供みたいだ。
きっと、初めての感情で、分からないんだろうな、自分の気持ちが。

暗がりの廊下で、カカシの手がうろうろと眼鏡を探している。
揉みあいになったときに、どこかに落ちてしまったのだ。
暗がりで、目を頼れずに彷徨うカカシの手は、不安で、なにかにすがる人のようで…

嗚呼―――

俺が、その手のよりどころになれば、いいのに。

「あった…!」

カカシが暗闇から眼鏡を見つけてかけなおす。
その顔が、いつもの優等生に戻る。
カカシは床に座ったままの俺に向かい合った。目を伏せて。正座で。

「…イルカさん、落ち着いて聞いてください。これは誤解なんです」

「カカシさん、別に気にしてませんから、俺は」

はっと顔をあげるカカシに、俺の喉から、まるで用意してあったような言葉がすらすら淀みなくでてくる。

「カカシさん、たまにはこういうこともありますよ。
暑いですし、ほら、変な気分になる時ってあるじゃないですか?ね?今日のことは忘れましょう」

なるべく明るい声で言う。
魔が差したのだ、と、暗に、暗にそういいたいだけで。

「そうですね―――、そう。馬鹿みたいな真似を」

失礼する―――

そうカカシが言って、立ち去ってゆく。

どぉん。

花火の音。

―――心のどこかが、ずきり、と痛んだ。

自分でフォローしておいて何故、ショックを受けているんだ。

馬鹿は、俺。

イルカは心のなかで嘆いた。
さきほどの行為で、せっかく、お互いの気持ちが確認しあえたと思ったのに、それを、カカシに「変な気持ち」で、で片付けてほしくなかった。

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真夏…花火の夜…学校にて。
テスト前の居残り…先輩カカシ×後輩イルカ…17歳、16歳。不器用な恋をしている2人。

きっと温厚で人当たりのいい後輩イルカの方が恋心に気づくのが早くて、優等生なメガネカカシ先輩は自分の気持ちに気がついていないに違いない。


メガネってのはカッコイイ条件ですね。
ストイック!(そればっかやんけ私!)
というわけで、今日のカッコイイカカシは眼鏡を口に咥えているカカシでした…!メガネプレイ?(←はい?)


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