「しっかし寝付きいいコねー、空也ちゃんって」
疲れてるとはいえすごい。
「すー………すー………」
あのあと。帰って部屋に案内したらこの通り。
疲れが出たのかすぐさまばたんきゅ〜。
「ま、あれで疲れない方がオカシイけどね」
寝顔を覗き見る。
むむ。寝顔もカワいいわね……この子……
えい。
ぷにぷに。つねつね。ほっぺびろーん。
起きない。
一度寝たら起きないタイプなのかも。
「う……うぅん……」
あ、起きるかな?
「海お姉ちゃん……雛乃姉さん……寂しいよぅ……」
ぽろりと涙がひとしずく。
「要芽姉さん……絶対……立派になって帰ってくるから……そのときは…」
う……ちょっときゅーんと来た。
抱きしめてあげたくなる。
「うっ……うぅ……」
今度はなんだかうなされ始めちゃった。
「う……だめだよ……瀬芦里お姉ちゃん……それは姉貴のどらや……食べちゃダ……
わぁ……うっ……姉貴……違うよ……ボクが食べたんじゃ…ううっ……やめてとめてやめてとあqwせdrftgyふじこlp

うわ、すごいうなされっぷり。よっぽど怖いのね……


やっぱり添い寝してあげますか。
ぎゅっ。
「すぅ……すぅ……」
よかった。落ち着いたみたい。
「うーん……ともねぇの胸……きもちいい……」
ぴきっ。
ちょっとムカっときた。
でもガマンガマン。
寂しいんだもん。しょうがないわよねっ。
「海お姉ちゃん……そんなにスリスリしちゃあ……」
ぴきっ。
「瀬芦里お姉ちゃん…そんな所触ったらっ……ダメ…だって…」
ぴきぴきっ。
ガマン……ガマン……
「要芽姉さん……でへへへ……」
ぴきぴきぴきぴきっ!!
「空也〜!?添い寝してあげてるのに他の姉の名前ばっかり呼ぶとは何事かな!?」
「ねぇやー、ねぇやー言うのがスジってもんでしょーっ!?」
ほっぺをつかんでぶんぶん振り回す。
弟ちゃんとの初夜はこうして更けていった。

(作者・愚弟氏[2004/08/16])



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