「班長、嘘ついたらいけないんだ〜」
「全然弱いじゃん」
「いっぽんばしだけなのにねー」
四人が顔をのぞきこむと、玲奈はその視線から逃れるように顔をそむけた。
「あれ、まだ怒ってるの?笑ってよー」
夏美が指をわきわきと動かし、玲奈の目の前で見せつける。
「やっ…!」
過敏になっていたため、玲奈はそれを見ただけで肌が粟だった。
「班長、なんかもじもじしてない?」
「もっとやって欲しいんだ〜」
美保は言いつつ、玲奈のお腹に手を伸ばした。
いっぽんばしの前にも抜け駆けして触ってきたことといい、そこの感触が気に入ったらしい。
「ゃんっ!」
美保の指先が柔らかな下腹に食い込んだ。
続いて遥も脇腹をつつき、玲奈に甲高い声をあげさせる。
当然ながら、その頃には残りの二人も行動を開始していた。
「こちょこちょこちょ〜」
真奈は玲奈のうなじや首筋、肩のあたりまでを撫で回す。
若く滑らかな肌は手触りが良く、くすぐる側の人間をより調子づかせる。
一方夏美は、二の腕から剥き出しの腋にかけてを指先で刺激していた。
「っくぅ!ぁはっ…あははははっ!」
四人のそれぞれ性質の違うくすぐりに、玲奈は激しく身悶える。
夏美と真奈だけでなく、下半身側の二人も左右でだいぶくすぐり方が違っていた。
左側の遥は玲奈の横腹をちょんちょんとつつき、時折肋骨をつまんでコリコリと震わせる。
右側の美保は玲奈のお腹をくすぐりつつ、その感触を楽しむように指を軽く押し込む。
「んぅ!や、やめ…うぁっ!はあぁぁぁっ!」
四人は笑い転げる玲奈を面白そうに眺めている。
「ホントに弱いんだねぇ」
「班長がこんなに笑うの、初めてだよねー」
「ずっとくすぐってたらどうなるのかなぁ?」
玲奈と比べても少女たちの体躯は小さく、手のサイズも一回り以上は違った。
八本の手は細やかに動き、どんな小さなポイントも逃さない。
四人は玲奈の体中を探り、その弱点を的確に暴いていった。
「そこだめぇっ!んぁっ!や、ぁっ、あはははっ!」
四人の指先は、それぞれが見つけ出した急所に集中していく。
夏美は定番とも言える両腋のくぼみに爪を立て、徹底的にかきまわした。
真奈の手は首筋や鎖骨を這いまわり、すりこむようにしつこく刺激を与え続ける。
おへそには美保が細い指をさしこみ、玲奈に体の内側をほじくられるような感覚を味わわせる。
そして遙は肋骨の下の骨に遮られない部分を狙いすまし、肉をつまんで指を震わせた。
「ひゃうっ!くく…ぁはっ……やめっ…」
玲奈はもはや喋ることすらままならないが、四人は容赦しない。
幼い故の無邪気さのせいで、手加減しようという発想が無いのだ。
また、遠慮というものも大いに欠けている。
首まわりだけでは満足できない真奈は「これ、ジャマだから取っちゃうね」と、
玲奈のソフトブラすら外してしまった。
「ふぁっ……あ…!?」
まだ膨らみかけの胸は仰向けでも形が崩れず、ブラを外された反動で僅かに揺れた。
「ぁは…っく!そんな、とこっ…」
玲奈は何とか制止の声をあげるが、真奈の耳には入らない。
彼女は玲奈の胸に手をおくと、指先でつまむようにしてくすぐり始める。
「いくよー。えっち攻撃〜」
敏感な両胸に、強烈なくすぐったさが生まれる。
「あっ、はひっ!きゃははは……はぁんっ!」
「やっぱりここも効くんだ。柔らかーい」
真奈はさすり、つまみ、揉み、玲奈の胸が形を変えるのを楽しむ。
(くすぐったいし、それに、胸なんて…!)
そこを触られることの恥ずかしさが、より一層玲奈の感度を高めていた。
考えてみれば、身につけているのもめくれあがったスカートにパンツ、それと靴下だけである。
玲奈でなくとも平静でいられるわけがない。


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