「由美ちゃん、そろそろやめてあげないと…麻美ちゃん、本当に苦しそうだよ」 
千佳にそう言われ、由美はやっと指の動きを止めた。 
「…は…あぁ…」 
麻美は酸素を求めて口を大きくあけ、ようやくの解放に安堵した。 
「ちょっとやりすぎちゃったかな」 
由美は少しバツの悪そうな顔で麻美の顔を覗き込む。 
「はぁ…由美、ちゃん、くすぐり過ぎだよ……」 
麻美は自由になった手で、さりげなく口元のよだれを拭った。 
「でも、これから電気あんまもあるんだから。そんなに疲れてたら、体がもたないよ」 
千佳がそう言うと、麻美は「う゛ぇ」とあまり女の子らしくない声を出した。 
「あんなにくすぐったのに、そっちもやるの?」 
「くすぐりと電気あんまは関係ないからね〜。まぁ、これでも飲んで休みなよ」 
由美はベッド脇に置かれたペットボトルの中身をコップに注ぐと、麻美に差し出す。 
汗をかいていた麻美は一息にそれを飲み干し、コップの中の氷までガリガリと噛み砕いた。 
「とにかく、ちょっと休ませてよ。 
電気あんまは疲れるってのじゃないかもしれないけど…麻美、体力ないんだし」 
「分かってるって」 
(一旦休ませた方が、やる方も遠慮しなくていいし) 
とは口に出さず、由美は微笑んでみせた。 
「あ、そうだ。電気あんま、今度は私がやってもいい?」 
千佳も、小柄な麻美が身悶えする姿には何か感じるものがあったらしい。 
由美は「えー」と渋ったが、麻美も千佳にやられる方がマシだと言うので、 
仕方なしに承諾した。 
「ちぇっ…せっかく千佳で練習して上手くなったのに」 
由美はぼやきながら、麻美の足首を掴む。 
「…?由美ちゃん、まだ休憩中だから始めちゃ駄目だよ?」 
麻美は慌てて釘をさしたが、由美は「はいはい。『電気あんまは』千佳に任せるよ」と、 
足首を掴んだままの両手を左右に開いた。 
「きゃっ!?」 
そんなことをすれば当然、麻美は大きく開脚することになる。 
「由美ちゃん、今度は何するつもり?」 
「んーっと。電気あんまは千佳に取られちゃったからさ。 
せめて色々恥ずかしい事させてもらおうかなー、って。」 
由美は麻美の足を広げさせたまま、軽く上に持ち上げるようにする。 
「あ。麻美のパンツ、結構お洒落じゃない」 
「っ!」 
麻美はカーっと顔を赤くして、ワンピースの裾を両手で押さえる。 


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