そしてすぐさま千佳の胸に触れる…かと思いきや、そうはしなかった。 麻美はその自慢の指を千佳の眼前に持っていき、ウネウネと動かしてみせる。 「っ!……ねぇ、麻美ちゃん。やるなら早く始めてよ」 「焦らない、焦らない」 目の前でアピールする麻美の指は、否応なしにこれからの展開を想像させる。 千佳はまだ胸に触れられていないにもかかわらず、弄ばれているような気分になって赤面してしまう。 「千佳、顔赤いよ。まだ何もしてないのに」 千佳の内心を見透かしつつ、由美はそれを指摘する。 「別に赤くなんか―ぅひゃっ!」 千佳の気がそれた瞬間を狙いすまして、麻美が胸をつついた。 「はい、今から一分ね〜」 麻美は優しく、丁寧に千佳の胸を揉み始めた。 「…きゃふっ…ん…ふ…っく!」 思わず腕を降ろしそうになるが、何とかその衝動を抑える。 「千佳ちゃんのおっぱい、やっぱり大きい〜。ちゃんと柔らかいもん」 「ゃんっ!」 麻美が弾力を確かめるように、胸を強めに揉んだのだ。 続いていたわるように優しく一揉みした後、麻美の手の動きが変わった。 爪で表面をつつっ…となぜたかと思うと、ふにゅっと指先が押し込まれる。 十本の指が不規則にそんな動きをとり、Tシャツの下の胸が一瞬ごとに形を変える。 麻美はわざと手加減し、焦らすように軽い刺激を与えていた。 すぐに千佳を降参させる自信があるので、制限時間いっぱいまでじっくりと楽しむつもりなのだ。 「千佳ー。腕が下がってきてるよ」 由美の言葉に、千佳ははっと肘の位置を戻す。 三十秒程が過ぎると、指の動きに別の変化が生まれた。 千佳の胸の蕾が刺激にしっかりと反応しているのに気付き、麻美がそこを集中して責めだしたのである。 「千佳ちゃんの乳首、立っちゃってるよ。ひょっとして…気持ちいいのかなぁ?」 シャツの下からでも、乳首はぷっくりと目立ってきている。 爪がそこを掠める度、千佳の体に切ないような電流が走る。 「違くないよ。だって、千佳ちゃんはくすぐったいのは平気なんだから。つまり―」 麻美の指先が乳首を軽く弾くと、千佳はビクンと全身を震わせた。 「千佳ちゃんがそんな風になっちゃうのは、くすぐったいのとは別の理由がある…ってことだよね」 「違っ…あぁんっ!…ふぅ……ぁ…っ…」 「千佳、そんな声出してちゃ説得力ないよ?」 由美が的確にツッコミを入れる。