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501  名前:486  メール:sage  投稿日:03/02/08 23:33 ID:+RkBWWjV
         流石にずっと立ったままでの行為に疲れたのか、二人は床に座り込む。
      「ハムテル君、もう怒ってない?」
      真剣な表情で尋ねる菱沼。
      「何のことです?」
      ハムテルは先ほどまでの熱のこもった声とは違う、いつもと同じような冷静な口調で答える。
      「え〜?何?それ〜!!」
      思いがけないハムテルの返事に顔を膨らませながら抗議の声をあげる。
      「最初から予想ついてましたよ。菱沼さんならバレンタインを忘れるだろうって」
      相変わらず落ち着いた口調で答える。
      「じゃあ何であんなに怒ったの〜?」
      ぷう〜っと顔を膨らませながら怒る菱沼に唇を重ねる。
      「!!」
      (チョコレートより菱沼さんが欲しかったからですよ)
      ハムテルは心の中でそう答えたが、それを口には出さない。
       今日何度目かわからない口付けを開放する。
      「ハムテル君・・・ホワイトデーは三倍返しだからね〜!」
       ・・・・・これは高くつきそうだな・・・。
      そう思いながらハムテルは菱沼をぎゅっと抱きしめた。
      〜FIN〜

502  名前:名無しさん@ピンキー  メール:  投稿日:03/02/08 23:37 ID:PJLd05+8
      486さまマンセー!それから500げとおめでとうございます。
      いつ誰が入ってくるともしれない研究室でのHって
      最高でつ。ハァハァ(;´Д`)
      菱沼さんが敏感になっていく様子がもうたまりません。
      「まだ・・・許しませんよ・・・・」ハムテル素敵過ぎる。

503  名前:あぼーん  メール: あぼーん 投稿日:あぼーん
   あぼーん

504  名前:486  メール:sage  投稿日:03/02/08 23:41 ID:+RkBWWjV
      すいません。本当にすいません。妄想だけが空回りしてしまって結局意味不明なもの
      になってしまいました(;_;)文章力どころか基礎的な国語力がかなり弱いのです。
      (国語3以上とったこと無い)・・・・・逝ってきます。

505  名前:sage  メール:  投稿日:03/02/09 02:34 ID:NvASNaN+
      486さん、乙〜!!
      良かったです〜〜!! 自然なセリフに萌え。。。
      是非また書いて下さいマセ!!
      

506  名前:名無しさん@ピンキー  メール:sage  投稿日:03/02/09 02:38 ID:NvASNaN+
      sageてない・・・逝ってこい自分。

507  名前:あぼーん  メール: あぼーん 投稿日:あぼーん
   あぼーん

508  名前:名無しさん@ピンキー  メール:sage  投稿日:03/02/11 09:48 ID:MjecDUJ/
      >486さん
      ホワイトデーハムテルの3倍返しSPもよろしく(はぁと

509  名前:名無しさん@ピンキー  メール:sage  投稿日:03/02/14 03:11 ID:swOC9/VK
      うーんこのスレ,相変わらずモエ〜vでつ。
      眼福眼福♪
      
      ところで>>400あたりで出ていたハムチョビ(擬人化もの),ちょびっとだけ
      書いてみたんですが,擬人化ではなくチョビ変身モノにしたら中々エロに
      たどり着かない⋯(汗 いや、一旦たどり着いたらあとはもう雪崩式に
      色々出てきそうなヨカーンなんでつが⋯
      エロにたどり着いたらうpしてよかでしょうか?
      まだ需要はあるのかな?

510  名前:名無しさん@ピンキー  メール:sage  投稿日:03/02/14 20:55 ID:uDQu8ES7
      >509
      よか!
      中々エロにいかないじれったさもまた良し。
      変身ものか〜。ワクワクです。よろしく!

511  名前:486  メール:sage  投稿日:03/02/14 22:55 ID:8HdvTbF5
      あの、ホワイトデーSPの前に菅原教授×菱沼でも宜しいでしょうか??
      
      >509様
      初めまして。ハムチョビ楽しみにしてます〜v
      
      

512  名前:508  メール:sage  投稿日:03/02/15 22:18 ID:bm3SSGFi
      >511
      あ、勝手な事書き込んでスマソ。
      もちろん、バレンタインデーのお返しを書いていただけるのでしたらいつでも!
      しかし、菅原教授×菱沼さん・・・。組み合わせだけでエロく感じてしまう私はいったい・・・。
      486さん、待ってます!

513  名前:ハムチョビ(1)  メール:sage  投稿日:03/02/16 01:34 ID:oMgtEJ19
       札幌の冬は寒い。夜は特に。
       いつもはハムテルの部屋で丸まって眠るチョビだったが,その夜は何故か
      とても寒く感じられ,イケナイこととは思いつつ,ハムテルのベッドに
      潜り込んだ。そしてそのまま,大好きなハムテルの匂いを吸い込みながら,
      幸せな気分で眠りについたのだった。
      
       そして翌朝。チョビはハムテルの声で目を覚ます。
      「あ,あの⋯⋯,君,誰⋯?」
       まだ眠っていたいのに⋯と思いながらやっとの思いで体を起こして顔を
      上げると,驚いたような,戸惑ったような顔をしたハムテルが目の前にいた。
       いつも沈着な彼に,その表情はおよそ似つかわしくない。
      —そっか,昨夜お布団に勝手に入らせてもらったんだっけ。そりゃびっくり
       するよね。
      —でも,そんなに変な顔しなくても⋯それに,君,誰,って,変なハムテル。
      そんな風に思いながら顔を伏せると,人間の白い足が目に入った。手を
      広げてみる。人間の手だ。次に,その手で顔に触れてみた。すべすべしている。
      —わ,私⋯!?

514  名前:ハムチョビ(2)  メール:sage  投稿日:03/02/16 01:35 ID:oMgtEJ19
       驚いているのはハムテルも同じだった。昨夜は別に泥酔して帰ってきた
      わけでもないのに,目覚めてみたら隣に見知らぬ女の子が—それもかなりの
      美少女が—,しかも全裸で眠っていたのだから。
       漆黒の長い髪。透き通るような白い肌。どこかエキゾチックな顔立ち。
      そして何より,驚きに見開かれた瞳の色は⋯⋯
       サファイアブルー。
       華奢な首には瞳と同じ色の首輪がいかにも不釣合いな様子ではまっている。
      それはつい数日前,ハムテルがチョビに新調してやったものによく似ている。
       それに,いつもは朝一番に飛んでくるチョビの姿が,今朝は見えない。
       彼女の瞳の色,首輪,チョビの不在⋯。
       これらのことを総合して考えると,信じがたいことだが導かれる答えは
      一つしかない。
      「⋯⋯君⋯⋯⋯、チョビ⋯⋯?」
      「ハムテル,私⋯⋯!」
      2人が言葉を発したのはほぼ同時だった。

515  名前:ハムチョビ(3)  メール:sage  投稿日:03/02/16 01:36 ID:oMgtEJ19
       とりあえずチョビにハムテルのパジャマを着せ,2人は昨夜のことを確認
      し合った。
       昨夜チョビにはやけに寒く感じられ,ついついハムテルの布団に潜り込んだ
      こと。その時は多分寝ぼけていたこと。
       けれど当然ながら,どうしてチョビが人間になってしまったのかは分からない。
      昨夜チョビが肌寒さを感じた時点で,もう人間化していたのかもしれないという
      予測だけはつくけれども。
       しかしそうこうしているうちにも時間だけは過ぎていく。急がないと授業に
      間に合わない。かといってこのままチョビを一人置き去りにしていくわけにも
      行かない。いくらあのおばあさんでもこの子がチョビだなんて信じるはずないしな⋯。
       ええい,大学に行けば行ったであとは何とかなるだろう,と無理やり雑多な
      考えを振り切り,ハムテルは母が残している持ち物の中から,チョビが着られ
      そうな冬服と靴を適当に見繕った。そして複雑な面持ちながらもチョビと手を
      つないで一緒に家を出たのだった。

516  名前:ハムチョビ(4)  メール:sage  投稿日:03/02/16 01:37 ID:oMgtEJ19
      「ふう⋯」
       午前中から医局で物憂げに深いため息をつくハムテルの姿は,かなり珍しい。
      もっと言えば奇異だ。
      「何だよハムテル,何かあったのか?」
      「あ,いや,別に⋯。」
      二階堂の言葉にもいつもより過剰に反応している。
      「? そーいや今日はチョビは?連れてきてないのか?珍しいな」
      「⋯⋯」
      「今日は漆原教授が外来に出るから〜?」
      この人の眠たげな口調はいつもと変わらないのだが。
      「だからいつもどこから湧いて出てくるんです?菱沼さん」
      「最初からいたも〜ん。久しぶりにチョビと遊ぼうと思って〜」
      「チョビ“で”の間違いでしょ,菱沼さんは」
      「いいじゃないどっちでも〜〜。で,チョビはどこ〜?」
      きょろきょろと周囲を見渡す菱沼。
      「⋯来てないわけじゃないですよ。」
      「え〜〜?」
      でもいないじゃん,と二階堂が言いかけた矢先,同級生が興奮気味に医局のドア
      から呼びかけた。
      「なーなー,家畜病院の前庭に,すっげー可愛い子がいるぜ!患畜の飼い主さん
      かな〜。もう待合室のとこ,学生がすげえよ」
       まさか。その辺にいなさいとは言ったけど⋯。思うより前に体が動いていた。
      ハムテルは当の同級生を押しのけるようにしてダッシュで前庭に向かう。
      「あ,おい,ハムテル!?」
      医局にはポカン顔の二人が残された。

517  名前:ハムチョビ(5)  メール:sage  投稿日:03/02/16 01:47 ID:oMgtEJ19
       ハムテルの予感は的中していた。開院前の待合室の窓際には,確かに男子学生が
      鈴なり。ハムテルは彼らを押しのけて前に出た。
       雪の精。
       それが,視界にチョビを捉えた時の印象だった。無邪気に粉雪と戯れているチョビの
      白く透き通る肌が雪の中でさらに際立ち,印象的な青い瞳は白い風景によく映えていた。
      すんなりと伸びた手足は,雪の冷たさなどまるで感じていないかのようにひらひらと舞う。
       そうした容姿に加え,チョビはハスキー犬の良い特性をすべて備えたわんこなので,
      普段から愛想もすこぶるいい。それが人間になっても発揮されるとは盲点だった。
       見ると,鼻の下を伸ばして手を振る学生などにも律儀に微笑みかけてしまっている。
      相手は女子の少ない,つまり女に飢えた理系学部のヤローどもだというのに。
      「ね,君,学部はどこ?」
      「⋯ガクブ?」
      「こんなとこでなにしてんの?」
      「ハムテル待ってるの。あ,ハムテルー!」
      外に飛び出してきたハムテルに向かって無邪気に手を振って駆け寄ってくる姿は
      可憐すぎるほどだ。
      「学校,もう終わったの?あそぼあそぼ」
      飛びついてくる可愛らしさも犬の頃のまま。しかし人間になった今は,飛びつくと
      いうより首に腕を絡ませて抱きついてくる。ハムテルは押し付けられてきた柔らかな
      感触に一瞬顔を紅くしかけたが,背後からは羨望の視線がちくちくと刺さってきていて,
      そんな事もしていられない。
       少々乱暴にチョビの手を取ると,集まった学生達のブーイングの中,医局へ
      向かってまたダッシュしたのだった。

518  名前:509  メール:sage  投稿日:03/02/16 01:52 ID:oMgtEJ19
      お眼汚し失礼します。
      チョビ変身もの(エセ擬人化)でございまつ。このあといつものメンバーに
      ばれたらやっとエロでつ。
      エロ達成までお付き合いいただければありがたいです⋯。
      

519  名前:名無しさん@ピンキー  メール:sage  投稿日:03/02/16 11:05 ID:kBjq7bjW
      こ、これはエロでなくても楽しめます〜
      今までチョビに萌えたことないんだけど萌えてしまった
      チョビは人間の姿でも美少女なのね〜
      ハムの首にからみ付く美少女・・・モエッ
      もちろん最終話までお待ち申し上げます〜ワクワク
      
      
      続き宜しく ハァハァ

520  名前:486  メール:sage  投稿日:03/02/16 18:45 ID:T7TbXVep
      >508様 いえいえ、私もホワイトデー×3SPは三月に入ったら書こうと思ってました。
      ああいう風に言って下さると書く気がさらに増すので嬉しいです。
      
      そういう訳で菅原×菱沼でイかせてて頂きます。
      意味不明度は前回より3割増かもです・・・・

521  名前:486  メール:sage  投稿日:03/02/16 18:56 ID:T7TbXVep
      「んぅ〜、もう〜!なんで皆私の愛がわからないのぉ〜??こ〜んなに苦労して育ててるのにラッシーもパリダちゃんも全滅〜!!」
      普段より幾分早口で喋る菱沼聖子。気の毒なことにその管に巻かれてしまっているのはハムテル・・・ではなく菅原教授である。
      (やれやれ・・・・・何で私がこんな目に・・・)
      
      ・・・思い起こせば数時間前。今日は講座の飲み会でいつもと同じくそれなりに盛り上がっていた。だが、いつもと違ったのは菱沼が
      酔っ払ってしまったという事のみである。そう、酔っ払ってしまったという事・・・・のみ・・・・・
      「も〜う〜!!チョビと私とどっちが大事なのよぉ〜〜!!ハムテル君の馬鹿〜〜!!」
      (ハムテル君・・・全くだ・・・何故こんな時に君がいないんだ・・・)
      菱沼のお守役・・・もとい恋人のハムテルはチョビの具合が悪いとかで早々に帰宅してしまったのだ。
       そんな今は亡きハムテルに(?)最初はぐちぐちと文句を言っていたものの、菱沼の好きな食事が次々と運ばれてくるうちにすっかり
      機嫌を良くして食に没頭していたのだが・・・。
      その食事を流し込むように飲み込んでいた透明な飲み物・・・。
      グラスが空になりそうになるたび隣に居た二階堂が注いでいたそれは・・・
      「ねぇ〜さっきから思ってたけど〜、この水ちょっと辛くない〜?」
      いつも青白い顔色の菱沼が普通の人の顔色になっている・・・。
      「ええっ?!菱沼さん、これ水じゃなくて日本酒ですよ??」
      なだめる様にグラスへ酒を注いでいた二階堂の方が驚いてしまう。
      「うそ〜〜??」
      「嘘じゃないですよ。もう一升瓶あけてしまってますよ?」
      菱沼と二階堂の間には空の一升瓶が転がっていた。さらにもう一升も半分位減っている・・これだけほとんど菱沼一人で呑むまで自分が酒を呑んでいた事に
      気が付かなかったのだ。
      

522  名前:486  メール:sage  投稿日:03/02/16 19:02 ID:T7TbXVep
      「それより菱沼さん、大丈夫ですか?何か顔が赤くなってきてますよ?」
      自分が酒を呑んでいたという事に今更気が付いてやっと酒がまわってきたのだろう。
      二階堂の言う通り菱沼の顔色が桜色に染まっている。、
      「ん・・・そう言えば・・・ちょっと・・・・・・」
      ガクン!とテーブルに崩れる。
      「わ〜っ!!菱沼さんっ!!大丈夫ですか??」
      慌てて菱沼を揺さぶる二階堂、周りに居た学生も立ち上がってざわざわと騒ぎ出す。
      菅原教授は動かなくなった菱沼の隣で青くなっている二階堂と突き飛ばして菱沼に近寄る。
      「菱沼君!菱沼君!!」
      繊細な硝子細工でも扱うかのように菱沼の肩を軽く叩き声をかけるが、ある事に気付く。
      (・・・・?)
      そっと菱沼の顔に耳を寄せると・・・・・・・す〜・・・・す〜・・・・
      規則正しい寝息が聞こえてくる。
      「寝ている・・・ようだな・・・・」
      隣で青ざめていた二階堂がへなへなと椅子に座り込む。
      周りの学生もすっかり酔いが覚めてしまったので席に着きまた呑みなおしはじめる。
      「やれやれ・・・こうなっては仕方が無いな・・・もう遅いから菱沼君は私が送って行こう」
      「すいません、僕が呑ませておきながら・・・」
      責任を感じた二階堂が菅原教授に申し訳なさそうに謝る。
      「いや・・・いいんだ。気がつかなかった菱沼君も悪いし・・・」
      当の本人は気持ちよさそうに寝ている・・・・・
             (・・・・・・・ハムテル(君)・・・・・)
      そんな菱沼を見つめ二人同時にため息をつき、ハムテルの偉大さを感じた。
      
      二人の苦悩をよそにすやすやと夢の世界に旅立ってしまっている菱沼を
      やっとの思いで車へ運ぶ。後部座席に寝かせて菅原教授は車を走らせた。

523  名前:486  メール:sage  投稿日:03/02/16 19:09 ID:T7TbXVep
      (車に乗せたはいいが菱沼君の家がわからないぞ・・・)
      菅原教授はいったん車を停車させ、後ろを振り返り気持ちよさそうに熟睡している
      菱沼を起こしにかかる。
      「菱沼君、起きたまえ。菱沼君!!」
      「ん〜・・・・」
      呼ばれた位で起きるはずの無い超鈍感体質菱沼聖子。
      運転席から身を乗り出し菱沼の身体を揺さぶり耳元で、菅原教授らしからぬ大きな声で
      菱沼の名を呼び続ける。
      「菱沼君!!菱沼君!!!」
      「・・・・はい・・・・」
      ぱかっと目をあけて起き上がる。
      何故かその目はいつもの焦点の定まらない目つきではなくしっかりとしている。
      「菱沼君、今この場所から君の家までの道のりを教えてくれ」
      「はい、この道をしばらく行きますと・・・・・」
      菱沼はいつもののったりとした口調とは違うハッキリとした口調で道案内をしはじめた。
      (・・・おかしい・・・・・・)
      そう、今のこの菱沼の様子は普段の菱沼を知るものが見れば気味が悪いほどに
      おかしいものなのだが・・・・。変に絡まれるとめんどくさいのでとりあえず
      やり過ごす事にする。
       菱沼の言う通り車を走らせるとまた菱沼の様子がかわりはじめた。
      いつもよりしっかりとした口調で菅原教授に絡みだす。
      

524  名前:486  メール:sage  投稿日:03/02/16 19:31 ID:T7TbXVep
      (・・・・・・ハムテル君・・・・・ああ・・・何で・・・)
      後ろで騒ぐ菱沼を相手に仕切れずにひたすら自分の運の悪さを呪いハムテルもついでに
      呪いたくなってしまう菅原教授。
         菱沼の家まであと数分・・・と思われるところまで来た時。ふっと車内が静まり返る。
      「・・・?・・・菱沼君・・・?」
      ついさっきまで騒いでいた声がぴたりと止んでしまったので、菅原教授はおそるおそる
      後ろを見る。そこには再び夢の世界へ旅立ってしまった菱沼の姿があった。
      (・・・・何なんだいったい・・・・菱沼君・・・様々な研究をして色々わからないもの
      もあったが・・・・君が一番わからない・・・わからないよ・・・・)
      普段のときでも次の挙動が予測がつきずらい菱沼ではあったが酒が入ってしまったことに
      よって完全に予測不可能になってしまっている・・・。 
      (ああ・・・私は研究者失格か・・・・)
      きりきりと胃が痛み出しはじめるのとほぼ同時に菱沼のアパート前に到着することが出来た。
      (助かった・・・・)心の底からそう思ったのは言うまでもない。
      車から降りて後ろで熟睡している菱沼をかかえ部屋の前まで連れて行ってやる。
      「じゃ、菱沼君、ゆっくり休んで・・・・!?」
      菱沼の腕が菅原教授の首に絡みつき、口付ける。
      「ハムテル君〜。帰っちゃやだ〜!!」
      「何を言っているんだ?私はハムテル君じゃ・・・・」
      「やだやだ〜!帰っちゃやだ〜〜!!」
      深夜にもかかわらず大声で騒ぎはじめる菱沼。
      菅原教授は隣、上下の住人に迷惑をかけてはいけないと思い菱沼を部屋へ押し込めた・・・・
      が・・・・。
      (はっ・・・私まで一緒に部屋に入ってしまってどうするんだ・・・早くこの場から
      立ち去らねば・・)

525  名前:486  メール:sage  投稿日:03/02/16 21:04 ID:T7TbXVep
      すいません;>521改行ミスで見にくいですね(>_<)
      長くなるので明日に続きます。

526  名前:486  メール:sage  投稿日:03/02/19 20:43 ID:gpH+9xhx
      菅原×菱沼  
      
      すっかり慌ててしまっている菅原教授。
      現在進行形で酔っ払い続ける菱沼が菅原教授ににじりよる。
      「ふっふっふ〜、ハムテル君〜逃がさないわよ〜」
      妙に迫力のある声とは裏腹にふわり、と華奢な腕が舞いでも踊るかのように宙を舞い
      菅原教授の首に再び絡みつく。
      そしてそのまま菅原教授の唇を奪う。
      先ほどのそれよりも長い接吻・・・・。
      不意に口付けられた菅原教授も思わずその口付けに答えてしまう。
      静まり返った部屋の中に微かな水音が響く。
      菱沼の手がハムテルの・・・・菅原教授の身体のラインをゆっくりとなぞり、
      徐々にその手を下にずらしてゆく。
      

527  名前:名無しさん@ピンキー  メール:  投稿日:03/02/23 19:12 ID:li4GobEX
      イイなぁー。やっぱり菱沼さんいいなぁー。
      >>486たん、菱沼さんの生態を確実にとらえてるし、菅原センセの描写も絶妙!
      これで、菅原センセが意外にも馬のモノのような巨根を取り出して菱沼さんを割り裂く・・
      ・・とか。ハァ、ハァ。
      否がおうにも期待は高まってます。つづきがまちどおしい・・・・でも、クオリティー
      の高さはこのまま維持してほしい・・・ああぁ! 悶々。

528  名前:名無しさん@ピンキー  メール:  投稿日:03/02/24 00:22 ID:tx7G2TDn
      はむちょびの続きが読みたいよう。
      菅原教授と菱沼さんって、ありそうでなさそうな
      組み合わせよね。こっちも続きが読みたーい。
      作家様たち、無理せず急いでください(w

529  名前:486  メール:sage  投稿日:03/02/25 06:44 ID:Bzhkq89U
      すいません;胃潰瘍再発と試験期間中で本当に逝ってました
      書き上げた所までアプ致します・・・
      **********************************
      
      菱沼の手が菅原教授のズボンの縫い目に手をやった時失われかけていた自我を呼び戻す。
      「菱沼君?!やめたまえ!!!」
      慌てて菱沼を振り払おうとするが、自分より少し下の高さから菅原教授を見つめる潤んだ瞳と目が合ってしまう。
      黒絹のウェーヴのかかった髪が少し乱れ青白い顔の美しさを見事に演出している。
      普段は行動の不可思議さが菱沼の美しさをすっぽりと隠してしまっていたが・・・・。
      今、菅原教授の目の前にいるのは・・・淫らに酔い、男を欲する美女。
      「ふふ〜、ハムテル君〜、やめてもいいの〜?」
      悪戯っぽくズボン越しに自身を撫で上げる菱沼の表情はまるで幼い子供と戯れるような・・・
      それでいて酷く淫らな艶を含んでいる(オンナ)の表情。
      ゆらり、と情欲と言う名の蝋燭に火が灯る。
      

530  名前:486  メール:sage  投稿日:03/02/25 06:45 ID:Bzhkq89U
      「菱沼君・・・・」
      そっと菱沼を抱きしめる。
      折れてしまいそうなほど華奢な身体とは不釣合いなほどに自分の胸の下
      あたりにたっぷりと感じる柔らかな感触が欲望を掻き立てる。
      (菱沼君が私をハムテル君と勘違いしているなら・・・私が今ここで君を
      抱いてしまっても君には罪は無いだろう・・・・)
       「菱沼君・・・ここでは何だから・・・」
      何かを決心したかのように菱沼をベッドへ促す。
      
      菱沼は嬉しそうに菅原教授にぴったりと寄り添いベッドルームへと向かう。
      部屋の明かりを消して、代わりにベッドサイドにあるスタンドに明かりをつける。
      「すまない・・・・」
      その声は菱沼には届かない。
      これから犯す罪への謝罪の言葉。
      (君は悪くない・・・悪いのは私の弱い心だ・・・・)
      その思いを振り払うかのように菱沼の唇を荒々しく奪う。
      「・・・・・・ん」
      長く口付けを交わし、菱沼をゆっくりとベッドに押し倒す。
      二人分の体重を受け、ぎしりとベッドが軋む。
      「はぁ・・・・・」
      やっと唇を開放された菱沼が甘い吐息をもらす。
      雪のように白い菱沼の首筋に舌を這わせながら身体のラインを確かめるように
      撫で上げる。
      「ん・・・・・・」
      腰から徐々に上へと撫で上げていくが、その手は焦らす様に胸を避ける。
      「んんぅ・・・・」
      切ないような、苦しいような声をあげて、今にも泣き出してしまいそうな
      表情で菅原教授を見つめる。

531  名前:486  メール:sage  投稿日:03/02/25 06:48 ID:Bzhkq89U
       普段なら絶対に見ることは出来ないその表情。
      これが、最初で最後であろう。
      ならば存分に禁断の果実を味わうにしよう・・・・・。
      
      そう思いながら、菱沼の柔らかな双丘を弄り始める。
      「んんっ!!」
      待ち焦がれていた刺激に思わず大きな声をあげる。
      服の上から親指で胸の突起を押しつぶすように刺激を与え、残りの指で円を描くように
      胸を優しく揉みしだく。
      「っ・・んぅ・・・やぁん・・・・・」
      (酒に酔っている所為なのか?・・・これほど敏感に反応するとは思わなかった・・)
      ひとつひとつの愛撫にびくびくと反応を示す菱沼を以外に思いながらも、愛撫はエスカレートしてゆく。
      セーターを脱がせ、菱沼の白過ぎる肌とは対照的に黒いブラジャーに覆われた胸を
      撫でる。
      唇を菱沼の首筋、鎖骨、胸元へと徐々に落としてゆきながらブラジャーのホックを外し、
      直にその胸の感触を味わう。
      胸の突起を口に含み、丁寧に舌を這わせる。
      「ひゃあっ!!やぁん・・・」
      更にもう片方の胸の突起をきゅっと摘み上げる。
      「やっ・・・やぁん!駄目・・・はぁ・・んんっ」
      よほど感じているのか、快感から逃れようと菅原教授の頭をつかんで
      退かそうとする。
      だがその行為は菅原教授の嗜虐性を煽らせてしまう。
      口内に含んでいた突起を舌で激しく転がし、軽く歯をたて、もう片方の突起も強く摘む。
      「ああ〜!やんっ!駄目〜!だ・・・だめぇ・・・・あんっ!んん!!」
      菅原教授の髪を掴んでいた指にぎゅっと力が入り、ぴくんと小さく身体を震わせ、軽く
      上り詰めてしまう。
       菅原教授はそんな菱沼を愛しく感じずにはいられなかった。
      (私は菱沼君とこうなる事を期待していたのかもしれない・・・  )
      

532  名前:486  メール:sage  投稿日:03/02/25 06:50 ID:Bzhkq89U
      自分の腕の下で切なく、甘い吐息を漏らす菱沼。
       今まで菅原教授が菱沼をオンナと感じたことが無い訳ではない。
      そのあまりに艶かしい表情に改めて菱沼をオンナであると言うことを
      認識してしまった。
      暫らく菱沼を見つめ、更に菱沼のオンナの部分を引き出させる為に再び菱沼の身体を
      弄り始める。
      スカートを脱がせ、下着の上から秘唇をなぞる。
      「んんっ・・・・や・・やだ・・・」
      今さっき上り詰めたばっかりの菱沼が身体をよじらせ抗議の声をあげる。
      そんな菱沼の抗議などに構わずに下着の上から敏感な芽を探り当て、執拗に
      そこを攻め立てる。
      「やっ・・・やぁん!!だめぇ〜!!」
      さらに胸の突起に再び舌を這わせ、菱沼を追い詰める。
      「やぁ・・・もう・・・だめぇ・・・・」
      涙声で訴える菱沼の声を無視して菅原教授の攻めはエスカレートしてゆく。
      唯一菱沼が身に付けていた黒いシルクのショーツを脱がせる。
      一糸纏わぬ姿になった菱沼は恥ずかしそうにシーツに包まろうとするが
      菅原教授はそれを許さずに、荒々しく菱沼に口付ける。
      菱沼の脚を広げさせその間に自分の膝を割りいれ、
      脚を閉じられないようにしてしまう
      薄い肉付きの大腿からくびれた腰のラインを撫で上げる。
      「んんっ・・・やぁ・・・・・」
      脚の付け根から焦らすように秘唇をなぞるとびくびくと身体を振るわせる。

533  名前:486  メール:sage  投稿日:03/02/25 22:03 ID:Bzhkq89U
      その反応が気に入ったのか秘唇に指を先ほどのそれよりも深く沈めゆっくりと
      なぞる。
      わざとくちゅくちゅと湿った音をたてて菱沼の羞恥心を煽る。
      執拗に音を立てられ菱沼は自らの爪を噛んですすり泣くような声を漏らす。
      秘唇をなぞるだけだった指がとろとろと蜜を流す泉に指を沈める。
      「ひっ・・・あ・・・ふぁ・・・・」
      膣内を探るように指を動かし菱沼の弱い部分を探る。
      くっと指を曲げたとき菱沼は今までとは違う声をあげる。
      「ひゃあんっ!やぁ〜〜〜!!だめっ・・だめっぇ〜〜・・・」
      くちゅっくちゅと更に蜜の量は増し、シーツまで汚してしまいそうなほど蕩けている。
        一旦指を引き抜き菱沼の身体を反転させる。
      暫らくぼ〜っとしていた菱沼だが菅原教授に臀部を突き出すような体制にされてしまった事に数テンポ
      遅れて気がつき、驚く。
      「や・・やだぁ〜こんな・・・あんっ・・」
      後ろを振り返って文句を言う菱沼を無視し、菱沼の秘唇に舌を這わせる。
      指で秘唇を広げ、泉に舌を押入れ、指で小さな芽を丁寧に擽る。
      「やぁ〜っ!恥ずかしいよぉ〜!!んっ・・・・はぁん・・」
      執拗に菱沼を攻め立てる菅原教授。

534  名前:486  メール:sage  投稿日:03/02/25 22:09 ID:Bzhkq89U
      (愛してる・・・今まで自分の気持ちに気がつかないふりをしていた・・・だが、今夜だけは・・・私のものだ・・・・)
      菅原教授は愛撫の手を止め、スーツのジャケットを脱ぎ捨ててズボンのファスナーを下ろし、目の前に艶やかに実る果実を求めて
      充血しきった自身を取り出す。
      「・・・愛してる」
      ぽつりと呟き菱沼の秘唇に自身をあてがうと、ゆっくりと味わうように腰を進める。
      「んぅ・・・」
      
      なかなか満たされない切ない快感に、ねだるような声を漏らす菱沼。
      その声に誘われるかのようにして最奥までゆっくり貫くとびりりと悦楽が背筋を通り抜けて
      脳をも麻痺させる。
      菱沼の細い腰を掴み、ゆっくりと奥まで届くような突きをはじめる。
      

535  名前:486  メール:sage  投稿日:03/02/25 22:15 ID:Bzhkq89U
      「あぁ・・・・やぁ・・あん・・・・ん〜!」
      卑猥な水音と、甘い吐息、ベッドの軋む音が暗い部屋の中で響き、
      それが二人をさらに興奮させる。
      (だがこれが最後・・・・・)
      そう思いながらひたすらに腰を突き続ける。
      「んん〜っ!やぁ〜・・・・」
      腰を掴んでいた手を胸元へと移動させ、指で胸の突起を摘み、捻る。
      「やぁんっ!!駄目ぇ・・・・・」
      さらにもう片方の手で下腹部をまさぐり敏感な芽を押しつぶすように刺激し、
      さらに腰の動きも激しくなってゆく。
      胸と肉芽への愛撫も激しくなり、腰の動きも小刻みに早くなっていった。
      その動きに少し落ち着いたかと思うとぐっと深く、子宮まで届きそうな突きをうけ
      ひたすらに翻弄される菱沼。
      

536  名前:486  メール:sage  投稿日:03/02/25 22:23 ID:Bzhkq89U
      「やぁ・・・もう壊れちゃう・・・・あぁんっ・・」
      (いっそ壊してしまおうか・・・・)
      らしくない事を考えながらもその考えが冗談ではないような責めに、
      菱沼は本当に壊れてしまいそうな程に快楽の園に迷い込んでしまっている。
      「んぅ・・・はぁ・・・・んっ・・・あぁ・・・・・」
      一旦動きが止まったかと思うと、また一気に貫かれる。
      菱沼は予測のつかない動きになすすべもなく、泣き出してしまう。
      「ふぁ・・・・あぁ・・・ひっ・・・やぁ・・・・」
      菱沼が泣いていることに気がつき、自身を引き抜く。
      その涙をたたえ、硬く閉ざされた瞳に優しく口付け、涙をぬぐってやる。
      菱沼を仰向けに寝かせて、脚を広げさせ、肩にのせる。
      再び泉に自身を打ち込み、今度は激しく、突き動かす。
      「〜っ!・・やぁ・・・もう・・・・んんっ・・・・」
      菱沼はぽろぽろと相変わらず涙を流しつづけるが、その表情を満足気に見下ろし、
      ひたすらに腰を打ち続ける。
      「んんっ・・・・やぁ・・・やっ・・・・あ、あぁ〜〜!!」
      びくびくと身体を震わせ、菅原教授の首にすがりついていた腕にぎゅっと力が入り
      今までで一番高い所まで一気に上り詰めた。
      「・・・・・っ」
      きゅっときつい位の締め付けに耐え切れず、菅原教授もほぼ同時に上り詰めた。
      

537  名前:486  メール:sage  投稿日:03/02/25 22:38 ID:Bzhkq89U
      (菱沼君・・・・・・)
      今さっきの情事によって、気を失ってしまった菱沼をベッドに寝かせ、そっと口付ける。
      「すまない・・・・・」
      犯してしまった罪への、謝罪の言葉・・・。
      (誰に?何に対して?)
      やり場の無い空しさがこみ上げてくる。
      (私の中には君が焼きついてしまった・・・だが、君の中には何も残って
      いなんだな・・)
      
      禁断の果実はあまりに甘かった。
      この味を忘れる事が出来るのだろうか・・・・。 
      着衣を整え、菱沼のアパートを後にする。
      **************************
      すいません、いったん終わらせます。
      むしろ続かせないほうがいいのかもしれません;佐々木作品っぽくなくて
      御免なさい(平謝り)

538  名前:名無しさん@ピンキー  メール:sage  投稿日:03/02/26 01:54 ID:25tILrWC
      イイ(・∀・)!!
      
      そしてお大事にしてくださいまし。
      私も胃潰瘍持ちでつ。

539  名前:名無しさん@ピンキー  メール:sage  投稿日:03/02/26 21:56 ID:8dKe3ppU
      いや〜ん、486タンハラショー!マンセー!
      第2弾スガワーラ×菱沼もナイスですた。
      理性のふっとんだ菅原教授。
      普段はおじさま萌えしないあたしも大興奮しますた。
      菱沼さんの黒い下着にハァハァ(;´Д`)でつ。
      これからもすてきなお作をお待ちしております。

540  名前:名無しさん@ピンキー  メール:sage  投稿日:03/02/27 06:24 ID:tzIRDazl
      >486さん
      おみごとです!
      >(いっそ壊してしまおうか・・・・)
      この一行に転げまわりました(朝っぱらから⋯)。

541  名前:486  メール:sage  投稿日:03/03/03 15:31 ID:/3ahI+5o
      感想有難う御座います(_ _)
      
      試験期間なのにもかかわらず妄想が止まらずにホワイトデーSP書き始めてしまった
      ので今週中にあぷするかもです。
      小学生の時に読んでいた作品にここまではまるとは・・・

542  名前:名無しさん@ピンキー  メール:sage  投稿日:03/03/03 23:22 ID:klNwkR1L
      ホワイトデーSPお待ちしてますわ。

543  名前:ホワイトデーSP1  メール:sage  投稿日:03/03/05 17:55 ID:rhOGb3kH
      「ハムテル君〜!今日は何の日だかわかってるわよね〜?」
      ニコニコとハムテルに問い掛けるのは菱沼聖子。一応社会人である。
      「ええ、勿論。菱沼さんじゃありませんから」
      「むぅ〜!!まだ言うの〜??」
      
      ・・・・ハムテルと菱沼の少々変わったバレンタインから早一ヶ月。
      今日はホワイトデーである。
        「それで?ハムテル君、何くれるの〜?」
      わくわくと、小さな子供がプレゼントをせがむような表情でハムテルに詰め寄る。
      
      「この前は僕が菱沼さんにいう事聞いて貰ってしまったので、今日はこの前の三倍分
      ・・いえ今日一日菱沼さんのいう事を聞きます。」
      思いがけないハムテルの言葉に、しばらく理解できずにぼ〜っとハムテルをみつめるが
      五秒ほどしてようやく理解出来たのか、ぱぁ〜っと喜びの笑みを浮かべ、ハムテルに
      抱きつく。
      「ありがとう〜、嬉し〜、何してもらおうかな〜」
      真剣な表情で考え込んでしまう菱沼、その横であいかわらず落ち着いた表情で座るハムテル。
      「ん〜〜〜〜・・・・・」
      隣でぶつぶつと考え込んでいる菱沼、その様子からだとなかなか決まりそうにない・・・
      そう思ったハムテルは、手馴れた様子で、菱沼の部屋の少々荒れた台所に立ち、
      紅茶をいれ始める。
      ソファの上でごろごろ転がりながらぶつぶつ言っていた菱沼だが、急に声がぴたり
      とやんでしまう。
      

544  名前:ホワイトデーSP2  メール:sage  投稿日:03/03/05 17:59 ID:rhOGb3kH
      「菱沼さん、決まりましたか?今日一日なんですから、色々言ってくれればいいん
      ですよ?」
      いれたばかりの紅茶と、マシュマロを乗せたおぼんを持って菱沼のそばに行くと・・・
      
      ソファの上には考え疲れて眠ってしまった菱沼の姿があった。
      (疲れてるんだな・・・・菱沼さん。昨日は泊りがけで講座にいたみたいだし・・・)
      すやすやと眠る菱沼を愛しげに見つめ、その可愛らしい唇に口付ける。
      (こんなところで寝たら風邪をひいてしまう・・・)
      菱沼を横抱きにかかえ・・・(俗に言われるお姫様抱っこと言うモノ?)ベッド
      に寝かせてやる。
      (おやすみなさい)
      ぎゅっと菱沼を抱き寄せ、共に眠りにつく・・・・。
      
      「ん・・・・ん〜〜?」
      菱沼が目覚めたのは、窓の外の景色が青空から、深い闇の色にかわった
      頃だった。
      

545  名前:ホワイトデーSP3  メール:sage  投稿日:03/03/05 18:37 ID:rhOGb3kH
      目の前に横たわり、健やかに眠っているのはハムテル・・・・だという事に気
      がついたのは菱沼が目を覚ましてからずいぶん後のことだった。
      何か忘れてる・・・・数分考え込むとやっと思い出したのだろう、隣で眠る
      ハムテルを起こしにかかる。
      「ハムテル君〜!お〜き〜て〜!!」
      ぺしぺしと頬を軽くはたかれ、ぱっと目を覚ます。
      「あ・・・おはようございます」
      「おはよう・・・じゃないわよ〜!早く起きないから何して貰うかわすれちゃった
      じゃないのよぉ〜!」
      寝起きで機嫌が悪いのか、ぷぅとふくれ、勝手な事を言い出す菱沼。
      菱沼の取り扱いに慣れたハムテルはベッドから身を乗り出し、テーブルの上におかれた
      マシュマロを自らの口に含み・・・そのまま菱沼の唇に運ぶ。
      いきなり唇を塞がれ、甘いマシュマロがふわりと口の中に広がる。
      唇を開放された菱沼はハムテルを見つめ、ようやく自分が何をされたかを
      理解したらしく耳まで綺麗な桜色に染めてしまう。
      「おいしかったですか?」
      意地悪く問い掛けるハムテルに、菱沼は恥ずかしそうにぎゅっとすがりつく。
      そんな年上とは思えない可愛らしい菱沼の反応に、あらぬ感情が芽生えてしまう。
      
      

546  名前:名無しさん@ピンキー  メール:sage  投稿日:03/03/06 09:51 ID:azXvjq3o
      新作キタ━(゚∀゚)━!!

547  名前:ホワイトデーSP4  メール:sage  投稿日:03/03/06 19:46 ID:hvwJo7lQ
      「菱沼さん・・・」
      そっと菱沼を仰向けにさせ、その上に覆い被さる。
      「ん〜・・・」
      桜色に染まったままの菱沼の唇に唇を重ねると、少し開いた隙間から舌を滑り込ませ、
      その柔らかな舌を絡ませる。
      微かに甘い口内を丁寧に味わうと、唇を開放し、そのまま唇を首筋へとずらしてゆく。
      「ん・・・やぁ・・・・・」
      服の上から双丘を撫でられたとき、ようやく自分が何をされるかに気がついた
      菱沼はあわてて抗議の声をあげる。
      「駄目〜!や〜め〜て〜!!まだお風呂はいってないから〜・・・・」
      そんな菱沼の必死な抵抗を意外にも素直に聞き入れるハムテル。
      「わかりました、お風呂ですね、今すぐに沸かしてきます。」
        そう言うと、すっと起き上がり、風呂場へ向かった。
      
      (あぶなかった〜。いつも気付くとハムテル君とえっちしちゃてるんだもん。)
      ぼ〜っとベッドで今までの行為を思い出してしまう菱沼。

548  名前:ホワイトデーSP5  メール:sage  投稿日:03/03/06 19:55 ID:hvwJo7lQ
      (・・・・・・・・・・)
      風呂の準備を終えたハムテルが戻ってきて、ベッドでうずくまる菱沼の顔を
      覗き込む。
      「菱沼さん?お腹でもすきましたか?」
      (・・・・・・・・・っ!)
      今までの行為を思い出してた所に突然ハムテルに見つめられ、顔を赤くし
      てしまう。
      「な・・何でもない・・・」
      「そうですか・・・」
      菱沼の様子がおかしいのはいつもの事なので、特にそれ以上は突っ込まない。
      「菱沼さん、お風呂入るんなら支度してください」
      ハムテルに促され、もたもたと支度をはじめる菱沼。

549  名前:ホワイトデーSP6  メール:sage  投稿日:03/03/06 21:13 ID:hvwJo7lQ
      
      暫らくすると風呂の湯が八部目まで足したという知らせのブザーが鳴り、
      ハムテルはそれを止めに行くと、菱沼を呼ぶ。
      さっき思い出したことなどすっかり忘れ、るんるんと上機嫌で風呂場へ向かう。
      「有難う〜、ハムテル君〜  」
      脱衣所に居いたハムテルにぺこりと頭を下げ、服を脱ぎ始める菱沼。
      
      カーディガンを脱ぎ、下に着ていた薄いセーターを脱ごうとするが、
      自分を見つめる熱い視線に気がつく。
      「え・・・と、ハムテル君?そこに居たら・・・脱げない・・・よ?」
      「脱げない、ですか?なら手伝ってあげます」
      にっこりと微笑むと、菱沼の返事を待たず、服を脱がすハムテルを
      自分の身に何が起こっているのか理解できずに、ぼ〜っと、されるがままに見つめる菱沼。
      ブラのホックを外された時、ようやく自分が何をされているかに気がついた菱沼は慌てて
      胸を隠す。
      「やぁ・・・・いいよ〜、自分で出来るから〜!」
      「今日は菱沼さんの言うこと聞くって言いましたよね?でもすでに一日の大半が終わって
      しまっています。なので今から、精一杯菱沼さんにサービスします。」
      「やっ!いいよ〜!また考えるから〜!」
      慌ててハムテルに拒否するが、あっさりと返されてしまう。
      「今から考えると今日一日が終わってしまいますよ?だから僕が思いつく限りの事は
      何でもやらせていただきます」
      今ここで、{ここから出て行って!私のいう事きくんでしょう!  }と言えば
      すむことなのだが・・・。すっかり動転してしまっているので少々強引なハムテル
      に流されてしまう菱沼。
      もっとも動転していなくても流されてしまうのだろうが・・・・。
      ぐるぐると考えている間に全て脱がされてしまった菱沼は、はっと気がつき
      ハムテルの視線から逃れるように浴室へ逃げ込む。
      遅れてきた羞恥心を振り払うようにシャワーを浴び、浴槽へつかると再び睡魔
      が襲ってくる。

550  名前:ホワイトデーSP7  メール:sage  投稿日:03/03/06 21:39 ID:hvwJo7lQ
      一方、菱沼を剥き、湧き上がってしまった欲望をかき消すように一人、TVを観ていた
      ハムテルだが、風呂に入ったきりあがってこない菱沼を気にかける。
      (あれからもう一時間か・・・なんかいやな予感が・・・)
      何をしでかすかわからない菱沼を心配し、風呂場へ向かうハムテル。
      「菱沼さん!」
      名前を呼びながらがらっと風呂の扉を開け、浴槽で眠る(気絶している)菱沼を
      見つけ、少々慌てた様子で菱沼を起こす。
      「菱沼さん!菱沼さん!!」
      耳元で名を呼び、自分の服が濡れるのを気にせず、そのぬきだしの肩をゆさぶる。
      ゆっくりと目を開き、相変わらず眠たそうに顔をあげる。
      「ん・・・・おはよう・・・・・?」
      「おはようじゃないですよ、菱沼さん。風呂で寝るのは危ないって菱沼さんも
      知ってるでしょう?」
      「わかってはいるんだけど〜、つい・・・・あ〜、ハムテル君、服びしょびしょ〜
      風邪ひいちゃうよ?」
      菱沼に言われて気がつくと、言われた通りだいぶ服が濡れてしまっている・・・
      これでは本当に風邪をひいてしまう・・・
      「ハムテル君もお風呂入れば〜?あたしそろそろあがるから〜」
      さすがに一時間もつかっていたのであったまったのか、桃色に色づいた菱沼の
      肌、普段より微かに紅くみえる唇、特に水滴に彩られた胸元に見蕩れてしまう。
      先ほどかき消したはずの欲望の火種が、ゆっくりと燃えてくる。
      「・・・そうします」
      低く呟くと、浴室を後にする。

551  名前:486  メール:sage  投稿日:03/03/06 22:04 ID:hvwJo7lQ
      この後ハムテル壊れます。ホワイトデーSPという事で大目に見てやって下さい;
      どうしたらキャラを壊さずに絡ませることが出来るのでしょう・・・(遠い目)
      
      >509様 ハムチョビの続き楽しみにしております。黒髪美少女・・・かなり萌え
      ですvv

552  名前:名無しさん@ピンキー  メール:sage  投稿日:03/03/06 22:13 ID:e5TeEevg
      いへいへ、どんどん壊れさせちゃってください〜(・∀・)イイ! 

553  名前:名無しさん@ピンキー  メール:sage  投稿日:03/03/07 02:42 ID:Fh8qtxZP
      壊れたハムテル⋯(;´Д`)ハァハァ
      楽しみにしてまつ。

554  名前:名無しさん@ピンキー  メール:sage  投稿日:03/03/07 04:00 ID:aCndyTt6
      壊れますか♪ 楽しみです〜。

555  名前:ホワイトデーSP8  メール:sage  投稿日:03/03/07 19:36 ID:nND744v0
      
      「お風呂って眠くなるのよね〜」
      ひとり残された浴室で呟くと、鼻の下あたりまで湯に潜る。
      ぼ〜っとしているとがらりとドアが開き、ハムテルが入ってくる。
      「え・・・・・・・ちょっと待っててよ〜!もうすぐ出るから〜!」
      慌てて立ち上がり浴室から出て行こうとするが、ハムテルの腕がそれを許さない。
      「なっなに〜?」
      「今日はサービスするっていったじゃないですか?背中流してあげますよ」
      慌てる菱沼を半ば強引に椅子に座らせる。
      「ハムテル君〜!いいってば・・・・〜っ・・・冷たい・・・かも・・  」
      菱沼の背後に回りこみ背中にシャワーをかけるが、初めから適温のお湯がでるわけ
      もなく、かなり冷たい水が菱沼にかかるが、その水がお湯に変わって湯気が立
      ち込めたとことでようやく冷たいと感じる菱沼。
      そんな菱沼を後ろで観察(視姦)していたハムテルはボディソープを手にとり、
      丁寧にあわ立て青白い、陶器のような背中にそっと塗りこめるようにマッサージする。
      「・・・・うう」
      恥ずかしそうに後ろを振り返り、ハムテルを睨むと、そんな菱沼になだめるように接吻をする
      するすると菱沼の肌を細かい泡を立てながらきつく握れば折れてしまいそうな腕、白魚のような
      指まで丁寧に磨き上げる。  もう一方の腕も同じようにして、今度は
      菱沼の前に回り、低い椅子に座ったままの菱沼の前に跪くような姿勢になると、その足の指の先
      から踵まで丁寧に磨いてゆく。
      「ハムテル君〜・・・・」
      流石に恥ずかしいのか消え入りそうな声で抗議をするが、それを無視してゆっくりと足
      首からふくらはぎ、大腿へと手を滑らせてゆく。

556  名前:ホワイトデーSP9  メール:sage  投稿日:03/03/07 20:09 ID:nND744v0
      両方の脚を磨き上げたハムテルは、菱沼の鎖骨からデコルテのラインを滑らせる。
      その手が双丘を包み、丁寧に泡を滑らせると、ぴくり、と身体をふるわせる。
      「・・・・っ!」
      胸の突起を転がすように指を滑らせると、菱沼の身体がびくんと跳ね上がる。
      さらにもう一方の胸も丁寧に指を滑らせてゆくと、菱沼から甘い吐息が漏れる。
      「・・・・・んっ・・・・・はぁ・・あぁ・・・」
      執拗にその部分を磨かれ、菱沼はその動きと合わせるようにびくびくと身体を
      振るわせる。
      「やぁ・・・んぅ・・・・・ハムテルくぅ・・・ん・・」
      甘い吐息を漏らしながらじっとハムテルを見つめる菱沼。
      誘うように開いている菱沼の唇を、荒々しく奪いながら、胸を擽っていた指を
      腹部へと移動させる。
      両手で丁寧に細かい泡で滑らせながら、脇腹から臍のまわりまでをゆっくりと滑らせる。
      「っ・・・んぅ・・・・」
      普段は全く反応を示さない場所でも、その泡の感触が心地よいのか、普段より幾分敏感
      に反応を示す。
      

557  名前:ホワイトデーSP10  メール:sage  投稿日:03/03/07 21:01 ID:nND744v0
      きめこまやかな泡を立ながら、深い茂みへ指を滑らせる。
      その秘唇をぬるぬると擽る感触に、しだいに泡や、お湯とは違うものがその秘唇の奥から
      あふれ出てくる。
      「ん・・・・やぁ・・・・・」
      秘唇を擽っていた指を沈め、指をスライドさせると小さな突起に引っかかり、そこを
      細かく円を描くように擽ると、菱沼からはっきりとした喘ぎがもれてしまう。
      「やぁんっ・・・あ・・あ〜・・・・あぁ・・・んぅ〜・・・」
      部屋や研究室などと違って声が響いてしまい、その自分の物とは思えないような
      声の響きに、菱沼は恥ずかしそうに唇を噛み締め声を我慢しようとするが、
      そんな健気な菱沼の行為を許さずにその痛々しく噛み締められた唇に唇を重ねる。
      口付けられた事で、反射的に唇を開き、その口付けの間から微かに声がもれる。
      「んんぅ〜・・・・・ん・・・・」
      口内で舌を絡める微かな水音、菱沼の秘部を指で擽る度に水音が浴室に響き渡る。
      それが恥ずかしいのか、菱沼は両手で自分の耳をふさいでしまうが、ハムテルの手が耳に
      あてがわれた手をぐっとおろしてしまう。
      その手の変わりに舌を耳に這わせ、そこから甘い毒を流し込むように囁く。
      「駄目ですよ・・・ココでだけではなくて・・・聴覚でも感じてください・・・・」
      
      その声はいつものハムテルの声と変わらないはずだが、甘く痺れるように全ての感覚を
      麻痺させる。
      

558  名前:名無しさん@ピンキー  メール:sage  投稿日:03/03/08 18:05 ID:kOg6s71X
      ハムチョビ擬人化
      キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!
      キタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!!!!!!!!
      キタ━*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*━!!!!!
      キタ━*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*━!!!!!
      チョビ可愛過ぎです(´д`;)ハァハァ
      着眼点がすばらしい!まさか擬人化するとは考えてもいませんでした・・・
      続き楽しみにしています!グッジョブ!

559  名前:ホワイトデーSP11  メール:sage  投稿日:03/03/09 00:14 ID:p+4HwyoS
      菱沼の後ろに回りこみ、後ろから秘唇の奥の泉に指を埋め、桜色の壁を二本の指で押し
      広げるように刺激を与える。
      「やぁ・・・・ふぁ・・・・ハムテル君・・・もう〜・・・」
      何かを訴えるようとする菱沼の言葉に、
      「なんですか?」
      そう答えるとぐぐっと深く指を沈める。何を言いたいのかわかってるのだが・・
      「ん〜っ!!・・・お願い・・・指じゃ・・・いや・・・・」
      なかなか確信部分を口に出来ない菱沼を促すように激しく指を突きいれて、熱い吐息と
      共に囁きかける。
      「言って下さい・・・・言われた通りにしますから・・・」
      耳を舐め上げながら、今度は焦らすようにゆっくりと指を抜き差しさせる。
      「〜っ!・・・・・い・・いれて〜」
      消え入りそうな声でぽつりと呟く、本当はもう少し大きな声で言わせたかったのだが・・
      ハムテル自身も限界に近かったため、菱沼の願いを聞き入れる事にする。
      

560  名前:ホワイトデーSP12  メール:sage  投稿日:03/03/09 00:18 ID:p+4HwyoS
      菱沼の後ろにいたハムテルがすっと立ち上がり、タオルにリンスを含ませ、菱沼の前にある
      湯気で曇った鏡を磨く。
      そんなハムテルの行動を理解できずに、満たされない疼きをもてあました菱沼がハムテ
      に問い掛ける。
      「ハムテルくん〜・・・何してるの〜?」
      鏡を磨き終えたハムテルは、鏡越しに菱沼に微笑みかけ、その菱沼の問いかけに答えずに
      再び菱沼の後ろへ回り込む。菱沼を椅子からおろし、かわりに、自分の上に座らせる
      ような姿勢になると、誘うように蜜を滴らせる菱沼の秘部に自身をあてがう。
      「いれますよ・・・・」
      菱沼の返事を待たずに、  ぐっと腰を進める。
      「・・・・・っ!・・・・ハムテルくん〜・・・・・」
      いつもは菱沼の返事を待って動きはじめるので、不意に打ち込まれた熱い塊にびくびくと
      身体を震わせ、切ない喘ぎをもらす。
      

561  名前:ホワイトデーSP13  メール:sage  投稿日:03/03/09 00:22 ID:p+4HwyoS
      ゆっくりと、絡みつく柔肉の感触を味わうように腰を動かしていたハムテルが、
      菱沼に囁きかける。
      「前・・・・見てください・・・・」
      「・・・・・え・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・きゃっ!」
      ハムテルに言われ、前をみると、絡み合う男女の姿が・・・・いや、それは今まさに
      絡み合っている自分たちの姿が鏡に写っていたのだ。
      「や・・やぁ〜!・・・・こんなの・・・・・・」
      勿論、こんな自分の姿を見るのは初めてで・・・客観的に見てしまった事により、
      改めて羞恥心が湧き上がってくる。
      菱沼はうつむいて、目をつむってしまうが、ハムテルはぐっと菱沼の顎を持ち上げ
      囁きかける。
      「駄目ですよ・・・・今日は・・・全部の感覚をつかって感じてもらいます・・・」
      そういいながら、見せ付けるように、腰の動きを早める。
      白い乳房を揉みしだき、先端の突起を指で転がす。
      「やぁ・・・・あぁんっ・・・ふぁ・・・・・」
      普段は身体でしか感じなかった行為が、それを鏡ごしで見てしまったため、羞恥心と
      快感があわさり、いつもより感じてしまう。
      ここが浴室というだけあって、声や、その結合部から奏でられる水音までもがかなり
      響いている・・・。
      

562  名前:ホワイトデーSP14  メール:sage  投稿日:03/03/09 00:26 ID:p+4HwyoS
      初めは恥ずかしそうに声を殺そうとしていた菱沼だが、濡れそぼった秘唇にハムテルの
      ソレが出入りする刺激、それが鏡越しに写り、視覚を犯し、耳から聞こえる淫らな水音
      に聴覚が犯され、,まるで全ての感覚が犯されてしまったように、自分の声が響くのも
      構わず、身体をくねらせ、ひっきりなしに切ない喘ぎを漏す菱沼。
      「ああ〜・・・・んっ・・・ふぁ〜・・・・・やぁん・・・・」 
       
      普段より艶かしく感じる菱沼に、ハムテルも興奮を覚え、内側から壊すように腰の動き
      を激しくしてゆき、時折ぐっと抉るような突きを与える。
      「やぁ〜・・・ああ〜〜!・・・ハムテルくん・・・・も・もう・・・・」
      鏡越しに目があうと、菱沼が絶頂に近い事を察し、菱沼の陰核を弄り、子宮口をも抉る
      ような突きをする。
      隠核を責めるたび、ぬるぬると蜜に絡められた肉壁がひくひくとハムテル自身に吸い
      つき、ぐっと、深くしずめこませるときゅっとハムテル自身を締め付ける感触に耐え切
      れず、狂おしい愛情と、欲望を放った。
      「・・やぁ〜!・・あ・・・あ・・あぁ〜〜〜!!・・・」
      菱沼のハムテルが、びくびくと痙攣し、中に注ぎ込まれる熱い感触に、菱沼はひときわ
      高い声をあげ、絶頂を迎える。

563  名前:ホワイトデーSP15  メール:sage  投稿日:03/03/09 00:34 ID:p+4HwyoS
      *****************************
        風呂からあがり、すっかりくたびれ、ベッドに転がったまま動かないでいる菱沼に
      顔を覗き込み、
      「菱沼さん、大丈夫ですか?」
      「・・・・・・も〜う、すっごい恥ずかしかったんだから〜!!」
      ぶつぶつと文句を言うと、ぷぅ〜と顔を膨らませ、じと〜っとハムテルを睨む。
         
      「でも・・・・この前の三倍は気持ちよかったでしょう?」
      そう言うと菱沼の唇にそっと口付ける。
      菱沼が耳まで真っ赤に染めたのはそれから数秒してからだった。
      (何か忘れてる気がするけど〜・・・まぁいいか〜・・・・)
      そのまま二人で眠りにつき、二人のホワイトデーはあっと言うまに終わったのだった。
      
      菱沼がその何か(何でもいう事を聞いてもらえる事) を思い出したのは、それから
      数日後だった・・・・。
      

564  名前:486  メール:sage  投稿日:03/03/09 01:02 ID:p+4HwyoS
      何か二人ともキャラが壊れてしまい、ただのエロ小説に・・・・
      スレ&キャラ汚すなゴルァ〜と言う方いらっしゃったらおっしゃって下さい;;
      遠い世界へ逝ってキマス。
      

565  名前:名無しさん@ピンキー  メール:sage  投稿日:03/03/09 03:30 ID:7rbB719x
      >>564
      逝っちゃダメでつ。ちゃんとハムテルだし菱沼さんだから。
      それにしても、ですます調でのいぢわるって、なんでこんなに萌えなんだらう⋯。

566  名前:名無しさん@ピンキー  メール:  投稿日:03/03/09 07:28 ID:3P6C3hfc
      486さん逝かないでー!ヽ(`Д´)ノウワァァン
      逝っちゃだめー!お願いだからまた書いてくだちい。

567  名前:名無しさん@ピンキー  メール:sage  投稿日:03/03/09 07:29 ID:3P6C3hfc
      566です。上げてしまった
      あたしのほうこそ逝ってきます・・・

568  名前:名無しさん@ピンキー  メール:sage  投稿日:03/03/11 22:34 ID:eW//J7MC
      486タンさいこー!

569  名前:ハムチョビ作者  メール:sage  投稿日:03/03/12 00:48 ID:LZN1x43C
      皆様温かい感想ありがとうございました。
      ハムチョビ続き書いていますが,中々エロまでたどり着かないヨカーン⋯
      486神の偉大さが分かります。キャラを温存しつつ,さらにエロとは!
      
      何かだらだらと漆原教授やおばあさんやヒヨちゃん・ミケを出したら
      収集つかなくなっ(ry
      それでもいいという物好きなお方がいらしたら486神のお邪魔にならぬよう
      コソーリうpいたします⋯。

570  名前:名無しさん@ピンキー  メール:sage  投稿日:03/03/12 01:27 ID:w2n9pcUr
      ハムチョビ様うpおねがいします!
      

571  名前:ハムチョビ(6)  メール:sage  投稿日:03/03/12 03:21 ID:LZN1x43C
       いささか乱暴に,後ろ手に医局のドアを閉めると,ハムテルはチョビの両肩を掴んで
      強い口調で言った。
      「いいかい,チョビ。知ってる人にならともかく,知らない人にまでニコニコしちゃいけないよ」
      「? そうなの?」
      「そう。犬の時とは違うんだ。中には怖い人がいるかもしれないし⋯」
      あまり分かっていない様子のチョビに,なおも言葉を続けようとした矢先,控えめに横槍が入った。
      「あ,の〜,ハムテル⋯?」
      「今,その子のこと,チョビって呼んだ〜〜?」
      しまった。
      ハムテルがそう思うよりも先に,チョビが二階堂と菱沼さんに駆け寄っていく。
      「わーい,二階堂に菱沼さんだ〜。あそぼあそぼ〜!」
      さっき言ったことが分かっているのかいないのか,眼が点になっている二人の周りを,
      嬉しげに跳ね回るチョビに,ハムテルは頭を抱えたのだった。
      
      「ええええ!?朝起きたらチョビが」
      「人間になってた〜〜〜〜〜?どおしてぇ〜〜〜〜?!」
      「僕が聞きたいですよそんなこと」
      人間3人の狼狽振りに,チョビは所在なさげにちょこりんと椅子に座っている。
      「お前まさか酔っ払って⋯」
      「誰の話だそれは」
      「でも〜〜,このキレイなブルーの瞳はまさしくチョビのよね〜〜」
      菱沼さんはひょいっとチョビの顔を覗き込むと感心したように言った。
      「ねえねえ,チョビ〜?昨夜の記憶は,あるの〜〜?」
      「寝てたら寒かったから,ハムテルのお布団に入ったの。それで朝起きてみたら⋯」
      「人間になってた,と⋯」
      一同,ため息。三人が寄っても知恵は出なさそうだ。

572  名前:ハムチョビ(7)  メール:sage  投稿日:03/03/12 03:22 ID:LZN1x43C
       沈滞ムードをとりなすように,二階堂が言葉をつなぐ。
      「ま,でもこうなっちゃったもんは仕方ないんだしさ,次善の策を考えようよ」
      「そうね〜〜,それがいいかも〜〜〜」
      「とりあえず今これからのことは⋯さっきみたいに外に一人でおっぽり出しとくわけには
      いかないよな。けどここにいるとなると難関はやっぱり漆原教授だろー」
      「ああ見えて,教授結構鋭いからな⋯」
      「うん,ほとんど野生の勘の領域だけど」
      そういって考え込むハムテル達の耳に,いやというほど聞き覚えのある声が聞こえてきた。
      「わしが何だって?」
      「わっっ,う,漆原教授!!」
      慌てて振り向くと,漆原教授が何時の間にかドアを開けて立っているではないか。
      登場の仕方はいつも通りのインパクトだが,出で立ちとしては今日は何とか族の冠しかつけて
      いないので,いつもよりはまだ地味な方だ。
      「おい,そこの部外者は誰の連れだ?畜主をこんなところに通しちゃいかんだろう」
      いいながらずかずかとチョビのほうへ直進してくる。そしてぐっ,と顔を突き出してチョビと
      文字通り面と向かうと,事も無げに言った。
      「ん?⋯⋯なんだ,チョビじゃないか。どうした,そんな姿で」
      「はあぁぁぁっ!?」
      3人は思わず大声を上げてしまった。確かに教授は勘の鋭い人だと思っていたが,ここまでとは!?
      「きょ,教授,何故この子がチョビだと⋯?」
      「何を言っとる,こりゃどこからどう見てもチョビじゃないか。なあチョビ」
      どこからどう見てもそうは見えないチョビの頭を遠慮なしにぽんぽん,とする教授。
      「あのふかふかの毛がなくなったんじゃ寒かろう。ん?大丈夫か?風邪引くなよ」
      言うだけ言って出て行きかけた漆原の背中に,沈黙を破ってハムテルが問い掛けた。
      「あ,あの,教授,驚かれないんですか?」
      「別にぃ。アフリカでもヨーロッパでも,獣人伝説なんぞごろごろしとる。日本の札幌で
      そういう事例があったとしても,今さら驚くに足りん」
      事も無げに言い放つこの人は,やはりタダモノではない。
      「⋯今回ばかりは教授の変人さ加減に救われた気がするよ」
      「⋯うん」

573  名前:ハムチョビ(8)  メール:sage  投稿日:03/03/12 03:25 ID:LZN1x43C
       その日は幸い外来患畜は少なく,3人でのんびりと今後の対策を練ることが出来た。最大の
      難関の一つ,漆原教授はクリアしたが,関門はまだ厳然としてある。
       そう,ハムテルのおばあさんだ。
      出るときは顔を合わさずに出て来れたが,帰りは恐らくそうは行かないだろう。まずは姿の
      見えなくなった“犬チョビ”を心配するだろうし。
      「じゃあうちに泊めようか〜〜?女の子同士で,ちょうどいいと思うけど〜〜」
      「それがいいんじゃないか?そうしとけよハムテル。とりあえず今夜だけでも⋯」
      「うーん⋯チョビがいいんならいいけど」
      「チョビはどうしたい〜〜?ウチでお泊りする〜〜?」
      訊かれたチョビは少し困った顔をして考え込んだ。そしておずおずと言う。
      「ハムテルと一緒じゃ,ダメ?寝てる間にまた何かあったら⋯」
      すまなそうな顔は,犬の時と変わんないな,とハムテルは思っていた。犬のチョビも時々,
      こんなに体が大きくってごめんね,という顔をする時があった。それが可愛くて,そのたびに
      ハムテルは彼女の体を抱えてごしごしと頭を撫でてやったものだ。
       今も,人間化したのは自分のせいではないのにとても肩身が狭そうな感じでいる。しかし
      人間となった今,その様子は犬の時よりも可憐で頼りなげで,抱き寄せて安心させてやりたく
      なるような頼りなさをかもし出していた。
      「チョビがそう言うなら仕方ない。一緒に帰ろう。何とかなるよ」
      「お,おい,ハムテル!」
      「大丈夫だよ,もし何なら恋人だとでも言うから」
      「ホントにハムテル君は,チョビに甘いんだから〜〜」
      菱沼と二階堂は,口先では心配や不満を表明しながらも,ハムテルのでかたが予想通りであることに
      内心苦笑していたのだった。

574  名前:ハムチョビ(9)  メール:sage  投稿日:03/03/12 03:26 ID:LZN1x43C
      「ハムテル⋯?私やっぱり」
      「大丈夫,行こう」
      門の前でいくら佇んでいても答えは出ない。ハムテルは自分を勇気付けるかのようにきっぱり
      言うと,思い切って玄関のドアを開けた。
      と,足元からニャーと一声。
      「ミケ⋯」
      『ハムやん,誰やこのねーちゃ⋯アンタまさか!』
      「わーいただいまー」
      『チョビ!?アンタ何してんねんそんな姿で!』
      「分かんないの,今朝起きたら人間になってて」
      『おばあはんに知れたらどないすんのん!?うち知らんで』
      「それで困ってるの」
      「何を困ってるんですって?」
      かがみこんだチョビの上から声が降って来た。
      「お,おばあさん!」
      「お帰りキミテル。そちらの方は?見ない顔だねえ。キミテルが女の子を連れてくるなんて
      珍しいこと」
      「いやあの,それがですね」
      ハムテルはいきなり核心に触れられてしどろもどろになりかけたが,おばあさんはそんなことは
      気にもしない。相手が女の子だからか,いつに無く気さくに“お客人”に話し掛け始めた。
      「まああなた,ハーフか何か?きれいな目をしてるのねえ。こういっちゃなんだけど,うちの
      チョビとそっくり。そういや朝からチョビの姿を見ないけど⋯」
      (⋯言うタイミングはここしかない)
      「おばあさん?よく聞いてください。彼女がチョビなんです」
      「ほ?」
      「あ,あの,私,チョビです」

575  名前:ハムチョビ(10)  メール:sage  投稿日:03/03/12 03:28 ID:LZN1x43C
       ハムテルは自室でぐったりとしていた。今日は一日が何だかやたらと長かった気がする⋯。
      「ハムテル?疲れたの?」
      チョビはまた心配そうだ。
      「ごめんね,私のせいで⋯」
      「大丈夫。君はそんな顔しなくていいんだ」
       あれからおばあさんに事の経緯を整理して話したが,もちろんすぐには信じてもらえなかった。
      結局決定打になったのは,冬の間だけ縁側に避寒に来ているヒヨちゃんが“人チョビ”に蹴りを
      入れないことだった,というのがいかにもおばあさんらしい。
       少し笑ったハムテルを見て安心したのか,チョビは自分の体を見下ろした。
      「ハムテルのお洋服,ぶかぶか〜」
      あいにくと冬物のパジャマが他に無かった為,チョビは寝巻きとしてハムテルの厚手のトレーナーを
      着ているだけだった。裾からのぞく白いすべらかな足が目にまぶしい。
       いけないいけない,何を考えてるんだ僕は。相手は愛犬だぞ。あのチョビなんだぞ。
       ハムテルは無理やり視線をそこから引き剥がすと,上ずりそうな声を努力して抑えて訊いた。
      「寒くない?何ならもう一枚⋯」
      「ううん,大丈夫。おふとんあるし」
      「じゃあもう寝よう。電気消すよ」
      「うん。⋯あ,待ってハムテル」
      「ん?」
      と,唇の端に,軽いキス。
      「!」
      「ありがとう,ハムテル,だぁいすきっ!お休みなさい」
      (そうか,口許舐めるのは犬の親愛の表現だっけ)
      そう獣医師の卵らしく思ってみても,やはり胸の鼓動は簡単には収まりそうにない。

576  名前:ハムチョビ作者  メール:sage  投稿日:03/03/12 03:36 ID:LZN1x43C
      ハムチョビです。
      すみません。えろくないでつ。おまけに誰だこいつら。
      キャラ立ってねーよぅ。
      チョビはもっとおっとりしてるはずなのに⋯
      精進しに逝ってきます。次回は多分エロいはず⋯。
      
      そしてハムチョビお風呂編・チョビ下着買うの巻・チョビ発情期編 ナド
      妄想だけが筆力をはるかに超えて止め処なく⋯ああ⋯(泣

577  名前:名無しさん@ピンキー   メール:sage  投稿日:03/03/12 12:52 ID:wunb4Nmp
      ハムチョビ様最高です!!
      漆原教授の反応良すぎ!彼らしいというか・・・
      各キャラの描写がいいし、エロ無しでも充分萌えです。
      この調子でじりじり引っ張っていくのもアリかも?
      あ、でも発情期はぜひとも見たい・・とにかく今後もよろしくです〜。

578  名前:名無しさん@ピンキー  メール:sage  投稿日:03/03/12 21:40 ID:0cxYHE8d
      >576
      乙!充分キャラ立ってるよ〜。
      それに人間になって興奮してるのと、やはり犬の懐っこさがあるので
      ちゃんと犬チョビでし!しかし意外なのが教授・・・。おもろい。ミケもいるし。
      お風呂に下着に発情期・・・聞いただけでえろえろです。楽しみにしてます。

579  名前:山崎渉  メール:(^^)  投稿日:03/03/13 17:50 ID:30NJMGzf
      (^^)                   

580  名前:名無しさん@ピンキー  メール:sage  投稿日:03/03/13 18:53 ID:alzu4nF4
      チョビがドラマ化されて賛否両論でつが、カンケーなくここの皆様はマンセー♪

581  名前:486  メール:sage  投稿日:03/03/15 20:43 ID:/5zfPPdc
      >ハムチョビ様
      ひ〜っ(混乱)邪魔だなんて・・むしろ邪魔なのは私の方ですよう〜!!それに神をつけ
      ないで下さいまし。私なんぞ紙くずも同然です:
      それにしてもチョビ可愛すぎですv発情期という言葉にトリップしてしまいました。
      

582  名前:ハムチョビ作者  メール:sage  投稿日:03/03/17 00:41 ID:HJjZkzXG
      お待たせいたしました。
      ハムチョビエロ突入編でございまつ。でもあんまりエロでないような。
      皆様の期待に添えるかどうかは微妙⋯(っておい!)
      皆様の温かい声を糧に,日々是精進,ですね;
      が、がんがりまつ。

583  名前:ハムチョビ(11)  メール:sage  投稿日:03/03/17 00:42 ID:HJjZkzXG
       電気の消えた暗い部屋に,雪明りが差し込む。どの位経っただろう。チョビはもう眠って
      しまっただろうか。
       ハムテルのベッドマットレスを床に下ろして,そこにチョビを寝かせ,ハムテルはマットなしの
      ベッドに寝ているから,頭の高さはそう変わらない。少し頭を上げて様子をうかがうが,ほのかな
      明かりでは寝ているかどうかまでは分からない。
       あきらめて頭と枕が再びぶつかった瞬間,小さく呼ばれた。
      「⋯ハムテル?起きてる?」
      「⋯うん」
      「やっぱり寒い⋯そっちに行ってもいい?」
      「うん⋯おいで」
       チョビを呼ぶ自分の声が,庭先で愛犬を呼ぶそれとは明らかに違うことに,ハムテルも気が
      ついていた。どうにかなってしまうのかな⋯と遠くで考えている自分がいる。
      「えへへ」
      ハムテルの逡巡よりも早く,腕の中の少女は鼻先をハムテルの首元にうずめて満足そうだ。
      「ねえ,見て?」
      と,チョビが雪明りに手をかざした。人間の女の子の,華奢な白い手が暗闇にぼんやりと浮かぶ。
      「何だかやっぱり不思議⋯」
      「うん⋯」
      「ね,手,貸して」
      チョビはそう言ってハムテルの手を取ると,自分の頬に当てた。
      「いつもみたいに,なでなでして⋯?からだじゅう⋯すきすきって,して⋯?」
      言いながら柔らかい身体を押し付けてくる。その瞬間,ハムテルの中で何かが小さく弾けた。
      チョビが求めていることと,自分が今欲していることは,多分,違う。
      けれど,それが分かっていても,もう止められないかも知れなかった。

584  名前:ハムチョビ(12)  メール:sage  投稿日:03/03/17 00:42 ID:HJjZkzXG
      右手で髪を優しく撫でながら,左手をトレーナーの背中側の裾から滑り込ませる。少し冷たい
      ハムテルの手の感触に,チョビの皮膚が一瞬ぴくっと反応した。ゆっくりゆっくり,あやす
      ように背筋を撫で上げてゆく。
      「ハムテル⋯気持ちいい」
      「僕も。すべすべだね⋯人間なんだから,当たり前だけど」
      うっとりと目を閉じたチョビの耳元に囁くと,口許が少し笑った。暗がりの中でも分かるほどに,
      濃く長いまつげ。そこに優しく口づけた。
      ここまでだ。ここまでだ。これ以上は⋯いけない。
      そう内心繰り返しながら,必死で言葉を紡ぐ。
      「チョビは可愛いな⋯犬でも,人間でも」
      「ほんと!?うれしい」
      ハムテルの葛藤など知りもしないで,チョビはさらに身体を密着させてくる。
      「ね,お腹の方も撫でて⋯?」
      チョビからの要求にハムテルは,犬の頃からの習慣を踏襲しているだけだ,と自分に言い訳を
      しながら脇腹に指を這わせた。またピクリとチョビの身体が小さく跳ねる。
      「ぅん⋯⋯くすぐったい⋯」
      「犬の時と,違う?」
      「うん⋯何だか変な気持ち⋯」
      「すぐに慣れるよ」
      「ん⋯」
      脇腹をゆっくり上下に撫でさすっていると,いやでも胸の膨らみに触れてしまう。
      (何を考えてるんだ僕は⋯)
      そう言って目をそらすと,月明かりの中,うっとりと半開きになった唇の紅さが目に入った。
      ハムテルが後悔めいた想いに襲われたのは,吸い寄せられるように口づけてしまってからだった。
      けれどその後悔は,唇と唇がぶつかるその一瞬だけで,柔らかな感触に溺れてしまえば,もう
      気にならない。

585  名前:ハムチョビ(13)  メール:sage  投稿日:03/03/17 00:43 ID:HJjZkzXG
      舌で下唇をなぞる。軽く噛む。歯列の裏を舌で撫でる。
      キスをしたことがないわけじゃない。けれどこんな甘い唇は初めてかもしれない。
      ハムテルは唇を離すと,意を決してうっすらと目を開けた。
      甘くひそめられた眉。そこには,ハムテルが恐れていた,拒否や拒絶の色はなかった。
      「チョビ⋯?」
      小さく呼ぶと,青い瞳が開いた。心なしか,潤んで見える。
      「人間式に⋯好きってして,いいかな⋯?」
      そう訊くことがすなわちチョビのYESだった。昼間よりもしなやかに,チョビの腕がハムテルの
      首に絡みつく。
      「チョビ⋯」
      起きたら全て夢なのかもしれない。でもそれならそれでかまわない。
      キスの雨を降らせながら,ハムテルは彼らしくもなく,自棄に似た気持ちでいた。
      そしてチョビは,今まで感じたことのない熱い気持ちとハムテルに身を任せながら,これが夢でない
      ことを願いつづけていた。
      吐息混じりに自分を呼ぶ声が,耳に吹き込まれるのを夢のようだと感じながら,自分も息のまにまに
      ハムテルの名を呼ぶ。
      「チョビ⋯脱ごうか」
      「うん⋯」
      「腕上げて?」
      唯一の障壁が取り去られると,チョビの肌の白さが目にまぶしい。
      ハムテルは再びチョビの横に身体を横たえると,そっと胸元に手を伸ばした。手のひらに少し余る
      くらいの大きさのふくらみは,心地よい弾力で,ハムテルの手を押し返す。
      そしてその下で,心臓が早鐘のように鼓動しているのが感じられた。
      「すごいドキドキしてる⋯」
      「ハムテルも」
      ハムテルの胸元に耳を寄せていたチョビがくすりと笑う。

586  名前:ハムチョビ(14)  メール:sage  投稿日:03/03/17 00:44 ID:HJjZkzXG
      「まだくすぐったい?」
      「ううん⋯何だか⋯変な気持ち⋯」
      (気持ちいいってことなのかな⋯)
      耳から首筋へ,唇で愛撫しながら,ゆっくりと乳房を揉みしだく。固さを帯びてきた突起の周囲を
      指でくるくると探るようになぞると,チョビの唇から吐息が押し出される。
      「な⋯何か⋯変⋯ぞくぞくする⋯」
      「大丈夫⋯それが気持ちいいって事だよ」
      体勢を変え,安心させるように微笑むと,頂点を爪先で軽く引っ掻いてみた。
      「ひゃうっ!?」
      間髪入れずに唇で挟み,舌で転がす。手は再び脇腹を優しく撫で始める。
      「んん⋯ぅ⋯ハムテル⋯ぅ」
      「何?」
      「何か変⋯変なの⋯体が溶けちゃう⋯みたい⋯」
      もっと溶かしてみたい。
      チョビの訴えには耳を貸さず,今度は内ももに指を這わす。そこは柔らかく滑らかで,指に吸い付く
      ようだった。
      唾液で濡れた乳首を唇で弄び,内ももの感触を楽しむという作業にハムテルが没頭していると,
      ささやかな喘ぎ声の間から,チョビが自分を呼んだ。
      「ハムテル⋯?あの,あのね,足の間が,変⋯なの⋯。じんじん,して⋯」
      足の間⋯。
      その遠回しな言い方は,人間が使う通俗的な言い方よりも,何故かハムテルの顔を紅くさせた。
      もちろんそれがどういうことなのかは,ハムテルには分かっていたが,とぼけてみる。
      「どうしたのかな⋯触ってみて,いいかい?」
      言いながら“足の間”に指を伸ばす。
      「あ⋯んん,⋯⋯ぅ⋯ん⋯っ」
      予想どおりそこは蕩けていて,甘い蜜がハムテルの指に絡み付いてくる。

587  名前:名無しさん@ピンキー  メール:sage  投稿日:03/03/17 21:25 ID:oO+NpWZd
      エチシーン
      キタ━━⊂⌒~⊃。Д。)⊃━⊂⌒O。Д。)⊃━O(。Д。)O━⊂(。Д。O⌒⊃━⊂(。Д。⊂~⌒⊃━━!!!

588  名前:名無しさん@ピンキー  メール:sage  投稿日:03/03/17 22:09 ID:O1RlhtMv
      今日始めてこのスレの存在を知りました。
      今、各サクーシャ様ごとにストーリーをまとめてメモ帳にコピペしております。
      全部A級保存モノじゃ〜!!

589  名前:名無しさん@ピンキー  メール:sage  投稿日:03/03/17 22:29 ID:IhNTEagW
      >588
      あなたもたいがい面白いな。w
      
      チョビ・・・足の間って・・・なんか照れてしまうわ〜。
      しかもいっちょ前に感じておる・・。ハァハァ
      おなかなでなでして、とか抱きしめて、とかもう可愛すぎ!
      犬の頃は怖い顔とか太くて丈夫な足とか言われてたけど
      人間の姿の可愛いこと!(勝手に想像してるけど)
      
      
      
      ・・・チョビがうらやますぃ・・・

590  名前:486  メール:sage  投稿日:03/03/18 19:05 ID:dezXgbel
      チョビ可愛い〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!激しく萌えです〜。
      
      菅原菱沼新シリーズとして書き始めてみましたが、とても酷い話になりそうです・・・・;
      「こんな動物のお医者さんはいやだ」系・・・・・。
      

591  名前:名無しさん@ピンキー  メール:sage  投稿日:03/03/18 21:39 ID:Xuw6QIhU
      わーい ハムチョビさんだ〜
      チョビが可愛すぎてもう・・・(;´Д`)
      チョビ萌え〜でつ
      
      チョビが擬人化したから、次はミケ姐さんかな?(w
      気の強いミケ姐が最初は抵抗しつつもだんだんメロメロになって陥落みたいな(;´Д`)
      妄想スマソ 逝ってきまつ・・・

592  名前:名無しさん@ピンキー  メール:sage  投稿日:03/03/19 17:32 ID:1w2OxsrA
      ハムチョビの展開に激しく期待(;゚∀゚)=3ムッハー

593  名前:名無しさん@ピンキー  メール:  投稿日:03/03/20 14:22 ID:/++VAKVR
      落ちそうなのでage

594  名前:名無しさん@ピンキー  メール:sage  投稿日:03/03/20 18:38 ID:kAzD8yxx
      (;゚∀゚)=3ムッハー
      ↑コレ可愛いv
      
      
      ・・・ゴメン、それだけ

595  名前:名無しさん@ピンキー  メール:sage  投稿日:03/03/20 21:26 ID:ka8FCYow
      >>586 ハムチョビ様
      「濡れる」じゃなくて「とろける」ってなんか凄いことになってる・・・
      人チョビはなんとなく16歳くらいのスレンダーな少女を想像していたけど、
      ハムテルの掌に少し余るムネってことは結構グラマーでつか?
      あと黒髪に青い目ってリヴ・タイラーのそれを見たけど神秘的でいいですよね。

596  名前:ハムチョビ作者  メール:sage  投稿日:03/03/21 01:24 ID:A7qtXRCU
      皆さま感想&応援ありがとうございますv
      人チョビの評判が中々良いようで安心しました。
      やっぱりキャラを崩すのが一番やなので⋯
      
      >589様
      基本は犬ですからwお腹ナデナデは快感ポイントですし。
      
      >486神
      ありがとうございます〜。菅原菱沼読んでみたいです。
      酷い話⋯もしやセクハラ教授でつか?
      それはそれで萌え〜かも⋯
      
      >591様
      ミケ姐⋯やっぱ来ましたか(笑
      密かに二階堂とのカポーを考えていたんですが⋯。尻にしかれる二階堂は
      いかがでしょう?w
      それともハムチョビミケの3(ry
      
      >595様
      すごいですか?(笑
      犬チョビがドッグショー(人間で言う美人コンテスト?)に出たとして,
      恐らくチョビは結構いい線行ってるんだろうな〜と考え,私の中では
      スレンダーながらも出るとこが出た,「わぁおv」なスタイルになってます。
      脱いだらすごいタイプというかw
      この調子で神秘的なルックス,でも天真爛漫なチョビを保っていければ
      いいなあ⋯(って希望かよおい!)
      
      皆さんの中でもお好きに脳内変換なさってくださいませ。
      
      続編は週末にでも⋯。
      ではでは。

597  名前:名無しさん@ピンキー  メール:sage  投稿日:03/03/21 09:18 ID:LWDth12V
      >ハムチョビ作者様
      ミケの相手は二階堂って良いですね!
      是非頼んます〜。

598  名前:名無しさん@ピンキー  メール:  投稿日:03/03/21 19:01 ID:s6E+duMw
      591です
      >ハムチョビ様
      なんと!二階堂×ミケとわ・・・
      ミケでするとなると、ハムがミケを躾ける延長で〜という展開しか思いつかなかったので、この二人でどうなってしまうのか激しく気になる(;´Д`)
      ハムチョビ編が終わったらぜひ・・・(^-^)
      
      週末にハムチョビの続きが読めるのですね!楽しみに待ってますq(^-^q)(p^-^)p q(^-^q)(p^-^)p シャカシャカ♪♪
      
      

599  名前:名無しさん@ピンキー  メール:sage  投稿日:03/03/21 23:17 ID:X6n9mfK+
      やはりミケの人間姿はチョビと反対の、黒目の大きいちょっときつめのすっきりとした顔に
      つやつや黒髪の美少女なんでしょうか。それともハムテルより年上!?
      なんか勝手に想像してますが、ハムチョビ作者様、ミケ二階堂書いてください〜!
      
      興奮してきた。

600  名前:名無しさん@ピンキー  メール:sage  投稿日:03/03/22 23:18 ID:sq2QtCLL
      600ゲットでつ♪
      作家様 これからも良作きたいしてまつ(^−^)



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