智明が三毅を堕とそうと色々する話(6)

 夜、智明はある人物に電話をかけた。
「もしもし。どちら様?」
「小町っちゃん、久しぶり。俺だよ。前田智明」
 その相手は青木小町だった。
 まだ「1ヶ月だけのご主人様バイト」だと思っていた時、そのバイトが終わって職がなければ雇ってやる……と言われたので連絡先を交換していたことを思い出したのだ。
「おお、あの時のボウズか。どうした、新しいバイト、見つからなかったのかー?」
「いや、その必要はなくなったんだ。俺、この家の本物のご主人様になったから。だから小町っちゃんとこにお世話になることはないよ」
「はぁっ?」
 智明は、こうなった経緯を説明した。話の肝はここではないので簡潔にしたが、小町は一応納得したようだった。
「それでさ、小町っちゃんをもう1回だけ雇いたいと思って。報酬も前と同じで。明日、暇? 夜でもいいからさ」
「えぇー? あの時みたいなことしろって? 別にいいけどよぉ…つーか嬉しいくらいですけど? でも、藤堂と顔合わせんの、ちょっとなぁ。気まずくねぇ?」
「それなら大丈夫。藤堂とは顔を合わせないようにするつもりだったし」
「え、そうなの?……藤堂じゃないなら誰と何すんだよ?」
「それは来てのお楽しみ。まぁ、悪いようにはしないって、ホント」
「……わかりましたよ、ご主人様。明日仕事早めに終わらして、行かせていただきますー」
「話が早くて助かる。じゃ、明日待ってるから。よろしく!」

 翌日、5日目のその日は、何も起きることなく日が暮れていった。
 完全に日が落ちた頃、青木小町が神代邸を訪れた。正門から、徒歩でである。
 最初に気付いた佐久間は、不思議そうな顔で小町を案内した。
「あの、ご主人様。青果商の青木が、ご主人様と約束があると言って来ておりますが……」
「ああ、やっと来たのか。そうだよ、小町っちゃんは俺が呼んだんだ。連れてきて。あ、それと溝口さんに言ってさ、物置から「亜毅」もここに連れてくるように伝えといて」
「かしこまりました」

 三毅の方が早く、智明の部屋に運ばれてきた。
 相変わらず格好は「亜毅」のままであった。
 智明の顔を見たその瞬間、露骨に憎悪に満ちた顔に変化する。
 いちいち腹を立てようとも思わなかった。今日の楽しいことは、もっと別のところにある。
 今日の三毅は革製のシンプルな手枷と足枷で拘束されていた。手は後ろにあり、足は足首だけが繋がった状態である。
 そして同じ革製の首輪も填められて、そこから鎖が伸びている。溝口はその鎖を、智明のベッドに繋いだ。足を伸ばして座っている形になった。
「このような感じでよろしいでしょうか」
「うん、オッケー。ありがと、溝口さん。あ、あっちの準備も、もう出来てるんだよね」
 溝口にはもう一つ、昨日のうちに頼んでおいたことがあった。
「はい。いつでも開始出来ますぞ」
「ありがとう。もう下がっていいよ」
「恐れ入ります」
 溝口は暖かい微笑みを浮かべたまま部屋から出ていった。
 それからほとんど間を置かずに、扉がノックされた。
「ご主人様。よろしいでしょうか?」
「あぁ、佐久間さん。そこで待ってて。今開けるから」
 智明は部屋の中が見えないようにして扉を薄く開け、するりと部屋の前に立ち、扉を閉める。
「佐久間さんはもう下がってて。お茶とかも別にいらないから」
「……かしこまりました。では、失礼いたします」
 佐久間が静かに立ち去るのを後目に、智明が小町に言う。
 ぎりぎり聞こえる程度の小声だった。
「小町っちゃん、いらっしゃい。で、早速なんだけど。ここ、俺の部屋なんだけど今この中に男が一人いるから。そいつとヤってほしい。頼みたいことはそれだけ」
「……へぇ? ボウズはその間何してんだ。また見てるのか?」
「俺はいない。このまま部屋から出てく」
「えぇ?」
 と言うと、智明は更に声のトーンを落とし、背伸びして小町の耳元で内緒話のように頬に手を当てて言った。
「カメラ、仕掛けてあるんだ。別の部屋で見てる。これ中にいるヤツには秘密な」
「お、おう。何かよくわかんねーなぁ。ボウズ、一体何を企んでんだ? 中にいるの、誰なんだよ」
「だから、見てのお楽しみだ、って。本当、好きにしていいからさ。何してもいいよ。小町っちゃんの経験を見込んでお願いしてるんだからさ、頼むよ。トロットロのグッチャグチャにしちゃってくれ」
「……まぁ、いいや。この前は良い思いさせてもらったしなぁ。信じるよ」
「うん。じゃあ、ごゆっくり」
 智明は本当にそのまま、廊下を歩いて行った。
 目指す場所は、藤堂の部屋だ。
「藤堂ー」
「あっ、ご主人様!」
 藤堂は、夕方から自室待機を命じられていたので、何をするでもなく何時間もこの部屋にいた。
 そんな中で智明が来た為か、思わず自然と笑みがこぼれる。
「おっ、ちゃんと準備整ってるみたいだな」
 智明の部屋にカメラを設置し、藤堂の部屋にはそれが映せるモニターをセットさせてあった。
「はい。溝口さんがやってくれたっすけど……これ、何なんすか? ビデオでも見るんすか?」
「えーっと。ビデオじゃなくて、ライブだな。ライブ中継会場、ってとこだ」
「ライブ……?」
「藤堂、スイッチどこ?」
「ああ、はい、それはさっき説明聞いたっす。ここです」
 藤堂が溝口から言付かった通りに操作すると、モニターにカメラが撮っている様子が映し出される。
「え、これって……」
「今日はこれを二人で見るぞ。あぁ、ただ見てるだけってのもつまんねーし…見ながらパイズリでもしてもらおっかな」


 同じ頃。
 小町は若干緊張しながら、智明の部屋のドアを開けた。
 そこには確かに男が一人いて、ベッドに鎖で繋がれていた。
 智明が「悪いようにはしない」と言った通り、背が高く体格も良くガッシリしていて小町の好みの感じである。拘束されてはいるが、見覚えのあるこの屋敷の執事の服を着ていて、赤茶色の髪の毛を軽く立てていて凛々しい顔をしていた。
 その男は、小町の目には藤堂亜毅にしか見えなかった。
「……おいおい、あいつ、嘘つきやがったのかぁ!? 結局藤堂じゃねーか!」
 小町は智明に嘘をつかれていたと思い、腹を立てた。別にそこまでどうしても藤堂に会いたくなかったわけではないが、智明を信頼して引き受けたのに、騙されたことがショックだった。
「ったくよぉ……どーすっかなぁ……おい、そんなに睨むなよ。しょーがねーだろ? この前も、今日も、お前のだぁいすきなご主人様の命令なんだからよ」
 鋭い目で睨まれて、小町は、藤堂にここまできつくガンを飛ばされるとは、自分もよっぽど嫌われたものだなと思った。
 しかし、よく見てみると何だか違和感があることに気が付いた。
「あれ……?」
 小町は一歩一歩、男に近付いてみる。
「藤堂……だよなぁ?」
 どことなく違う気がした。近くで見ると、ますます違和感がはっきりしてくる。最初は、数ヶ月前に会ったきりだったので少し雰囲気が変わったのかくらいに思ったのだが、ギリギリまで近寄ってみてようやく確信した。
「お前、藤堂じゃないな?」
 三毅は何も答えない。
「じゃ、もしかして初対面か?俺は青木小町ってんだ。お前さんの名前は?」
 三毅は無言のまま、小町を睨みつけていた。


「ぷっ…くくくっ……」
 小町が三毅に名前を尋ねるのをカメラ越しに見て、智明は笑うのを止められなかった。
 名前なんて名乗れるわけがない。あの、藤堂三毅が。
 だからと言って藤堂亜毅扱いされるのも、さぞかし嫌だろう。
 どっちに転んでも三毅のプライドはずたずた。そう思うとおかしくてたまらなかった。
「あの…ご主人、様……」
 声をかけられて下を向くと、藤堂が服を脱いで胸にローションを塗った、準備万端の状態でひざまずいていた。
「あぁ、はい」
 藤堂の大胸筋めがけて、智明はペニスを取り出す。
 これから起きることを考えていた為に、それは既に臨戦体制であった。
「……くくっ」
 今の智明にとって、何度も見たことのある藤堂のパイズリ姿よりも、カメラの向こうに広がる見たことのない光景の方が重要だった。視線はほとんどそちらに集中していた。
「お前もそれやりながら、ちゃんと見ろよ。今日は二人でこれを見るんだからな」
「はい、了解っす……」
 ひんやりしたローションが二人の人肌でだんだん温まっていくと共に、智明の心は期待で弾んでいった。


「教えてくれないのかぁ。でも呼び名ないと不便じゃねぇ?……めんどくさいから藤堂でいいか。亜毅ちゃんの方が良いか?」
 小町はしゃがみこんで、三毅の頭を指先だけで軽く叩く。
「そんなに睨むなよ。仲良くしようぜ。藤堂……」
 そこで小町は初めて思い至ったようで、ふと記憶の糸をたぐるように考え始める。
「トウドウ…アキ……藤堂……」
 小町に顔をじろじろと見回され、三毅は目を逸らした。
「まさかなー、そんな訳ないよなぁ。まあ、お前が何者だったとしても、俺がやることは変わんないし。別に誰だっていいや」
 そう言い放つと、小町はまず三毅のタイに触れた。
「まずはその綺麗なおべべ、脱がそっか。汚しちゃ悪いもんな」
 少し指を引っかけるだけで、タイはあっさりと外れた。
 次にジャケットを脱がせ、その次はシャツ。とはいえ、手枷があるのでそれらの衣服は手首あたりに留まることになる。
「……こうして見ると、やっぱ藤堂とは別人だなぁ」
 一年以上に渡って何度も見た顔よりも一度見たきりの裸体を覚えている、というのもおかしな話ではあるが、小町の中では最後に会った日が一番鮮明な記憶となって残っていた。
「亜毅ちゃんより、ちょーっと体脂肪少な目って感じかな?」
 と言いつつ三毅の体を撫で回す。己の記憶と擦り合わせて違いを確認するかのような触れ方だった。
「おいオッサン、やめろ…ッ、気持ち悪ぃ…!」
 そこで三毅が初めて口を利いた。
「おっ、声はだいぶ違うんだな。なーんか変な感じ! でもオッサンはやめてほしいなぁ。小町っちゃんって呼んでくれよ」
 三毅は答えない。何も言わず、ぴたりとくっついたままの小町の手に目線を落としている。
「後は、やっぱり、ココの形が違うかなあ、控えめで。ただ付いてるだけ、みたいな感じだよなぁ?」
 小町は武骨な指を這わせていくと、ある一点を軽く摘んだ。
「うあっ、何す…っ、ん!」
「ん? くすぐったかった? そっかぁー、乳首は未開発かぁ? いいねぇ」
 未知の感覚に思わずくすぐったがってしまった三毅に対して、小町は舌なめずりをする。
 小町は両手の位置を正すと、親指と人差し指を使って同時にそっと摘み上げた。
「……っ!?」
 それまで、ただの飾りのようにそこにあった三毅の乳首が次第に持ち上がって行く。
 小町はその輪郭を辿るように、指で擦る。
「いい感じに勃ってきたなぁ? おっぱいいじられるの、初めてか? ご主人様には触ってもらったことないのかぁ?」
「……」
 三毅の呼吸は荒くなり始めていた。声を出さないように堪えても、鼻から大きな息が漏れる。
「素直じゃねぇのな。お前もご主人様が見てないとイヤってタイプ?」
「……!? 違っ」
「まぁ、反抗的なのも、俺は好きだけどな」
 小町はそう言うと、今右手で摘んでいた突起を口に含み、強い力で吸い上げた。
「んぁああっ……!! この、やめッ、やめろおおああああぁ!!!」
「なんだ、良い声も出せるんじゃねーか」
 気を良くした小町は、更に強く吸う。水気を帯びた高周波な音が室内に響く。
 これまでそこに付いているだけで何の意味もなさなかった二つの部位が、確かな存在感を持ち始める。小町は左手の動きも止めてはいない。双方ともくっきりと対峙して、赤く腫れ上がり出していた。
「んぐぅ、はっ、はぁあ、あっ、あ……っ!!」
 吸うだけではなく、軽く歯に挟んだり、歯の間から舌で突いたりする。かと思えば口を離し、舌で周囲をゆっくりとなぞる。
 三毅は体の力の入れ所がわからなくなったかのようにがくがく震えて、首を仰け反らせた。
「はあ、あっ…あっ…! も、やめっ……!」
「あー? やめられねぇなあ。だってまだ半分、残ってるぜっ!」
 小町は手と口の左右を交代させた。散々指で弄ばれて敏感に膨らんだ右の先端は、小町の舌で濡らされることで、更に過敏になる。
「ぐぁ、あ、あああ…ッ!! ひぃ、いい……!」
「だいぶよくなってきたみたいだなぁ? 可愛い声になってきてんぞ?」
「んな…ッ、こと、ねぇ、よ……!!」
 仰け反ったまま、息を切らせながら否定しても説得力は無い。小町はニヤニヤと笑いつつ、追い討ちをかけることにする。
「声だけじゃなくてさぁ〜。こっちで主張しちゃってるよなあ」
 小町は、三毅の履いているスラックスの上から、膨らんでいる部分を鷲掴みにした。それは確かに硬くなっていたのだった。
「あっ…!!」
「知らねぇ奴が縛られてほっとかれてるもんだからよ、ボウズがどっかからさらってきた一般人なんじゃねーかってちょっと心配だったけど……こんなオッサンに乳首いじくられて勃起するくらいだ、お仲間の変態さんなんだな? よかったよかった、安心したわ」
「……!!」
 三毅は絶句していた。憤懣なのか羞恥なのか、顔を赤く染めて歯を食いしばる。小町は嬉しそうにその顔を眺め回しながら、握った手をぐりぐりと動かした。
「これで安心して続きが出来るなぁー」
 小町はそう言うと、スラックスとパンツを脱がせ始めた。それも足首までで止まってしまうが、三毅はほぼ裸になった。
「よいしょ、っと」
 小町は自らあぐらをかいて座ると、三毅の太股を抱え上げて自分の足の間に、向かい合うように座らせて置いた。
「ほんと顔似てんなぁ、藤堂に。このへんとか、そっくり」
 三毅の顔をしげしげと見つめながら、指でもみあげのあたりを下から上へなぞる。
「藤堂みたいにいい子ちゃんって感じじゃねーけど、俺はお前くらいの跳ねっ返りも好きだぜえ? カワイイ」
 と言うと、今度は三毅の首筋を舐め上げた。
「ひ……っ」
「あひゃひゃ! いい反応っ!」
 そのまま舌を動かし続けながら、右手を再び三毅の股間に移す。もう服の上からではない。直に、だ。
「いっ……んッ、あッ、ぅあああッ!!」
 絶妙な力加減で擦り上げられ、三毅は我にもなく声が出る。その先端部からは透明な雫が流れ出ていく。
 小町は指でそれを掬うと、次にその手を三毅の後ろに回した。
 中指を一本、慎重な手つきで差し込んでいく。
「うぁっ!? あ…あ……っ!!」
「あぁ? こっちはさすがに、ご主人様が貫通済みなんだろぉ? こんくらい余裕だよなあ? するする入ってくぜ」
 小町の長い指が根本まで入り、三毅はくぐもった声を漏らす。
「ん……んんっ……!」
「もう一本行くから、力抜いてなー」
 宣言通りに、人差し指を挿れていく。三毅は息を止めたままで、今度はするりとはいかなかった。
「ほら、息吐いて。チンコより全然細いんだからさぁ」
 しかし、指は細い代わりに関節があり、体内でぐにぐにと何かを探るように動いていた。それが三毅に、もやもやした感覚を断続的に与える。
「う…あぁ…あ……はぁ……ッ」
「気持ち良いのか? 腰、ちょっと浮いてきちゃってるぜ」
「ばっ…違っ……!! あぅううっ!!!」
 今更口で否定しても、体にはしっかりと興奮の証が表れている。小町は上機嫌で微笑むと、左腕で三毅の肩と首を挟み三毅の頭を自分の顔へと引き寄せて、思いのままに唇周りに吸い付いた。
「ん、ふぅ……っ! やめ、やっめ……!! あッ」
 そのまま、まるで人懐っこい犬のように顔中を舐め回していく。
「んー……っ!! んんんんッ……! はぁっ…!」
「へっへ…あーおいしかった。そんなに照れんなって、そろそろ挿れてやっからさぁ」
 小町は一旦指を抜き、その手でとっくに勃起していた自分のペニスを持った。程良く馴らされた三毅の穴にあてがい、飲み込ませていく。
「んぐ……っ! いッ、あ、あぁああ!!」
「ご主人様程デカくねーけど、気持ちよくしてあげっからなぁ」
 小町は三毅の胴体を両手で抱えると、上下に動かし始めた。突かれる度に、無意識のような声が漏れ出ていた。


「んっ! あっ、あっもう、イク…! 出るッ!!」
 小町と三毅のセックス中継を鑑賞しながら藤堂の奉仕を受けて、智明は気分よく達した。
 しばし自分の快楽にばかり気を取られていたが、射精したことで我に返り、藤堂の様子を確認する。
 藤堂は言われた通りに、智明のことを気にしながらもしっかりとモニターを注視していた。
「あー、キモチよかった。やっぱり亜毅は可愛い。なぁ、藤堂?」
「えっ? あの、えっと…ご主人様が喜んでくださって…自分の体も使ってくれて…それで、気持ちよくなっていただけたなら……よかったっす」
 智明が今求めているのは、そんな型どおりの模範解答ではなかった。
「俺はお前の感想が聞きたいなぁ。これ見て、お前どう思ってるんだ? 正直に答えろよ」
「えっ……。ええっと、その…正直言うと、見てて気分の良いものでは、ないっす、ね……」
 それはそうだろう、と智明は思った。表情からしてわかりきっていた。
「何で?」
もっと、具体的なことが聞きたかった。
「その…青木さん見てると、どうしても思い出しちゃいますし……」
「お前あの時すげぇ感じてたじゃん」
「そっ! それは、ご、ご主人様が……いやあの、そうじゃなくて、えーっと…よくわかんないっす……自分でも……申し訳ないっす」
「……ふーん」
 小町の行為はまだ続いていたが、一回出した智明は既に興味を失ってしまった。ただ、途中でやめさせるわけにもいかない。それに、智明は藤堂の表情の理由についてもっと知りたかった。
「俺、ちょっと休憩する。でも藤堂は最後まで見てろよな。終わったっぽくなったら教えて」
「ええっ? あ、はい、了解っす…」
 智明は藤堂のベッドに寝転がって、モニターをじっと見つめる藤堂を観察する。
 何とも言えない複雑な表情だと思った。快か不快かで言えば間違いなく不快だが、何を意味しているのかは、掴めそうで掴めなかった。

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