神社の境内が広いとは言え、一時間もすればまわりきってしまう。
 美少女二人だけにほとんど五分毎にナンパをされたが、そのたびに鈴が声を荒げ、
美羽が露骨に顔をしかめ、周囲を味方につけて乗り切った。
 弥郷神社はバブル期にも再開発の波に飲まれずに済んだ、緑深き山を抱いた神社だ。
清流が流れ、名水が湧き、この水を利用した酒造りも昭和初期までは んだったという。
神社の周辺にも明治から昭和にかけての古い町並みがほとんどそのまま残っており、
いまだに古い日本の姿を残している、この市の名所である。
 だから、参道を少し外れるとそこはもう人の気配も薄れ、そこで多少の物音をたてても気付くものはいない。
 そんな草陰の中に忘れ去られたようにぽつんと放置されている古びた木のベンチに腰を掛けているのは、鈴と美羽だ。
 美羽は顔を軽く後にのけぞらせて、鈴の唇を受け入れて恍惚としている。
深くは無いが、鈴の舌が美羽の口の中まで入っている。
「ん……徹くぅん」
 しばらくの間、唇を触れ合わせた二人がようやく離れると、薄闇の中でじっと顔を見合わせた。
「照れるな……徹って言われると」
「でも徹くんは、そう言って欲しいんでしょう?」
「うん。今はこんな体だけど、俺は自分は男だって思っているから」
「早く元に戻れるといいわね」
「ああ」
 美羽がうつむいて、ぽそりと言った。
「あのね。徹くんが男の子に戻ったら……私のバージン……あげる」
「!?」
 鈴が驚いて美羽を見つめる。
「……徹くん。そんなに見つめないで」
 恥ずかしそうに顔を背ける美羽。
 男性恐怖症気味の彼女がこの言葉を出すのに、どれだけの覚悟があったのだろう。
鈴……徹は、そんな彼女がいとおしくてたまらなくなり、力の限りに抱きしめた。
「徹くん、くるしいよ……」
「美羽。大好きだ」
「私も、徹くんが大好き」
 だが、無粋な声が二人に割って入った。
「よぉ! 見せつけてくれるなぁ、おい」
「お前は、さっきの!」
 鈴が、キッと鋭い視線で男を正面から見返した。
夜店で何度も絡まれ、その度にさっさと逃げ出していた男達だった。
どうも、執念深く探しまわっていたようだ。
「女二人でナニしてんだよ?」
「俺は……男だ!」
「徹くん」
 美羽が小声で鈴の袖を引いた。鈴は片手で彼女に、後に下がっているようにと合図をする。
「どっからどう見ても女じゃねえか。それとも胸にシリコンでも入れてるオカマか?」
「誰がオカマだ!」
 別の声が、鈴に返事をする。
「お前だ、お・ま・え!」
「くそっ……」
 一人だけならまだなんとかなるかもしれなかったが、二人になると難しい。
とにかく、これ以上事態がこじれないうちに、美羽を逃がさなければならない。
 鈴は振り向いて美羽に耳打ちをしようとして、彼女が自分の浴衣の裾を手が白くなるほどきつく握り締めて、
小刻みに震えていることに気がついた。

(しまった……丹堂の奴、こういう状況がまったくダメだったんだ!)

 街にはなんとか出かけられるが、電車で男性が隣りにいるだけで心拍数が上がるという厄介な体質は、
あまりにも厳格な家庭で育てられたという環境が作り出した不幸な実例だった。
なにしろ、『男女七歳にして席を同じうせず』『女子たるもの、男子の三歩後を歩くべし』を今時実践しているような家なのだ。
母親の薦めで鈴達が通う学校に入学していなければ、もっと歪んだ性格になっていたかもしれない。
「大丈夫。俺が美羽を、絶対に守るから」
 そっと囁いて美羽を抱きしめて、背中をぽんぽんと叩く。
「いよぅ! 見せつけるじゃねえか」
「ちっ。マンコは二つかよ。六人じゃあ、四つ足りねえじゃねえか」
「バーカ。口マンコとケツマンコも合わせりゃ……何個だ?」
「おいおい。お前、掛け算もできねぇのかよ」
「掛け算じゃねえよ。分数だよ、分数!」
 間抜けな会話を聞いて、鈴の脳裏に彼らの正体が閃いた。
「お前ら、蘭校(らんこう)のヤツか!」
 私立蘭鳴(らんめい)高等学校。通称・蘭校。
 もともとは海外の事業家が寄付をしてできた学校で、そこそこの名門校として知られていた。
だが、二十年ほど前にその実業家が亡くなって経営権を日本人に譲渡してから、状態は一気に悪化した。
生徒数を一気に三倍にしたのに教師の数を増やさず、かえって合理化と称して教員を減らした煽りを受けて、
まともな授業ができなくなり、生徒の質も今や近辺の底辺校ナンバー・ワンとなり果ててしまった。
 今でも何とか学校が続いているのはひとえに、寄付金さえ積めば、
あとは名前を書けるだけでも入学できると噂されているため、世間体を気にする親達の駆け込み寺と化しているからだった。
「なんで俺らが蘭校だって、わかンだよ? ま、しゃべりたくても恥ずかしくてしゃべれないようにしてやるけどな」
「けひひひひっ」

(六人ってことは、あと四人がまだどこかにいるってことか。コイツらがバカ
で助かったけど、状況はヤバいな……)

 六人を一人で引きつけなければ、美羽を逃がしても奴等に捕まってしまう。
難易度は恐ろしく高いが、やらなければならない。何しろ、自分は『男』なのだから。
「早く突っ込ませてくれよぉ〜。チンポが腫れて痛ぇんだよぉ〜!」
 突然、片方の男がズボンを脱ぎ捨て、下半身丸裸になって股間の危険物をいきり立たせながら腰を前後に振り始めた。
鈴の肩に添えられている美羽の手に、一層力が入る。

(チクショウ……これじゃあ、美羽が逃げられない)

 美羽の脚は生まれたての子羊のように震え、彼女一人で逃げることなどできそうにもない。
だが、今の鈴には彼女を背負って逃げる程の脚力は無かったし、
ましてや、美羽を見捨てて自分だけ逃げることなどは論外だった。

(母さん、ごめん!)

 心の中で天国にいる母親に謝ると、浴衣の裾を握り締めて力の限り引き裂く。
びびっという布地がたてる悲鳴と共に、浴衣の両脇が、ちょうどチャイナドレスのように股関節近くまで引き裂かれてゆく。
最後に足下あたりの前後の布を軽く結んでお終いだ。
 これで両脚がかなり自由に動くようになった。
「ひょぅ! ずいぶんとサービスいいじゃねぇか。自分からヤってくれってか?」
「鈴ちゃん……?」
 美羽が震える声で背後から語りかけてくる。
「大丈夫。俺に任せて」
「う、うん……」
 後を振り向かず、鈴は目を瞑る。
 これでも男だった時は腕っ節にはかなり自信があった方だ。蘭校の生徒とも何度も争ったことがある。
常勝無敗、負け知らずの暴走特急……それが滝田徹だった。
 周囲に気配は感じない。まだ四人はどこかをうろついているようだ。
 逃げるなら今のうち。
 おまけに一人は股間を剥き出しにしている。
弱点をさらけ出すことなんかまるで気にしていないのが無気味だったが、単なる考え無しのバカなのかもしれない。
蘭校にはそんな奴が多いのだ。
 一撃を与えて怯んだ隙に美羽を連れて、場合によっては背負ってでも逃げる。
うまくいくかどうかはわからないけれど、境内からは百メートルと離れていない。
相手側の仲間が声を聞きつけて来る危険性はあったが、何もしないでじっと待っているよりはいい。
ここにいては、状況は悪くなるばかりだ。
 鈴は無造作に男達の方に歩いてゆく。
 先手必勝。
 徐々に足を早め、相手が身構えるより早く体にスピードを乗せる。
「……っ!」
 鈴が浴衣を翻らせ、ふわりと浮いた。
夜目にもはっきりとわかる白い太腿が布からすっと伸び、男の頭に迫る。
格闘技のビデオにでもしたくなるほど美しいフォームの後回し蹴りだ。
かかとが一方の男のこめかみにクリーンヒットする。
「がぁっ!」
 男が膝を折る。
「はっ!」
 すかさず鈴が下から膝蹴りであごを追撃する。これまた命中。男は声も無く崩れ落ちる。
鈴が次の目標に蹴りを浴びせようとして、下半身裸の男が視界から消えていることに気がついた。
「どっ、どこだっ!」
「きゃあああっ!」
 美羽の悲鳴だ。見ると、変態野郎は美羽に駆け寄ってチンポをしごいていた。
仲間を見捨てて自分の欲望を優先したらしい。
「くそぉっ!」
 鈴は踵をひるがえして駆け寄るが早いか、汚らしい男の尻の中心に向かって蹴りを入れた。
 足先に嫌な感触がする。
「あひっ!」
 丸出し男は、奇妙な声をたててのけぞった。肛門は人体の急所の一つだ。
前よりもずっと非力な鈴の力でも、急所に命中すれば男を悶絶させることができる。
痴漢や変質者に何度となく狙われた鈴が今まで無事だったのは、男だった時に争いごとに慣れていたというのもあるからだった。
 蹴りつけた拍子に鼻緒が切れてしまった木履(ぽっくり)を右手で握り締め、男の後頭部に向かって力任せに殴りつける。
ゴツッ! と鈍い音がして、男は仰向けになって倒れた。
変態野郎は、並外れたサイズのモノから大量の白濁液を漏らしながら失神していた。
(こんなもんブチこまれたら、たまらないぜ……)

 男だった時にはこれくらいのサイズだったらいいなとか思っていたのだが、今では逆の立場になって、
男と女の間にはかくも深き溝があると身をもって知った鈴だった。
「丹堂、大丈夫か?」
「……」
 黙って、こくりとうなずく美羽。薄暗い中でもはっきりとわかるほど脅えている。
「立てるか?」
 再びうなずいて立とうとするが、足に力が入らないらしい。
「ほら。力を貸すから。早くここから逃げないと……」
 身を屈めて手を伸ばした鈴の手を取ろうとした美羽が、大きく目を見開いて鈴の後を見つめていた。
「あ、危ない!」
「つっ!」
 美羽の姿が視界から消えた。鼻が、ツンときな臭くなる。
 気がつけば鈴は地面に横倒しになっていた。
「ぅおおっ……いってぇぇじゃねぇかよぉぉうっ! 何しぃやがんだぁっ、このぉクソブタっ!」
 頭を振って言ったのは鈴ではなく、彼女が先程蹴り倒した男だった。
鈴をブタと言うならば、この男は何になるのだろう。
少なくとも霊長類はおろか、哺乳類にさえ例えられることはなさそうだ。
「痛(いて)ぇ、痛ぇ、痛ぇ、痛ぇ、痛ぇ、痛ぇ、痛ぇっ!」
「きゃあああっ!」
 美羽が悲鳴を上げる。
「黙れ! 痛ぇんだよっ、ぉんだらぁっ!」
 痛いと叫ぶ度に、鈴の腹を蹴飛ばす。鈴は抵抗もできず、ただ呻き声を上げながら暴力に耐えていた。
「殺してやるぅ! ブッ殺してやるぅっ!」
 土にまみれた鈴の髪の毛をつかんで頭を持ち上げ、浴衣を勢いよく下に引き下ろす。
「……」
 男が息を飲んだ。
予想していたよりもはるかに豊かなバストに目を奪われ、たちまち怒りで血走った目に別の感情が上塗りされてゆく。
 力なく男の手をつかむ鈴を張り手の往復で黙らせ、ブラジャーを引きちぎる。
「ひゃぉうっ! ザーメンまみれにしてやりてぇ胸だぜぇ」
 日焼けもほとんどしていない真っ白な柔肌が男の目の前に晒される。
鈴の目は虚ろで、口の中でも切ったのか、唇の端からは血が流れている。
どうやら一時的に意識が飛んでしまっているらしい。
 美羽は、声も出せない。ただ体を縮こまらせてガタガタと震えている。
「あうぅ……」
 男は浴衣の帯を剥ぎ取ろうとしたがうまくいかず、いらいらして再び鈴を地面に叩きつけるようにして投げ出す。
そしてポケットからバタフライナイフを取り出し、帯の内側に差し入れて一気に引き裂いた。
 ギャッギャーッ! と耳障りな音と共に帯が真っ二つになる。
「へっ!」
 ナイフを放り出し、鈴を仰向けにし、馬乗りになるような姿勢で浴衣を剥いでゆく。
やがて鈴は浴衣を敷物にするようにして全裸に剥かれてしまった。
 ようやく、鈴の目に意思の光が戻り始めてきた。
「おい、毛ぇ薄いな。剃っているのか?」
「……んだ…よ……」
 口の中が痛い。鉄錆のような味がする。
血を飲み込んでしまったようで、胸がむかむかして気持ちが悪い。ついでに頭も痛い。
 いきなり鈴の秘裂に男の中指と人差し指が根元まで挿し込まれた。
 鋭い痛みが体の奥に走る。
「!」
 意識が急速に覚醒する。
「へへへへへっ! どぉだ、指咥えこんで気持ちいいだろうが? おい」
「い、ぐっ!」
 鈴はたまらず、苦悶の声をあげてしまった。裂孔に突き入れられた男の指から、赤い物が伝って落ちる。
「おい、もう濡れてんじゃねぇか。ずいぶんとエロい体だなあ、おら! 濡れてないのに突っ込んだって気持ち良くないからな」
 暗がりの中で破瓜の血を愛液と勘違いしたのか、男は指を引き抜くと、トランクスごと一気にズボンを引き下ろした。
片足ずつ引き抜き、完全に下半身をあらわにする。
「ほら、股広げろ。一番先に犯ってやるぜ」
 鈴はようやく現状を理解し、手を突いて上半身を起こそうと起こそうとした。
 すかさず、男が平手打ちをくらわす。足の上に乗っかられたまま、鈴は再び地面に顔をつけるはめになった。
「いい加減にしろよぉ……ちびっとでもふざけた真似ぇ、してみろ。そこにいる女も一緒にブッ殺してぇ、埋めちまうぜ?」
 美羽が息を飲むのがわかった。

(くそ……丹堂、逃げられなかったのか……)

 これでは人質をとられているようなものだ。
ついでに、尻に蹴りを入れた男までがいつの間にか意識を取り戻し、美羽の方を見つめているのだ。
「やめろ……言うことなんでも、聞くから。その子には、手を出さないでくれ」
「鈴ちゃん!」
 美羽が声を上げた。
「大丈夫、心配するな。俺が……絶対に守ってやるから」
「ひゃっはぁあっ! 何言ってんだヨ、こいつはヨォ!?」
 まだ肛門が痛むのか、しきりに尻をさすりながら鈴を上からねめつける。
「んだったらよぉ。それなりにシテもらおうじゃぁないかよぉ」
 鈴が返事をする間もなく、いきなり馬乗りになった男が鈴の足を肩に抱えるように持ち上げると
脚の間に体を割り込ませて、股間に何かを押し当てた。
 身体中に鳥肌がたつ。
 鈴が身構えるより早く、無垢の花びらに、無遠慮な男の物が割って入る。
 例えようのない異物感が鈴の体を駆け抜け、股間だけではなく、
脳や毛細血管を通して指先にまで何かを挿し込まれているようだった。
「うぉぉ……すげぇ締め付けだぜ。ぶちぶちしててよぉ! チンポがよぉ、吸い込まれそうだぁ!」
 寒気がする。
 股間から喉元まで、ぬめった太い物で貫かれている感じがした。
 男が腰を引くと、全身に弱い電流が流されたように痺れる。
 何かがおかしい。
 痛みはある。だが、それも今は別の感覚に取って代わられつつあり、がまんできないほどではない。
 鈴は体に生まれつつある未知の感覚に脅えた。
「糞ッ! 俺にも突っ込ませろ」
 鈴の顔に臭い物がびたびたと当たる。先走りの液が頬にぬらりとこびりつく。
「咥えろよっ!」
 誰がこんな汚物を口にするものかと歯を食いしばったが、
のしかかっている男が腰を動かす度に、無意識に小さな声が漏れてしまう。
「おい、さっさと舐めねぇと、この女を犯っちまうぞ、おら!」
 赤ん坊のように体を丸めて震えている美羽が男の声に反応して、びくっと跳ねた。
鈴は彼女の姿を見ることができなかったが、男の脅しによって、口を開いた。
すかさず唇を割って、ヌメヌメとした粘液にまみれた物が押し入ってくる。
 口を圧倒する肉の塊……鈴は嫌悪感と、喉奥を突かれて吐きそうになった。
よほど噛んでやろうかと思ったが、そんなことで状況がよくなるはずもない。
かえって美羽に危害が及ぶ可能性がある。
なにしろ、もう、二人だけを相手にすればいいわけでもなくなってしまったのだから。
「おいおい、先に始めてんじゃねぇぞ、コラ!」
「もう一人は俺達用ってか?」
 さらに二人がやってきたのだ。
 鈴は、己の失態を確信した。
 二人だけの時に、無理にでも美羽と一緒に逃げるべきだったのだ。
二人の新参者が美羽に近寄るのを見て、鈴は顔を無理矢理ねじってペニスから逃れた。
「うぉぉぉぉっ!」
 小さな唇から陰柱がぬぷりと抜けた瞬間、男は鈴の顔に向けて射精した。
男は声を上げながら、長々と精液を噴出させる。
さっき一度出しているのに、信じられないような量と勢いだ。
たちまち鈴の顔と髪の毛に、どこか塩素のような臭いのする白濁液がべっとりとこびりついてしまった。
「おいおい、もう出ちまったのかよ」
 新たな男が鈴の口を犯していた奴に向かって言う。
「だったら試してみろよ、ゴルァ! コイツ、たまんねぇゾ? オイ」
「お願い……」
 鈴は顔についた精液を拭い取りもせず、言った。
「お願い……わ、わたしが何でもする……から……」
 鈴は、自分の意思で顔の横にあるペニスに手を伸ばした。二度も出しているのに、一向に萎えた様子もない。
「全部使っていいから。お尻も、口も、あそこも……全部、犯して。その代わり、そこの子には手を……だ、出さないで」
「だ、ダメよ、鈴ちゃん……だめよぉ……ダメだったらぁ……」
 しくしくと泣き始めた美羽を慰める術を、今の鈴は知らない。
「だったらぁまずはヨォ。俺をぉ、満足させろよぉ。だろ?」
 鈴を犯している男が言う。その言葉に反応して、鈴は男の腰に足を絡める。
「はぉ……!」
 思わず息を飲む。
 へそのあたりまで突きこまれたような感覚が脳天へと、そしてアヌスにも走る。深い一体感は、吐き気を誘う。
 否応なく、自分は女なのだと思わされる。
「面白い。どこまで俺らに犯(や)られて、ンなコト言ってられるか試してやろうか?」
「オイオイオイ! この女を犯ンねぇのかよ!?」
「そんなことは言ってねぇだろ。
まずは……こいつをブッ壊れるまで姦(や)りまくって、どうなるか見せつけてからでも遅くないだろ」
 どうやら後でやってきた二人のうち、この体格のいい男がリーダー格らしい。
「おい! 手を動かせよ。後で胸でもやってやるからな」

 そして――鈴の輪姦が始まった。


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