「ひっ・・・ぁっ」
 ボロボロのブラインドの隙間から差し込む、微かな日の光が乱雑に散らばる床を照らす。
その薄暗い空間に少女の、輝のかすれた声と複数の息遣いが響く。
あれから達也たちは仲間を呼び、輝を犯し続けた。
輝の身体にはおびただしい精液がこびりつき、何人もの男に何度も犯された膣内は何箇所か傷つき、輝に苦痛を与えてくる。
だが、それすらも今の輝にはどうでもいい事だった。
輝の口から機械的に漏れる苦痛の声、戒めを解かれ無理やり握らされているペニスをしごいている自分の手、
すでに収まりきらず太ももまでおもべったりと汚している何人分もの体液。
それら全てを輝はすでに感じていなかった。
涙は乾き、その瞳は暗く濁り虚空を虚ろに見つめ続けていた。

  ◇◆◇

「・・・くそっ」
 ホームルームが終わり授業が始まるわずかな時間。京介が空白の席を睨み小さく毒づきながら教師の言葉を思い出していた。
『早乙女が昨日から自宅に帰っていないらしい。誰か心当たりのあるものはいないか?』
(なにがあった・・・)
 京介の胸中に言いようのない不安が渦巻く。その不安を無理やり押し殺すと京介は授業の準備を始めた。
京介のその日の午前中の分のノートは白紙だった。

『電源が入っていないか、電波が届かないところに・・・』
「くそっ!」
 乱暴に携帯の通話ボタンを切ると、京介は屋上のフェンスを包帯の巻かれた右手で叩く。
「あのバカが、何をやってやがる」
 これまで、輝が京介からの電話に出なかったことはなかった。行方が分からず連絡も取れない。
そのことに京介は怒り、それ以上の不安に激しく苛立っていた。
「くそがぁっ!」
 その苛立ちをフェンスにぶつけるように蹴りつけると、ガシャンッとフェンスがたわむ音がむなしく響く。
京介は左手に握り締めたままの携帯の液晶に表示された時間を見る。昼休み終了まで後10分。
「ちっ」
 最後に大きく舌を鳴らすと京介は駆け出していた。

「で、出るっ!」
「ひぁ・・・ぁぁ」
 輝の身体がビクンッと痙攣しだらしなく開いた口から唾液が垂れる。
もう何度目か、子宮口付近まで突き入れられ吐き出された精液が膣内を逆流し、結合部からゴプッと吹き出る。
「おい、そろそろ休憩させてやれって。うわっ、くっせ!」
「へへっ、そうだな。後の奴らにもとっといてやらねーとな」
「ぅぁ・・・ぁ・・・」
 輝を犯していた少年がペニスを引き抜くと、何本もの粘つく糸が間に架かり床に線を引く。
むっとするほどの濃い栗の匂いに顔をしかめるもう一人の少年が、輝にボロボロの雑巾のようなタオルを投げつける。
「おら、向こうにシャワー室があるから洗って。お前くせーんだよ」
 ぐったりと動かない輝の腕を少年はタオル越しに掴むと乱暴に立たせ、部屋の奥にある外れかけたドア方へと突き飛ばす。
足に力の入らない輝はそのままヨロヨロと壁にもたれかかるように崩れ落ちる。
「言っとくけど逃げようなんて考えんなよ。写真ばら撒かれたくなかったらなぁ、ひはははははは」
「腹減ったな。おい、飯買ってくるけどちゃんと見張ってろよ」
 今部屋に居るのは輝を含め3人。その内の一人が部屋を出ていく。
輝はしばらく呆然と座り込んでいたが、ノロノロと立ち上がると少年が『シャワー室』と呼んだ部屋へと入っていった。
 そこは狭く、所々砕けた汚れたタイルで作られた部屋だった。簡易的に作ったにしても乱暴すぎるそのシャワー室でも輝はただ呆然と立ち続けていた。
時間にして5分、輝は緩慢な動きで腕を動かすとシャワーの蛇口を捻った。お湯など出るはずもなく、冷たすぎる水が輝の身体に叩
きつけられる。
普通ならば飛び上がるほどの冷たさに輝の瞳に微かに光が戻る。
「痛っ・・・い・・・」
 傷付いた膣内は下腹部に鈍い痛みを生み、全身にかけられた精液は大半が乾きすさまじい不快感を輝に与えている。
輝はそれを自分の手の平を使い丹念に洗い落としていく。
秘唇と菊座からは止めどなく精液が零れ落ち、シャワーの水に混じり排水溝へ吸い込まれていく。
「ぅ・・・く・・・うぅ・・・うあぁぁぁぁぁ」
 いつしか、輝は顔をくしゃくしゃに歪めその場に崩れ落ちていた。止まらない涙に構わず泣き続ける。
「ひぅ・・・うく・・・京介君・・・助けて・・・助けてよ・・・」
 何も感じなかった心が急速に元に戻り、輝は押しつぶされそうになる自分を抱きしめ、京介の名を搾り出すように口にした。
 しばらくして、輝は疲れ果てた身体を起こし、冷え切った身体をボロボロのタオルで拭き取るとシャワー室の扉を開けた。
「おせーんだよバカ女が。これでも食って大人しくしてろ」
 シャワー室から出てきた輝の足元にコンビニの袋が投げつけられる。
その中には小さなパンが一つだけ入っていた。輝は袋を拾うと部屋の隅にうずくまるように座り込み、携帯で連絡を取り始めた二人の少年を呆っと見続ける。
 いつしか輝は深い眠りに落ちていった。

「何やってんだ俺は・・・」
 駅前から少し外れた繁華街。京介は苛立ちのままに学校を抜け出しガムシャラに走り回った。
だが、当てもなく走り回ったところで輝を見つける事ができるはずもなく、気が付けばゲームセンターに入っていた。
京介はゲームをプレイするでもなくただぶらぶらと店内を歩き回る。
スーツ姿のまま麻雀をプレイするサラリーマンらしき男。格闘ゲームに熱中する青年。通路に座り込み馬鹿笑いをする男子学生と女子高生。タバコに煙る店内。
そんな中を歩いていると、トイレに入っていく自分と同じ学校の制服を着た少年を京介は見つけた。
京介は辺りを見回すとその後をついてトイレの中に入っていった。
(いない?)
 狭いスペースに設けられたトイレに先に入ったはずの少年の姿はなかった。
(なんだ、ウンコかよ)
 よく見ると個室の鍵の部分が赤くなっていた。京介がついでに用を足そうとすると、個室から携帯で話しているらしい声が聞こえてきた。
『なんでもやり放題の女捕まえてよ。今あの場所で皆で楽しんでんだ。お前も入れてやるからこいって。嘘じゃねぇって! 後悔してもしらねーぞ。ひはは は・・・』
 その瞬間、京介は個室のドアを蹴り破っていた。個室に入っていた少年、小峰達也は突然の事態に携帯を取り落とすとうろたえながら京介を睨みつける。
「な、なんだてめぇ!」
「今の話、俺にも詳しく聞かせろや」
 京介の顔には凶暴な笑みが張り付いていた。


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