・・・・シャー
温いシャワーのお湯。少し熱めのお湯が、勢い良く降り注ぐ。
敏感になっている白い肌にはむしろ心地よく感じる。
身体を包む泡の一粒から、身体へと降り注ぐシャワーの水滴一つ、一つを判別できるくらいの肌の滑らかさに、
先程の夢を忘れさせてくれるような心地よい快感が体を包む。
「あ、ふぅ・・・ん、気持ちいい」
自分が元々男である事を忘れさせる位の気持ちよさに、身体を覆うボディソープの泡も、
降り注ぐシャワーも、異なった感触をもつ愛撫に感じる。
シャワーによって、洗い流されていく泡が名残惜しい。
「こんなに気持ちいいなんて・・・・由香の気持ちがわかる気がする」
女の子が入浴好きというはただ単に綺麗好きではなく、
身体を洗う事に気持ちよさを覚える・・・肉体的にも精神的にも・・・そうかもしれない。
「・・・でも、なんであんな夢を? 俺が感じているわけではないとしても、傍から犯されている自分を見るなんて・・・」
まるで近い未来を見せられているような、そんな不安を覗かせる夢に一瞬、貴章の体を強張らせた。
だが目線を下げれば泡によって覆い隠されていた今の自分の身体が嫌でも目に入る。
自分の存在意義を、恥じ入ることを知らず、堂々と誇示しているかのような二つの膨らみ。
瑞々しく張りのあるその頭頂部には明らかに桜色の突起の存在。
身体を流れ落ちるお湯の流れ・・・それが、その周辺へと至るたびに、なんともいえない心地よさが全身を流れていく。

あれから貴章は弘美の家に着いた。と言うより弘美自身、マンションで一人暮らしなのである。
両親はそろって仕事で海外ということらしい。
年頃の娘を一人でマンションに住まわせるというのは教育上宜しくないが、
男嫌いである事と成績優秀の彼女だから両親も放任しているようなのだ。
またマンション自体、セキュリティーが整っているので女性が住むには問題ないようである。
だからなのだろうか、貴章は妙に落ち着いていた。
「・・・・・俺って一体・・・・」
自分が『桐生貴章』と言う名前は覚えている。
元々男である事も。だが思い出そうとしても、出てくる多くは弘美の記憶ばかり。
多少の事、つまり日常の身の回りに必要な女の知識はむしろ歓迎すべきだが、
まるでだんだん弘美自身、いや完全に女性になってしまうのではないかという不安が出てくる。
「ふーー・・・・」
思わず出る声は、ソプラノのような綺麗な声。
それが嫌でも自分が女である事を自覚させる。
「そのうち・・・・俺がアレを経験するのかな?」
アレ・・・女性にしか出来ない事。
女にとって喜ぶべきか、はたまた苦痛かは別として、男であった貴章にとっては想像できない事だろう。
幸いな事に今の弘美の体はアレが過ぎていたわけだが・・・・。
「・・・成る様にしかないか」
一瞬神妙な顔になり、思わず濡れた頭を傾けて考える。
「たしかに俺、今は弘美だけど、この先もこうなのか? そもそもなんでこんな事になったんだ?」
ほんの数時間前は男だったけど今は女。
その性のギャップは・・・そう、成層圏と深海位の差よりも大きい。
しかもそうなった原因すら今では記憶が曖昧になりつつある。
そんな不安な考えを続けていると、
「でも今は女なんだよな・・・俺」
思わず手のひらを押し当て、くいっという感じに折り曲げた指で乳房を揉み解してみる。
悪い夢の反動か、それとも男の時の感覚か、何かに導かれるように揉み続ける。
「はぁう・・・うん・・・少しくらいは女を・・・ん・・」
ほんのりピンク色の乳首。それを指で挟みながら愛撫は続く。
ふと浴室の鏡が目に入る。先ほどまでは考える事が多くて、視界すら入っていなかった。
鏡の表面は少し湯気で雲ってはいたが、その映った光景は・・・。
「・・・・あ、・・・・」
明らかに女の下半身。浴室の鏡は低い位置にあるので、脚の付け根より上は映らない。
だが下半身だけでも扇情的な姿は、なんとも言えないものがある。
スラリとした女の脚体は細く滑らかで、壊れそうな脆い物に見える。
学校での自慰の時は自分の姿は見えなかった。
夢の中ではむしろ自分の喘ぐ姿すら静止する事が出来なかった。だが今は違う。
「・・・お、俺って・・あふ・・・あ・・・あ〜ん・・あ・・・あ・・」
お湯によって紅潮した乳房は手の動きによってその形を変える。
「うぅ・・・はぁ・・・あああ・あぁぁあああ・・・・」
快楽に染まり始めた体は、もはや立っている事が出来なくなり、浴室の床に座り込む。
鏡に映っているのはタイルの床に腰を落とし、頬を赤らめて自らの乳房を揉む少女。
脚を曲げているため、その先にある薄い茂みに覆われた丘がハッキリと目に映る。
男としての思考・・・・それがさらに貴章の興奮を高めていく。
「ここも・・・いいんだよな・・・・気持ちいいから」
学校での自慰でも、いや男の時後輩の由香を抱くたびに何度も見たピンク色の肉壁。
それが収まった恥丘に指を近づけていく。
「・・・・はぁう!・・・・・ぁあああ」
恥丘にはすでにお湯に混じってぬめりのある液体が滲み出していたが、
指は恥丘の上方に位置する、皮に包まれた、小さな、しかし異常なまでに存在感のある突起に刺激をあたえつつ、
恥丘の割れ目から液体をより多く流れさせる。
貴章は体を大きく震わせはじめた。
「ああああん!・・・気持ちいい・・・ぁああああん」
『ふふふっ♪ 本当に淫乱なのね』
「はぁはぁ・・・・え?」
快楽を中断させるような声が頭に響く。
『さっきはトイレの中でしていたのに、またオナニー? 随分このカラダが気に入ったようね。夢の事が気になったのかしら?』
「・・・・あ、ふぅん・・・嫌、こ、これは・・・・」
誰かに見られている。恥ずかしい、・・でも手は止められない。
謎の声に言われても満足に反論すら出来ない程の快楽が押し寄せる。
『うふっ♪ これなら、あの人が喜ぶわ。』
「・・・・・はぁはぁ・・・あの人って?」
『夢でも聞いたはずよ、その内にわかるけどね。』
「はぁはぁ・・・・・・・何を?」
『いいの。・・・これからあたしがもっと気持ちよくさせてあげるから』
『ふふっ♪・・・・女の悦びをね』
謎の声はそこで途切れる。
「・・・・一体・・・・はう!」
不意に前から掴まれる。いや浴室の鏡から腕が伸びて貴章の胸を揉んでいるのだ。
さらに腕だけではない、次第に鏡から、まるで這い出すように体が浮き出てくる。
例えて言えば、某ホラー映画のシーンを思い出すくらいに。
狭い浴室には自分以外は誰もいないと思っていた貴章は恐怖に包まれた。
「うわぁぁぁああああ!!」
浴室に響く絶叫。貴章は体を振るわせた。
・・・・・ニュル!!
『・・・・・うふ♪』
完全に鏡から這い出した者・・・・・それは妖しい表情をたたえながら・・・・立ち上がった。
「・・・あ、あああ。お、俺が居る!!」
そう、目の前にいるのは全裸の少女。いや、弘美自身がそこにいた。
驚きのあまり先ほどの快楽も吹っ飛んでしまう程のインパクト。
貴章はタイルの床に座り込みながら見上げるしかなかった。

・・・・ガチガチ
「・・・・・・く、来るな!」
貴章は手で払いつつ、体の向きを変えようとした。だが、先程の自慰で体が思うように動かない。
目の前の少女は覗き込むようにして見つめている。
『ふふふっ♪・・・貴章さん』
「お、お前は・・誰だ!」
『・・・・・・・弘美。ううん、貴方自身』
「嘘だ! デタラメだ」
『疑り深いなぁ、・・・・でもそこが可愛い♪』
少女はよつんばになって貴章の顔に近づいてくる。
真近で見る弘美の顔、だがその瞳が妖しい光を放っていたのを怯える貴章に気が付くはずもなかった。
『・・・・・うふ♪』
「・・・・な!」
突然、弘美の両手が、蜘蛛のように絡め取る。
貴章は弘美の腕の中にすっぽりと収まってしまった。
弘美の柔らかい体が密着してくる感触に、貴章は、背筋がゾクッと震えるのを感じた。
乳首と乳首が絡み合い、柔らかい弘美の乳房が、自分の乳房の上で、歪み潰れる。
目で見なくても、自分の乳房が、そして、乳首が固くなっていくのが分かる。
・・・・俺は感じているのか? 女に抱かれて・・・・
柔らかい肌、甘い匂い。目の前の弘美は幻ではない、実体のようだ。
『いいわぁ、・・・その目・・・・』
「いきなり・・・・な、何を・・・ん!!」
言うのが早いのか、いきなり唇を塞がれる。ふっくらとした唇の感触が伝わる。
にゅるり・・・・
舌が口膣に侵入し貴章の口の中を存分に味わっていく。
・・・・はぁはぁ・・何・・・どうして・・・・
絡み付く舌、鼻か漏れる空気の音、貴章の体には言いようの無い快感が駆け巡る。
貴章はそのままタイルの床に仰向けに押し倒されていく。
くちゃくちゃ・・・・
いつのまにか、貴章は弘美の舌に自らの舌を絡ませていた。
浴室に響く淫螺な音。しばらくして・・・
「・・・・ぷは!!」
『・・・・美味しい・・・』
満足そうな笑みを讃えながら舌で拭っている。
「はぁはぁ・・・・・・・どうして・・・」
『言ったはずよ、気持ちよくさせるって』
「はぁはぁ・・・それは・・・」
『ふふっ♪・・・・』
「・・・ひゃぁ!!」
この時既に貴章の身体を抱きしめていた弘美の腕が、その戒めを解放していた。
弘美の指は背中から下へと伸びていく。指が肌を伝うたびに、貴章の体が震える。
『・・・・ずいぶん感じるのね』
「ち、ちがう・・・俺は・・・」
『・・・・どこが?・・・・ここも濡らして・・・ん?』
「それは・・・や、止めて・・・・ひゃあああ!!」
貴章の脚のつけ根に到達した弘美の指が、包皮から覗きだした若芽を、人差し指と親指で、優しく摘んでいく。
体は大きく震え、恥丘から愛液が溢れ出す。
『あははっ♪ 本当にエッチなのね』
『これなら・・・・もっと気持ちよくさせてあげる』
「はぁはぁ・・・嫌だ・・・・・」
『どうして?』
「はぁはぁ・・・お、俺は男だから・・・・」
『今は女じゃない。それに私は貴方自身なの、遠慮する事はないわ。ほら、見て・・・・』
弘美が自らの股間を貴章の前に曝け出す。そこは薄い恥毛で覆われ、ハッキリと濡れたピンクの筋が見える。
『私も感じているの。ねぇ、もっとエッチになってくれない?』
もはやその表情は快楽に染まった雌であった。いや、獲物を弄ぶ野獣のような・・・。
「はぁはぁ・・・い、いや・・・そ、それは・・・駄目だ・・」
『・・・こんなに濡らしているのに?うふっ♪』
「はぁはぁ・・・・・・そ、・・・はぁあああ!!」
恥丘をなぞる指、それは恥丘へ摩擦行為・・・皮膚と皮膚が擦れ合う
・・・ただそれだけのことで、どうしても、ここまで凄まじい感触が生み出されるのだろうか。
快感が溢れるたびに体を駆け巡る。
「あん!はふぅ!・・あん!・・ああああ」
もはや喘ぎ声しかでない。快楽に染まった貴章は、自ら乳房を揉みはじめていた。
固くなった乳首を指で挟んで揉み解していく。
『こんなに感じるなんて・・・・入れられるわね』
「あん!・・・・え?・・・何を・・」
快楽に染まった思考に、もはや疑問の言葉はなかった。
・・・・挿れられる?・・・・
ある意味期待が膨らむ。貴章の心臓が大きく高鳴る。
『指を挿れてほしいでしょ?・・・・ふふっ♪』
弘美の指が貴章の恥丘に近づく。
「あ、あふ・・・」
女性の身体の中でも、極めて敏感なその部分への接触に、想わず声が洩れる貴章。
と同時に、その感じやすい部分に、挿入して貰えることへの悦びと期待が、全身を膨らませていく。
『・・・こんなに濡らして・・・では』
伸ばされた人差し指が、薄い茂みに覆われた丘へと突き立てられたかと想うと、そのまま、丘の中へと潜り込んでいく
「ふぁああああ、あああん・・・・・中に・・・あああん・・・」
初めて自分の身体の一部が外部からの力により押し広げられ、そしてそこから何かが入って来るという感覚、
自分の中に何かが入ってくることへの恐怖を一瞬憶え、そして身を震わせた後、素晴らしい快感が、どっと押し寄せていく。
「あぁああん・・・す、すごい・・・ああああああん」
指には愛液がぐっしょりと濡れていく、指に滴り落ちる愛液は手首をも濡らしていた。
『こんなに感じて・・・』
弘美は第二関節まで入っていた指を引こうとすると、物凄い締め付けが起きた。
『・・・すごいわ。指をこんなに締め付けるなんて、それになんて膣は温かいの・・・これならあの人が喜ぶわね』
「あああん・・ああ・ああ・ああ・・だめ・・ああ」
もはや、弘美の言葉は貴章には届かない。指はまるで肉壁にへばりつかんと蠢いている。
「あ、あああ・あああああーーーーーーん!!」
浴室に響く声。貴章は弓なりの状態になり、そのまま沈んだ。
暫くして、指が引き出される。それには愛液がどっぷりと塗られ、浴室には甘酸っぱい匂いが発ちこめていく。
『ふふっ・・・気持ちよかった?あの人に会うまでは、処女のまま。でもその後は・・ふふっ、楽しみね』
弘美は満足そうな顔を浮かべつつ・・・その場から消えていった。

暫くして貴章は体を起こす。まだ快楽が抜け切らないのか、立ち上がる事はできない。
長い髪を濡らしながら天井の方へ顔を向けた。
「弘美、聞いてくれるか?」
『・・・・何かしら?』
姿は見えないが、近くにいるような気がする。
「・・あの人だかなんだか知らないが、ずいぶん思わせぶりだな。そいつに伝えておけ。
人間はチェスのコマとは違い、自分の意思があり勝手に動かせるものじゃないと・・な」
『へぇ、随分と勇ましい言葉ね』
『ふふふっ、あの人は知っていると思うけど、一応伝えておくわ。
貴章さん、その気持ちが続けられるかしら? 楽しみね・・・あはは♪』
弘美の声はその後、聞こえなくなった。
「クッ・・続けてやるさ・・・負けるかよ」
貴章は天井を見ながら呟いていた。


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