シーソー

□□マッチ3

 

「んっ…ぁ……」
さっきから疼いてるあそこに熱いモノが触れて、期待に体中が震えた。
…早く、欲しい。今日したばかりなのに抑えられない。
変にホロホロが焦ってるように見えたけど、早くしてくれるならそれ以上気にならなかった。
ゆっくりとあたしの中を押し広げていくモノの圧迫感。
神経を波立たせて、早く受け入れたくて、どんどん体の奥が濡れていく。
「んっ…ぁ、はぁあ……!」
ずん、と奥の壁に当たるのを中で感じて、無意識に締め付けようとする。
頭が体に追い付いていかない。体だけが独立して動いて、快感を頭に送ってくる。
壁からモノが離れて、中を擦り上げながら引き抜かれていく。
先を残して止まったと思うと、今度は打ち付けられて再び壁に戻ってきた。
「ひぁ、ぁあっ、ふあぁ、んんっ!」
引いて突いてを繰り返されると、思考はだんだんと体に取り込まれていって、
そのほとんどが快感を味わうために使われた。

…きもちいい……。

…自分で決めて、受け入れられるならこんなに気持ちいいんだ。
素直になれるから。あたしはわずかに残された理性でそう思った。
でもそれもすぐ体に溶けてしまって、勝手に腰を動かした。
今よりもすごい快感の波が押し寄せる。目をつぶって精一杯それを感じた。
それが体を巡って血を震わせて、一回りして返って、焦りに似たものを連れてきた。

…もうすぐ、なんだ。

「んくっ、ふぁ、ぁぁっ……ホロホロっ…っ…もう、くるっ……!」
喘ぐのに息が詰まる。それほど激しく感じて、ホロホロの背中に腕を回して思わず爪を立てた。

「ひぁ、ぁんっ、や…ああああぁぁ!!」

達する一瞬だけ頭と体が完全に同化して、目の奥に光を当てられたみたいに景色が白んだ。
そして次第に快感から意識が離れて頭の中がはっきりしてくる。
…あたしがこんなに幸せでいいんだろうか。
後にある脱力感の前の、ほんの少しの充足に不安が忍び寄る。
けど今はそれ以上の憶測なんかどうでもいい。
部屋の前でマリちゃんに言ったように、考えすぎは物事を止めてしまうから。それにしても…。
…なんだか眠くなってきちゃった……。
感覚が薄れていく直前に、気に掛かっていたことをひとつ思い出した。

…マリちゃん、か。そういえば、あれからどうしたんだろ……。


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