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 第23回 ナイアシン

 ナイアシンとは?

ナイアシンは糖質、脂質、タンパク質の代謝に不可欠なビタミン類です。別名「ニコチン酸」、「ニコチン酸アミド」とも呼ばれています。


 ナイアシンに期待されている効能・働き

ナイアシンは身体に必須の栄養素であるビタミン類の一種です。ナイアシンは糖質や脂質、タンパク質、薬物の代謝、性ホルモン、副腎皮質ホルモン、甲状腺ホルモン、インスリンなどの合成を始め、酸化還元、転移反応など500種近い働きに補酵素として関与している重要な成分です。他にも血液循環の改善(高血圧症、高コレステロール値、高中性脂肪値などの予防・改善)、脳神経の活性化、胃酸分泌促進作用、皮膚機能の正常化(皮膚病の予防)、関節炎の予防・改善などの効果が期待されています。

  • 糖質、脂質、タンパク質の代謝に関与
  • 性ホルモン、副腎皮質ホルモン、甲状腺ホルモンなどの合成に関与
  • 酸化還元、転移反応など500種近い働きに補酵素として関与
  • インスリンの合成に関与、二日酔いの予防・改善(アルコール、アセトアルデヒドの分解作用)
  • 脳神経の働きを高める
  • 血液循環の改善、高血圧低下作用(高血圧症の予防・改善)
  • 冠動脈疾患の予防(血糖コレステロール値低下、中性脂肪値低下作用)
  • 皮膚機能の正常維持
  • 薬物代謝に関与
  • 胃酸分泌促進作用
  • 関節炎の予防・改善

 ナイアシンの欠乏・過剰摂取によって引き起こされる可能性の高い症状
欠乏症:

頭痛、食欲不振、吐き気、便秘、腹痛、皮膚病(ペラグラ)、低胃酸症

過剰症:

皮膚のかゆみ、潮紅、頭痛、吐き気


 その他

ナイアシンの欠乏症として起こる可能性のあるペラグラは皮膚病の一種で、皮膚病食欲不振、体重減少、抑うつ状態、めまい、皮膚炎、精神障害(痴呆、知覚障害、運動障害、幻覚)などの症状が現れる病気です。


 ナイアシンを多く含む食品

レバーレバー、焼きささ身、タラコ、マグロカツオアジ落花生、ヒマワリの種、コーヒー紅茶


 ナイアシンの所要量、摂取量
成人男性:

16〜17mg

成人女性:

13mg(妊娠中;15mg、授乳中;17mg)


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