タイガは嬉しそうに笑うと、レオンの胸の飾りを指で撫で始めた。
「…っ!!ヤ、メロっ…!!」
「やめろ言うたかてご褒美やし。あ、次の問題いくで?」
「…くっ…コノヤロー…」
「ホワイトアスパラはグリーンアスパラの突然変異である、○か×か?」
「ば…」
×、と言いかけてレオンは考えた。
ここで正解すればまたタイガがまた「ご褒美」をくれるだろう。
かと言って間違えれば「お仕置き」が待っている。
「ご褒美」でこれなら「お仕置き」は…。
…ど、どうすればいいんだ!?
答えても間違えてもタイガにいいようにされるだけじゃねーのか!?
「…ば、何や?はよ答え」
手の動きは止めずにタイガはレオンを促す。
レオンはと言えば、この体勢も、タイガに触られている事も嫌なのに、
身体がむずむずして、それだけでなく身体の中心が段々熱くなってきて、その熱をもてあましていた。
「…レオン。答え、はよ言ってまいな?もっとご褒美、欲しいやろ?」
低い声で、耳元で囁かれて、レオンは背筋がぞくりとした。
「…な?欲しいやろ?」
「………」
「…レオン?」
理性は駄目だと言っているのに。本当は嫌なのに。
――身体は正直だ。
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