『 いつか晴れた日に 』

31
デリアはくすっと笑った。このお侠(きゃん)な少女の新鮮な魅力に心惹かれた。
「さぁ?そのお言葉通り、王子に強気にお出になれるなら私、あなたを見直しますわ。私、あなたも王子が振り向いてくれるまでひたすら待つ方かと思ってましたの。そんなのつまらないわ。
あの方が本当に好きで盗られたくないなら、そのように動かれませ。申しましたでしょ、あの方、遊び人だって」
さすがにキャロルの顔色が変わる。
「誘って絡め取っておしまいなさい。下手な手練手管は不要。一心にお縋りなさいませ。王子だってそれを待ち望んでおいでです。あなたがあの方を捕まえてしまわないから・・・後宮の女はかりそめのお情けに夢を繋ぐことになるのですよ罪作りですよ」
デリアは意味ありげな流し目をくれた。
(ワタシハ オウジサマト タノシンダコトガアリマスノヨ)
キャロルも女である。王子が自分を扱う物慣れた様子や、女達が自分に異様に嫉妬していることから自分以前に多くの女が王子と戯れたことも察していた。
特にそれが不道徳だとは責められない。王子はそういう時代環境に育ってしまっただけの話なのだから。
ただ自分を知った後は自分だけを見つめて愛して欲しい。王子にとって特別の存在で居たい。それがキャロルの望みだった。
(デリアは・・・王子と・・・まさか?)
キャロルは愕然とした。確信はない。でも・・・!王子はだからデリアのことを話したときあんな・・・!
でもキャロルの口から出た言葉は。
「そうね。せいぜい人の軽口の種にならぬよう振る舞いますわ。ご機嫌よう。冷えない内にお戻り遊ばせ。・・・国王様もお待ちでしょう」
相手の意地の悪さを無視した無邪気な答えだった。キャロル自身の潔癖さが国王の愛妾と王子の関係について考えを巡らせることを禁じていたのだ。

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「姫、こんな時間まで外にいるとは良くないな。冷え切っているではないか」
固い表情で私室に戻ったキャロルを王子は心配そうに出迎えた。
「何でもないの。ちょっと考え事をして空を眺めていたら時間がずいぶん経ったみたい」
キャロルは身を避けようとしたが、差し出された王子の手の誘惑には勝てなかった。
「・・・ごめんなさい。心配かけてしまって」
素直に王子の手に自分の冷え切った手を預けるキャロル。
「さぁさぁ、お食事を。姫君には暖かいお茶を差し上げましょう。夕暮れの風は冷とうございます」
ムーラは優しくキャロルを気遣った。後宮の女達と王子を見て、キャロルがショックを受けたことを心配していたのだ。
王子はいつになく優しくキャロルを気遣った。キャロルを怯えさせないように、性的なことは少しも感じさせないように。まるで最初の頃、兄妹のように接していた頃のように。
キャロルはそんな王子の暖かさに、疑いも誇りも何もかも忘れて縋ってしまうのだった。
キャロルはただ王子を独占したかった。
一方、デリアの言葉は予想外にイズミルの心をかき乱していたのだ。自分に冷たくあたった娘を懲らしめてやろうとしたのに、反対に娘を失うようなことになっては堪らない。
(恋はより相手を想った方が負けだと言うが、私ときたらざまはないな。こんな小娘一人にきりきり舞いをさせられる。
とはいえ・・・私の方から折れるのも、な。何とか姫の方から私に跪くようにできぬものか?)
王子の身勝手な望みは存外早く叶えられることになる。

33
「姫君?いかがなさいました?のぼせておしまいになりますよ」
ムーラが浴室の垂れ幕の後ろから気遣わしげに声をかけてきた。
「あ・・・。ごめんなさい。ちょっと身体が冷えたようなの。もう少し暖まらせて
くださいな」
キャロルはそう言って香料入りの湯に改めて身を沈めた。
(王子が好きなら・・・誰にも盗られたくないなら・・・私は・・・)
キャロルは身体がすり減りそうなくらい入念に肌を擦り、清めた。自分が今からし
ようとしていること―あえて考えようとはしないけれど、それはとてもはしたない
ことだということは分かっている―は正しいのだろうか?全部、自分の勘違いと思
いこみにすぎないのではないだろうか?
(王子は、どう思うかしら?王子に嫌われたら?呆れられたら?蓮っ葉な女だと軽
蔑されたら?)
そう思うすぐあとからデリアの言葉が浮かび上がった。
(誘って絡め取っておしまいなさい。下手な手練手管は不要。一心にお縋りなさい
ませ。王子だってそれを待ち望んでおいでです。)
キャロルの白い手がぱしゃんと湯を打った。
(考えたって仕方ないじゃない?何も考えずに・・・王子に甘えたいもの。私・・・
私・・・王子に私だけを見て欲しい)
キャロルは湯から上がった。
「まぁ、姫君。おのぼせになったのではございません?こんなに赤くおなりになっ
て・・・・・・きゃあぁっ!誰かある!姫君っ、しっかりなさいませっ!」
ムーラはぐらりと力無く倒れかかってきたキャロルを支えながら叫んだ。
真っ先に垂れ幕の中に飛び込んできたのは王子であった。

34
「おのぼせになったのですねぇ・・・」
ムーラは扇でキャロルに涼風を送りながら首を振った。キャロルは王子の腕の中でぐったりと目を閉じている。
王子は冷たい水を満たした杯を取ると、口移しでキャロルに飲ませた。
「う・・・ん・・・」
「姫、そなたはのぼせて倒れたのだ。大丈夫か?全く、どうしてあんなに長湯をしたのか」
王子は窘めながらも優しくキャロルの頬を撫でてやる。キャロルはわざと黙ったまま王子に身を寄せたままでいた。王子の手が、逞しい胸が、ほのかにかかる吐息がこの上もなく心地よい。
王子はなおもしばらく心配そうにキャロルの顔をのぞき込んでいたが、やがてムーラを下がらせた。
「体温は普通のようだし、息づかいももう安らかだ。湯疲れであろう。後は私が見ておく」
ムーラ達は恭しく頭を下げ、出ていった。王子はキャロルを軽々と抱き上げると寝台の上にそっと降ろし、耳朶に囁きかけた。
「姫・・・。目を開けよ。もう誰もおらぬ。私とそなただけだ。どうした?黙っていてはどうしていいか分からぬ」
「王子・・・」
キャロルはわざと気付かない振りをしていたのがばれていた恥ずかしさで赤くなりながら、王子に抱きついた。
「どうした・・・?」
(このように甘えて身を寄せてきたりして・・・。何と積極的ではないか?)
女の扱いに慣れた王子の目は、鋭くキャロルの不器用な媚態を見抜いた。とはいえ、王子は嬉しく思いながらも長く自分を焦らした娘への恨み辛みを忘れたわけではない。
「暑いのか・・・?衣装が苦しいのか?」
王子は敏感な箇所に巧みに触れながらキャロルの衣装をくつろげていった。
キャロルは目を瞑って王子の際どい仕草をそのままにしていた。

35
王子の手は優しくキャロルの頬の線をなぞり、着せつけられた夜着を打ち合わせている飾りの前紐を解いた。
キャロルがほうっと吐息をついた。常夜灯の元でもそれと分かるほど肌は上気して薔薇色に染まり、苦しげに寄せた眉根が何とも艶めかしい。
「姫・・・」
王子は動作を止めて、キャロルの耳朶に囁きかけた。自分に触れられて、吹き散らされることを待っている小さな花のような娘に。
キャロルはびくっと身を震わせたが目は瞑って黙ったままだった。
「姫」
王子はもう一度言った。
「目を開けよ。私を見るのだ。何故、私を見ぬ?」
キャロルはそっと目を開けた。夏の空の色をした瞳は潤んで、言うに言われぬ切ない恋の望みを恋人に訴えかける。
王子は起き上がって膝の中にキャロルを抱えるように抱きなおした。その拍子に夜着の前がはだけかけて、キャロルは大急ぎで前を押さえた。
その子供っぽい仕草に王子の頬は思わず緩んだ。初々しい愛らしい姫。愛しい姫。その子供っぽさがことさら愛しくも、また飽き足らなくも思えた。
でも今は王子が望んだ通り、恋の炎に身を灼かれ、羞じらいつつ王子に腕を差し伸べている。
(私を望むか、姫よ。どれほどこの時を待ったか。そなたが苦しんで私を恨めしく思っているのを知らぬとでも思ったか?ああ・・・私を求めよ、姫。私の前にその身を投げ出せ、姫。そなたの苦しみを鎮めてやれるのは私だけだ)

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黙ったまま、自分を見つめる王子にキャロルはいたたまれない思いをした。
「王子・・・」
キャロルは恐る恐る王子の頬に触れた。片方の手はしっかりと夜着の前を押さえて。王子は自分が痛いほどに高ぶっているのを感じた。
「何か言って・・・。黙っていては恥ずかしい」
王子は微笑した。それは自分の勝利を確信して楽しんでいる傲慢な勝者の微笑だった。
「言いたいことがあるのはそなたではないのか?申してみよ。私に恨み言を言いたいのではないかな?母上の宮殿で女達と戯れる私を見て・・・そなたが泣き出したらどうしようと心配したのだぞ。あるいは怒って出奔でもしたらと」
キャロルは顔を赤くした。
「平気ではなかったけれど・・・でも王子の側を離れるなんてできない」
「可愛いことを言ってくれる」
王子はキャロルのうなじに唇を寄せ、片方の手をさりげなく胸元に添えながら囁きかけた。
「でも、そなたは何か言いたいことを我慢しているように見えるぞ。意地っ張りの子供のように。申してみよ、私のような男は嫌いか?私が他の女と一緒にいて、ただ“平気ではない”だけか?私は嫉妬もして貰えぬか?」
王子は今度は耳朶を甘く噛みながら囁いた。
「そなたにとって私はその程度の者か?もしそうなら私はそなたにこれ以上、嫌われぬように退散しようか?」
「嫌っ・・・!」
キャロルは王子の技巧に身震いし、涙ぐみながら答えた。
「行かないで・・・!どこにも行かないで」
キャロルは深く息を吸い、王子に身を寄せた。
「王子、お願い。私の、私だけの側に居て。ずっと居て。私は・・・あなたの妃なのに。これ以上、隔たっているのは嫌」

37 Ψ(`▼´)Ψ
「姫・・・!」
王子はこの上ない嬉しさで体が燃え上がるような心地がした。有頂天、とは今のこの人のことだろう。
キャロルは溢れそうな涙を誤魔化そうともせず、王子の膝の中から身を離し膝立ちになった。
寝台の上で王子と向かい合ったキャロルは王子の瞳を一瞬見つめ、すぐ目を伏せると震える薄紅色の指先で夜着の前を開いた。
しっとりとした艶のある白と薄紅色の肌が王子の前に晒される。薄い夜着は細い肩から滑り落とされた。華奢な鎖骨。紅色の果実を飾った小さくまろやかな胸の膨らみ。淡く頼りない茂みがほのかに覗く下腹。
王子が長いこと恋い焦がれた身体が、今こそ差し出されている。そのあまりの美しさに王子は不慣れな少年のように口がきけなかった。
白日夢を見ているかのように忘我の境地にあった王子は、とん、という軽い衝撃で我に返った。キャロルが、一糸纏わぬキャロルが王子に抱きついたのである。
「あなたが・・・好きです。お願い、私を・・・」
キャロルは最後まで言えなかった。気がつけば彼女は王子に組み敷かれ、貪るような激しい接吻を与えられていた。
「良いのか?まことに良いのか?」
かすれた声で王子は問うた。
「そなたを・・・私のものにするぞ?私はそなたがこの上なく愛しい。そなたが嫌がることはしたくない。でも・・・でも私は・・・男は自制できぬ獣ぞ。愛しい女をどのように男が扱うか、そなたはまだ本当には知らぬ」
「王子、ではあなたが教えて。私のことをはしたない女だと思わないで。私にはあなたしか・・・」
「誰がそなたをそのように思うものか。ずっとそなたが・・・子供から女になってそう言うのを待っていた・・・」
王子は衣装越しに自分の欲望をキャロルの身体に擦り付けた。

38 Ψ(`▼´)Ψ
王子はいきなり、キャロルの身体を改めた。普段の彼なら、初めての女をもう少し気遣い、優しく少しずつ事を進めてやっただろう。
だが自分の前にやっと身を投げ出してきた乙女のそこが、すでに青い瞳と同じように切ない涙に潤みかけているのを見て、王子の中の獣は解き放たれた。
頭の隅では、もっとキャロルに優しくしてやらねばと思うのに、獣はこれまでつれなかった姫を罰するように愛してやれとそそのかす。
「ずっとずっとこの時を待っていた」
王子は白い身体の柔らかさ、滑らかさを愛でる暇も惜しんで囁いた。開かせた脚の間に自身をあてがえば、キャロルはびくっと震えた。
「嫌っ・・・熱い・・・!怖い、王子。やっぱり私・・・っ」
「もう待たぬ。もう待たされるのは嫌だ。愛している、愛している。愛しているから、だから・・・私だけのそなたに・・・」
王子は片手でキャロルの両手首を捕まえると素早く頭上に押さえつけた。空いた片方の手は愛を与える場所を確かめる。まだ充分に準備もできていない頼りないその場所の手触り。
そしてそのまま狭い場所に自身を沈める。
「あーっ!」
キャロルの悲鳴はすぐ王子の唇に塞がれた。これまで経験したことのない身を裂くような苦痛に悶える幼い身体を押さえつけるようにして王子は最奥目指して進んでいった。
「そなたが・・・私を望んだのだ・・・」
王子は涙を流し首をうち振る少女を見つめながら言った。最愛の娘をこのまま無茶苦茶にしてしまいたいという嗜虐的な倒錯した欲望が王子を突き動かす。
王子の動作は大きくなり、穿たれたキャロルは声も出ない苦痛に歯を食いしばって乱暴な王子の動きに耐えた。
「愛している、愛している。ああ・・・これでそなたは私だけのものだ。愛している・・・私の姫」
キャロルの胎内で激しく脈動しながら王子は永遠の愛を誓う言葉を囁いた。

39 Ψ(`▼´)Ψ
「姫・・・すまぬ・・・。苦しかったか?そなたを気遣うことを忘れていた」
ようやく身を離したイズミル王子は心配そうに腕の中の少女に問うた。だがキャロルは王子のあまりの激しさに気を失ったか、ぴくりとも動かない。
結ばれたばかりの二人の体は驚くほど多量の血に濡れ、寝台の覆い布も何があったかと思うほどの汚れようだった。
(まさか・・・はずみで別の器官を傷つけたか?)
王子はさすがに恐ろしく思いながらキャロルの身体を確かめた。だがそれは王子の杞憂であったようだ。
王子は先ほどの荒々しさとはうって変わった優しさと慈しみに満ちた手つきでキャロルを清めてやると、しっかりと腕の中に抱きしめた。
王子はまるで神聖なものを護っているような気持ちでキャロルの顔を見つめた。言葉にならない感動、哀しみに近いような喜びが胸にこみ上げてきて、王子の瞳も涙に濡れるのだった。
「そなたを、そなただけを愛している。これからは私の側にいつもそなたが居てくれる。私はもう一人ではないのだ。
姫、私の妃。愛している。私だけを愛してくれ。私を嫌いにならないでくれ」

次の日。
居間で王子達が起きてくるのを待って朝食の準備を整えていたムーラは、王子の常にない晴れ晴れとした顔に少し驚いた。そしてそれに続く王子の言葉はさらにこの忠義者の乳母を驚かせた。
「ムーラ、今日は私が姫の世話をするゆえ、下がっておれ。湯殿の世話も食事の世話も、だ。姫は今日は一日休養いたす故そっとしておいてやってくれ。私以外の者が姫に近づくことがないように計らえ」
「え・・・?王子、あのそれは・・・?姫君はどこかお悪いのですか?王子が表宮殿にお出ましの間も姫君をお一人に?医師を召しだしましょうか?」
王子は少し赤くなりながら手にした布包みをムーラに見せた。
「今日は急ぎの案件もない。早く戻る。
それから、吉日吉時を選んで姫と神殿に参る。・・・イシュタルに捧げものをいたさねばならぬゆえ」
「まぁ・・・!」
ムーラは驚きの声をあげた。王子は新婚の報告をしに行くというのだ。布包みの中身は乙女の純潔の証と知ったムーラは早々に下がっていった。

40 Ψ(`▼´)Ψ
キャロルが物憂く目を開くと、王子のはしばみ色の瞳が驚くほど間近にあった。寝室の中はもうすっかり明るくなっている。
「きゃっ・・・」
起き上がろうとしたキャロルは、すぐに自分が何も着ていないことを悟り布団に潜り込んでしまった。急に動いたせいか身体の奥の痛みがぶり返す。
「お・・・王子、あちらに行って。恥ずかしい・・・」
震える声で嘆願するキャロルを王子は優しく抱き起こした。
「妃よ、気分はどうか?身体は大丈夫か?昨夜はずいぶん辛かったであろう。許せよ」
キャロルは恥ずかしさと、昨夜の王子の恐ろしさを忘れかねて冷や汗をかいて震えている。
「姫、そのように怯えてくれるな。恥ずかしがってくれるな。そなたは私の妃となったのだ。
さぁ・・・起きられるか?まずは湯に入れてやろう、不快であろう?」
王子は心配そうにキャロルの顔をのぞき込んだ。自分の欲望が満たされ、理性が戻った今となっては新妻のことがひたすら気がかりだった。昨夜はあまりに強引乱暴だったとのではないだろうか?
王子は優しくキャロルを湯に入れてやり、丁寧に清めてやった。
「王子・・・嫌。自分で入れます。洗うのだって・・・してもらうのは嫌。お願い・・・」
「だめだ」
医師のような慎重な手つきでキャロルを確かめつつ洗ってやりながら王子は言った。
「そなたが傷ついておらぬか確かめられるのは私しかおらぬ。それにまた湯あたりでもされたら一大事ぞ」
やがて湯殿から出ると王子は幼子の面倒を見るようにキャロルに寛衣を着せ、膝の中にかいこむように抱いて手ずから食事を与えた。
キャロルは真っ赤になってろくに食事が喉を通らない。でも熱っぽく痛む身体はだるく、王子の腕の中からすり抜けるのも億劫に感じられた。
食事もすむと王子は新妻をまた寝台に戻し、執務に出ていった。
「静かに休んでおれ。疲れの色が濃い。・・・良い子にしておとなしく私の帰りを待っておれ」
王子の言葉にキャロルはこくんと頷いて、引き込まれるように眠ってしまった。

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