幽霊電車 地下通路を通って逃げるうち床が抜け、おかしな場所に出る。
以下で詳しく説明するが、此処で起きる出来事は「ネオがおかしな空間にある駅に迷い込む」「幽霊電車のようなものに遭遇する」「無限ループに囚われる」等、「レボリューションズ」に出てきたトレインマンの駅「Movile Ave」で起きた出来事と大筋がそっくりだ。
一体何故、こんな「レボリューションズの一場面」のパクリかパロディの様なステージが「映画第1作をゲーム化したもの」に混じっているのか?
先ず、駅の特徴。始めの駅と降車するバルボア駅ともに物凄く汚い無人駅で、古い布団やドラム缶を利用した焚き火がある。始めの駅に至っては鼠が発生。どうもホームレスの住処を連想させる。ホームレスというとトレインマンの皺くちゃの服が思い出されないか。
総じてここで起きる出来事はトレインマンを連想させ、また、汚い駅は映画本編の綺麗な「Movile Ave」よりもトレインマンに合っている。廃線のようにも見える汚い駅に、ガタンゴトンと入ってくるあの世行きの電車…。どうだろうか。 「そこら一体のコードがオシャカになった結果、物体が浮き上がったりする」という演出はアニマトリックス「ビヨンド」にも似ている。しかし、どちらかといえば映画本編に登場したトレインマンの事を思い出す筈だ、このステージを見れば。 電車には車掌は居るが運転手が居ない。この車掌は隻眼だ、左眼球が無い。車掌にパンチやキックをぶちかまして元立っていた位置から車両の中ほどへずらし、車掌を画面超手前に持ってきて距離を微調整すると確認できよう。これは何なのかナゾだが…。
どうしてトレインマンの駅らしき場面が、違う形でこんな所に来るのか。それは……後半に持ってくる事、即ち「トレインマンの駅そのもの」を映画と大幅に変えてしまう事は完全な原作否定になり、露骨過ぎて出来ないからではなかろうか。本当は、映画でもトレインマンの駅をかっこよく作り込みたかったと言いたいのではあるまいか。現に「エンター・ザ・マトリックス」でトレインマンが初登場したのは(そして彼の全盛期は)、煤けた不気味な場所だった。 バルボア駅を出ると、バカに清潔そうな通路に出る。ここは「Movile Ave」にとてもよく似ている。これも、トレインマンの事を思い出して欲しいと言う現われか?
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