一歩、二歩。俺が歩みを進められたのはそこまでだった。
 足が止まる。
 真っ先に頭に浮かんだのは、背を向けたもう一人のこと。
 俺が選ばなかったことでどうなってしまうのだろう。俺のことを嫌いになるんだろうけど、仕方な
いよな… 二人は同時に選べないんだから。
 そして、俺の目の前には。
「…センパイ…… センパイっ!!」
 堪えきれずに大粒の涙をぽろぽろとこぼしたなごみがそばまで駆け寄ってきた。
 すぐ後には乙女さんがいるというのに、いつものなごみではなく…  俺と二人きりのときだけに
見せる、あのなごみが確かにそこにいた。
「ずっと信じてました…」
 搾り出すようにそれだけいうと、あとは俺の胸の中で声を押し殺して泣くばかり。
 俺はといえば、そんななごみを優しく抱きしめてやるくらいしかできなかった。気の利いた言葉な
んて何一つ浮かびやしない。
「レオ… それがお前の決断なんだな……」
 乙女さんの声に、力は全く感じられなかった。
「お、乙女さん…」
「何も言うな。私はこのような事態も想定していた。いや、むしろこうなる可能性の方が高いのでは
ないかとさえ思っていた… 結局は、私の一人相撲で終わってしまったか」
 諦めたように息をつく乙女さんの声だけが聞こえる。
 …乙女さんも泣いているのだろうか。
 いきさつはどうであれ、自分がフってしまった相手の顔を見たいとは思わない。
 だけど、見なきゃいけない気がした。それが、俺に出来る責任の取り方の一つだと思った…
「振り返るな!」
 首をほんの少しだけ向けようとしただけで、乙女さんは俺のしようとしたことがわかったのか、鋭い
声で制してくる。
 ………
 しばらくの時が過ぎ、どうにかなごみが落ち着きを取り戻した頃。
 意を決して再び振り向いた俺の視界に、乙女さんの姿はなかった……


 土曜日が過ぎ。
 日曜日が過ぎようとしていた。
 だが、この二日間… 乙女さんの姿は一度も見ることができなかった。当然、連絡もない。
 …乙女さん、今頃どうしてるんだろうか?
「……センパイ?」
 不安げな俺の表情を察したのか、ベッドの中で寄り添うなごみが声をかけてくる。多分、考えて
ることはばれてるだろう。それでも、心配せずにはいられなかった。
 …実を言うと、こうしてゆっくり乙女さんのことを心配できたのは今が初めてだったりする。
 なごみにとっても今回の一件はよほどだったのだろう。この週末は今まで以上にべったりで、俺
の側を片時も離れようとはしなかった。エッチの時にもそれは顕著に顕れていて、昨晩はこれ以
上やったらやばいんじゃないだろうか? というところまで執拗に愛されたくらいだ。
 ……一度こんな状況になって、改めてわかったことがいくつかある。
 自分を信じ、愛してくれている人を心配させ、涙を流させることがどれほど酷いことなのかを。
 テンションに流されずに物事を判断していけば、全てうまくいくと思いこんでいたこと。
 そして、それはこと人間関係… 特に男女間のそれにおいて何の役にもたたないことを。
 いつもなごみを子供扱いしていたが、存外俺も子供な部分が多くてがっかりした。でもいいよな、
まだ高校生なんだし。俺はスバルみたいにゃなれないし、スバルがいるからこそ俺は俺でいられ
るみたいな部分もある。あいつにはいくら感謝しても足りないくらいだな。
「これで、よかったんだろうか…」
 思わず言葉が漏れる。
 確かに、俺はなごみを選んだ。だがあの時一瞬頭をよぎったのは…… 今考えればとても恐ろし
いことだった。もう思い出すのはやめよう、このことは俺一人の胸のうちで闇から闇へ葬ってしまう
べきだ。
「センパイ… お願いですから、そんな顔をしないで下さい」
 俺の腕に伝わる柔らかで暖かい感触が少し強くなる。
「つらいことがあったら何でもいってください… あたしにできることなら何でもします。センパイのそ
んな顔だけは、見たくないです」
「なごみ…… すまん。またお前に心配させるようなことしちまったな」
 瞳の端に涙を浮かべるなごみの頬を優しくなでてやる。
 駄目だな、俺は。


 …終わりは、あっけないほどに唐突に訪れた。
「レオ… 私はこの家を去ることにした…… お前のお姉ちゃんでいられるのは、今日で最後という
わけだ。お前のご両親に頼まれ、私なりにお前を鍛えなおしてきたが、それも終わりだ。 …お前
は強くなった。守るべきものを見つけ、心の強さを手に入れた。後は私の教えを守って日々の鍛錬を
怠らなければ、身体の強さはいずれついてくる。私は… もうお前にとって必要のない存在だ…」
 え? いきなり何言い出すのさ乙女さん?
「できることならまだお前のそばにいてやりたいと思う。だが、こんな気持ちのままではいずれ同じ
過ちを犯してしまうだろう。それは、私にとってもお前にとっても不幸な結末しか生まない……」
「乙女さん…」
「…もう、お前の顔はしばらく見たくない。今みたいにそんな顔をされては…… 抱きしめたくなる
衝動を抑えられる自信がない。お前は罪な奴だな…」
 自分の左手を右手で抑えつけるようにしながら乙女さんが呟いた。いつものことだが、俺の周
りでは物事が急に流れすぎな気がする。
 どうしてなのかと自問したところで、答えがでるわけはない。だけど今はそんなことを悠長に考え
ている時ではない。今まさに俺の家から去ろうとしている乙女さんをなんとかしなければ…
 ……何とかする? 何とかって、どうすればいいんだ?
「案ずるな。これで今生の別れというわけではないんだぞ? …もっとも、今までどおりというわけ
にはいかないだろうけどな」
 違う、そういうことじゃないんだ。
 じゃあ、どういうことなんだろう? なんで俺は乙女さんに、この家に残って欲しいんだろう… 
 もしかして… 俺は?
「乙女さん、ちょっとだけ待ってくれないか? 俺… 少し混乱してるみたいだ」
「…すまないレオ。私はまだお前を困らせているのだな… お姉ちゃん失格だな」
 寂しい笑顔を浮かべる乙女さん。その顔に、どくんと胸が高鳴った。
「乙女さん… 俺、乙女さんにまだこの家にいてもらいたい。ずっと、いつまでも…」
 …言ってしまった。
「センパイ……」
 その声にはたと振り返る。もちろん、そこにはなごみの姿が。
 …そう、俺は言ってしまったのだ。なごみが見ている目の前で。
 乙女さんへの、自分の想いを。


 ………
(……なんつー夢を)
 次の瞬間、俺の目には見慣れた天井が映っていた。
 イヤな汗をたくさんかいた気がする。少なくとも額にはその感触があった。
 ベッドには俺一人。なごみはこれからは常に俺の家にいたいと言っていたが、俺たちはまだ
学生。あまり学校受けの悪いことはしないほうがいいということで、今日のところは何とか説得
して帰ってもらった。
 …正直なごみに目いっぱい甘えられると、断る時に胸が痛む。
 あのシュンとした顔は卑怯だぜ、なごみ。今度家に来たときはいっぱいかわいがってやらな
いとな。
 んー、名残惜しいがとりあえず布団からは出よう。
 そういえば、乙女さんは結局昨日かえってこなかったんだよな。俺も結構遅くまで起きてた
んだけど…… 大丈夫かなぁ…
「おはようレオ、今日はちゃんと起きれたようだな」
 一階に下りてキッチンに目を向けると、そこには乙女さんの姿が。
 んー、まだ夢続いてたりする? 起きたつもりだったんだけどな…
「どうした? 私の顔に何かついているか?」
 おにぎりをせっせと握りながら軽く微笑む乙女さん。
「え? だって乙女さん、土曜日…」
「む、朝から答えずらい事を聞く奴だな…… まあいい。まずは顔でも洗って目を覚ませ」
 そうか。ここで俺が顔を洗ってすっきりすると、目が覚めるってカタチなんだな。
 よし、そんじゃまぁちゃちゃっと顔を冷水で… っと。
 ふう。さっぱりした。なんとなくぼやけていた視界も脳もクリアになったぜ。
 …やっぱり夢じゃないでやんの。
「よし、しっかり起きたようだな。さあ、朝ご飯だ。遠慮なく食え」
 いつものように出される大皿いっぱいのおにぎり。
 俺が先に一つ手を取るのを見てから、乙女さんがゆっくりと口を開いた。


「結論からいうとだな… 私はこの、レオの家に今しばらく留まろうと思う。勿論お前の気持ち
が最優先されるから、私がここにいることで居づらいと感じるようなら遠慮なく言ってくれ」
 おにぎりは一口だけ。つーか、喉なんて通りませんよ…
「レオと私、そして椰子との間にいらぬ波風を立てた私が言えた義理ではないのだが… 私は
元々レオのご両親に頼まれてここへ来ている。自分の至らなさが原因で幾人にも迷惑をかけ
たままでは示しがつかない。本当は、ここを去るつもりだったんだがな……」
 口調こそいつもの乙女さんだが、表情は明らかに曇っていた。
 緩やかに湯気が上る湯呑みから少しだけお茶を啜って、言葉を続ける。
「ムシのいい話かもしれないが、どうか私にレオのご両親の意思を貫かせてはくれまいか? 
それが今の私にできる… レオ、お前へのけじめだ」
「…けじめ」
「そうだ。私は、お前のお姉ちゃんなのだ」
 『お姉ちゃん』という言葉にしっかりと力を込める乙女さん。
「これからは… 私はレオのお姉ちゃんとしてお前の成長を見守り、お姉ちゃんとして… お前の
幸せを願っていこうと心に誓った」
 きゅっ、っと何かを堪える様に、胸のあたりで軽く拳を握りしめて。
 わが事ながら、乙女さんの切なさが痛いほどに伝わってくる。俺にとって乙女さんは… 本当の
姉のようだと思っていたから、正直告白された時は戸惑いの方が強かった。
 だけど、本気の乙女さんに接していくうちに… 俺は心を揺らがせてしまった。
 正直あの場面に立たされるのがもっと後だったら… 果たして俺は迷わずなごみを選べた
んだろうか? なごみへの想いを真っ直ぐ貫けただろうか… 
「レオ… 私は、まだお前の側にいてもいいだろうか……」
 酷な問いを投げかけられた。朝からディープ過ぎるよ乙女さん。
 種をまいたのは俺だけどさ。
 でも、俺は最初からこの問いにだけは答えを決めていた。正確には、ついさっきまで見ていた夢
を思い出してからだけど… 
 自分で言うのもなんだけど、俺は結構ヘタレなところがある。そんな俺が出す答えは…


「乙女さん… 俺は勿論乙女さんにいてもらいたい。もう何ヶ月も一緒にいるのに、ちっとも根性
なしから脱出できないままに見捨てられたりしたら、それこそ男がすたるしね。自分がどこまでや
れるかはわからないけど… こちらかもお願いするよ。乙女『姉さん』」
 もっともらしく言葉をつづってみたけど、本当に言いたかったのは最後の一言だけ。
 乙女さんは、俺のお姉ちゃん。その関係さえ保ちつづければ、乙女さんとはこれからもうまくやっ
ていけると思う。乙女さんには悪いけど、俺としては頭の上がらない存在の一人であって欲しいと
思っている。スバルといい乙女さんといい、甘ったれな俺を叱ってくれる存在は素直に嬉しい。
 いろいろあって、心が近づきすぎた時もあったけど、それはいつか若き日の甘く苦い思い出に
なってくれると信じてる。
 いつかはみんな別れ別れになっていくんだろうけど、もうすこし… 今だけは。
「……レオ…」
 最初は驚いたような表情をみせた乙女さん。
 その顔はすぐに満面の笑みへと変わり… そこで急にうつむいてしまった。
「ありがとう… ありがとう…… レオっ! ……っ」
「……乙女さん?」
 顔は見えない。だけど様子を見てすぐにわかった。いや、にわかには信じられなかったので
そうだと認識するのに少し時間はかかった。
 乙女さんが泣いている…… えっ、ちょっ?!
 俺が、乙女さんを、泣かせた?
 いやいやいやいや。俺は決して乙女さんを泣かせるようなことをいったつもりは…
「レオ… ありが…… とう…」
 はっきりそれとわかる涙声に混じって、幾度も『ありがとう』といい続ける乙女さん。
 どうやら嬉しくて泣いてるっぽいんだけど… イヤだな。女の人の涙を見るのは。
 …土曜日はなごみに思いっきり泣かれて。
 今日は乙女さんに泣かれて。
 どっちも自分のせいだと思うと、余計に胸が痛くなる。泣かせるほどつらい想いをさせてしまった
自分がイヤになるよ、まったく。しかもどうすれば一番よかったかなんて今ですらさっぱりだぜ。
 そして、今の俺にできることといえば、乙女さんが泣き止んで落ち着くまで見守ることくらいしか
思いつかない。ああ、スバルならこんなときに気の利いたセリフを言えるんだろうけど。


 …最後に涙を流したのはいつだったろうか? もはやそれすら思い出せない。ひょっとしたら
私は、物心ついてから今日まで一度も泣かなかったのではなかろうかとさえ思えてくる。
 だけど、久しぶりに泣いて… スッキリしたのも事実だ。レオに椰子を選ばれたときでさえ涙は
でなかったというのに、嬉しさに感極まって涙腺を緩めてしまうとは、まだまだ未熟だ、私は。
 レオは本当に優しい奴だ。その優しさが私には結局あだになってしまったのだが、それはレオ
の良き長所だと思う。
 私は今でもレオのことが好きだ。この気持ちはもう変わることはないだろう。だが、レオの側には
椰子がいる。だから… 私はレオの姉として見守っていこうと思う。姉としてレオを好きになる分に
は問題にはならないはずだ。後は私がしっかりと自制さえすればいいんだ。
「…すまない、みっともないところをみせてしまったな。まったく、お前は文字通りお姉ちゃん泣か
せな奴だな」
 涙はもう止まった。今ならいつもどおりの顔をレオに向けられる。
 レオは相変わらず複雑な表情で私を見ている。ええい、優柔不断な奴だ。お前にそんな顔を
されては私まで… 
「ごめん乙女さん。俺、多分乙女さんの……」
「だめだレオ、それ以上いうな」
 お前の言い訳は聞きたくない。聞けば折角の私の決心がまた揺らいでしまうではないか。
「どんな言い訳をするか知らないが、それを私が聞きたいと思うのか? 忘れるなよ、レオ。お前は
お姉ちゃんである以前に、一人の女としての私を… 鉄 乙女をふったのだぞ?」
 自らの敗北宣言を口にするのはつらいな。だがレオにはこれくらいはっきりいってやらねば気づく
まい。難儀な弟だ、本当に。
「お前がこれから共に支えあう相手は椰子だ。私は姉として… 二人を見守っていこうと思う」
 これでいい。私は血縁者としてレオの幸せを願い、応援してやろう。それ以上はもう望むまい。
 それにしても、想いが叶わずに終わることがこんなにもつらいとはな… おかげで雷以外に克服
しがたいものが一つ増えた気がするぞ。きっとこの先、誰かを好きになるたびに、この痛みが思い
出されるんだろうな… なんとも厳しい経験をしたものだな。
 …っと、そろそろ時間だな。相変わらず心は重いままだが、公私の区別はしっかりつけねばな。


 昨日はセンパイに圧されて家に戻ったけど… いつまた鉄先輩が、カニがセンパイにちょっかい
をかけてくるかわからない。鉄先輩とは一応決着はついたけど、あたしは油断しない。
 センパイはあたしの全て。絶対に失いたくない。
 だから、少しだけあたしのわがままを許してください、センパイ。これからはセンパイの側を片時も
離れないでセンパイに尽くしますから……
「…やはりくると思っていたぞ」
 そんな決意を秘めて朝からセンパイの家にお邪魔しようとしにきたあたしを、まるで待ちわびてい
たかのように声をかけてきたのは、そのセンパイの家からちょうど出てきた鉄先輩だった。
「とはいえ、私は単に風紀委員として早めに登校しようとしただけだから、待っていたわけでも何で
もないのだがな」
「……まだセンパイの家にいたんですね。てっきり居づらくなって実家に戻ったのかとばかり思って
いましたよ」
「相変わらず攻撃的な奴だな。安心しろ、レオはお前を選んだんだ。最早私はそれをどうこう言うつ
もりはない… 但し、少なくとも卒業まではレオの家に住むつもりだ。レオ自身からそう言われては、
姉として断るわけにはいかんからな」
 えっ? 
「…つまらない嘘を言うなんて鉄先輩らしくないですね。まだ懲りてないんですか?」
「だからそうすぐにつっかかるなというんだ。話は最後まで聞け」
 だったらそんな思わせぶりなところで一旦切らずに一気に話せばいいじゃないですか。まだセン
パイに気があるから、そうやってあたしの気持ちを逆撫でするような話し方になるんですよ。
「私がレオの家に留まるのは、あくまでレオのご両親に頼まれてのことだ。そもそも私はレオの姉
として自堕落な生活をしていたレオの根性を叩き直すために一緒に暮らし始めたのだ。姉弟とし
ての感情はあっても、それが男女の仲になることなどない…… と思っていたのだがな」
 鉄先輩はばつが悪そうに苦笑する。
「ふたをあけてみればこのザマだった、というわけだ。今朝レオと話したことで、私の中でこの事
については決着をつけようと思う。だから…」
 そこまでしゃべったところで姿勢をぴしっと正して、あたしの目をまっすぐに見つめてくる。
「レオの『姉』として頼む。あいつの側で… あいつの心を支えてやってほしい」


 あたしは… こんな言い方をするのは正しいのかどうかわからないけど。
 勝った、んだと思う。
 鉄先輩に。
 センパイを巡った戦いで。
 …なんだか、ほっとしたような、拍子抜けしたような。
 でも、素直に喜ぼう。これであの時センパイに図々しくも横槍を入れてきた相手のうち、強敵
だと思っていた方がいなくなってくれた。あとは小うるさい甲殻類だけだ。どうにでも料理できる。
横歩きしかできない存在がどうあがこうともあたしとセンパイの間に入れるわけがない。
 まあ、カニはバカだからしっかりわからせてやらないといけないと思うけど。
 ………
 だけど、あたしはこの先に起こることを何一つ予測できていなかった。
 あたしの戦いは山場を過ぎたんじゃなくて、単なる前哨戦が終わったに過ぎなかったことさえも。
 勿論、どんなことがあろうとも、あたしのセンパイへの想いは変わらない。
 センパイ… 愛してます。ずっと、いつまでも…


(作者・名無しさん[2006/09/09])


※2つ前 つよきすSS「カニVSヤシ?
※1つ前 つよきすSS「椰子VS乙女


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