そして聖域には乙女の代わりにスバルの知らぬ新しい住人がふたり。
レオときぬの二児だった。
スバルは、名前はなんていうんだ?とありきたりな問いをかける。
「対馬ひろ! 4さい!」
「対馬みつき! みっつ!」
「おお、いい返事。そしていい名前だな!
きぬ、自分の名前にこだわってただけあってよく考えたみたいだな!」
「えへへへ。もちろん!レオと二人でじっくり考えたんだぜ!」
「ちなみに、どういう字書くんだ?」
「おうよ、こう書くんだ!」
きぬは近くにあったチラシの裏に、すらすら愛する子供たちの名を書き込んだ。
ひろ→英雄、みつき→海月
「(;゚;ж;゚;
)ブホッ!お、おいこれマジか?」
「ああ、すげーかっこいいだろ?ボクら二人で、寝ないで考えたからな。」
きぬの答えは明るいが、スバルはすすっていたお茶を噴出した。
「マジかよ!?オイ親ども!なに考えてんだ!」
「ん?なにがだ?ひろはな、ボクにとってのヒーローだったレオにちなんでつけたんだ。
かっこいいだろ?みつきはな、ボクが海の太陽みたいな存在だから、ここはあえて逆に、
おしとやかな美人みたいに、ってことなんだよ。どうだ、よく考えてあるだろ?」
きぬが今だあまり大きくない胸をそらしたあと、照れたように言い返して。
「……やっぱ親馬鹿すぎだったかな?」
「いや、本当に寝ないで徹夜で考えたからな。俺達にしては、よく考えてあるだろ。
な、スバル?俺、決まってから感動して、そのまま朝一で名前を届出にいったんだぜ。」
レオもあっさりと同意した。
「お前ら、寝不足のまま名前登録に行ったんじゃねーんだろうな!?
英雄と書いてひろだと?普通に比呂とか書いても、ひでおって読んでもいいじゃねーか!
何でわざわざ芸能人みたいな変な当て字を・・・
つーかな、もっとやばいの、下のみつきちゃん!これ、『くらげ』の漢字じゃねーか!
きぬ、お前自分の名前嫌がってただろうが!何でもっと考えねえ!
なんでその教訓が子に生かされてねえんだよ!レオ、おめーもだ!」
スバルの愛の戒めの声が時を越え、再びレオとカニに響く。
この二人にはまだまだスバルの助けが必要なようだった。


(作者・89氏[2005/11/17])


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