●カカシ先生がむふふなイルカ先生ベストショット20選●
カカシが思わずにんまりしてしまう、イルカ先生のベストショット、という企画です。
7月18日〜8月29日まで、絵日記で開催していました。(間に原稿期間をはさみ、少しお休みしていました)
絵と文章。
皆さんからリクエストですごく盛り上がり、自分のむふふな絵も描けたんで楽しかったです。
リクエストありがとうございましたv


1回目〜7回目
13回目〜20回目





12回目

8月21日

●ペイン



暗い部屋に、二つの影が重なる。

薄い唇から、ちろり、と赤い舌先を見せて挑発してくる彼に、赤くなりそうなのをぐっと堪えて、強く歯を噛む。
包帯の解けた腕を持ち上げられ、二の腕の内側を、窓から差し込む月光に晒される。

「…痛そうですね」

そう呟いて、ねっとりと舐められて、背中に鳥肌が立った。

敵の忍びのクナイで負った、6センチの切り傷は、傷口がふさがって新しい皮膚がその上を覆っている。
しかし、舌先で執拗に嬲られて、ぴりりとわずかにしみた。
もしかしたら裂けたのかも知れない。

わずかに眉をひそめてから、痛みを気づかせまいと無表情になろうとして、彼を見ると、彼とかちり、と目があった。
傷口を舐めながら、うっそりと笑っている。

挑発的に。

いや、笑っていない。

角度が悪くて、口の端があがって笑っているように見えただけだ…

そうだ、きっとそうに違いない、と思いながらも、笑っていた、という感じが消えない。

「カカシ先生…」

吐息が甘く漏れた。

また、次の任務で、失敗するかもしれない。

そして、傷を負う。

もう一度、彼の、あの笑みが見たくて。



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今日はむふふは自分のむふふで「腋の下の傷口をみつめるイルカ先生」です(す、すいませ…)

ウチのイルカがマゾっぽいのはさておいて(…カカシに、自分の体を触って欲しいイルカ先生…)
傷口とか、肉体そのものに印があるの、好きなんですよね。
傷ってなんかエロくて好きなんです。
とくに、人目につかない場所についている傷とか…太ももの内側とか…
あ!しまったそっちにすればよかったですね↑の絵。
イルカ先生の内側の太ももも、腋の下の二の腕も皮膚が柔らかくて、触ったらさぞ気持ちイイと思いますよ。
でも、その感触は、きっとカカシしか知らないだろうけど…




11回目


8月20日

●ライク ア デビル



自慢じゃないが、オレは鼻がいい。
匂いだけで敵がどこにいるか分かるし、嫌な匂いのする方角に向かうと、必ず災難に巻き込まれる。

「獣みたいな奴だな、お前」

腐れ縁の同僚が、鼻からタバコの煙を撒き散らしながら、にがにがしい顔をして言っていたっけ…。オレが『そっちはマズイぞ』と言った方角へ無理に我を通して向かった末に、二人して、敵に待ち構えられ囲まれた夜に言われた言葉だ。自業自得だ。『ああ、でも獣より性格が悪い分タチが悪いか』…とも言っていたっけ…ほっとけっつーの。

そんなオレが、今、窮地に立たされている。
目前には、古ぼけた男物の忍び服。
それを掴んでいるのはオレ。
それを見つめて、もう数分、固まっている。
だらだらと汗が流れる。
家主はいない。
カギは…かかっていなかった。

つまり、オレは、無断で、人の家に…―――なにやってんだ!
そう思ったが、洋服をつかんだ指は離れない。
いいじゃないか、ちょっとくらい。魔がさしたんだ。
この人の、強いニオイが、欲しいんだ。
そう心の中で、言い訳しながら、そっと身をかがめる…

―――――がたん!

はっと我に返ると背後を振り返った。

そこには、襖をあけて、しゃがみこんでいるオレを不思議なモノでも見るかのように見下ろしている、髪を下ろしたイルカ先生が立っていた。

とっさに座布団の下に洋服はつっこんだ。セーフ。大丈夫、ばれてない。
気がつかれる前に、座布団の下から洋服をだして、箪笥につっこんどけば…

「任務、お疲れ様でした、カカシ先生」

イルカ先生はそう言って、やましいオレの考えを見透かすように、ニヤッと笑った。

バレた?まさか。なんだ、その笑みは…

「鍵、開いていたでしょう?朝、遅刻しそうで慌てて家をでたから鍵をかけるの忘れてて」

そう言いつつ、しれっとした顔で横を通り過ぎてゆく。
良かった。オレの犯した行為はばれてはいない。
どくどくと心臓の音が聞こえる。オレの。
そのまま、なにごともなかったことにしてくれ。

居間を横切り、キッチンの方へ消えてゆこうとするイルカ先生がぴたっと足を止めて、振り返る。

「ああ、そうそう。暇があったら、カカシ先生、洗濯しておいてくださいよ。
洋服、匂ったでしょう?恥かしいんですよね」

ば…


ばれてた!


貶すわけでも、非難するわけでもなく、イルカ先生は、かすかな微笑を残し、オレに背を向ける。
ぱたぱたぱた…と遠ざかる足音を耳にしながら、オレは、どんどん赤くなってゆく頬を止めることができなかった…



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今日はむふふリクエストはさちこぉさんからで「シニカルに笑うイルカ先生」でしたv

冷笑を浮かべる悪魔なイルカ。カカシ、生殺しの目にあってます。子悪魔イルカです。
イルカ、微笑はモナリザみたいな微笑みで。不気味(笑)これ「365日通えばカカイル」ヴァージョンのカカイルです…カカシ、かなり性格が若…。イルカに弄ばれる青年、という感じで…。シニカルなイルカ、個人的にはたまんないですね。







10回目

8月18日

●迷子の夜



里の外れにある夜の演習場は、深い森に囲まれている。
昼間でも暗いそこは、夜になればなおさら不気味な場所だ。

ぎゃあぎゃあ…

「ひぃっ!」

ぽとり、と懐中電灯を落としたイルカ先生が抱きついてきた。
ベストを通して、どっどっど、と心臓の音が響いてきて、先生がどれほど緊張しているかが伺える。

「あっ!す、すいません!」

あわわわ、と1人で勝手に慌ててパッと離れてしまう。

「いいですよ。もっとくっついても。こう暗いと怖くなる気持ちも分かりますよ」

「馬鹿いわないでください!だ、誰が怖いもんか…」

落とした懐中電灯を拾って、イルカ先生はずんずん歩いてゆく。
アカデミー生が迷子になったと知らせが入って、イルカ先生がまっさきに呼びにきたのは誰でもなくオレ。深い森の中で二人きり…非常事態とはいえ、この展開に、にやけるな、という方が無理だ。

オレは覆面の下でにんまりと笑いながら、イルカ先生には聞こえないくらいの小さな口笛を吹いた。

ガサガサッ…!

「わぁッ!!」

イルカ先生が盛大に飛び上がって抱きついてきた。
懐中電灯が弧を描いて茂みに落ちる。
あーあ、あれじゃ、もう見つからないな。
これで、本当の暗闇に二人きり状態。分かってる?今の状況。
本当は、誰が一番危険か、イルカ先生は知らない。

ほんっとうにこの人、リアクションがいちいち面白い。
オレのベストにしがみついて子犬みたいにブルブル震えている身体をしっかり抱きとめ、可愛いお尻に手を回してかすかに撫でてもなんにも文句を言わない。
真剣な目は、その向こうを透視しようとでもいうように、まっすぐに、まっすぐに闇に突き刺さる。オレも、一度でいいから、そんな風に見つめられてみたい。どこまでもまっすぐなこの人に、いじわるな心がむくむくと広がってゆく。

「…ねぇ、イルカ先生、知ってます?この森に伝わる幽霊のお話…」

「え?」

「もう何十年も前、恋人に振られたくのいちが、こんな新月の夜に、この森の大きな木で首をくくって死んだそうなんです。でも、その魂は眠りにつけず、夜な夜な亡霊がこの森を彷徨うという怪談が…」

「…や、やめてください!嘘言わないで下さい!」

「本当の話なんですよ?目撃者が何人もいて、有名なお話です」

「…」

イルカ先生はオレの作り出した話にすっかり青ざめて腕の中で大人しくしている。
その時、また茂みがガサッと大きな音を立てて、腕の中の人がびくりと身体を震わせた。

「…迷子の子、捜さなくていいんですか?」

「は、はい。あ、懐中電灯…」

「無くなりましたよ。貴方がさっき落として」

「え…」

不安な顔に、かすかに良心が咎める。

「お互いくっついて探しましょう。俺たちまで迷子になったら困るでしょ?」

「嫌です…!」

イルカ先生は強情に首を横に振る。でも、その頬は態度とは逆に、赤い。

「意地っ張りですねぇ…、ね、じゃあ、手をつないでいきましょうか?迷子が見つかるまで」

オレが、そっと取った手が、振り払われることはなかった。 ちょっとためらいがちに俯くイルカ先生の手を引き、草むらをかきわけてゆきながら、オレは、背後の木の陰で「ふう」と小さくため息をつく影に感謝した。



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今日はむふふリクエストは沙羅さんからで「肝試し、もしくは夜中に墓場に行く用事があって幽霊に怖がって涙目になって、付いて来ていたカカシ先生にしがみついたり袖をぎゅっと握っ ているような図」でしたv

カカシ、忍犬まで使ってまでイルカ先生と手をつないで歩きたかったのか…という話です。早い話が…。リアクションのいいイルカ先生に愛。いちいち大げさな動きとか、無駄な動きとか多くて、いつも無駄に疲れてしまうイルカ先生(自分設定)大好きなんです。カカシ先生、つけこみどころ満載で、「なんでこんな無防備な人が今まで誰にも襲われなかったんだ」といつも心の中で憤慨してます。安心してください。イルカに興味があるのはカカシだけですから…!!!!!残念ッ!!(イルカアイドル説はこの際無視して。アイドルイルカも大好きですが・・!!!)




9回目

8月17日

●はたけ内科にて(微エロにて注意)



「痛いところはどこですか?具合の悪いところは」

「胸が…風邪だと思ってましたけど、もしかして、肺炎でしょうか…ゴホゴホ!」

「とりあえず、そこに胸を開いて、横になってください。今、見ますから」

小さくて固いベッドに横たわると、聴診器を手にしたはたけ院長が迫ってきた。
…院長自ら診察するんだな、この病院…小さいところだから当然かな?
そんなことを思いつつ、ボタンを外し、胸を開き、そこに横たわる。
相手は院長とだけあって、俺は全信頼を預けている。
たとえ、さわさわと胸を触る指が、裸の肌に、妙な刺激を与えても――――――

「アッ…!」

小さな悲鳴をあげてビクッと身体をすくませた俺に、カカシ先生が「どうかしましたか?」と冷静な声をかける。俺は慌てた。男の指に感じたなんてとても言えない。

「…い、いえ、ちょっと胸が痛くて」

「どこですか?ココ?それとも…こっち?」

「あッ……や、違…!」

「…具合悪そうですね」

「…っんっ!」

カカシ先生が真剣な表情で、息の荒い俺に声をかけてくれる。
こんな真面目に診察してくれている人に、なんて反応をしてるんだ、俺!
俺が悶々と悩む間も、その指先の動きは止まらない。
細い指先で、肌をひっかくように触れてくる。
時折、乳首をわざとかすめるようにいじわるくふれてくる聴診器の冷たさに、びくっと震えてしまう。

「無理しなくていいんですよ?痛いところがあったら言ってくださいね」

「…っ…っ…ふ…は、はい…?」

「苦しいんですね…かわいそうに」

耳元で優しく囁いてくれるカカシ先生には悪いが―――

…あ、あ…、なんか、もう…おかし…この診察、なんか、違わなくないか?!

そう思ったのも後の祭り。完璧にカカシ先生の手業に参ってしまっていた俺は、腰を滑ってその下に伸びてゆく、あきらかに診察を忘れた、不埒な指に、じんわりと腰を熱くさせてゆくだけだった……

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今日はむふふリクエストはPさんからで「医者カカシの診察で感じてしまうイルカ先生」でした。

Pさんに以前カッコイイカカシリクを頂いたときにはまだ普通の内科医師だったカカシ、いつの間にか院長に職がアップしてました。
院長だからやりたい放題し放題。
普通の診察時間でもイルカをひっぱりこんで、診察室でうふんばかんなイチャイチャパラダイスを繰り広げるのでしょうか?
もちろんその時は外科の友人(エビス)からもらった「面会謝絶」のカードを診察室に張って、同じ内科の親友(アスマ)が研修旅行のおみやげでもらった怪しげな海外の「誘淫剤」をイルカに仕込むことは忘れていません(←いや、犯罪だから)
描きながらこんな話が浮かびまくりました。Pさん書いてください!!!!待ってます(え…いや)








8回目

8月16日

●無垢な人…


「…なにか、いけないこと、しましたか?俺」

「いや、そうじゃないけど」

股の間から彼を引き離し、オレはそう答えた。

正直意外だった。

昼間、あれだけ朴訥とした平凡な男が、こんなに積極的にな人だとは予想していなかった。

頬を上気させ、眉をひそめ、男のモノを咥える様は、昼間とはまるで別人で、倒錯的すぎて、眩暈が、する。

「…カカシ先生?」

椅子に座ったまま固まってしまったオレを心配して、首をかしげて、おず…と近づいてくる。

そのしぐさが、まるで迷子の子犬を彷彿とさせて、たまらない――――――

「カカっ…ん!」

ぐいっと引き寄せると、噛付くように口づけた。

突然の行為に、目を白黒させてオレを見るが、イルカ先生は、だらり、と腕を垂らし、抵抗しなかった…

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今日は多寿さんからのリクエスト「定番で、涙目 上目 遣い、上気した頬、半開きの口、涎、ちらり舌。エロイくせに純真そうに、子犬のように(←原文ママ)」でした。

はい!ギリギリチョップ気味に再開しましたむふふ企画…!管理人のテンションも原稿が終わっておかしいくらいになってます。








1回目〜7回目
13回目〜20回目







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