+ Meteor +

このお話は『ダオス視点』で進みます。
夢主のセリフにのみ『♡喘ぎ』が含まれますので
苦手な方はご注意ください…!


**彼にアプリで催眠にかけられる話**

入浴を終え、ドライヤーで手早く髪を乾かしてリビングに戻る。私は男だ、女性のようにやれセラムだオイルだと入念な手入れは必要無い。適当に乾かして、後は放っておくのみ。それでもある程度様になって見えるのは、きっと生まれながらに柔らかく波打つ髪質の所以だろう。ソファには、先に手入れを終えたが華奢な両脚を気だるげに投げ出して寛いでいた。

「ダオスさん、温かいお茶淹れたから飲んでね」

仄かに漂う香ばしい香り。彼女に促されてソファテーブルに目をやると、炒った茶葉で淹れられた温かな茶が揃いのマグカップに並々と注がれていた。折角の週末だ、可能ならふたりで軽く晩酌でもしたいものだが、生憎私はと水入らずで過ごせるはずの休日である明日も早朝から出なければならず、それは難しかった。敢えて睡眠を妨げる成分が入っていない種類の茶を淹れてくれたのも、その事情を汲んだの気遣いだろう。全く、どこまでも彼女は愛おしくて堪らなくなる。

「ん……ダオスさんっ」

何時もの風呂上がりと同じように、の隣に腰を下ろしてそのか細い腰を抱き寄せる。入浴後の熱をまだ纏ったままの、普段よりやや高く感じられる彼女のぬくもりが、部屋着越しの私の身体にも伝わってくる。寒い時期なら抱き締めるだけで十分な暖が取れてしまいそうだ。

「何かTV見る?」

そう言ってがリモコンを差し出してくれたから受け取ったが、それは直ぐにソファテーブル行きとなった。私はつまらぬTVなどより、愛らしい彼女を見ていたかったのだ。が観ていたままのチャンネルがちょうどCMに切り替わる。

"アルベイン道場で健やかな身体を作ろう!キッズコースはただいま生徒募集中!"

「……私もこういうところで運動したら、少しは痩せるかな?」
「運動か、わざわざ通わずとも私が相手しているだろう?数が足らぬと言うのなら……毎晩でも構わぬぞ?」
「……もうっ、ダオスさんってばっ」

よく手入れされた滑らかな頬を朱色に染めて恥ずかしがる姿も愛らしくて、ついからかってしまう。半分は冗談だが、もう半分は本気……と言えなくもない提案は実に呆気なく却下されてしまった。CMが終わり番組が再開する。

"見るだけでぐっすり!?テストの成績がぐんぐん向上!?若者世代に大流行の『催眠アプリ』その秘密に迫ります――"

「催眠アプリ、そんなのあるんだね。見るだけで効くなんて信じられないけど」
「確かに、にわかには信じ難い」

番組によると、アプリを通じてある種の催眠術を自分自身へかけることで様々な効果を得られるという。本職の催眠術師が監修したと謳う本格的なアプリも存在するというが、冷静に思案すれば効果の大半は恐らくプラシーボ――つまり思い込みによるものだろうと容易に想像がつく。とはいえジョークアプリとしては多少の話題にくらいはできそうだ。私は自分の通信端末に件のアプリを入れてみることにした。

「ダオスさん、アプリ見てるの?」
「ああ、物は試し……だろう?」

信じ難いとは言いつつも彼女も多少気にはなるようで、丸く大きな瞳で私の端末画面を興味深そうに覗き込んでくる。アプリストアを見ると早速類似したアプリが大量に挙がってきた。学生の勉強用、睡眠用、ストレス解消用、そして――成人男性用。毒々しい蛍光色のアイコンをしたそのアプリは見るからに胡散臭い代物で"最強の催眠術師が完全監修"という謳い文句が空々しさに拍車をかけていた。とはいえ先程の提案をあっさり否決された仕返しとして、彼女にこのアプリを見せて反応を伺うのも悪くはない。彼女の目に入らないよう端末の画面を傾け、私はインストールボタンをタップした。

「……良さそうなの見つかった?」
「ああ、お前に合いそうなものを入れている」

何も知らないは「よく眠れるのがいい」などと楽しげに茶を飲んでいる。インストールは直ぐに完了した。アプリを起動すると、画面の端から端まで大きく描かれた巨大な渦巻き模様と共に"START"の文字が浮かんでいる。説明によれば、催眠を掛けたい相手にこの画面を見せればよいそうだが。

「私は準備が整ったが、お前はどうだ?」
「私も大丈夫だよ」
「そうか、ではこの画面を見るといい」

端末の画面を彼女に見せると、小さな口から「……変な渦巻き」と漏れたが気にせずSTARTボタンをタップする。幻覚症状のように歪みながら回り始めた奇妙な渦巻きを、は微動だにせず見つめていた。根は素直な彼女だ。本物の催眠術など前にすれば容易く掛かってしまいそうな危なっかしさも、こういう時は利点になるか。

「うーん……」

彼女が意識を集中できるように、念の為騒々しいTVの電源を切る。それでも要領を得ないようで、やはり所詮はジョークアプリだ。くだらない時間は止めにして一旦は切ったTVを付け直そうとした、その時。

「ん……ちょっと……暑くなってきた……」

先程までとは明らかに異なる、妙に甘ったるく気だるげな声。顔を覗いてみれば、瞳はやや眠たげに蕩けているではないか。まさか、本当に……催眠に掛かったというのか?

「……暑いなら上着を脱いではどうだ?」
「ん……そうするっ……」

その場でするすると上着に手をかける彼女。有り得ない。いくらここが自宅で私とふたりだけの空間とはいえ、普段恥ずかしがりのは簡単に――それこそ営みの最中でもなければ――着替え姿など見せてはくれないのだ。だというのに、事実今は易々と私の目の前で身に纏っていた上着を脱いでしまった。彼女らしい上品なレース仕立ての黒いランジェリーが丸見えでも、一向に気にする素振りはみせない。

「まだ……暑いなぁ……」
「下も脱げばよかろう?」
「ん……そうだね……」

正直なところ、私はこのままどこまで彼女が催眠にかかり続けるのか、気になって仕方がなかった。私を喜ばせるための演技かとも考えたが、普段の彼女の様子をよく知る身としてその可能性は非常に低いとも感じる。なんの抵抗もなくルームパンツさえ脱いでしまい、上半身とデザインの揃った下穿きがするりと露わになると、どうにも男の本能を……揺さぶられてしまう。

「暑さはどうだ?」
「丁度いい……かな……?」

相変わらず腰を抱き寄せたままだが、少し手を上にやれば胸の膨らみを掴むことができる距離。このまま荒々しく触れてしまいたくなる衝動を懸命に抑える。アプリの概要欄にはこうも書かれていたのだ――掛けた相手の性欲と性感を高める、と。本当に催眠にかかったと言うならば、そう遠からずして彼女から求めてくるに違いないのだ。そしてその予想は見事に、的中した。

「ねぇ……ダオスさん、触って……?」

とろんと惚けた瞳で愛する者に強請られたら、断れる男などいるだろうか?剥き出しになった彼女のくびれを指の腹で優しくなぞってやると、それだけで情欲に火がつくのかは甘い声をあげて背筋を震わせている。黒い布地の傍で焦らすように動きを止めると、欲しがりな目線を私に送ってその先を望んでいた。だが、ここで彼女の望み通りにしてやるのは面白くないだろう。真にアプリの効果なのか、まだ検証する必要もある。だから彼女に少し悪戯を仕掛けてみることにした。

「止めちゃ……やだぁ……♡」
「この布が邪魔でな?その先が欲しければ自分でこの邪魔な布を……取り去るがよい」
「脱いだら……触ってくれるのね……わかった……♡」

恐ろしいほど従順には自ら背中部分でランジェリーを留めていたホックを外したのだ。信じられない光景だ。うんと強い酒に酔わせてもこのような痴態を晒す姿は見たことがない。上向きで形の良い胸をあっさりと露わにさせて、彼女がもっともっとと強請ってくる。言う通りにできた以上、触ってやらないわけにはいかない。

「んっ……♡あっ……♡」

胸の輪郭を掴み痛まない程度の力で握ってやると、注がれる気持ちよさに耐えるように、彼女は私の部屋着を細い指で手繰り寄せ握りしめている。何度も膨らみの形を強引に変えていると、ふと出会った頃に比べて彼女の胸がいくらか大きくなっていることに気付いた。特段大きいものが好みというわけではないが、愛する者に揉まれると大きくなるという都市伝説は、男社会では広く知られている。長く交わるうちに彼女の身体が私に合わせて変化しているという事実は、この私を酷く興奮させるには十分すぎる理由だった。

「ッ……!♡」

揉まれるごとに胸の頂で存在感を増す桃色の突起を指先で摘んでやると、声にならない悲鳴をあげての背中が大きくしなる。ここも当初は今ほど敏感ではなかったな、などと我ながら冷静に昔を思い出せていることが可笑しくて、思わず乾いた笑いが漏れた。下半身はもう、爆発寸前だというのに。

「んっ……♡ふぁっ……♡」

胸を堪能するのも程々に、酸素を求めているのかうっすら開かれ震えている彼女の唇に顎を捕らえて吸い付いてみた。ふっくらと割れた血色の良い柔らかな肉は、それだけで様々な事象を想像させてくれる。口先で食むようにしばし楽しんでから中に押し入ると、整った白い歯列に守られた舌が私を出迎えてくれた。何度先端を絡め合って吸い上げても飽きることはない。とはいえ流石に普段とは明らかに異なる使い方をされた筋肉に悲鳴をあげられてしまうと、これ以上は難しいのだ。

「ん……♡」

名残惜しそうに瞳を潤わせてこちらを見つめるは、私が酷く昂ぶった自らの欲求を必死に抑えていることなど知りもしないだろう。確実に限界が近付いているそれをどう慰めるか……そうだ、今の彼女は私の命令に従順であることを思い出す。

、私の脚の間に座れるか?」
「ん……?いいよ……?♡」

両脚の間に身体を収めた彼女の目の前に"それ"が鎮座する位置取りだ。似たようなことは過去にも何度か行ってきただけに、もこちらの要求は恐らく察しているだろう。普段の可憐さから一転して色香漂う瞳を上目遣いにされると、思わず喉がゴクリと鳴る。私の中に眠る、彼女を思うがままに従わせ私だけのものにしてしまいという陳腐な支配欲に、油断をすれば意識を容易く乗っ取られてしまいそうだ。部屋着の上からでも判別できるほどに張り出した愚直を取り出して彼女に差し出すと、まるではじめからそう教え込まれていたようにごく自然とその先端を小さな口に含んだのだった。

「んっ……♡気持ちいい……?♡」
「……ああ、上手だ、
「へへっ……♡」

彼女の温かい舌が私の周囲を這い回りながら、私が好いと感じる箇所を丹念に舐め上げ、吸い付く。場所も、責め方も、全て仕込んだのはこの私だ。にとって私は"初めて"ではないことは以前から聞いていた。恐らく以前の男から教えられたと見える技も真っ更に忘れ去ってしまうほどに、何度も繰り返し――時には褒美と罰をも用いて――徹底的に仕込んでやったのだ。私もまた彼女と出会う前には幾らかの女性たちと親しい仲になってきたことを思えば、彼女の恋愛遍歴に思いを馳せるより、今手に入れた彼女を永遠に我が物とすることに意識を向けるほうが建設的だろう。

卑猥な音を部屋に響かせながら、が喉奥まで飲み込んだ私を吸引しながら抜き上げる。彼女に技を仕込んだということは、つまり彼女は私の弱点を知り得ているというわけで……的確に私を撃ち抜く強烈な快感には思わず腰が震えてしまう。どれだけ平静を装っていても、そこはとうに限界を迎え声の無い悲鳴をあげていた。私がの頬の輪郭を捕らえると、彼女は利口に口を開け舌を差し出す。私がそうした時は口内で受け止めよという命令なのだと、これもまた彼女に仕込んだのは私自身であった。

「ッ……!」
「ぁ……♡」

彼女の愛らしい赤い舌が、私の欲望の塊によって白く染めるように塗り潰されていく。自身では到底口に含むことなど考えられないそれを、彼女は愛おしそうに時間をかけて、一滴も溢すことなく全て飲み干した。終いに先端へ優しく口付けて、管に残ったものまで丁寧に吸い出していく。献身的奉仕を彷彿とさせるその姿は私の施した"教育"の賜物とはいえ、欲を吐き出した後のある種の虚無感さえ抱かせることなく湧き上がる愛おしさに、早くも己はまた滾りを取り戻してしまうのだった。

「……よく出来たな、

頭を撫でてやると、幼子のように頬を上気させては微笑んだ。抱きかかえてソファの上に連れ戻すと、何やら物欲しげな色を瞳に浮かべて私を見つめている。奉仕の後はいつも褒美を与えていた為に、今の彼女がそれを望むのは当然とも言える。

、少しここで待っていろ」

しかし今回は……ただ褒美を与えるだけではつまらぬと感じたのだ。催眠に掛かっていて気分も浮ついているというのなら、それはつまり"尋問"にも都合が良いということだ。この時私はある物の存在を思い出していた。以前リビングのクローゼットを整頓していた際に偶然発見したその物体は私にとって実に興味深く、以来大切に保管していたのだった。物体入りの箱をの前に置くと、純粋な彼女はプレゼントを前にした子どものように目を輝かせていた。

「開けてみるか?」
「うん♡」

待ち切れない様子で箱の蓋を開けた。しかしその中身を捉えると、石にでもなってしまったかのように彼女の身体はぴくりとも動かなくなってしまった。

「嘘っ……何でこれが……」
「ふっ、これが何か……お前はよく知っているだろう?」

箱の中身、それは所謂"大人の玩具"というものだった。自室のクローゼットに仕舞っていれば私に気付かれることも無かっただろうに、それは月に一度の収集を忘れないようにと自宅で出た不燃ゴミと共に纏め置かれていた。のことだ、おおかた分解して処分するつもりだったのを忘れていたのだろう。逃げ出せないように彼女の身体をソファへ組み敷いて、もう一度しかと見せつけるように玩具を目の前へ差し出す。

「ちょっと、まっ、ダオスさっ……!」

色こそ女性の好みそうな淡い桃色だが、その先端は精巧に男性の象徴が模されている。こんな如何わしい道具を隠れて使わねばならぬほど、私では物足りないと言うのか。

「……私では満足できなかったか?」

普段より幾分か低いトーンで迫ると、ただでさえ小さな彼女の身体は捕食者に捕らえられた小動物のように縮こまる。

「ち、違うのっ……これは、そのっ……まだひとりだった時に……」

既に性感によって火照っていたの頬だけでなく、その可憐な顔全体がみるみるうちに朱く染まっていく。目論見通り、彼女には催眠が一種の自白剤として効くようだ。恥ずかしさ故か目線を逸しながらも素直に正直に"自白"する姿は実に愛らしくありながら、同時に私の中に燻る征服欲を容赦なく掻き立ててくる。言葉の先を促すようにソファに立てた腕へ力を篭めると、沈み込んだ布地が鈍い音を立てて軋んだ。

「ひとりだった時に?」
「……我慢できなくなって……買っちゃったの……でもっ!ダオスさんとお付き合いしてからは全然使ってないしもう要らないから……捨てよう、と……思って……」
「……廃棄前に私に見つかったというわけか」
「……うん……」

次第に小さくなる彼女の声。彼女との付き合いももう随分と長くなったからこそ、この様子は嘘ではないと直感で判断できる。正直に白状できたことを褒めるように艷やかな髪を梳いてやると、私のものと同じシャンプーの残り香が辺りに優しく漂った。

「……ダオスさん、怒ってない……?」
「ああ、怒ってなどいない。が……私はこういった玩具には詳しくないものでな」
「ひッ!?♡待ってッ♡」
「電源ボタンは判るのだが……後学の為に使い方を教えてもらいたいものだ」

の予想だにしていないタイミングでわざと電源スイッチを入れ、彼女の下穿きの上からその先端を宛てがってやると、突然与えられる快感に華奢な腰が踊るように跳ねた。ここまでアプリの効果が得られているならば、恐らく彼女の受容する性感も幾らか高まっているに違いない。下穿きの上から明瞭に現れている双丘の窪みに沿って玩具を前後に這わせ、更に彼女を責め立てていく。

「この下のボタンは何だ?」
「ぁ♡それはッ♡強さが変わるの♡」
「ほう、振動の強弱が変えられるのか……どの強度が好みだ?お前はひとりでこのような淫猥な玩具を使用するくらいだからな、強いのが良かろうな?」
「あ゛♡それだめぇ♡」

私の手の中の玩具が、先程より強度を上げた無機質な機械音を奏でながら容赦なくを襲う。ソファの端をか細い指で懸命に掴んで、与えられる快感に耐える彼女の下穿きは徐々に中央の色を濃く変えてゆく。今すぐこの邪魔な布地を取り去って彼女の最も秘められた場所を暴いてやりたいところだが、もう少し焦らしてやるのも面白いだろう。

「毎晩こうしてひとりで楽しんでいたのか?私と毎夜交わることにはやけに消極的だというのに」
「毎晩なんてっ♡してないッ♡♡ダオスさんは激しいんだもん……毎晩したら身体持たないっ……♡♡」
「では私が毎夜くまなく愛し尽くしても耐えられる身体に……今夜から鍛えてやろう。あの胡散臭い道場より遥かに効果的だ」
「ひゃぅぅッ♡♡」

濃密な湿り気を帯びているであろう彼女の二股の入口で未だ密かに身を隠している雌蕾を最高強度で狙い撃ちすると、甘く甲高い声をあげて滑らかな白脚が力み跳ねる。定まらない視線が宙を泳ぎ、腰を小刻みに震わせて、どうやら早速は果ててしまったようだ。だが当然この程度で終わるようでは"鍛錬"にもなりやしない。下腹部を守るには随分と頼りない彼女の腰の細紐をようやく解き、欲に塗れた花壷を暴いてやる。粘度の高い蜜でしとど濡れそぼったそこは盛んに血が巡っているようで、どの花弁も豊かに膨らんでいた。

「……身体が持たぬと言う割には、ここは欲しがりなようだな?」
「あっ♡あっ♡」
「腰が浮くと花弁が開いて……奥までよく見える」
「やッ……そんなとこ見ないでっ……♡」

今度は一転振動の強度を最低まで下げた先端で、優しく揉みほぐすように花弁全体を撫でてやる。男の手淫でも同様だが、刺激の緩急というのは非常に大切な要素だ。程よい心地良さはそれ自体が更なる快感の大波への期待感を高めてくれる。奥から止めどなく蜜を溢れさせ、淫らに光を照り返す花壷が幾度となく収縮を繰り返している。玩具の先端をその口にゆっくりと飲み込ませると、よほど欲しかったのかあっという間に根本まで咥え込んでしまった。

「ひあぁッ♡あぅ♡♡」
「お前の弱点はここだったな?」
「ぁ♡だめッ♡そこっ♡」

既に知り尽くした彼女の中の弱点に、玩具の括れが上手く当たるよう角度を調整して容赦なく責め上げる。身体を震わせて短い呼吸を繰り返す。既にもう数度は果てたと見える。悔しいが、人体と違い電動玩具は疲れを知らない。故に彼女がどれだけ果てようとも、その地獄の快楽責めは充電が切れるまで延々と続くのだ。

「ところで、この前部の穴は何だ?」
「ひッ♡それは……♡♡」

今まで使っていなかったが、この玩具にはもうひとつ突起があり、その先端に指先ほどの穴が空いている。をちらと見やると、彼女はどうやら答えを知っているのか微かに腰を引いた。息も絶え絶えの彼女を問い詰めるのは流石に酷であろう。それに、男の象徴を模した側の突起との位置取りとの反応を見れば、その役割が何であるかなど大方予想が付く。

「うむ、こうすると……パズルのように位置が合致するな?こちらのボタンを押すと」
「ぁッ!!やぁぁッ!!だめぇっ!!♡♡」

大きな突起は引き続き彼女の中に、小さな突起の穴は彼女の雌蕾に。ボタンを押すと、穴が鈍い音を発して彼女の大きく膨らんだ敏感な蕾核を吸い上げていく。内側と外側から同時に行われる無慈悲な快感責めに、今までになく背中を大きく撓らせて耐える

「あっ……ぁ……♡もう駄目……♡♡」
「……また果てたのか?

たかがひとつの玩具がこれほど彼女を満足させてしまうのか。鍛錬などと言っておきながら、自らの心にふつふつと湧いて出る黒い感情はゆっくりと、しかし確実に私の心を喰んでゆく。納得がいかないのだ。こんな紛い物の方が、彼女を容易く快感の渦へと落とすなどということは。

、玩具如きで限界とは甘い。私をここまで煽った責任は果たしてもらう」
「んっ♡あっ……♡ダオスさんッ……♡♡」

蜜塗れの花壷から透明な糸を引いて引き抜かれる玩具。私は手早く自らのそそり勃ちに薄皮の避妊具を装着して、まだ玩具の形に空いたままの彼女の中へ一気にそれを突き立てた。あんな紛い物が私より彼女を満たすなど、断じて認めるわけにはいかない。

「あっ♡ぁッ♡んっ♡」

熱い彼女の中を更に押し拡げながら奥へと進む。不規則に蠢く肉壁が、私を四方八方から締め上げて離そうとしない。ようやく到達した最奥部の扉を優しく先端で叩いてやると、一層甘い声がの口から止めどなく漏れた。

「ダオスさっ、あぅ、だめっ♡それ以上はイッちゃうぅ♡」
「もう何度も果てたのだろう?今更我慢など必要なかろうに」
「ひっ!あ♡あッ♡♡」

この私が拓いてやった、彼女が最も好いている場所を入念に責め立て、何度でも果てさせてやる。全身に汗滴を浮かべ絶え間なく背を浮かせ、絶頂の度に脚先まで力ませるの姿はこの世の何よりも愛らしい。あのような下らぬ玩具より私の方が遥かに良いと言うことを、この身体にしかと刻んでやらねばならないのだ。

「幾度も果て尽くして蕩けた顔も愛らしいな、

力なく開かれた彼女の唇に吸い付くと、最早体力も殆ど残っていないのか呆気なく舌を捕らえることができた。私の女性経験は彼女だけではないものの、こうして身体全てで繋がり合える悦びを私に教えてくれたのは、他でもないが初めてであった。

「うぅ……はっ……ぁ……♡」
、そろそろ私も導いてはくれないか?」
「う、ん……♡」

長らく繋がったままの下腹の結合部をゆっくりと前後に律動させると、彼女が残った力を振り絞って私を締め包み込む。ふたりして呼吸を荒げ、熱を帯びた指先と指先を絡め合って、至上の快感を求め合う。今は極薄の壁が酷くもどかしいが、これが不要となる日も――そう遠くはあるまい。

「あ♡あ♡だめッ♡イくッ……!♡♡」
「……愛している、ッ……!」

愛する者と共に迎える最高潮は、常に何物にも代えられぬ幸福だろう。


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「うぅ……ダオスさん、私に変な催眠かけたでしょ!よく眠れるのがいいって言ったのに……」
「ふふ、これだけ運動すればよく眠れるだろう?」
「そういう問題じゃない!それに玩具まで……恥ずかしすぎるよ……」

念の為アプリの解除モードで催眠を解いてやると、いつもの恥ずかしがりなが戻ってきた。催眠に掛かっている最中の記憶も保持されているようで、慌てて放られていた部屋着に包まって頬を真っ赤に染めていた。そんな姿も可憐だ。

「この玩具はもう捨てるからねっ」
、今はサステナブルの時代だ。まだ使えるものを捨てるのは勿体無かろう?今度それを挿れてドライブなどどうだ?」
「絶対だめっ!」

冗談半分の提案は今回もまた否決されてしまった。が機嫌を損ねることは滅多にないが、今回ばかりは私も少しやり過ぎた。けれどこうして灯りを落としたベッドで後ろからそっと抱き締めてやると、安心したようにもう規則正しい寝息を立てている。彼女の切り替えの早さに私も随分と救われているようだ。

「……私の愛らしい

唇の先で柔らかな頬を啄んでも、反応はない。恐ろしいほど絶頂を繰り返していたのだ、疲れ切っていて当然だろう。まさかあれほど催眠が効いてしまうとは予想だにしていなかった。もしこの世界にも洗脳術があったなら、彼女はきっと容易く掛かってしまうに違いない。だからこの愛おしいは、私が生涯をかけて守ってやらねばならないのだ――


---END---




男性向け界隈で『催眠アプリ』を利用したネタが流行っているのを見て
面白そう!というノリだけで書いたお話です(笑)
本編でのダオスも普通に洗脳術とか使うので相性良さそうじゃないですか??

余談ですが、ダオスは
まったり→いちゃいちゃ→えっちに持ち込むのが上手そうだなという
個人的なイメージがあったりします。

Good!(お気に召されたら是非…!)

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