+ Meteor +

この作品は『現パロもの』です。
夢主=オフィス勤務のごく普通の会社員という設定。
作中ごく僅かではありますが「ダオスの父親」について捏造設定が出てきますのでご注意。

己の好みだけをひたすら追求したストーリーなのでキャラ崩壊激しいです。
何でも許せる方向け。

プレイ内容:カーセックス・ハメ撮り


**彼と夜のドライブデートをする話**

データ登録、完了。
管理ファイルを保存して、パソコンをシャットダウンする。

「くぅぅぅぅぅッ!」

ずっと座りっぱなしだったから、肩も腰も石みたいにバッキバキだ。凝り固まった身体を伸ばすと最高に気持ちが良い。よりによって一週間最後の日に、退勤間際に先輩から頼まれた仕事も何とか終わらせられた。やっと休めると思うと心も踊る。週末は仕事のことなど忘れて、大好きな彼とゆっくりしたいな。

"遅くなってごめんね。やっと仕事終わったから今から帰るよ!"

「……メッセージ送信、っと」

今の彼とは付き合ってもう4年目。ちょうど1年前の今頃から一緒に暮らし始めた。初めて出会って会話をしたとき、何だか心の波長がぴったり重なってる気がしてとてもドキドキしたのを今でも覚えている。それに彼には、思わず人をハッと振り向かせるオーラを感じるのだ。彼は息を飲むほどの美形なのだけど、それだけではあの独特の、どこか神々しささえ感じる雰囲気は出せないと思う。姿も立ち振舞いも優雅で洗練されていて、まるでおとぎ話に出てくる王子様のよう。もちろん、私にとっては"王子様"に間違いないのだけど!

「お疲れ様です。お先に失礼しますね」

お付き合いを始めてもう4年経つというのに、まだまだ彼のことが大好きすぎて脳内でひとり浮かれてしまうのはいつものこと。けれど今はそんな場合じゃない。さっさとこの鬱々としたオフィスからおさらばしよう。見渡せば、日中とは打って変わって静かなオフィスにもまだぽつぽつと人が残っていた。皆こんな時間までお疲れ様だ。ああ、課長は最近家に居場所が無くてダラダラ理由をつけてオフィスに居座ってるって噂を聞いたけど、そんなの私にはどうでもいい。彼がプレゼントしてくれた上品なデザインの通勤用バッグを肩にかけて、私はそそくさと退出した。

通信端末がぶるっとバイブレーションする。エレベーターを待っている間に彼からの返信が来た。

"夜も遅い。迎えに行くから待っていろ"

電車で帰れるし大丈夫、と以前は返信していたけれど、それでも彼は「夜道はお前には危なかろう」と嫌な顔ひとつせず私を迎えに来てくれるのだ。

"いつもありがとう。急がなくていいからね"

誰よりも私のことを気遣ってくれるのが嬉しくて、以降は彼の言葉に素直に甘えさせてもらうことにしている。

手ぶらでは何だか申し訳なくて、ビル内の小さな売店で彼の口に合いそうなお菓子をひとつ買う。ビルの正面入り口に面した道路が、いつもの停車位置だ。入り口の大きな自動ドアが開くと、それまでの人工的に暖められた生温い空気から一変して刺々しい冷気にぶるっと身体が震えた。寒さで感覚の鈍くなった指先を時折擦り合わせて暖めながら、彼が来るまでぼうっとネットのトレンドサイトやら女友達のSNSやらをチェックしていたら、鼓膜を震わせる聞き慣れた低いエンジン音に思わず私の心臓の鼓動は早くなる。

、遅くなった」
「そんなことないよ、ダオスさんも疲れてるのに……いつもありがとう」

すっかり乗り慣れた助手席。ダオスさんは私が寒さで凍えているのを予想していたのか車内は強めの暖房が効いていて、冷たくなった手先もあっという間にぬくもりを取り戻していた。

「これ、ダオスさん好きかなと思って買ったの。いつも迎えに来てくれるのに手ぶらじゃ申し訳なくて……良かったら食べて」
「ありがたくいただくとするが、私はお前が心配ゆえ、私が望んでこうして迎えに来ているのだ。お前は何も気を遣う必要はない」
「ありがとう。でも、たまには私にもお礼させてね」

ダオスさんはチラリと私を見て、そしてまた視線を前に戻すとふっと笑った。彼は普段からあまり表情を大きく変化させることがないのだけど、それでも私の前ではよく笑顔を見せてくれると思う。やっぱり大好きな人にはいつだって笑顔でいてほしい。

とうの前に陽は落ち切って、帰り道を照らしているのはどれも人工的な明かりばかりだった。車道の両脇から生えるようにいくつも立ち並ぶ高層ビルには週末など関係なくまだいくつもフロアライトが点灯していて、遅くまで勤務しているビジネスパーソンたちに私は心の中でお疲れ様ですと呟いた。思えばしばらく私の仕事が立て込んでいたせいで、こうしてふたりでゆっくりと過ごす時間も近頃はうんと減っていた。

「最近は私が疲れてるからって……休みの日も家で休ませてもらってばっかりだったよね、ごめんね」
「構わぬ。お前も日々こうも遅くまで働いておるのだ、疲れて当たり前だろう?私はお前が健やかに居てくれればそれで十分だ」

私の大好きな彼の温かくて大きな手で慈しむように優しく頭を撫でられたら、それだけで心の奥がきゅんと暖かくなる。彼はいつだって私のことを一番に想ってくれるし、無理強いさせることもしない。だからついこうして甘えてしまう。元々私もダオスさんも連日連夜遊び回るような性格でもないし、ふたりで家でのんびりするのは好きだ。けれど私を気遣って口にはしないのだろうけど、彼だって週末ずっと家にいるのは退屈だったはず。



この週末こそダオスさんが楽しめそうな場所に行けたらいいな、と頭の中でデートスポットをリストアップしていた矢先、ふいに優しい声色でダオスさんに名を呼ばれ私はハッとした。

「折角の週末だ、お前の好きなあの峠道を走って帰るか?」
「え、本当にいいの?嬉しい!」

彼からの思いがけない提案に思わず心が高鳴る。あの峠道とは、かつてこの都市と隣の都市を隔てていた山を車で楽に行き来できるよう開通した自動車専用道路のことだ。峠の頂上には道路の開通時に記念として建てられた小さな展望台があり、そこからは満天の星空と、それに相反して無機質な光の集合体が織り成す街の夜景を一挙に見渡せるのがお気に入りたる所以だった。

「見て、スポーツカーばかりね。この車の方が断然格好良いけど!」

峠道の入り口では、週末ということもあってか自動車愛好家たちが我が愛車を自慢しようと賑やかに集っているようだった。現在は山々を貫通する長距離トンネルが麓に開通したおかげで一般車両の通行はめっきり減り、代わりに車の愛好家が自らの愛車と運転技能を見せつける場所としてこの峠は界隈で広く名が知れているとかいないとか。連続コーナーとストレートが幾多にも繰り返され、そんな緩急激しい道を愛車と共にハイスピードで一気に駆け抜ける爽快感は、彼らにとって堪らないのだろう。

ところで、今私が乗せてもらっているこの車はダオスさんがお父様から譲り受けたものらしくて、少し古い型の輸入車でありながら車好きの中ではいわゆる名車と言われているそうだ。確かに見かけもクラシックで洗練された上品さとお洒落さがある。街中で同じ型の車を見つけることは雑踏に落したコインを見つけるよりずっと難しい。だから良くも悪くも……目立ってしまうのだ。

「あら?1台こちらに来るみたい」

色とりどり集った車の中から、1台の鮮やかな緑色をしたスポーツカーがゆっくりと進み出て、私たちの左側を並走し始める。それが意味することは、ダオスさんも私もよく解っていた。シートに装着されたもうひとつのシートベルトの出番だ。こちらの装着にもすっかり馴れたものだ。

「……ふふ、久しぶりね」
「そうだな。……シートベルトは取り替えたな?」
「もちろん!」

この助手席のシートベルトは、通常の3点式に加えて4点式のものも装着されている。もっとも、そう改造したのはかつての持ち主であるダオスさんのお父様らしい。街の中を走るくらいなら通常のシートベルトで十分だけれど、こんな時はその4点式シートベルトが役に立つのだ。ちらりと彼の横顔を見やると、いつもの彼と変わらない澄ました余裕の表情をしていたけれど、ギアチェンジを行うシフトレバーを握る右手の力はいつもよりギュッと強く感じられた。久しぶりだもの、少しだけ緊張、してるのかも。

左に陣取る緑のスポーツカーを駆るのは、自ら乗る車と同じ緑の髪をした、意志の強そうな瞳の男性だった。彼とダオスさんの視線が一瞬重なる。それが合図だ。2台の車がマフラーから轟音を響かせて一気に飛び出す。しばらく続く直線コースは緑の車がリードしていた。けれど侮るなかれ。本来はこの車、スポーティーな走りを追求した車であるらしく、これから登る峠道のようなくねくねと曲がりくねった道は得意中の得意なのだという。加えて彼の運転技術があれば、右に出られるものなどそうそう居ない。

最初のコーナー、2番目のコーナーも緑の車がリードしていた。けれどダオスさんには焦りの表情など一切見られない。コーナーに差し掛かるごとに緑の車は大きく減速を繰り返し、直線で得たはずの私たちとの差は確実に縮まっているからだ。そしてこの後に控えるのは魔のコーナーと呼ばれ恐れられている、峠で1番のヘアピンコーナー。ダオスさんの華麗な腕前が如何なく発揮される場所だ。

、掴まっていろ」

道の先にいよいよ例のコーナーが見えてくる。コーナリングに備えて減速を開始する緑の車をよそに、こちらはストレートそのままの速度でも物怖じひとつせず一気に突入する。そしてダオスさんが直前の絶妙なタイミングでブレーキとアクセルを同時に踏み込みクラッチが切り離され、右手で素早くギアダウン。すかさずステアリングを切るとエンジンの回転はそのままに、グリップを最大まで発揮した前輪を軸にして優雅な車体がスピンぎりぎりのコーナリングを決める。私たちの全身を包み込む心地の良いG。一瞬速度をがくんと落とした緑の車の隙もダオスさんは見逃さなかった。見事にピタリと重なったギアとエンジンの回転、アクセルが全開に踏み込まれ炎を噴き上げるマフラー。脳が蕩けるほどの官能的な重低音が車内に響き渡る。ここぞとステアリングを素早く回してインから抜き上げれば、もう勝利はこちらのものだ。予想通り、頂上のゴール地点には私たちが数秒以上の差をつけて到着した。緑の車は通りがけにダオスさんの姿を見て「やるじゃないか」と手振りで賞賛を送ってくれた。

車を降りて展望台から眺める街の、緻密に計算されたであろう人工的で機械的な夜景はいつも通り美しかったけれど、そんなことより熱いレースの余韻でまだ私の心臓はバクバクと大きな鼓動を刻んでいた。華麗なステアリング捌き、コンマ一秒の狂いもない正確なブレーキング、的確な状況判断で下されるシフトチェンジ。何度見ても彼の運転技術には惚れ惚れさせられる。彼ほどに格好良く車を動かせる男性が他にいるだろうか?きっと居やしないだろう。

「久しかったが……悪くない走りだったろう?」
「ええ、すごく楽しかった!」

彼も長らく味わっていなかったらしい猛烈な疾走感に、珍しく感情を昂ぶらせているようだった。熱を纏った彼の手で私の腰が抱き寄せられる。こんなにも楽しませてくれたのだ、私は彼の熱くなった唇にお礼のキスを落したのだけど、すると私の腰を留めていた腕はぐっと私の上半身を愛車のボンネットへ押し倒し、逆に今度は私の唇に彼が吸い付いた。彼の青い瞳は高揚感に染まり切って、恐ろしいほどの色香を放っていた。

「ここが屋内であれば、な……」

ダオスさんは私の耳元で、切なげに小さく呟いた。まだ熱の解けない彼の指先が、私の顎の輪郭から首筋をゆっくりとなぞり下ろすと、ゾクゾクと焦らすような心地良さが皮膚の上を走った。

「……車、見えないとこに停めよ?」

----------

展望台を離れて、車を近場の適当な森の中に停め直した。灯りさえ点けなければ、宵闇に紛れてこちらの存在に気付かれることはないだろう。車を停めてすぐ、助手席のシートはダオスさんにいっぱいまで倒されてしまった。

……ッ……」
「ダオスさ、んっ……」

シートベルトを外した彼が私の上に覆い被さり、熱の籠もったその手でぐっと輪郭を捕らえられる。くいと上向きにされ微かに開いた唇に彼の唇が重なって、充血し赤くなった舌が待っていたと言わんばかりにぬるりと口内に侵入してきた。静かな車内にぴちゃぴちゃと唾液を交換し合う淫靡な音を響かせながら、何度も何度も互いの舌を絡ませ合っては放し、また絡めてを繰り返す。あまりにも長くそんなことをしていたものだから舌も疲れてきてしまってつい引っ込めると、今度は角度を変えて舌を挿れられては歯列をくまなくなぞられる。まるで口内を犯されているような気分に、身体の芯は否応なく溶かされてしまう。

「ッ……今日も愛らしいな、……」

大好きな彼の低く甘い声が私の耳の中をねっとりと反響して、またも身体の奥がきゅんと締まる。今度は唇の先で頬と輪郭にたっぷりの熱を落とされながら、同時に彼の長い指が私の仕事着のブラウスのボタンをひとつずつ、ゆっくりと外していく。

「ふふ、これは私がお前に買ったブラウスだな……よく似合っている」
「ありがと……お気に入り、なのっ……」

露わになったキャミソールとまとめてブラを鎖骨辺りまで持ち上げられて、一気に流れ込んだ冷たい空気に思わず胸元がぴくと震えてしまった。それに気付いたのか、彼は熱っぽい手のひらいっぱいを使って、悲しいけど女にしては小ぶりな私の胸を優しく掴むと、柔らかさを堪能するように時間をかけて揉みしだいた。その動きでダオスさんの両手首を飾る繊細な金のブレスレットが揺れ、カンと甲高い音が響く。両胸に広がるちょうどいい熱が心地良くて、身体全体もぽかぽかと温かくなってきた。

「ダオスさんばっかり……ずるいよ……」

思えば先程から熱を注がれる一方で、私の昂ぶりはまだ彼に伝えられてない。だから今度は私が、彼が身に纏う黒シャツのボタンに指をかける。彼がしてくれたようにゆっくりとそのボタンを外していくと、シャツと同じ黒色のインナーが姿を現した。それをぐっと押し上げれば、鍛えられ6つに美しく割れた腹筋と、引き締まった胸筋がようやくお目にかかれる。道ですれ違う女性が高確率で二度見するくらいにダオスさんは顔が恐ろしく整っているが、身体つきも反則級に艶めかしすぎる。そんな彼の身体を焦らすように指先でなぞりあげて、両胸の控えめな頂を頬張れば彼の腰がピクリと震えた。

「ダオスさんはここが弱いって……私、知ってるんだからね」
「随分と積極的だな?
「最初に誘ってきたのはダオスさ、ゃんッ!」

言い終わらないうちに私の両胸の先端をキュッと摘まれて、思わず甘ったるい声が溢れてしまう。私をからかう様に連続して指先で弾かれて、白い歯で甘噛みされる。ビリビリと身体を走る快感に、シートの上で背中が何度も浮き上がった。

「その様子では、もうここは待ち切れぬだろうなあ?」
「ひぁ!?あ、そこはッ……!」

こちらも彼に買ってもらった清楚なオレンジ色のスカートが強引にたくし上げられ、無防備な下着の中にするりと彼の指が潜り込む。自分でも解っていた。もうそこは……彼が欲しくてびっしょり濡れてる。

、ストッキングの替えは今持っているか?」
「え?うん、バッグの中にあるけど……」
「そうか、ならばよいな」
「えっ?」

ダオスさんが形の良い唇の端をニヤリと上げた。良いって何が、なんて言わせてくれる間も与えられず、穿いていたストッキングが次の瞬間、力任せにビリビリと破かれていく。

「ちょっと、やッ、何をっ……!」
「私だって知っている。お前はこう……強引にされるのが好きだとな?」
「そんなッ……!」

悔しいけれど、彼の言うことは紛れもない事実だった。現に今、裂かれ穴だらけのストッキングを申し訳程度に両脚に纏わりつかせて、まるで無理やり犯されてるみたいに思えて……どうしようもないくらい身体の奥がドロドロに蕩けて、下着が気持ち悪いくらい濡れてそこにべったり張り付いてる。

「我ながら見事なほど……図星だろう?」
「うぅ、はぃッ……」

ぐっしょり濡れた下着の上から指でぐりぐりと割れ目を刺激されたら、もう何も言い逃れなんてできやしない。彼の指とそこを隔てるたった一枚の薄い布地さえもどかしくて、腰が切なく震えてしまう。早く、早く、私を貴方でいっぱいにしてほしい。

「素直でいい子だ、……」
「あっ……はぁッ……」

ふっ、と彼の熱い吐息が耳たぶにかかる。それすらも今の私には甘美な快感と成り果てて、全身の肌が疼いて仕方がないのだ。腰元で結わえられた細いリボンがゆっくりと解かれてゆく。恥ずかしいところ、これで全部見えちゃう。

「あっ、やっ……指……入ってるッ……」
「奥から果てしなく溢れてくるのだな……慣らす必要ももうあるまい?」
「あうッ、んっ」

私の中に潜り込んだ彼の指の腹が、私の気持ちの良いところをこりこりと動き回るものだから、思わず背中が跳ね上がる。慣らしもそこそこに、ガチャガチャとベルトを外す音はいつもよりうんと乱暴だ。取り出された怒張の先端は、車窓の外から僅かに車内に差し込む光をチラチラと反射してそれが余計に劣情を唆らせる。いつもなら愛おしさに思わず滴を舐め取らずには居られないのだけれど、今回のこの体勢では少々難しそうだ。車のフロントボックスから取り出されたゴムの包装を彼が歯で噛み切って、大きなそそり勃ちに慣れた手付きで被せていく。

「あッ……おっきいのっ、入って、くる、よッ……!」
「うっ、はぁ……痛みはないか……?」
「痛くないよ……気持ちいいッ……!」

ぐりぐりと狭い内壁を押し広げるように、灼熱を帯びた彼自身がどんどん私の中に侵入してくる。彼だって早く奥まで入れて気持ちよくなりたいだろうに、私が痛くないように気遣ってくれることに彼からの深い深い愛情を感じで、身体と同じように心もまた幸せでいっぱいに満たされていく。

「あぁ……いい表情だ、……そうだ」

ゆるゆると繋がり合ったまま、何やら彼が自分の通信端末を操作し始める。そしてメインカメラを私に向けると、ピピッと無機質な機械音が鳴った。録画ボタンをタップしたのだ。

「や、だめッ、こんな恥ずかしいの、撮らないで……!」
「それは無理だ、……お前がこうも愛らしい故、我慢できぬ」

彼の端末は先月発売されたばかりの最新ハイエンドモデル。1番の売りは超精細、かつ暗所でもAIによる自動補正でくっきり撮影可能なカメラ機能なのだ。そんなカメラで今の私が撮影されて、ずっと彼の端末に残るなんて恥ずかしすぎる。なのに……

「撮影を始めてから……ふふ、締め付けが強くなっている。お前はとことん羞恥心を煽られるのが……好きなのだな」
「違っ……そんなのッ……!」
「ああ、帰宅したらこの動画をTVの大画面で再生するのも良いな?」
「そんなのッ、やだぁっ……!」

言葉でいやらしく責め立てられて、顔も身体も火照ったように熱が酷く溜まって、身体の奥が尚もきゅんきゅん締まってしまう。きっと繋がった部分を通じて彼にも伝わってしまっているだろう。彼の怒張は私の中で更に質量を増していた。

「ああ……本当に愛らしいな、私の……」
「んっ、あっ、やッ……!」

私の顔にかかる髪を、ダオスさんがカメラを向けながら指で優しく振り払う。どんないやらしい表情をして私は彼のカメラに収まっているのだろう?想像するにはあまりにも恥ずかしくて、もう考えるのは止めにした。

下腹部の大質量がゆっくりと律動を始める。僅か1mmにも満たない薄い薄い被せ物を隔てて繋がり合ったそこが、ぐちゅぐちゅと車内に淫らな音を響かせて前後に動いている。あまりにも熱く巨大な圧迫感に、お腹が今にも破裂してしまいそうな感覚だ。硬い先端は私の子宮口を溶かすように何度もノックして、その度に甘い快感が容赦なく全身を穿いた。

「はっ、あッ、だめっ……イキそう……イく……ッ……!」
「……くッ……!」

快感が最高潮に達して、頭の中が真っ白に塗り潰されていく。お腹の中に埋まった灼熱もブルブルと震えていた。愛する人と同時にイけるって、最高に幸せだと思う。

----------

ダオスさんが車を発進させたのは、それから程なくして私の胃から雰囲気台無しの間抜けな空気音が発生したからだった。こんなタイミングで、と私は恥ずかしさのあまり泣きたい気持ちだったけど、ダオスさんがくすくすと笑ってくれたからこの際良しとしよう。

「今夜はもう遅い。夕食は外でとるのが良かろう……どこか行きたい店はあるか?」

ダオスさんと行きたいお店なんてたくさんありすぎて迷ってしまうけど、職場の後輩から聞いてずっと気になっていたお店がある。

「【グリル・バークライト】のマーボーカレー食べに行きたいな。ほら、前にSNS見せたの覚えてる?ずっと一緒に行きたいって思ってたの」
「ああ、あの……派手なデザートの店か。良かろう」
「ふふ、ダオスさんはマーボーカレーより特大フルーツポンチの方が記憶に残ってるのね。それも一緒に食べたいな……でも」
「……でも?」

食事より先に、どうしても済ませておきたいことがひとつ。

「下着が濡れてて気持ち悪いから……家で一度着替えてから出ない?」
「……それが良いだろうな」


---END---


Good!(お気に召されたら是非…!)

Page Top

G|Cg|C@Amazon Yahoo yV

z[y[W yVoC[UNLIMITȂ1~] COiq COsیI