7月の夜  
                                                           (2P)

ふぅ〜とりあえず1発抜いて一仕事終わった
彼女ってばやる気満々みたいな小さいパンテェ〜はいてるんだもん
あんなの催涙ガスでのたうち回ってる間に簡単に剥ぎ取れちゃうよ
ダメだね。貞操はもっとちゃんとガードしなきゃ
ま、今回の事は変態ヒーローからの忠告だと思ってくれたらこれ幸いだ。ビシッ!(ポーズ)


は!またもや変態アンテナが動いたぞ!

右斜め方向から怒鳴り声が聞こえる

よぉ〜し近づいて見てみよう

うぅ〜むぅぅ・・・・これは・・・不良グループの仲間割れか・・リンチ中だな・・・

よし!これについては変態ヒーローは黙認する!
男たるもの、ケンカをして成長するものだ
痛みをしってこそ、他人の痛みもわかるというものだ
ヒーローたるもの、時には厳しい優しさも必要だ

いやいや、決してビビッてるわけではないぞ
なんたって私はヒーローだ
何も怖い事はない!
しかし、あれは変態行為ではない
あくまでも私は変態ヒーローであってだなぁ〜
普通の揉め事には感知せんのだよ〜
まぁ〜ジャンル部外というのかな?

ライダーが相手にする怪獣をガンダムがやっつけても意味ないだろ?

ま、そんな感じだ。わかってくれたまえ!これはヒーローの暗黙の約束だ!ビシッ!(ポーズ)


さて、次なるヒーローが活躍する場所は・・・・

おやおや、どうやら覗きをしている若者がいるな
おぉ、彼は強気にも裸眼で見てるぞ
いや、暗闇にも目がなれれば充分覗けるが・・・
しかしかなりの近距離戦になるには間違いない
どうやら、この業界に入って日も浅い青年とみた
どれ、今だけヒーローの仮面を脱いで普通の一変態として、青年に伝授してやるか

「おい、君」

俺は声をひそめて青年に声をかけた
青年は痙攣したかのように、ひどく体をビクつかせた

「ちょっと・・こっち来い・・・」

俺に叱られると青年は思ったのだろう
ビクビクしながら青年は俺の指示通りついてきた
まったく・・・こんなに気が小さい奴に限って覗きなんていう大胆な事をしたがるんだ
ま、俺も人の事は言えないけどな

「お前なぁ〜覗きやるんならそれなりにスタイルを考えろ
まず、お前のポリシーというかスタイルを聞かせてくれ
お前は、純粋に覗きだけがしたいのか?
それとも、あわよくば襲って参加したいのか?
どっちなんだ?」

俺は人生というか変態の先輩っぽく青年の頭の上から物を言った

「あ・・・参加なんて・・・とても・・・
それじゃ・・・犯罪じゃないですか・・・・僕は覗きだけで充分で・・・」

覗きだって立派な犯罪だ

・・・・と俺は突っ込みたかったが、あえて突っ込まない
それは青年が立派な変態道を歩み始めてる立派な証拠だ!
自分の変態行為は犯罪だと思っていない正当化する思考!
これぞ変態!ビバNEW変人!

俺は久々の大型新人を発掘したようで身震いした


「よし、青年お前の目指すのは覗き屋とするんだな
しかし、覗きはあくまでも覗きに徹しろ!
相手に気づかれては困る。相手も覗かれるのが快感な変態ならいいが
大抵は逃げ出してしまう
獲物に逃げられては狩りは出来ない!
ハンターたるもの獲物を遠方より狙い動向を察知しろ!
いいか、裸眼で見るのはやめろ。至近距離すぎてヤバイ
これを使うといい、これは赤外線スコープと言って・・・・・」


そうやって俺の変態講座は続いた
青年は初めておもちゃを手にした少年のように目を光らせて俺の話を聞いた
そして、話の要所用要所で深く俺に頷いていた

俺は時々こうやって新人をプロデュースする
ま、変態界のつんく♂って感じかな?
そしてこの青年はさしずめ変態界のゴマキ
いきなりデビューで変態界のセンターを討ち取るような大型新人と俺は睨んでいる

その後青年は俺に深いお辞儀してこう言った

「よろしければ・・・お名前を・・・あの今後もご指導を頂きたいのですが・・・」


「いや、名乗る程の者じゃない。ま、変態ヒーローとでも覚えていてくれ」

俺はヒーローポーズを決めた後、颯爽とその場を去った
暗闇の中でいつまでも頭を下げて俺にお辞儀をしている青年が見えた
(赤外線スコープで確認済み)




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