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俺は変態ヒーロー！

戦隊ヒーローじゃないぜ！そこんとこ四露死苦ベイベー！

俺が変態ヒーローだって事は誰も知らない
ヒーローってのは人知れず活動するもんだ
ＴＶで見る戦隊ヒーローや、なんとかライダーとかってありゃダメだね
あんなにオープンに変身しちゃいかんよ
ヒーロー道に外れてるね

まさか！あの人が！嘘！

・・・というような意外性が無いとね〜ヒーローとは言わんですよ！

じゃ、まず俺の仕事ぶりを紹介しよう

俺は主に夜に活動する

ま、巡回だな。パトロールって感じ。

変態ヒーローのコスチュームはだな〜
Ｔシャツと、ジャージ、スニーカーだ
あと色々な攻撃道具を持って
今夜の秘密道具（隠れアイテム）として赤外線スコープも用意する

「なんだよ。それって覗き屋じゃんか」

と、はっきり言うでない
みもふたも無いじゃないか

俺はあくまでも変態ヒーローなのだ。ただの覗き屋じゃないぜ
その証拠を見せてやる
よし！足音と息を潜めて俺についてこい！

深夜の公園は危険がいっぱいだ

酒や薬に溺れて狂乱する若者達
騙されて強姦される子猫ちゃん達
世間への反抗を暴力というメッセージにしたがる狼達

それらを成敗して、この世に平和をもたらすのが真のヒーローだ
怪人なんて相手にしてるようじゃ世の中正しくはならないぜ
人間を相手にしてこそ本物だろ？な？

あ〜俺ってかっこいい〜。いい事言うね〜
こりゃ今年の「抱かれたい男」ランクイン確実だな

さて、そんな話は置いといて
おい、見てみろよ。あの奥の芝生で男女がもつれ合ってるぜ
ま、普通じゃ見えなねーだろーけどな
この赤外線スコープでバッチリ見えるぜ

名づけて『赤外線スコープビーム！』

そのまんまじゃんかよ・・・とかって突っ込むなよ・・・俺国語苦手なんだ・・・



「ちょっと話があるって言うからついてきたのに、なんでこんな暗い場所に連れてくるのよ」

「いや。。。ちょっと話にくい事だったからさ・・・」

「なに？変な事考えてないでしょうね？」

「いや・・・そんなことは・・・」

「なによ？！はっきり言いなさいよ！もう帰るよ？」

「えっと・・・なんか飲む？俺買ってくるから待ってて」

「やだって！こんな場所に置いてかないでよ！もうやだ！バカ！帰る！」



おお〜どうやら下心過積載の男が彼女を無理矢理誘ったみたいですね〜
暗い場所に行けば彼女もその気になるんじゃないだろうか？

・・・・て、モテナイ男の単純な思考だね
そんなモテナイ男の悲しい性は変態ヒーローには痛い程わかるよ
うんうん。変態ヒーローは君の味方だ！
よし！応援するぞ！頑張れ！

「いやだ！この変態！帰るからね！バカ！」

彼女の「変態」の言葉を合図に俺は飛び出した

そう、俺を呼ぶには誰かを変態呼ばわりすればいいのだ
そうすれば俺はどこにでも駆けつける！
但し、すんごい痛い事する変態プレイ中に呼ばれてもそれはお断りだ
だって俺の趣味では無いからだ！

「誰が呼んだか変態ヒーロー！只今見参！」

俺は揉めてる二人の前に赤外線スコープを持ってジャージ姿で飛び出した
そしてヒーローポーズを決める！ビシッとね！
あ、このヒーローポーズはだな、俺が2日かかって考えたポーズなんだよ
最終チェックとして母さんの三面鏡の前で様々な角度から見渡してチェックしたんだ
だからどこから見ても完璧だろ？
真似すんなよ。このポーズは俺のだから


「・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・」


おお〜・・・・ひいてる。ひいてる。
毎回この「引き」はたまんね〜快感だな〜
うわあ〜すんげぇ「アホを見る目」してるわ
おぉぉ〜〜たまんねぇ〜もっと俺を下げすさんでくれ〜
いやぁ〜変態ヒーローやっててよかったなぁ〜
俺、変態でよかった。母さん俺を産んでくれてありがとう

「君・・・何・・・・？」

男が恐る恐る俺に聞く

「何って変態ヒーローだ！」

俺はおもいっきり威張って言う

「・・・・バカじゃない？こいつ・・・キモイ・・・・帰るわ・・・私・・・」

キモイ・・・・それが俺の攻撃の合図だった

「キモイだとぉーーー！俺がキモイだとぉーーー！！
ちっくしょーー！変態ビーーーンターーー！！」

俺は炎の変態ビンタを女に炸裂した

けど未遂に終わった

ちょっと狙いが外れちゃったみたい。あは♪

しかし効果は絶大だ！
女はマジで俺がやばい人物だと思ったらしく足が震えだしている

ふふふ・・・・怖がれ、もっと気持ち悪がれ・・・・
俺はお前が想像するようなチンゲな・・おっとチンケな変態じゃないぜ
お前のその恐怖が俺の変態パワーの源なのだ
うぉーー！パワーが充電されるーー！

あら、おいおい男が逃げちゃったよぉ〜
まったく〜大切な彼女も守らないで何逃げてるんだい？
ＯＨ〜ＮＯ〜まったくなんたるチキンボーイ

て、事はこの彼女は俺の好きにしちゃっていいのね？

ヒーローの活動資金として頂いちゃっていいのね？

じゃ、とりあえず催涙ガスで無抵抗にしちゃおっと♪
（ヒーローたるもの、色々な秘密技を持ち合わせてるのだ！）