「俺を、許してくださるんですか、10代目」 「許すも許さないも無いよ!俺、別に怒ってないんだから!」 ツナは微笑んで言った。 「そりゃあ、最初あの屋敷に1人で居た時はすっごい寂しかったけどさ。 獄寺君、すぐに来てくれたもの」 「10代目…」 「それに…」 ツナは、獄寺の肩に額を押し付けた。 「それに、そんな事言ったら、俺だって」 「10代目?」 「マフィアに何かなる気なかったのに、君が居なくなっちゃうのが嫌だったから、 ずっとハッキリさせないで…気をもたせるような事してた、付け込んでたんだ」 「でも、貴方はボンゴレを継ぐと決めてくださったじゃないですか」 「うん…でも、そしたら、君がずっと傍にいてくれるって思ったから…それだけが理由じゃないけど、 そんな、自分勝手な事、思ってたんだ」 自嘲して、ため息をつく。 「こんなダメな俺に、最初っから、ボスになる資格なんてなかったんだ…」 「10代目……」 「それでも、君に、いてほしくって」 「10代目!」 獄寺はツナをそっと抱きしめると、柔らかな髪に頬擦りした。 前髪を撫で付けて、額に口づけて告げる。 「おれはあなたのものです」 「獄寺君……」 「貴方がどこにいようと、何をしていようと、お傍にいます。いえ、いさせてください。 貴方だけの、俺なんです。永遠に」 「獄寺くん…」 「愛してます、10代目」 ゆっくりと顔が近づいて、どちらからともなく唇が重なった。 そっと押し付けて、またゆっくりと離れる。 「おれはあなたのもの…」 「きみはおれのもの…」 うっとりと夢見るように告げる獄寺の言葉を、ツナも熱にうかされたように繰り返す。 「俺も…君のものになりたい」 手を伸ばして、獄寺の首に廻した。 引き寄せる間もなく、強く抱き寄せられる。 もう獄寺は何も言わずに、噛み付くようにツナに口づけた。 唇が擦りあわされ、啄ばまれ、吸われる。 熱い舌が差し込まれて、ツナは震える舌を自分からも絡ませた。 蕩けるような感覚を味わいながら、お互いを強く触れ合わせる。 「んっ…んっ…」 湿った短い吐息と、小さな水音が響いた。 飲みきれなかった唾液がツナの口の端から零れて、顎を伝い、首を滴っていく。 その道筋をたどるように、獄寺はツナの首筋に舌を這わせていった。 そのまま胸元に顔を寄せると、下着の上からほお擦りする。 「んん…」 無意識に体が引けるツナの体を左手で強く抱きしめると、 右手で膨らみをそっと掴んだ。 「あ…」 ビクンとツナの体が震え、艶っぽい声が漏れた。 「10代目…!」 直接触れたくてたまらなくなった獄寺は、背中に廻した手で留め金を外そうとするが上手くいかない。 焦った獄寺は、ホックを留めたままの下着を首までずり上げた。 「や…!」 小ぶりだが形のいい乳房があらわになる。 日に当たることがない白い肌が、羞恥に赤く染まる。 桜色の乳首が外気の冷たさにツンと勃ちあがっていて、獄寺は誘われるように目の前のそれを口に含んだ。 「あっ…!あっあ…っ」 ツナの首がのけぞり、バランスを崩して、ツナを押し倒す形で二人は地面に倒れた。 「イタっ!」 「す、すいませんっ!」 獄寺はツナは抱き起こすと、汚れてしまった背中をはたいた。 「つ、つい夢中になって……スイマセン!スイマセン!」 「あ、だ、大丈夫だよ…!」 頭を下げる獄寺に、ツナは慌てた。 「こんなとこで…すいません…」 「い、いいってば!」 「でも…」 「!?」 獄寺はツナを強く抱きしめた。 「すいません……俺、もう、止められそうにありません…」 |