「さて、さくらさん」
雛子は楽しくてたまらないといった表情でさくらに近づく。
等間隔に並べられたカメラが、二人を八方向から捉えていた。
「そろそろ終わりにしましょうか?」
その言葉に、さくらの頬がひきつる。
「ゃ…嫌……嫌です…」
「諦めて下さい」
雛子は素っ気なく告げると、さくらの背後へと戻った。
両腕がするりとさくらの細い腰にまわされる。
「さぁ、いつでもどうぞ」
くっ、と手が軽く押し込まれた。
「ひっ…ぁ…」
雛子は優しく、ゆっくりとさくらの下腹を揉み始める。
そしてその動きはだんだんと早くなり、加えられる力も強くなっていく。
「だめ…もれ……ちゃ…」
尿意もさくらを屈服させようと、彼女の秘部を内側から苛む。
さくらの口は半開きになり、うわごとのような言葉だけがこぼれている。
「ひあっ…う……トイ…レ…」
「もう限界のようですね。では」
雛子は無慈悲にも、両手にぐっと力をこめた。
「あ゛――っっ!!ゃ……あ…」
赤いブルマに、じわ、と一点の染みが生まれた。
染みは見る間に広がり、ブルマの色を濃くしていく。
「…ぁ……うぁっ……」
一度決壊してしまったさくらのそこには、流れはじめた尿を止める力はない。
全身がぶるぶると震え、下半身が温かくなる。
「しっかり撮っていますよ。お腹の中身、ちゃんと全部出し切ってくださいね」
雛子の声が遠くから聞こえる。
秘部をこじ開けた尿は、とても下着とブルマだけで吸収しきれる量ではなかった。
とめどなく溢れた水は彼女自身の足や椅子を伝い、ぽたぽたと床にこぼれていく。
やがて長い長い放尿が終わると、さくらを中心にした水たまりができていた。
「最高ですわ、さくらさん」
雛子はいつの間にか、カメラの邪魔にならない位置へと移動していた。
「あぁ、そうそう。試合場の電気なら、とっくの前に直っている筈です」
「…え?」
呆然として動かなくなっていたさくらが、そこで反応した。
「この建物は私のものですし、私は今日の大会の運営にも関わっています。
さくらさんは既に棄権したことになっていますので」
「そん…な…」
さくらは信じられない、という顔で絶句する。
「まぁ、そんなのは些細な事です。
それより、第二ラウンドといきましょうか。時間はいくらでもあるのですからね」
雛子は床に大きく広がる水たまりも気にせず、さくらへと歩みよる。
「ひっ!」
既にさくらの瞳に抵抗の意思はなかった。
今の彼女は、ただ怯えることしかできない、一人のか弱い少女に過ぎない。
雛子の靴が水たまりを踏み、ぴちゃっと音をたてた。
「さてさて。今度はどうしてあげましょう?」
「や…ぁ…嫌っ!来ないでっ!っ…やだああぁぁっ!」
二人きりの控え室に、長い長い悲鳴が響き、そして消えた。

                                      END


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