「うん。これならボクの服、汚れないから」 
ナイスアイデアでしょ、と言わんばかりの誇らしげな笑みです。 
なるほど。そっか、うん。なるほどなぁ。納得…できるかぁぁ! 
「何でパンツなの!?僕はそういう趣味を表明してはいなかった筈だよ!? 
それが事実かどうかはさておいて!!」 
「静希ちゃんのだよ」 
「静希ちゃんのとかそういう問題じゃなくって……え?」 
僕の息子さんに巻きついてるこれが、静希ちゃんのパンツ? 
「ボクからのサービス、みたいな」 
「いらないからいらないから!せめてハンカチぐらいにしてよ!!」 
考えようによっては靴下なんかも…いや、だからそういう問題じゃあありません。 
「もう、わがまま言っちゃダメでしょ?ホントに桜君はへ理屈屋さんなんだから…」 
僕の抗議も空しく、再び破壊的な振動が。 
「ぐっ……ああぁあぁぁぁ…ああああぁぁっ!!」 

いけません!このままでは、僕は静希ちゃんのパンツの中に…パンツの中にィっ!! 

「っっっ――――――――!!」 
ド ク   ン ド  ク  ン ド  ク ン  ド ク   ン ・ ・  ・・ ・ ・・ 

僕は頭の中が真っ白になる感覚とともに、パンツの中に性を放ちました。 
「はぁ……はぁ…」 
体内の全ての水分が抜けてしまったかのような浮遊感です。 
「桜君、凄いねっ!ちゃんと被せたのに、ちょっと漏れちゃってるよ?」 
ドクロちゃんの声も、どこか遠くから聞こえてくるかのようです。 
やっと、終わった…。 
「出す」というより「出させられた」訳ですが、気持ちよかったから良しとします。 
もう済んでしまった事ですから。 
次の機会こそ、僕がドクロちゃんにあんなコトやこんなコトをしてみせますとも! 
僕は堅くそう決意したのち、唐突に襲ってきた睡魔に意識を委ねる事にしました。 
こうして、このエピソードは幕を閉じ―――― 

ガガガガガガ…… 

「あああああぁぁぁっ!!ちょっ…ドクロちゃん!?」 
「ボクに勝手で話を終わらせようだなんて百万光年早いよ桜君! 
部長に向かってそんな態度とってると、木工用ボンドで先っちょ固めちゃうよ?」 
「そんな…もう出ないから!出ないからあぁぁぁーーーーー!!!」 
いくら僕が若いからって、そんな…あぁっ!もう勃ってる!?この体が憎い!! 
ああああぁぁぁ――――― 


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