しばらくして由美が口を離すと、麻美の左胸は由美の唾液で光っていた。 
「やっぱり。ほら、こっちの乳首だけ立ってるよ」 
「ち…ちがっ……」 
「違わないよ」 
千佳が勃起した乳首を指で摘みあげた。 
「こんなになってたら、言い訳しても無駄だって」 
「それに、どうせこっちも立たせちゃうし」 
由美は、今度は麻美の右胸に舌を這わせる。 
「うー!何でそんなことばっかするの!?」 
「楽しいからだよ〜」 
事もなげに答え、愛撫―本人はその単語を知らないが―を続けた。 
ほどなくして、右の乳首もしっかりと反応してくる。 
「麻美ちゃん、どんな感じ?」 
「どんなって…くすぐったいし……何か、ムズムズする感じ…」 
それを聞いて、由美は胸から顔を離し、満足げにうんうんと頷いてみせた。 
千佳も拘束を解いたので、麻美はぱっとワンピースを下ろして素肌を隠す。 
「そのムズムズが、だんだん気持ち良さに変わってくんだよ。 
子どもっぽいのに、麻美も割とエッチなんだねー」 
由美は言いながら、麻美の体を180度回転させた。 
そして背後から素早く、がっしりと羽交い絞めにする。 
「麻美、エッチじゃないもんっ!っていうか…もう電気あんまなの?」 
由美の変わり身の早さに、麻美は呆れたようにぼやく。 
「だって、もう時間経ってるし。もう休んだでしょ」 
時計の針は、くすぐりが終わってから四分の一周程回っている。 
(全然休んだ気ぃしないよ…) 
麻美が千佳に向き直ると、彼女はベッドの脇に置かれたペットボトルを抱えていた。 
「まだ…電気あんま以外に何かあるの?」 
不安そうに眉根を寄せる麻美に、千佳は蓋を外したペットボトルの口を近づける。 
「まぁまぁ、これで最後だから。さ、早くこれ全部飲んで」 
「は?」 
千佳の表情を窺うが、冗談で言っているわけではなさそうである。 
「何で…?」 
「すぐ分かるよ」 
千佳は「よ」と同時に、麻美の口にペットボトルの口を挿入した。 


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