作者:斉藤豊員さん(福島県)
私は1995年の11月頃、「クリスタル」で初めて佐藤聖子というアーティストを知りました。
ある日、いつも足を運んでいる秋葉原のレコード店の試聴機に、彼女のアルバムがひっそりと入っていました。
まず、ジャケットに惹かれました。
どちらかと言うと私は洋楽を聴くことが多く、そのため佐藤聖子という名前も知りませんでした。
まぁどうせくだらない歌だろうなと思いながら、どうしても目を離せないそのアルバムを手にとりながら、ヘッドフォンをかけ、プレイボタンを押しました。そのまま、私は動けなくなりました。
透明な声。それが、私の耳をやさしくつつみこみました。こんな歌手が、日本にいたのか!まさに目からウロコが落ちました。即、レジへ。
そして速攻でエバーグリーンに入ったのでした。
日本の音楽市場は、ほんとうに貧しいかぎりです。現在ヒットしている曲で、年代を経ても色褪せないものがどれだけあるのでしょうか?まるで、週刊誌のように、使い捨ての音楽たち。
でも、彼女のそれは違います。
さて、この絵ですが、特にイメージした曲は、ないのです。いま考えると「冬に咲く花」かな?とか、受け取るかたが それぞれイメージしていただいて良いと思います。そのほうがわたしもうれしいです。(斉藤豊員)
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