憂鬱な男の一日
「お帰りなさい。」
「ああ・・・・つっかれた〜〜。」
「ごめんねぇ・・・迷惑かけちゃって・・・。」
「まったくだな。」
俊はそこでにやりと笑うと
「責任、とってもらおうか?」
「え?」
リビングに戻りかけた蘭世を俊は簡単に抱き上げると寝室へと連れて行く。
「えっ?えっ?えっ?ええええええ・・・・」
どさりとベッドに落とすと蘭世の上にのしかかった。
「あんな格好、はじめて見たぜ。結構似合ってたな。だが・・・・」
俊はそういいながら蘭世の服を脱がせていく。
「だめ・・・・まだ・・・」
「ずっと我慢してたんだぜ。ついでに今日のお仕置きも必要だよな?」
「やぁ!もう・・・」
あっという間に全裸にすると蘭世の首筋に唇を押し付けた。
「・・あ・・・・・」
俊はそのまま蘭世の身体にのめりこんでいった。指先で胸を弄り、頂点を嬲る。
「や・・ああ・・・あん・・・ん・・・・はぁ・・・」
慣れた手つきで蘭世の身体を開いていく。
「はぁ・・・・あ・・・・ん・・・・ど・・・・し・・て・・・・」
蘭世は戸惑い、快楽に溺れそうになりながらも俊に尋ねた。その唇を俊は塞ぐ。
言葉など必要ない、というかのごとく。
唇を割られ、舌を差し込まれ、絡め取られて、吸われると、もはや抵抗の言葉は紡げない。ただ、吐息ばかりが二人の間に産まれてくる。
蘭世の素肌のあちこちに薔薇色の花びらをちりばめ、所有の証を示す。
「・・・ふぅ・・・あ・・・ああん・・・・やぁ・・・だめぇ・・・」
「そうか・・・?・・」
俊の指先が徐々に下腹部へと降りていく。薄い茂みをかき分け、滑るように中心部へもぐりこませる。
「ううんっ!!あ・・・いや・・・」
的確に捉えられたそこはもはや十分に潤み俊の指を待ち望む。
「うそ・・・つけ・・・・」
俊はわざと音を立てるように入口付近をいたぶる。ぴちゃぴちゃと蘭世の耳に届くほどの水音。
「い・・やぁ・・・ぁ・・・ああ・・・・」
ビクンと蘭世の肢体が跳ねる。魚のように。
「気持ち・・・いいんだろ・・・ほら・・・・」
俊は我が意を得たりとばかりに指を浅く出し入れするとそのタイミングにあわせて蘭世のそこがひくつく。
「・・ひ・ぁ・・ああ・・・・やぁ・・あ・・・ああん!!!!」
高い声をあげると蘭世のそこが俊の指を締め付ける。俊は荒い息をつく蘭世から身体を離すと自分のきている服を脱ぎ、床に投げ捨てた。
・・・・きれい・・・・・・
蘭世は快感に蕩けた眼で俊の引き締まった筋肉を見つめる。昼間、スタジオで衣装越しに見たそれと寸分たがわぬはずなのに、違う身体。
自分すべてを抱きしめるそれに引きつけられ、そして溺れる。
底なし沼のように、深く。
二人ならばそれでもいいと溺れていく。
怠惰な快楽の渦の中。
「どうした?」
その視線に気付いた俊が蘭世に覆い被さりながら問い掛ける。
「うん・・・・俊・・・・・ねぇ・・・・・」
そう言ってけだるそうに腕を俊の首に回す。
「キス・・・して・・・・?・・・」
目を閉じる蘭世に
「キスだけでいいのか?本当に?」
俊は蘭世の望むキスを唇に、そして、胸元に。期待と快感に打ち震える蘭世の様は俊をそそるだけ。
両手で太ももを押さえ、左右に開かせる。
恥ずかしげに両手で顔を隠す蘭世。
中心部からは愛液が滴り落ち、俊を誘う香りを放つ。その花に吸い寄せられるミツバチのように俊は唇を寄せる。

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