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彼とのチャットは多岐に渡っていた。
やさしい、もの。
淫らな、もの。
いずれにせよ、私の身体は彼のその言葉に導かれるように変化を遂げている。
それがどういう結末になるかなど考える余地すらないほどに・・・。
彼の言っていた言葉をまざまざと身体に教え込まれているような気がしてならない。
”私無しではいられなくしてしまうかもしれません・・・・・”
ありえないこと、そんな、リアルでもない彼。
その彼無しでいられなくなるなんてことはあるわけがないのに。
私は、何度もその言葉を反芻して、恐れをなしていた。
といってもリアルなそれを否定するわけではないのだが・・・。
ただ、私はある種の危機感を感じつつある。間違いなく、快楽の深さは彼との方が上であるのだ。
リアルであるはずのそれよりも・・・だ。
何故だろう・・・・それはたぶん私自身が一番良く知っていながら知らないふりをしていた部分。
自分の感じるものを、せがんでも、してくれない・・リアルに。
望むものがすれ違っていること・・・・
焦らされ、せがむまで、
そう・・私が欲しいと願うまで。
私は辱められたい・・・
彼”夏彦”はそれを間違うことなく与えてくれる。
その事実、私は自身の身体に深く刻み込まれてしまった。
夏彦>ゆり・・・耳元で囁いてみましょうか・・・?
ゆり>だ・・だめ・・・
夏彦>ほら・・・・吹きかけられるのが・分かるでしょう・・?
ゆり>・・・耳・・だめなんだってばぁ・・・
執拗に嬲られるそれ・・・私はもう、それだけでも狂おしく彼を求めてしまう。
夏彦>何も言えないのですね
夏彦>喘ぎ声だけを上げるのが精一杯で、、
夏彦>気持ち良さを全身で感じているのでしょう。
夏彦>私の言葉でここまでになってしまうのですね・・ゆりは。
ゆり>・・・・・・・・
そうだ・・私は彼の手の中でいつでも、喘ぎ、彼を感じている・・
言葉の中に感じる、リアル。
夏彦>だから、ついつい、、ここに足が向いてしまう。
夏彦>ゾクゾクしたくてどうしようもなくなって、、
夏彦>でも・・ゆりの口からはそんなことは言えない。。
夏彦>わたしがいつ・・こうしてくれるのかを・・待つしかないのですね。。
夏彦>平静を装いながら・・・
夏彦>ひたすら、、待つしか。
ゆり>・・やぁ・・・・・・・ぁ・・
嫌なのではない・・・気持ちよさに流されてしまった自分が・・・浅ましいのだ・・
彼”夏彦”の与えてくれるそれに。
夏彦>待っている間にも、、ゆりの身体は、、
夏彦>反応を始めてしまうのでしょう。
夏彦>それは心の奥にあるものをだますことができないから・・。
夏彦>違いますか?ゆり
私は・・待っている・・・?
彼に・・・私自身をすべて・・・・抱かれてしまうのを・・
たとえ、彼の感情が・・・愛情ではなく、『調教』とよばれる支配欲であったとしても・・・だ。
私は彼の手の中で壊されてしまいたい・・・
夏彦>ここに・・・あてがって・・・・・
ゆり>・・・き・・・てぇ・・・・・
夏彦>さぁ・・突き刺します・・よ。ゆっくりと・・・埋まって
夏彦>・・・痙攣していますね、、
夏彦>太いものが・・・ゆりの・・・中に・・・
ゆり>ぁぁ・・・いい・・!!
夏彦>奥まで・・・・・
夏彦>当たってしまいますね・・・・子宮に・・・
夏彦>ここを突かれるのが・・好きなのでしょう?・・・ゆっくりと・・深く・・・
夏彦>奥の壁に・・・・当たるまで・・・
まるで本当に貫かれているかのリアルさを自身の身体に感じ、私はそのまま幾度となく絶頂に投げ上げられる・・
その深さ、
そのリアルさ、
言葉だけのはずのそれが、
リアルを上回るなんて無いと・・・思っていた。
私は彼に溺れ、自身を見失いそうになる・・・
何を捨てても欲しいと願い、
何も捨てられない自分の・・・・アンバランス・・・に・・・。
私の中に生まれた事実にはまだ気がついてはいなかったけれども。
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