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パートナーへの感情・・・
私はなぜ?彼とともに生きようとしたのか・・・?
そして今・・・・なぜ私は彼を切り捨てようとするのか?
彼が好きだったから。一緒にいたかったから。理由なんてそれだけだった。
だから、彼の言葉だけを信じた。
彼の過去を、私への不誠実を、なにもかも、思いだけで超えることが出来ると夢見ていた。
現実を見えなかった、いえ、感情が瞳を曇らせ、夢だけを見つめた。
彼の想いは自分にあると信じ込もうとしていた。
私が彼を好きなのだから、彼も私を好きになっていてくれている。
そのためになら私はなにもかも、投げ捨てられたのだから。
では、なぜ、私は今なのか・・?
私が彼を好きで、彼を受け入れていた事実から、彼は私への依存を覚えてしまったから。
頼めばなんとでも言うことを聞いてくれる・・・
自分にとって便利な存在。
努力をするそのそぶりすらなかった。
嘘でもいい、そのそぶりだけでも見せてくれればだまされたのに・・・・
私ならばきっと、その形だけでもきっとだまされた。
でも・・・・彼はただ、いるだけ。
決めるのがいやなのではない。
自らが動かないことがいやなのだ。
何でも、人任せ、面倒なことはしたくない。
忙しいから・・・
自分はわからないから・・・・
・・・・そんなことを考えることが面倒だから・・・・
頼むほうが楽だから・・・・
彼は出来ないのではなく、やりたくないのだ。
出来るだけ自分のやりたいことだけをやっていたい人なのだ。
大人子供、なのだろうと。
依存すれば、それは楽だろう。
されるほうもそれに喜びを見出すことだってあるだろう。
以前の私なら、そうだったのかもしれない。
だが
今は、私はそれをよしとしない。
助け合うことと依存とは違う。
それが、わかる自分がとても嬉しい。
そしてパートナーにとって、私はただの「所有物」でしかなかった。そう「人格」ではない、「便利なもの」だ。
自分が好き勝手しても相手が自分を好きなのだから、いやならば嫌いになるといえばいいだけ。
自分が便利に使う道具なのだから・・・・。
うわべだけのやさしさ。
それを見抜けなかったのは自分だ。
だから、自分自身で決断を下さねばならない。
しかし、私はちゃんと分かっている。
これは、私に必要な時間、相手であったのだ。
私が私を認めるために必要な事実・・・時間・・・・出来事・・・・
高い授業料だった・・・・
でも、パートナーと向き合わなくては、私は先に進めない。
それを、私は彼”夏彦”に突きつけられた・・いえ・・・・違う。
私のために、彼はあえてそれを見させたといえる。
私は・・・・・・どれだけでも、彼”夏彦”に思ってもらえていること。
彼”夏彦”のやさしさ・・・・
わからない、わかるわけが無い。
そう思いながらも、彼の言葉の真意を探る。
ただのチャットパートナーでしかないんだと、思い込もうとしている私には見えなかっただろう。
今なら見える、彼の感情が少しだけだけど。
彼の優しさは私に負担をかけないようにするやさしさだ。
もちろん、都合のよい部分だけといってしまえばそれだけだとしても。
最初は気がつかなかった。
彼の言葉の隙間に、秘められたその感情に。
相手のためではなく自分のための優しさのように見せていたから。
でも、違った。
自分に優しく出来るから相手に優しく出来るのだと知った・・・・。
相手に何も求めないから、出来るのだ・・と。
それを知ったときにはもう、私は言葉が出なかった。
私は、少なくとも、仮想空間の中でどれだけでも彼のやさしさの中にいたのだ。
それに甘え、わがままをいい、彼に負担をかけていたことに気付かぬままに。
欲しい感情のままに彼の優しさに甘えた私。
それをそれと知らぬ間に。
彼はどれだけでも、私を受け入れてくれていたのに・・・・・。
おそらくは壊したのは私だと、思っている。
すべてが遅いのかもしれない・・・・・・・・・。
子供過ぎた、私。
彼の想いは既に過ぎ去りしものなのか・・・
これから先は、私は彼に見られて、辱めれられ、ただそれだけの女としての価値だけになるやもしれない。
それでも、私は彼に見られたい、それだけでも彼に求められることに私は快楽を感じ、彼を引き止めたい。
私を見て・・・・
もっと、見て・・責めて・・・いやらしい女にして・・・
淫らに貴方の前で、私は狂うから。
貴方が欲しくて、貴方の声に、言葉に。
声を聞かせて、私を抱いて。
もっと、おかしく、なってもいい。
すべて私の望みだから。
それでも、私はきっと今なら素直に言える・・・・・・
以前言葉にするのにためらったあの一言。
「ありがとう・・」
貴方がいたから自分を知ろうと思えた、そして自分をわかっていない自分を見つけた。
貴方と出会えたから、自分をいとおしく思えた。
私は自分自身を、自分で愛していなかった。
だから、代償を求め、人に甘え、人からの思いを欲しがった、でも違った。
私を救うのは私自身、仮面の向こうにある穴を埋めるのは自分自身。
私を、愛し、守るのは自分なんだ・・・・
もう、怖くない。
きっと、歩ける。
そして、パートナーと向き合って、正しい答えが出せる。
そのために彼は私を突き放してくれたのだから。
貴方への想いは、私の中にちゃんとあるけど。
快楽を求めるだけで。
それで私は、貴方とつながる、それだけで。
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