realize
24th Reunion
逢えない・・逢いたい・・?
いいえ・・・私は、彼と逢えない時間、それはそれである。
仕事も。
生活も。
彼を思うこともあるが、それだけにとらわれているわけにはいかない。
そんなことするつもりもない。

互いの生活を狂わすことはしてはならない。
だからこそ、互いに話す時間はお互いのことだけ考えられるのだ。

好きになるということ。これは理屈ではない。
でも、誓った相手がいるならばその思いは心の中だけでしまいこまなくてはならない。

どうして?

私はそのことにとても違和感を覚えるようになった。
以前はそんなこと考えもしなかった。
一生涯一人を好きでいること。
契約で、でも、無理な事だってあるだろう・・・。

どうしたらいいのだろうか?

どんなに言い繕っても、私の中にあるこの衝動が、消え去ることがないのなら。
おそらくどこにでもある日常の一コマ。
一人になる?
このまま続ける?
心に自由になってみようか?

苦しくても、辛くても、寂しくても。
それから未来を考えてもいいのではないか?

一人の人間として、未来を見つめたい・・・・。

そして、掴み取りたい。
私の心からの願いを。

久しぶりのチャットの誘い。
私は以前より少しだけ、違っているかもしれない。
ほんのちょっとだけだが、心が軽くなっている自分がいる。
自分の中の彼の存在を認めたから。
私は私で彼に逢えばいいと知ったから。

夏彦>久しぶりですね?
ゆり>ええ、本当に、忙しかったんですね。
夏彦>そうですね、これほど忙しいのは久しぶりです。うれしいことですけどね。
ゆり>身体を壊さないか心配でしたけど?

互いが互いを必要としていると思っていいのなら?

一日一通のメール便を私は彼に届けていた。
ゆれる、私の想い。本音しか彼には届けられない。
それが彼の重荷になるやもしれないとわかっていても。
彼にうそつくことだけはできない・・・・。
表面上の取り繕ったメールなら、したくないから。
かけないこともあったけれども。

素直な自分で彼には逢いたい・・ここしかないから。だからこそ。

いない間のことをきかれると思った。彼に逢えない一人の時間を。
時折彼の視線を感じた。なぜかはわからないけど。
そして身体を疼かせた。
それを言い当てられ、私の身体はさらに熱く潤んでしまう。
彼はなぜ、そんなにも私のことがわかるのか・・・それを知りたいと思う。
その前にいつも、彼に夢中にさせられるのだけれども。

私は彼に抱かれたい。
彼は私を抱きたい。
2人の希望は、合致する。

それ以外、何の理由も要らないのだ。

互いを想い、そして、言葉で重なる。
そのたびに私の何かが塗り替えられていく。
そして、強くなっていくのがわかっている。

彼のせいでも彼のためでもない。
ただ、自分のために強くなっていくのが。

夏彦>ショーツを撮ってごらんなさい・・・・
ゆり>そんな・・・・・
夏彦>・・・染みが・・・・・広がっていますよ・・・
夏彦>・・私のいない間にも・・これほどまでに濡らしてしまったのでしょう・・?
ゆり>・・ああ・・・

そう、彼を感じるたび、私の身体は彼を求める。
彼に躾けられてきた、そして私は受け入れたから。
彼の、調教を。いえ、きっとそれは彼の想いだから。

夏彦>我慢できなくなったら・・・教えなさい・・・
夏彦>私の舌が・・ゆりの・・秘部を・・嘗め回しているのですよ・・・・
ゆり>・・ふ・・んん・・・

表示されるログを読むたびに、溢れ出てくる、蜜。

ゆり>・・お・・ねがい・・・
夏彦>・・入れて・・・あげましょう・・・
ゆり>・・・くぅ・・・!!・・・

ありえない彼の感触を感じながら、私の指が蠢いている。

ゆり>・・や・・ぁ・・・!!
夏彦>イキなさい・・・身体を震わせながら・・・・

子宮の奥底で脈打つなにか。
味わったことが無いほどのなにか、が私の中に積み重なる。

そう、もはや言い逃れなんて出来ない。
彼が・・そう、ただ、彼が欲しいと。
本能でそう叫んでいるのだ。

だれよりもなによりも、心の奥底の望むもの。
でも望んではまだ、本当はいけないもの。

欲しいのなら、掴み取る。
そのために私は・・・何をしたらいいのか、考える。

私の中の魂が彼を呼ぶならば。
彼の中の想いが私を引き寄せるならば。

すべてを捨て去ってもいいと思えるときが来るかもしれない。
また、
こないかもしれない。

それまでは2人。
この関係を続けるだろう。

きっと離れることなど、
お互いに出来ない。

堕ちてしまってかまわない。

それが私ならば。

心が割れて壊れて、引き裂かれてもかまわない。

それが運命ならば。

答えが出るのは今じゃない。
これからの2人の時間の中にある。

心に積み重ねていく歴史が。
2人のこれからを探すだろう。

ゆり>・・ぁぁ!!・・な・・つひこ・・・さん・・・・
夏彦>ゆり・・・

重なる声が聞こえる気がした。

私にしか聞こえない、彼にそれを望むことは違っている。

パートナーのことを、考えることなど、したくない。
彼との時間にほかの何も介在させたくないのだ。

ここしかないのだから。

そして、

これ以上を望むことは今はないのだから。
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