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日常はどんなことをしても動いていく。
仕事、家庭、生活。
パートナーの帰りを待ちながら、私は、一人、自分自身に没頭する。
彼”夏彦”を思うからパートナーが嫌いになったわけでもない。
それとこれとはまったくの別物なのだ。
でも、であったことで私の中の何かが変わってしまったことだけは事実として受け止めなくてはならない。
ただ、触れられることを全身で拒否してしまった自分がいた・・・・
パートナーに・・抱かれることが・・・出来なくなった自分。
理由は、わかりたくなかった、でも知ってしまった。
尊敬できない、信頼できない、私を道具にしないで・・・・!!
欲望のはけ口として、私を求めないで!!
私は、パートナーを拒絶してしまっていること。
自分自身の変化を自覚しているのだ。
そして、きっとパートナーもわかっているのだろう。
だが、彼はそれを私に問いただすことはしない。
きっと、彼自身何かを言い出すことで今の関係が壊れてしまうのを知っているのかもしれない。
本当はもう、壊れているのかもしれないけれども。
変化を恐れている。そして私を失うかも知れない危惧もあるだろう。
彼にとってある意味自分の思うとおりになってきたはずの私が、自分の思うとおりにならない苛立ち。
も、あるのだろうと感じられる。
だが、今少しの間、我慢して、私の嵐が通り過ぎるのを待っているだけ。
そんな彼を見つめる私の心はなんともやりきれなく、情けなく、哀しくもなった。
私は?
私はもう、変化を恐れることはない。
パートナーとの関係は、これ以上の発展はないのかもしれないと思う。
私はだから、パートナーに何か意見を求めることをもうしていない。
私は私自身でそれだけを考える。
彼”夏彦”に関してのことを考えることももちろんある。
私自身の感情の変化について。出逢ったこと、そして、知りえたこと。
これからの2人の関係。どれもまだ、不確定な要素が多すぎる。
でも、終わりを考えたくもないというエゴイストな自分を自覚している。
彼には本音しか話していない。私は彼が知りたいと願ってやまない。
そして私は彼に私を、私自身を知ってもらいたいと願っていることに気がついたのだ。
なんの嘘も偽りも、飾りもない、
情けなく、愚かであろう私自身そのものを。
私は・・・なんと愚かなのであろうか。
本来ならばパートナーにそうあるべきではないのか?
いいえ、そうあった私を、受け止めなかったのはパートナー自身なのだ。
私の言葉を、私の思いを、どれだけ発信しても。
すべて、身体を重ねることを答えと、した。
都合の悪いこと、確信をついたことを言うと、すべて・・。
身体だけが、彼の表現方法だ・・・・・それを受け入れたのは、確かな私自身。
でも、それでは何の解決にもなっていなかったことに私は私自身で理解してしまったのだ・・・・。
ねじ伏せる、話し合いなど出来ない、パートナー・・・。
そして、私はすべての今の関係に関して何があっても怖くなくなった。
どんな結末が待っていようとも、かまわない。
私が出すことになるであろう結末は、なにがあってもおとずれるのだから。
何を思い、何を考え、何を悩む?
心の中にある。
それはきっと。
私にしかわからない。
一人、私は彼を思い、自分自身を熱く、高ぶらせる。
その身体は、いつか逢うだろう彼を求めていた・・・・・。
パートナーではなく、彼を。
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