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パートナーの変化が私は今見て取れている。もっと早く・・それが訪れてくれていたら、良かったと心底思う。
私はもう、それに何も感じることが今は出来ていない。それが目の前を通り過ぎていくだけに過ぎないのだ。
そう、すべてが、うわべだけに感じてならない・・・
今だけ、機嫌をとっておこうとしているようにしか・・・・。
分かっている、自分の身勝手だとは。だが、どうしても受け入れることが出来ないのだ・・・・・。
私は一緒に過ごしたいと思ったのは対等なパートナーだったはず。
互いを尊重、尊敬する、相手、二人でいることが自然で、それでいて、くつろげる相手。
それが誰なのかなんてことを今は問いかけるつもりはない。
私はもともとからして、逃げていたのだから。見たくない部分から眼を背けた。
真っ向に見なくてはならない部分から。
そう、自分自身から、逃げて、いた・・・・・・。
弱く、脆く、情けなく、とてつもなくずるい、自分自身から逃げていたのだ・・・・・。
誰かのせいに、誰かのためにしたほうが楽なのだ。
だが、今私は自身のために自分を見つめている。
誰が好きで、誰が嫌いではない。自分自身を、見ている、自分そのものを。
私は目の前にあった何かが晴れてくるのを感じている。
だれでもない。この自分自身は、今まで作り上げてきた自分なのだ。
ずるい、のも。
弱い、のも。
情けない、のも。
すべて、今までの自分がいたから、ここにいるのだ。
私は、私でしかないのに?
私が私のまま、いる為に。必要なのは、ただ、この私だけなのだ・・・・
私は決断を迫られている。
この時間に。
この生活に。
これからの私に。
誰かに合わせるのではなく私自身の時間を動かさなくてはならないのだ。
そんな簡単で、でも、気がつかなかったこと。
ここで、ようやく気がついたのかもしれない・・・。
ただ、流されていくだけではない。
私自身で、流れに、向かって生きていかなくては・・・いけない。
そのために出逢ったのか?
パートナーに?
彼”夏彦”に?
私が私であることを確認する、そのために。
出逢った、彼ら・・・・なのか?
私の心が、揺れて、動いて・・・・・。
誰のためじゃない、自分のために。
この先を見据えるために。
私は何をすればいいのか?
私はなにをしたいのか?
自分自身に問いかけていく・・・・・。
知ったのは自分自身の未来予想図。
このまま・・・そうこのままパートナーと歩いていく未来に、あるものはなんなのか?
そう、彼の中にあるそれは私が思い描くものとはかけ離れているのだ。
それに、ようやく気がついた。
では、彼”夏彦”とは?
歩いていく未来など、今の私には思い描く権利などない・・・・・・・・。
それを十分に理解している。
だが、もし、許されるならば?
もっと、私が大人になったならば、彼のことを想うことは可能なのだろうか?
想うだけならば、自由だろう。
私の心は私だけのものだ。
他の誰にも干渉などされたりしないのだから。
ならば、この心のまま想っておこう。
彼が、私に、飽きるまでは・・・・・・。
雲ひとつない、空のように、澄んだ、この私自身で。
もう、何がどうなっても怖くないのだ。
私は今はじめて、自分自身の足で立っている。
そして、自分自身を受け入れ始めている。
どんな自分でも、自分に恥じなければいいのだ。
ただ、それだけの簡単な事実なのに。
私は知らなかった・・・。
そうして今私はただ、はっきりと自覚しているのはパートナーを受け止められないということだけ。
そして、彼”夏彦”に甘えているだけではいけないということも。
私は、もう、私でいたい。
私は何者にも支配されない自分でいたい。
私はそして、心の奥底で、願っている。
もしも、逢えた、ならば、
私は決して後悔しない。
認めなくては、いけない。
認めるしかもう、道がない。
彼に逢いたい、私自身で。
パートナーのことを忘れたわけじゃない。
でも、私は彼に、逢って、確かめたい・・・・・・・。
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