Realize 2
chapter 6 浸透
彼の指先がとうとう私の下半身へと降りていく。
「ぁ・・だめ・・・だめ・・」
「なぜ?・・ほら・・・」
ショーツの上から彼の指が私に触れてくる。
「染みて・・・こんなになっているのに・・」
「ん・・やぁぁ・・・」
事実、そのとおりだった。
下着のクロッチ部分はその役割すらを忘れたかのように濡れそぼり、くっきりと形すらわかりそうなほど。

衝撃が走る。
その衝撃は、彼から与えられるものであって、それでいて、もう1人の彼から得たものでもあった。

わかる。

わかっている。

私の中の二つの感情。

目の前の彼を求めながら、違う彼に抱かれ。
代償にしたと苦しみながらも、まさしく求めていた快楽を与えてくれる彼に惹かれてもいる。
快楽と感情がないまぜになりながら。
抱かれ、抱きあう、その中に癒しをかの彼に求めた。

どちらも私の真実。

「「きれいだよ・・・」」

2人の彼から言われる言葉が、私の胎内で重なる。

・・・・どんな形であれどちらも私が求め、私を求めている・・・・・

「ぁぁ!!」
唇から迸る、快感の喘ぎがさらに私を煽る。
目の前の彼に抱かれ、愛撫され、責め立てられながら同じように件の彼にも抱かれているような錯覚に囚われる。

違う彼なのに。
私の中に2人がいる。

布越しの夏彦の愛撫が、かの彼の教えてくれた快楽を引き出す。
かの彼に抱かれたときに、夏彦をも見ていたように。

「ゆり・・・・ずっと・・・ずっと・・・思っていたより・・ずっと・・・」
耳元を舌先で嬲りながら囁く。
「・・いやらしい・・」
「は・・ぁ・・ん!!・・・な・・つ・・ひこ・・・さ・・・ん・・」
「誰が・・教えたの・・?こんな・・・いやらしいこと・・?・・」
「ん・・・んん・・・」

夏彦であり、かの彼でもあり。
そして自分の中にあった、その淫乱で浅ましい部分。

自分で、求めた快楽。

「なつ・・ひこ・・さん・・・よぉ・・・」

まごうことはない。
夏彦が探り当てた、私のそれ。
マグマのようにふつふつとぎりぎりのラインで燃え滾っていた。
それをあふれさせたのは・・でも彼じゃない、彼。

「そうだ・・・俺だ・・・・・」
夏彦の指先が下着をずらし、恥ずかしい部分を露にすると唇を寄せた。
「や・・ぁぁ・・」
ぬめった暖かい舌がようやく泉に到達する。

ぴちゅり・・・ずりゅ・・・

あふれんばかりの蜜が夏彦に啜り上げられる音。
「あふぅ・・・ぁ・・・ぁぁ・・」
夢見ていた。
こんな風に、彼−夏彦に愛撫され、快楽のただその中に叩き落されること。
そして、自分がただの女になってなにも考えずに相手だけを求めること。
そうして、叶う現実ー

FMが流れる部屋の中で、荒い息遣いと押し殺しても漏れ出る喘ぎ声だけがあった。

身体じゅうにいきわたる、快楽が私を狂わせていく。
それはもはやコントロールが出来ない。

チャットで教えたー夏彦ー
現実で知らしめた、彼ー涼ー

私は2人に調教、されていた。
それは否定など、出来はしない。

「ぁ・・・・ぁぁ!・・・」
舌先が蜜をすすりながら、それでいて芽を避けるように嬲る。
腰を揺らして欲しいとせがんでも、巧みによけられてしまう。
「お・・・願い・・・」
吐息の合間に何度となく哀願する。
そのたび、腿を押さえつけ拘束を強くする。
身体の中で快感がカーブを描きながら、その頂点を目指す。
水音がいやがおうにも耳に響いてくる。

「もぉ・・・も・・・ぁぁ・・・な・・つ・・・ひこ・・・さ・・ぁ・・・ん・・・」
身体の奥底から何かが湧き上がってくる。

ーわかる。

絶頂が、すぐ近くまで来ているのが。

そう。

初めて知った、あの快感。
リアルな身体に教え込まれた、あの快楽ー
chapter 7 驚愕 へ

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