realize
14th self-control
私の生活が変わっていく・・・・
リアルなパートナーを受け入れられなくなりつつある自分。
その理由もすべてわかっていた・・・

彼の欲望のまま行われていたセックス。
パートナーのそれは、私を使った、ひとりよがりだ。

なぜならば・・・
考えてみれば・・・自分の身体に聞いて見ればわかること。
絶頂を・・正しい意味で迎えたことがないのかもしれないこと・・・・。
彼”夏彦”とのそれで味わうようなその快感は、覚えたことがない。
・・・眠ることが出来ないのだ。
パートナーと交わった後、どれだけの時間、自分を抑え込んで、眠りに落ちていかなくてはならないか・・・。
気が狂うほど、記憶をさまよわせるほどの快感など感じたことはなかった。

だとしても、私はパートナーを受け入れなくてはならない。
それを選んだのは確かに自分、なのだから。
感じたふり・・・演技を覚えていく自分が悲しかった。

女だから、刺激を受ければ、受け入れるだけのことは出来る。
眼を閉じて、ほかの事を考えながら。
私はその中で、彼”夏彦”を思い出す瞬間が増えていることに気がついていた。

もし、この抱く腕が彼だったら?

そんな夢物語を、空想で、思い浮かべながら。
そして、打ち消しながら。
リアルに抱かれる。

パートナーが完全に眠りつくまで、私は横になることは出来ない。
そして朝も。
時間を計算して起床する。

悲しい、哀しい、自分の心。

それでも、彼”夏彦”のことを考える。

彼が私を弄ぶのは、愛だの、恋だのと勘違いしてはならないことを。
都合のいい関係であることを。
いいところ、互いの望むところしか見せていないということを。
私の心は私だけのもの。
そして彼の心も彼だけのもの。
そんなことを何回も何回も自分自身に言い聞かせる。

間違うな。見間違うなと警告音が鳴り響く。
抑えても抑えられない私の感情、心、絡めとられた私の想い。
それでも日常は過ぎていくのだ。

日々私の周りを過ぎ去っていく時間が、答えを見つけ出してくれるだろうか?

そうして、夢の中で、私はいつしか、彼”夏彦”にその身体すべてを投げ出している。
いや、違う。
すべてを見て欲しくて。
私が私で。
それでいいと思ってくれているだろう、彼に。

夢の中で私は、チャットでの行為を身体に叩き込まれる。
そして、ぐったりと心地よい快楽と苦しい心の中で目覚める。

心と身体のアンバランス。
自分で選んだ、時間。生活。
心にうそをつけない自分でも、感情にふたすることくらいは何とかなるのだ。

目を閉じ、想いをめぐらせ。

空想の世界へ、身を投じる。

そう、このチャットは空想の、私の都合のよい世界だと。
言い聞かせる、言い聞かせて私は彼の、愛玩具と成り果てているのかもしれない。
すべてが欲しいと願いながらも。

夏彦>左手は・・・
夏彦>ゆりの・・・脇腹を・・・
夏彦>軽く・・なで上げながら・・
夏彦>背中へと・・・
夏彦>背骨の脇を・・・・スゥゥゥ・・・っと上がり
ゆり>・・あ・・だ・・・め・・・・
夏彦>だ・・め・・と言うわりに、、、息が・・荒くなっているようですね
ゆり>・・・ふ・・・ぁぁ・・・
夏彦>手・・を・・前に・・まわし・・
夏彦>ゆり・・の・・・乳房・・・の間・・・を
夏彦>抜け・・・て
夏彦>ゆっくりと・・・下腹部へと・・・・
夏彦>ショーツ・・・にたどり着き・・・そのまま、、指が・・
夏彦>静かに・・・・・
夏彦>中に・・・滑り込んで・・・いきます

操られるように私の指が彼の言葉と重なっていく。

夏彦>人差し指と中指で・・
夏彦>クリトリスの上を・・・
夏彦>動かすと・・・
夏彦>これだけで・・ゆり・・
夏彦>イッテしまいそうですよ。
ゆり>んん!!・・・
夏彦>今日は、、存分にクリトリスを苛めてあげましょうね・・・ゆり・・・

もっと・・・
もっと・・・私を狂わせて・・・・・壊して・・・
貴方だけの私をもっと・・・求めて・・・

何もいらないから。
ただ、貴方を感じさせて・・・・・

ほかの日常を送れる様に・・・・・
私が私でいられるように。
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