夏の名残
夜の海が見えるその店で寄り添って食事をする二人。俊の手が蘭世の腿の辺りを動く度、蘭世は心臓が跳ね上がりそうになる。
「うまくねぇか?」
「・・・え?そんなこと無いよ、なんで?」
「いや、なんか心ここにあらずって顔してるぜ」
「そんな・・ちょっと・・酔ったかしら・・・?」
「じゃ部屋帰るか?」
「・・うん・・・そうして・・・」
俊は手早くレシートにサインをすると蘭世を連れて店を後にした。エレベーターに乗ると俊は蘭世の耳元に口を寄せ、ささやいた。
「酔ってないだろ?」
言葉と同時に蘭世の腰を抱く。
「・・・感じてんだろ・・・?」
俊の指が蘭世の腰から下へとつぅっと下がる。
「・・や・・・だめ・・・こんな・・・」
「・・どこでなら・・?」
「・・・・・・」
俊の指が妖しく動く。
「・・ん・・・?」
「・・・・ゃ・・・で・・」
「聞こえねぇ・・・」
「部屋で・・・・なら・・・・」
エレベーターがつき、部屋へ入ると俊は蘭世を出窓へと座らせる。
「・・や・・・だめ・・・」
「ここも・・『部屋』だぜ・・・・」
スカートをたくし上げるとそこになにもつけていない蘭世のそこがあらわれる。
「・・・・すげぇな・・ここ・・・溢れてるぜ・・・・・」
差恥にふるえる蘭世に追い打ちをかける。
「感じてんだ・・・こうされると・・・・」
「・・だ・・・って・・・あ・・なたが・・・・」
俊の指がそこを押し広げる。ぬらぬらと蜜が光を放つ、月光を浴びて。
ぴちゅ・・・
俊の舌がそこを舐め上げる。
「・・や・・・ぁ・・・あ・・ん・・・・」
「ここ・・・・いいだろ・・・・・」
すでにもう十分に潤いを満たしているそこは俊を待ち望んでやまない、俊の雄の象徴も怒張していた。俊は蘭世の腰を支えるとそのまま自身をあてがい、一気に貫いた。
「あああ!!だめ・・・・やぁ・・・・」
「欲しかったんだろ・・・これ・・・・・昼間から・・・・」
蘭世の背中が反り返り、俊のそれに違った刺激を与える。
「・・ふ・・くぅ・・ん・・・あぅ・・ん・・・・」
蘭世のそこを押し広げ入っているそれは奥まで突き、蘭世の体を燃え立たせる炎。
灼熱のそれは蘭世を狂わせ、理性を奪い、ただ求めあい、与えあう愛情を感じる。
その姿勢のまま二人は絶頂へと達する。
俊は蘭世の服を脱がすと抱き上げバスルームへと進む、先にバスタブへ蘭世をいれ、自分も服を脱ぎ捨て一緒に入っていった。
蘭世は俊に支えられながら湯船で揺らいでいた。俊のたてる水音が遠くに聞こえる。
俊の腕の中で守られ、愛される喜びを蘭世は全身で味わっている。
「・・・あがるか・・・?・・」
「・・ん・・・」
俊は蘭世を先にあがらせた。後からあがった俊が見たものは眠りについた蘭世の姿だった。
「・・・ったく・・・・」
・・・・夜はこれからだってのに・・・・
ため息をつきながら俊は第2の作戦を開始した。
翌朝、蘭世が目覚めたのは太陽があがりはじめた6時過ぎだった。カーテンは開け放され、俊はバルコニーに出ていた。
「俊?」
「起きたか?」
「うん」
ベットから出ようとしたとき蘭世は初めて自分が不自然な格好になっていることに気がついた。
「え?」

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