秋の夜長
脱力したように蘭世は俊の方へ倒れこむ。俊は蘭世の頭を自分の肩に預ける。
ゆっくりと意識を取り戻す蘭世だが、ふと異物感に顔を赤らめた。
俊のそれは蘭世の中で勢いを失うことは無い。自分を支えているのがそれだと気が付いたからだ。

俊の分身は蘭世の中で脈打ち、熱さを蘭世に直接伝える。
「ん?」
俊が笑顔で蘭世に目線を送る。蘭世はもじもじしながらも腰をあげようとする。
「どっちがいい?」
「え?」
「このまま温まるのと、さっきのをされるのと?」
意地悪な2択を迫る。蘭世は黙って腰を落とす。
「そうか。さっきのは嫌か?」
「だって・・・・」
「なんだ?」
言葉につまり、ただ黙り込む。
「まぁ、いいか。」
・・・・・体に聞くから・・・・
俊のよこしまな欲望は相変わらず際限が無い。
なるべく動かないように蘭世は湯に浸かっているのものの、水の揺れにどうしても反応してしまう。
「・・・ん・・・・」
蘭世の全身は薄ピンク色に染まり、みずみずしい色気が俊を襲う。
日々、変わっていく蘭世に毎日眼が離せず、すべてを自分のものにしておきたい俊はわがままである。
自分の知らない夜の蘭世がいることに耐えられないのだ。
それほどまでの感情が支配する、睦みごと。
蘭世の体は、俊によって味わい尽くされ、さらに奥深い何かを俊に示す。
いつまでも初々しさを無くさないままで。
だからこそ、俊は毎日いとおしく蘭世を抱く。
・・・・・愛している・・・・・
だからこそ他の誰にも奪われないために、自分だけの蘭世を、自分のことだけを感じてくれる蘭世を。
「・・やっ・・だめ・・・・動いちゃ・・・」
「・・ん?・・・なんで?」
「だって・・・・・」
「・・・言ってみろよ・・・」
「・・・だって・・・」
俊は軽く腰を揺する。
「・・あ・・あ・・ああ・・・やぁ・・・ああん・・・」
蘭世のそこが一瞬強く、俊をしめつける。
・・・・いい・・・・・
俊のそれがさらに強度を増し、蘭世の中で主張する。
「・・・ほら・・・・」
「・・はぁ・・・ああ・・んん・・ん・・・・ああ・・・」
のぼせあがった頭に俊の声が届く。
「・・・あう・・・・ぅ・・・んん・・・はぁ・・・ん・・」
俊は腰を激しく上下し始めた。
「あ・・あああ・・・・・んはぁ・・・くぅ・・・ああん・・だめぇ・・・・」
水音が遠くに聞こえる。
「・・・・ああああああああん!!!・・」
蘭世の体がビクンと震え、がっくりと力を落とし失神した。
・・・・まだまだだ・・・・
俊は蘭世のそこから自身を抜き、抱き上げタオルで体を覆った。そのまま寝室に運び、ベッドに横たえながら、例の物を再度蘭世の中へ挿入した。

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