秋の夜長
ぴたりと俊のうごきが止まる。
「さ、入ろうぜ、体冷えただろ?」
ありえない言葉をかけ、熱い蘭世の体とともにぬるめの湯に浸かる。
黙ったままの蘭世の肩にやさしく湯をかけ、ゆっくりと体をときほぐす。
徐々に緊張がほぐれてくるのを体で感じながら、俊はあせらず蘭世をリラックスさせた。
「・・・ふ・・・ぅ・・・・・」
蘭世の口から息が漏れる。
「どうした?」
「・・・なんでも・・・ないわ・・・・・」
真っ赤になっているほおは熱さのせいか、それともまだ体の奥底でくすぶる欲情の火種のせいか。
「こっち、向けよ。」
とたんに体を強張らせる蘭世。
・・・・・いいなぁ・・・・・・
いつまでも裸を見られることに慣れないその仕草を見るたび、俊はうれしくなる。
しかし、俊はひょいと蘭世の腰を持ちあげくるりと一回転させた。
「や・・だめ・・・」
両手で胸を隠し、うつむきながら抗う。
俊は蘭世のあごを強引に持ちあげ、軽くキスをする。
・・・・どうして、こんなに甘いんだろう・・・・
そうしてもう一度今度はじっくり味わい尽くすように濃い口付けを施す。
俊の腕が蘭世の肩を抱き寄せ、そのまま抱きしめる。蘭世もキスは嫌では無いようで抵抗を示す様子は無い。俊がバスタブに体を横たえるように寝そべり、頭を縁にもたれさせる。
ちょうど俊の上に蘭世が横たわるような格好になる。
俊の手が肩から背中、ヒップへと滑る。
「・・・あ・・・・・っ・・・・」
双球の割れ目からゆっくりを指をもぐりこませる。
「・・・や・・・・やめ・・て・・・だめ・・・・」
蘭世の腹部には俊の高ぶりが感じられる。そして指先が蘭世の敏感な部分を捉える。
「・・・はぁ・・・・ん・・ん・・・・あ・・・」
水とは違うぬめりが指先に絡みつく。俊の指先が胎内をかき回す。先ほどの愛撫で敏感になった体はすぐに快楽の中に流される。熱きしるしが奥から俊の指を押し出そうとする。
「・・いれて・・くれよ・・・」
俊は蘭世の耳元にささやきながら、舌先を差し入れた。
「・・・ん・・・くぅ・・・ん・・・・」
甘く脳天に突き刺すような指令が蘭世の全身を支配する。
縁に手をかけ蘭世の体勢がかわり、ゆっくりと腰の位置を動かす。
眼前においしそうな乳房が差し出される。むしゃぶりつきたいのを懸命に押さえながら、俊は蘭世の片手を自身の高ぶりに添えさせる。
蘭世のぬめりが俊の先端に感じられると俊は強引に蘭世の腰を引き寄せ自身を埋めた。
「・・・ふくぅ・・・・んん・・・・あぅ・・・・」
湯の温度よりかなり高い蘭世の胎内は俊を包んで離さない。
蘭世の体がのけぞり、派手な水音がバスルームにこだまする。
「・・んん・・んん・・・ああ・・ああああ・・・・ぁ・・・」
俊の唇が可憐な頂点を咥え、舌先に転がす。逃げたそうな蘭世の体には俊という楔が打ちこまれていて、逃げることなど毛頭無理な話。
蘭世の腰を上下に動かし、それにあわせて自身も動かす。
「・・はぁ・・ああ・・あ・・ん・・んん・・・くぅ・・・ああ・・・・あああんん・・」
喘ぎが反響して俊の耳に強烈な刺激となってさらに激しく動かす。
「・・やぁ・・・・だめぇ・・・・ああ・・・も・・・う・・・ああ・・」
「・・・・いいぜ・・・・いけよ・・・・・」
「・・・ああ・・・ああああん・・・ああああ・・・・あああ・・・」
・・・・もう・・・俺も・・・・
縁をつかんでいた蘭世の手が俊の腕に絡みつく。すがろうとするように。
俊の手が蘭世の手をつかむ。腰は俊が促さなくても蘭世自身で意識せず動かしている。
さらに激しく俊の腰が揺れる。
「・・・・ぁぁぁああああ---・・・・・・・」
ひときわ高い喘ぎがバスルームに響く。と同時に俊の分身も蘭世の中へ解放した。

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