|
・・・・俺を・・・求めて欲しい・・・
・・・全身全霊をかけて俺のすべてを包み込む蘭世・・・俺のことを・・・・
心はあまりにも満たされている、心底自分は思い思われていることに 絶対の自信を持っている、しかしことこれに関しては別物なのだ、心だけではなく体ごと自分を求めて欲しいという貪欲な願いが 今日に至っている。
・・・そのためには・・どんなことでもするさ・・・・
蘭世のとまどいは十二分に感じていたがそれでももう俊は止めることなど 出来なかった。
それでも俊の愛撫に身を任せた蘭世にいとおしさを強くした。
・・・もっと・・・よくしてやるよ・・・
俊は蘭世のネグリジェの胸元に手を差し入れ、前をはだけさせると なめらかな膨らみの麓に指を滑らせる。
「んん・・・くふぅ・・・・ん・・あぁ・・・」
すそ野から頂上へ刷り上げるように優しくもみ上げると、すぐに頂点は固く
しこって俊を誘う。
俊はむしゃぶりつきたくなる思いを押さえながら唇は首筋へおろす。
ようやく蘭世の背中から腕を抜き、ベッドへおろすとすぐに両手で二つの 膨らみを刺激する。
「・・あ・・・・ん・・・ねぇ・・・・・・だ・・・めぇ・・・」
「・・・何で?」
「・・・だってぇ・・・・あ・・の・・・あんっ・・・・ん・・・」
俊はふれるかふれないかの間隔で蘭世の固くしこったそれに愛撫を繰り返す。
そのたびに蘭世の口から美しい音色が聞こえるように声があがる。
決定的な愛撫をあくまでも加えず、緩やかな速度で蘭世の快感を 上げようとしているのだ。
首筋から胸元へ少し唇が降りてもまた元に戻る。
俊の指先はソフトに蘭世の乳房をもみしだく。
知らず知らずにネグリジェの裾ははだけ、俊の愛撫を待ち望む。
時間をかけ全身どこもかしこも俊の知らないところはもうどこにもないと 思われるほどに愛したい。そんな感じであった。
俊は上にはおっていたTシャツを脱ぎ捨て、ボクサーパンツ1枚の姿になった。
蘭世の手が俊の腕に触れる。その手を捕まえ俊はその指を一本一本口に含んだ。
「・・・や・・・だめ・・・そんな・・・」
「・・いやか・・・?・・」
言葉ではそういうものの俊はその行為をやめようとはしない。
丁寧に口に含むと舐め上げ付け根を軽くかむ。
ざわざわと蘭世の琴線を刺激しているようだった。
なま暖かい俊の舌が蘭世の指を這うその感覚は 蘭世に不思議な快感を与え続ける。
・・・・・・なに・・・これ・・・変・・・・
「俺のに・・・同じように・・してくれよ・・?・・・」
俊は蘭世にそういいながら自身の分身を蘭世の空いている方の手に ふれさせる。
・・・・・熱い・・・・真壁君の・・・
ためらいながら指先が動き出す。そのたどたどしい動きが 俊の欲望を刺激する。
・・・そ・・・・うだ・・・・もっと・・・
少しずつ指の触れる面積が大きくなっている。そうして緩やかに蘭世の顔が それに近づいた。 その時俊は分身を握っていた手をつかんだ。
「きゃっ・・・」
蘭世の体が一瞬前に動いた、それと同時にゆるく開いた唇に自身を当てた。
ためらいを示したのち蘭世はそれを口に含んだ。
「・・うっ・・・」
・・・すげぇ・・・・
そこは初めて味わう空間だった。それはさらに硬さを増す。
それでも俊はこらえて、蘭世の指への愛撫を再開する。
・・・・こんなこと・・・・はじめてよ・・・・でも・・・・・
少しずつ蘭世の中の何かが変わり始めていた。
俊の愛撫に身を任せながら、何かに操られでもしたかのように俊の動きと 同じように舌を口腔内のものに絡ませ始める。
俊が指を含み愛撫するように蘭世もまた俊のそれを含み同じように 舌を這わせてみる。
熱いそれは蘭世の口中でさらに大きくなったように感じられた。
・・・・こんなに・・・熱く・・なってるの・・・?・・・
俊は蘭世のその振る舞いに少なからず驚きながらも自分の言うとおりにしてくれる事への喜びのほうが大きかった。
・・・こいつは・・・
蘭世は口中いっぱいになったそれでむせかえりそうになりながらもけなげに俊と 同じように舌を動かす。
「・・そうだ・・・・今度は・・・吸ってみろよ・・こうやって・・」
指を軽く吸ってみる。
「ん・・くぅ・・・んんん・・・」
ちゅるという音が蘭世の唇からこぼれる。
「・・・・く・・・ぅ・・」
・・・・いい・・・俺がもたなくなりそうだ・・・・・
俊の脳天を突き抜ける快感をもたらすぬめりがそこを覆う。
おもわず、蘭世の指を噛んでしまう。
蘭世はそれにもかまわず、俊の分身を愛している。
・・・・気持ちいいの・・・?・・・これ・・・私・・・なんだか・・・・
蘭世の体の中心から熱い塊が湧き上がり始めていた。 |