愛こそすべて?愛すればこそ?
「あーありがとう、片づけてくれたのね?」
「・・たまには・・な・・・」
「うれしーい」
ソファに座っている俊に蘭世はもたれかかるように横に座った。
体から立ち上る熱が俊の体に伝わる。
「酔い・・・大丈夫か?」
「・・う・・ん・・・だいぶ落ち着いたみたーい・・・」
「そうか・・?」
・・・頃合いだな・・・
そう見て取った俊は蘭世の肩を抱き寄せ耳元でささやいた。
「もう、横になるか?」
その言葉の本当の意味を知らずに蘭世はうなずいた。
「明日早いもんね」
「そうだな・・・」
・・・明日・・・か・・・
俊は蘭世を連れて寝室へと向かった。

寝室のドアを閉めると蘭世をベットに寝かせ、電気を消した。
そしてゆっくりと蘭世に口づける。
毎日の約束、寝る前のキス。それがいつものキスと違うと蘭世は感じた。
甘くいとおしく激しく蘭世を包み込んでいく唇の感触。
強く弱く蘭世の奥底に眠る何かを呼び覚まそうとするようにいつもよりも 長いキスの時間。
「・・・唇・・・もう少し・・・あけて・・・」
半開きの唇に俊の舌がぬるりと入り込み口内をうごめく。歯列の裏をなぞり 舌を絡める。いつもより熱い蘭世の体。その熱が唇を通して俊にも伝わる。
お互いの舌を舌でからめ取る激しいキスを長い間繰り返す。
離れてはもう一度求め、求めては離れる。
俊の唇は蘭世を求めてやまず、蘭世はそれに答え、 腕を俊のたくましい体に絡める。
その腕を感じながら俊は飽きることなく蘭世の口腔を味わう。
それはほのかに甘く、それでいて俊を酔わすのに十分なほどの 麻薬を帯びている。
・・・・他の誰にも・・・わたさねぇ・・・
思う存分その甘露の滴を味わっていた。
「・・・く・・・ふぅ・・・・ん・・・・」
いつもより熱のこもったキスに蘭世は戸惑いをおぼえながらも、 その根底にある愛情にその身を任せていた。
お酒の酔いも手伝っていたのかも知れない。
俊の唇は蘭世の唇からまぶた・・・額・・・鼻先と降るように続け、
再度唇に戻るといった行為を繰り返していた。
唇を重ねる度俊と蘭世の舌が絡み合い、そしてほどける。
「・・んんん・・・ま・・・・かべ・・くぅ・・・ん・・・」
「・・・・・・・・」
やさしい眼で見つめる俊、言葉で答えず、キスで返す。
・・・・・・酔ってるのかな・・・私・・・熱い・・・・
俊の舌先が蘭世の耳をすっと掠める。
「・・・あ・・・・・んん・・・・」
・・・・ここか・・・?・・・
俊は得たりとばかりに耳にキスをする。ぴくんと蘭世の肢体が反応し、 背中が反り返る。
・・・感じるのか・・・ここ・・
その刹那、空いた空間に腕を差し入れ蘭世を支えながら
耳たぶを甘がみし、舌先で入り口をつつく。
「・・・ん・・ああ・・・・ああ・・んん・・やぁ・・・・」
慌てて手で口を押さえようとする蘭世をやんわりととめ、
「・・・声・・・・聞かせろよ・・・」
さらに耳元でささやく。甘い蘭世の心をとろかすように。
「・・・くぅ・・・ん・・・はぁ・・・ん・・」
二人の体温が上昇を始める。
唇を近づけ、離し、また近づける。俊の息がかかると 蘭世の体温はさらに上昇する。
・・・・まだまだ・・だ・・・
そうはやる心を押さえながら俊は続けた。
腕は蘭世の背中を抱き上げながら、もう一方の手で蘭世の胸元を 布越しに軽く触れたままでいる。
適度にボリュームのある乳房を感じながらもあえて、何もせず、ふれるだけ。
それでいて絶えることなく、蘭世の唇と耳にキスを繰り返す。
どれだけむさぼっても足りない、その愛情の交換。
蘭世の体はもう自分一人では支えていられない。俊の腕に体の重みが伝わる。
それでも再度ベッドに横たえずに、軽く浮かせた状態で支え続ける。
腕を徐々に上にあげ、首筋を支える体勢まで持ってくると初めて俊はその唇を 蘭世の首筋へゆっくりと滑らせる。
「・・・ひ・・・んん・・・あぅ・・・ん・・・・」
顎が天井を向き喉元があらわになる、そこへも俊は口づける。
蘭世の白く細い首筋に赤い花が咲き始める。
俊の咲かせた花、小さくしかし確実に。
そう花開くように蘭世の体をも花開かせたい。
俊の欲望が蘭世の全てに向かい、蘭世もまたそれに呼応し始めていた。
ゆっくりと高まりゆく蘭世を見ながら俊はさらに先をみていた。

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