『続・蘭世ちゃんのヰタ・セクスアリス』:6666カウントゲット記念



◎後編

白いガウンを羽織って、二人はベッドの上にいた。
・・・そこは、とある高級ホテルの最上階であった。
空調のいきとどいた温かい部屋。
先ほどと負けないくらい眼下に広がる美しい夜景。

「一緒にシャワーを浴びて確認するか?」
この部屋へ入ってきたとき、にこにこしながらカルロはそう提案したが
蘭世は顔を真っ赤にして首を横に振った。
「ではレディファーストでどうぞ」
蘭世が先に浴び、次にカルロが、と別々にシャワーを浴びたのだった。

「ランゼ、怖くなったらいつでも言いなさい。途中でやめることもできる」

そうカルロは言って蘭世を安心させていた。
そして。
カルロ家の指輪も・・・蘭世の指から外されドレッサーの上へ置かれた。
「・・・心を読まれるのが恥ずかしいのだろう?」
カルロが蘭世に気を遣ってのことだった。

「ランゼ、愛している 愛している・・・」
カルロは蘭世を腕に抱きしめ、耳元で囁き続ける。
「カルロ様・・・私・・も・・」
首筋にキスを受け止めながら、蘭世も細い腕をカルロの首に絡ませる。
細腰に留められていたガウンの紐はするりと落とされていく。
そして二人で口づけに溺れる。
ゆっくりと蘭世はベッドに倒されシーツの海に沈んでいく。

ふと気恥ずかしさがよみがえり、胸を隠すように腕を前で重ねる・・が、
カルロはそれをそっとつかみ、開く。
薄明かりの中でも白く浮かび上がる蘭世の胸元に唇を寄せた。
「あっ・・・っん」
小ぶりだが形の良い胸にはまだ少女のあどけない雰囲気が残る。
それでも・・・薄桃色の蕾に、円を描くように舌を這わせると
蘭世の細い身体はぴくんと小さく跳ね上がる。
身体が感じているのもあるが、自分がされていることの意味を考えると
恥ずかしさも相まって余計に敏感に反応してしまうのだ。

カルロは蘭世の心配事を忘れてはいなかった。
「ランゼ、女性の身体というのは神秘的な物だ・・・」
手を取って茂みの向こうへいざなう。
「・・・やぁっ」
でも、蘭世も少し好奇心があるのだ。
ぎゅっと目をつぶっているが、されるがままに触れてみる。
「あ・・・!?」
そこは、何かぬるりとした液体で濡れそぼっていた。
多少なりとも濡れることは蘭世も知っていたし気づいていたが、
まさかここまでぐっしょりとなるなんて・・・。
蘭世が何かに気づいた表情をしたところでカルロは言葉を続けた。
「刺激を受けると男性を受け入れられるように、こうして潤滑油のようなものを
自らにじませるのだよ」
そこで蘭世の手を離し、カルロの指は・・・更に深いところへ降りていく。
蜜を蕩々とあふれさせるその場所へ人差し指を沈めた。
「あぁっ・・・」
不思議な感覚。
自分の知らない身体の箇所を、自分ではないものが通っていく。
そう思っただけで声が漏れてしまう。
しかも、その指は内面をやんわりとこすり、その中を広げていくのだ。
「ここも・・・柔らかく十分に伸びることのできる筋肉からできている」
医者さながらの冷静な説明とやっていることの淫靡さとのアンバランス。
蘭世はいやらしさ一杯で気がヘンになりそうだ。
「あっ・・・あっううんっ」
「ただ・・・最初は、入り口に処女膜というのがあって、
 それが初めての時には裂ける。
・・・それが少し痛むかもしれないな」
そう言うと、カルロは突然蘭世の両膝を持ち上げ左右に開いた。
濡れて光っているその場所が露わになる。
「あっ・・!嫌っカルロ様っ!!はずかし・・・んんんっ」
慌てて手で押し戻そうとしたが強い力で阻まれる。
長い指でそっと茂みを割り・・・そこを視姦する。
その、純潔の証を探るように。
そして・・・カルロは濡れたそこへ唇を寄せたのだ。
「そんなっ・・・やあっ・・」
妖しい舌は的確に女性の敏感な部分を捉えこすりあげ、その動きに合わせて
蘭世の身体もびくんびくんと痙攣する。
無意識のうちにカルロの頭に手が行き、金色の髪に指を絡ませていた。
「あっ・・やだっ 怖いっ・・」
蘭世の瞳に驚きの色が浮かぶ。
突然、背中に電流が流れ空中へ放り出される感覚が蘭世を襲う。
思わず何かを求め手が空をさまようのをみとめるとカルロは唇を離し
蘭世の手をとりわななく身体を抱き留めた。

上気した肌と散らかる吐息、そしてこぼれ落ちる涙。
「こ・・こんなっ・・に・・・」
こんなにもその行為が痺れ、甘美なものだったなんて。
想像以上の出来事で蘭世は驚きとも感動とも言えるような思いで
目を潤ませていた。

ここでハッと蘭世は気が付いた。
これから、なのだ。
「カルロ様・・・」
カルロは再び蘭世の手を取ってある場所へいざなう。
今度は・・・カルロのガウンの隙間だった。

「えっ・・・/////」
(なにこれー!!)

これが人間の身体の一部とは。
確かにさっきまでも身体を寄せ合うたびに固い物が触れる感触があった。
でもでも。
その正体は・・・
蘭世は思わず15センチではなく、30センチ物差しを連想していた。
(たぶんそれは考えすぎだと思うのだが。)
どう考えても・・・
(欧米人さんの平均さえも、軽く越えてるわよ・・・絶対!!)

カルロは目を白黒させている蘭世が可愛くて(すこし、おかしくて)しかたない。
思わず笑みが顔に出る。
だが・・・
「だっ・・・だめぇ・・・自信ない〜!!」
蘭世はぱっ、とそれから手を離し、横を向いて手近にあった枕を抱えた。
もう半泣きだ。
(さっきのカルロ様の説明も判ってる。でもでも!!)

蘭世の様子を見て脅かしすぎたかな?とカルロは後悔した。
もっとも、”大きさ”について興味を示していたのは蘭世の方なのだが。
「ランゼ・・・」
耳元で、優しく名前を囁く。
頬に、ゆっくりキスをする。
それは、蘭世の首筋にじんわりと不思議な陶酔感をもたらしてくる。
「カルロさま・・・」
名前をつぶやく蘭世の頬を両手で包みこちらへ向けて、
唇に心のこもったキスをする。
「ランゼ・・・私は、おまえとひとつになりたい」
もういちどやわらかくキスをする。
「愛しあってひとつになって・・・いつかは、私と、お前の子供を授かりたい」
耳元で囁く。
「愛しているんだ・・・」
ひとつになって・・・そして・・・
そうだ、これにはそういう意味があったんだ。
蘭世はそれを思いだした。
ただの恋愛のステップ、というだけじゃない。
「ランゼ・・・愛している・・・」
耳元で囁く。熱い息がかかる。
「私を・・・信じてほしい・・」
「カルロ様・・・」
蘭世は枕から手を離した。


「息を吐いて・・・そう、肩の力を抜いて・・・」
蘭世はカルロの背に腕をまわし、彼を受け入れていた。
「うう・・」
灼熱の棒を打ち込まれ、つれるような痛みに身体を強張らせる。
そのたびにカルロは立ち止まり、じっと波が静まるのを待つ。
「もういちど息を吐いて・・・」
そうして何度か立ち止まり進み・・・
ついにカルロは自身を奥まで収めたのだった。
細い身体に覆い被さり、身体の重みを伝える。
蘭世は、身体の中身がみんな隅へ押しやられているような感覚にとまどう。
彼が動くたびに・・・そう、やっぱり壊れてしまうような気がして
少し恐れが生まれている。
そして痛みは一向に引かない。
だが・・・
カルロを自分の中に受け入れている、そのことが幸せだった。
(カルロ様とひとつになって・・・)
こんな素敵な人と愛し合えてる自分がなんだか誇らしく思えてしまう。

カルロの方は・・思わず我を忘れそうになっていた。
目を閉じ、眉間に思わず力が入る。
余裕を見せるはずが・・・気持ちが先走りそうになる。
ランゼは初めてだから痛むのは当然だ。
なるべく優しくしてやらなければ・・・
そう考えていたのに。
(・・・まるで少年のような気分だ)
待ちこがれていたこの時。
「ランゼ ランゼ・・・」
名前を呼ばずにいられない。
抱きしめて、キスをして・・・
そして激しく動きたい衝動にかられ・・・それを、半分ほどに留めている。
それが今までの経験は何だったのだろうと思うほど苦しいのだ。
呼吸が熱く荒くなるのも止められない。
「カルロ様っ・・・好きよ 好きよ・・・!」
蘭世もカルロを精一杯感じようとするかのように強くしがみつき、
やがて次第に、積極的に動きを合わせだしていた。
細く長く、せつない声もあげはじめている。
カルロの頭の中で光が弾ける。
後はもう少年のような情熱に身を任せるばかり・・・。


二人は崩れ落ちるようにベッドの中で折り重なり四肢を投げ出していた。
冬だというのに汗ばむ身体。広い部屋一杯に散らかる二人の吐息。

何か言葉を・・と思うがお互いにそれが見つからない。
目と目を見交わすだけでいい。
そして、二人でにっこりと微笑みあう。

やがてカルロは何かを思いだし、悪戯っぽい笑みをうかべ
蘭世の耳に口元を寄せた。
「ちゃんと、できただろう?」
蘭世はそれを聞いて驚いた表情。そしてみるみる赤くなる。
「う・・もうっ!カルロ様ったらすぐ茶化すんだからっ」
ぽかぽかと叩くまねをする。
「それにっ・・・やっぱり、痛かったっ・・それもとっても、よおっ!!」
カルロはそれでもクスクスと笑っている。
「最初、だったからな。・・・苦しかったか?」
(・・・)
蘭世は少し考え・・・ふるふると首を横に振った。
赤い顔で、俯いた。
「ううん・・あの・・・なんだか、幸せ。」

満足げな表情でカルロは蘭世を抱き寄せる。
そのあとも二人の夜が長かったことは・・・言うまでも、ない。


おわりっ。


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あとがき。

イヤー
カウプレなのに長くなりました;

これからもお題によって長く濃くなったりシンプルにさわやかに〜
なったりすると思います。
でもそれはその時の私の独断と偏見で変わって参りますので・・・
以後もどうか、よろしゅうに。


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