空白の時間1
 
"闇夜、どうかご無事で。"
花紅露は、これ以上ないくらい急いでいたが、やはり、町と町の境目はどうしても時間をとられる。
転移を使ってもいいのだが、相手がそれを予想していて、手を打っていることもあるのだ。
それならば飛んだ方がましだ。
 
城の周りには不穏な空気が漂い、雲はどんよりとしていた。
遅かったか。
花紅露は闇夜の安否を確認するため行生たちを探した。
トントン
「花紅露です」
「入れ」
花紅露はずかずかと行生の私室に乗り込んだ。
どうやら雪と未央と話しこんでたようだ。
都合がいい。
「闇夜は?」
花紅露は行生たちに挨拶せずにさきに尋ねた。
「挨拶はまぁいい。緊急時だからな」
そうはいうものの行生の顔は渋かった。
「闇夜は自室にこもってるわ。レオ兄さんが誘拐されたの。下手したら」
周りが一気に暗くなった。
「まだ力は残ってる。あの人の金の整然とした輝き」
花紅露がそういうが3人は暗いままだ。
「まぁいい」
「相手は誰です?」
濃厚な闇の香り。これは王家あたりか。
「ゆうがいうには暗家の王家だ」
「そうですか。私は闇夜にあってきます」
花紅露が行こうとすると雪が止めた。
「貴方、闇夜が大変なときにどこにいってたの?」
「暗家から足止めをされてたんですよ。計画犯ですね」
花紅露は闇夜の自室に急いだ。
 
「闇夜」
「花紅露!!入ってこないで」
花紅露は闇夜からの今までにない拒絶に不振に思ってしまった。
「貴方だれ?闇夜じゃない。水が・・・・・・」
水の気配がない。そういおうとした瞬間部屋に引きずり込まれた。
そこには闇の気配が満ちていた。
「それ以上しゃべってもらっては困るの」
闇夜の姿をした磨鈴は花紅露を鞭で縛り上げながら告げた。
「闇夜はどこ?」
「今頃地下牢じゃないかしら?私と間違えられてるから」
磨鈴は薄く笑っていた。
「あんなちょっとしたことで間違うなんて。王家って馬鹿ね。
でも今ばれたら困るの。気づかなかったらよかったのにね。
闇夜と同じところにいってもらうわ」
磨鈴はおもむろに牢屋の鍵を取り出した。
「閉じ込める気ですか?」
「せめて、同じ牢屋にしてあげるわ。
理由はそうね。
貴方と私が繋がってたことにするわ」
「それはご親切に」
花紅露にとってそれは好都合だった。
より近くであの人を守れる。

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花紅露は王家なんてどうでもいいみたいですね。
というか闇夜命?
 

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