※前作「マリク×杏子〜王様&社長タッグ戦」に内容がリンクしています 『闇vs闇・前話』 「まったく、よく寝たぜェ…」 バクラはベッドから起き上がりながら言った。 (頼む。今はキミだけが頼りなんだ!) 遊戯とのデュエルに敗れ、一旦は宿主の獏良から引き離された千年リングのバクラ だったが、杏子にも意志を植え付けていたマリクのおかげで今再び復活していた。 気付いてみれば、何時の間にかマリクは随分と大人しくなっており、彼の口では 肉体が闇の意識に乗っ取られてしまったのだと言う。 「情けねぇヤツだ」 それにマリクはあえて反論しなかったが、その闇の意志によりリシドの命が危ない こと、そしてそれを助けてくれたら今まで隠していた墓守の一族の秘密全てを打ち 明けるとバクラに告げててきた。 「やっぱり隠してる事がありやがったか…」 条件は魅力なものの、『人助け』ということに今一つ気乗りのしなかったバクラだが、 目の前のマリクが宿っている杏子を見て、ふと面白いことを思い付いた。 「そうだな…。じゃあその前の景気付けに、いっちょう楽しませてもらうかぁ?」 (何をする気だ、バクラ?) 「なぁに、簡単な事よ。この女に愉しませてもらうのよ」 (待て!そんな時間は無い!それにこの娘は関係無いだろう!) 「何寝惚たこと言ってやがる。今ごろ良い子ちゃんぶる気か?」 (な、何を言う…) 「知らねぇと思ってるのかよ。クックック、羨ましいヤツだぜ、テメェ」 (そ、それは…!) 「全く、こんな上玉が側にいたってのに、遊戯どもは勿体ねぇことしたなぁ」 (バクラ、早く!) 「解った解った。それじゃ速攻で済ましてから行ってやる」 (違う!) 「うるせぇ!いい加減てめえは引っ込んでやがれ!」 バクラの叫びと共に千年リングが眩しい輝きを発した。するとマリクの意志は それに圧し込まれて沈黙し、同時に杏子の意識も元に戻る。 「あ…、あれ?私いったい…。獏良くん!?どうしてここに!?」 「バカ、お前自身がてめぇの足でここに来たんだよ」 「そ、その口調、まさか千年リングの…!?」 「そうだよ、お前のおかげでまた再会ってワケだ。ヒャハハハ!」 「何故、何故なのよ!」 そこまで言って、ハッとなる杏子。どうやら自分の身に迫った危機を感じたよう だった。すかさずバクラも隙を与えない。 「おっとぉ、逃げないで貰おうか」 新たに千年リングが輝やくと、今度は杏子の体を動けなくした。 「う…、あ…」 「さすがに大声を立てられるのもマズいんでなぁ。声も出なくさせたぜ」 そう言いながらバクラはクックックと薄く笑う。僅かな身じろぎ程度しか出来ない 上、声まで自由を奪われた杏子にはどうする術も無い。 「さて、墓守の坊ちゃんに早くとも言われてるし、今回は口だけでガマンしてやるか」 そう言いながらバクラは杏子の髪を掴むとグイッと頭を下げさせ、すでに剥き出し になっていた自分の陽物を彼女の口にあてがわせる。 「ん…!ん…!」 「ほらぁ、舐めろよ。アイスクリームを舐めるみたいにな」 バクラがそう言うだけあって、唇と舌だけは自由になっている杏子だったが、彼女は 口を閉じ、哀願の瞳で訴える。しかしそれは到底バクラに届かない。 「チッ、やっぱりダメか。仕方ねぇ、しっかりしゃぶりやがれ!」 「ムグッ!?」 バクラは無理やり杏子の口の中へ陽物を突っ込むと、彼女の頭を動かしながら、 自分の体も前後させた。 「−!−!」 取り敢えず噛まれないように気を付けながら、バクラは強制フェラチオを杏子に 行う。何時の間にか舌も勝手に動いており、両の不幸で杏子の顔は涙に濡れる。 「おっ、なかなか良い感じじゃねぇか。バナナででも練習してたかァ?いつか遊戯の モノに同じ事するためによぉ、ヒャハハハ!」 しかしマリクの言った言葉ではないが、バクラに早くも頂点を迎えようとしていた。 「ぐっ、もうダメってか!?オレ自身はともかく、宿主はこういうこと初めてだから なぁ、まぁいいか。おい杏子、もうすぐ出すから飲めよ」 「!!!」 バクラは腰の動きを早め、乱暴に杏子の口を突きまくる。やがてそれは訪れた。 「ヒャハハハハァーッ!」 「ーーーーッ!」 笑い声と共にバクラは自身の白濁液を放出し、杏子の口内にそれをぶちまけ、果てた。 満足げなバクラではあったが、ふと今だに陽物が繋がっている杏子の口を見やれば、 その端から白濁液が僅かにこぼれていた。 「ん?何だ、全部飲んでねぇじゃねぇか!せっかくオレ様がくれてやった物、ちゃんと 飲みやがれ!」 バクラは立ち上がって、杏子の頭を上に向けさせる。やっとの思いで微かに頭を左右 に振り、涙に濡れた顔でそれを拒む杏子だったが、詰まる呼吸に耐え切れず、ついに 彼女の喉はゴクッとバクラの出した白濁液を飲み込んだ。 「そうそう、それでいいんだよ!全く手間掛けさせやがって…」 次の瞬間、千年リングが輝き、杏子は糸の切れた人形のように後方へ崩れる。 同時に押さえ込まれていたマリクの意志も自由になった。 (キミって男は…) 「ああん?何だ、自由になったとたん説教かよ。出来る立場か考えてみな!」 (くっ…) ケッ、と反論できないマリクを嘲笑しながら服を整えるバクラ。側では無意識の杏子 が顔を拭いている。おそらく彼女にも入り込んでいたマリクの意志がそうさせているのだろう。 「ふーっ、なかなか良い気分だったぜ。スジがいいなぁ杏子よぉ、ヒャハハハ!」 (…) 今更自分の犯した罪を悔いているのか、マリクは鬱になったように押し黙っている。 もちろんバクラは全然気にしない。 「さぁ行くか。ヘタレな闇を葬りによ!」 END |