ぼーっと窓の外を眺めるキラの横顔はあの頃のままで、
今一体何を思っているのか、それを図る術はない。
キラはこれからどうするのだろう。
それを聞く勇気はなかった。


















それからは特に大きな事は何もなく、
今度の作戦の最終訓練で部屋を空けることがあっても
キラは大人しく部屋で待っていた。
一度だけ、鍵をかけ忘れてしまったことがあった。
慌てて自室に駆け戻ると、キラはきょとんとして自分を迎えた。
どうしたの、アスラン。
いや、何でもない・・・。
鍵が掛かっていないことに気が付かなかったのか?
いや、キラとていくら何でもそこまで疎くない。
鍵が掛かっていないと分かっていて部屋から出ることをしなかったのだ。
その事実を素直に嬉しいと思った。
恐らくこの先鍵を掛けなくとも、キラはこの部屋から出たりしないだろう。
だが、その先もアスランは鍵を掛けることを止めなかった。






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