【 Awaking after 65 minutes (2) 】
 
 
 
 

 
いつ目覚めるのか。
どこまですれば目覚めるのか。
目覚めたときこの男はどんな反応を示すのか。

最初のうちは目覚めぬようにと丁重に愛撫していたが、今はBJが目覚めたあとのことが愉しみになっている。
すでに躯を弄る手の動きに遠慮はない。
自分のスラックスのジッパーをさげ下着をずり下ろすと、勢いよく性器が跳ね上がった。
愛撫に喘ぐBJの声を姿を、掌で舌で唇で肌の感触で感じ、キリコの性器は完全に勃起していた。
あとはコレでBJと自分を繋ぐだけ。
傷だらけの男の両足を抱えると、その後門に自分の性器を擦り付ける。
BJに劣らないほど溢れさせている先走りをヌルヌルと塗りこんでいく。
どんな刺激を受けているのか、BJの腰が逃げるように揺れる。
流れ落ちてくるBJの液体と塗りつけたキリコの液体で、ぬるぬるになったところで少し腰を引く。
そして唾液をたっぷりと絡ませた指をゆっくりと差し込んだ。
「んっ」
鼻にかかった声と共に、抱えた足がビクリと震え腰が揺れる。
覚醒は近そうだが、まだ目覚める様子はない。
痛みを感じているだろうか、と思いながら指を動かすが、性器は萎えることなくそそり立っている。
指を包み込む内壁と熱さにクラクラと眩暈に似た興奮を感じる。
ゆっくりと指を動かし、内壁を異物に慣れさせる。
柔らかくほぐれたところで一度抜き、二本に指を増やし再挿入。
時間をかけて同じことを繰返し、指三本が根元まで収まるくらいになったときキリコは前立腺を捜しはじめた。
第二間接まで入れて、指を曲げたところあたり。
医学で学んだ場所を執拗に探り、反応をみる。
「はっ、なに・・・」
荒い息の中、ようやく意味を成す言葉がBJの口から発せられた。
探りながら圧し掛かり顔を覗き込むと、うっすらと目が開きはじめている。
瞼がピクピクと震え、少し開いた隙間から焦点の合わない瞳が表れた。
まだキリコを認識していない。自分の身に起こっていることを自覚していない。
完全に目覚める前に、と探る指の動きを早くすると、BJの躯が大きく跳ね上がった。
見つけた。
確認のためにその一点をグリグリと抑えると「ひっ」という悲鳴をあげてBJの躯が仰け反った。
「な、なんだ?」
今度は声のトーンがしっかりしている。
BJが完全に覚醒したことを確認するとキリコは弄っていた指を抜き、代わりに自分の性器を宛がった。
「おはよう、ブラック・ジャック」
驚いた表情でBJが覆いかぶさるキリコをみる。
「キ、キリコ?なにを」
強烈な快感で目が覚めるとキリコに圧し掛かられている。
目が覚めたとはいえ、現状の把握が出来ていないBJは少しパニックを起こしていた。

眠っている相手を抱いても、反応がみられない分愉しさが減る。
抵抗を捻り伏せて犯せば、征服欲は最高に高まる。
だが、BJが正気に戻れば抵抗は激しくなるだろう。
今が最大のチャンスだ。

キリコはそう判断すると、腰に体重をかけて侵入を開始した。
指で拡張されたとはいえきつく萎んだ後門をジリジリと押し広げていく。
ヌルヌルとした粘液の助けを借りて、その中に押し入っていく。
狭く熱い内壁がキリコの性器を少しずつ受け入れ包み込んでいく。
「ヒッ、あぁ!?」
圧迫感と激しい痛みにBJの唇から悲鳴が発せられる。
声に驚いて誰かが駆けつけたら事だ、とキリコはその唇を己の唇で塞いだ。
グイグイと腰を打ち込み、とりあえず亀頭を収めたところでキリコはいったん動きを止めた。
唇を離すと、目を大きく見開いたBJが呆然とした表情を浮かべている。
自分の身に起こっていることが信じられないのだろう。
後門の締め付けは想像以上でキリコは痛みに顔を歪めた。
だが、引くつもりはまったくない。あとはただ突き進むだけだ。
そのためには。
再び唇を合わせ、今度は口内の奥まで舌を差し込み、固まった舌に絡ませる。
同時に、痛みのせいで少し萎えたBJの性器を握り、上下に激しく扱きはじめる。
「ん、うんっ」
大きく跳ねる躯を全体重で抑え込み、抵抗を封じる。
目をあけると驚きに見晴らされた瞳がキリコをみつめていた。
深いキスと性器の刺激に、眠っている間に快楽に目覚めていた躯は敏感に反応する。
キリコを押し返そうとBJの手が動くが、その力は弱弱しい。
強烈な快感と痛みに、躯は意志に逆らって抵抗をすることを拒否しているのだろう。
もしかしたら、夢だと思っているのかもしれない。
と思いながら、キリコはBJの後門の締め付けが緩み、ヒクヒクと蠕動し始めていることに気がついた。
すでに締め付けによる痛みはない。
ぞくぞくとした快感を感じるだけだ。
先端だけじゃなく、すべてを収めてBJの体内の熱をあますことなく感じたい。
キリコは唇を離し唾液で濡れる唇にシーツの先を丸めて押し込むと、BJがそれを吐き出す前に腰を思いっきり打ち込んだ。
「ぐっ、うぅっ!!」
BJの躯が弓なりに仰け反った。
ベッドがギシギシと鳴り、ツートンカラーの髪がシーツのうえに乱れて広がる。
その腰を両手で掴み固定して、ズンズンと腰を前後に振りながら自らの性器を打ちいれる。
ずっくりと根元まで納めたときには、BJもキリコも汗まみれだった。

 
 
 
 
 

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 ■なかがき■

GOKAN。
こんな簡単にBJがヤられるか!
と私も思うんですけど、突っ込みはナシの方向で(^^;)
ま、手術で体力消耗してたのと
半覚醒で現実味を持ってなかった
ということで
どうにか納得してやってください(笑)



 
  
 
 

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